一晩で春には成らぬグラデーション嵐の夜の風音を聴き
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戦争の 反対は 趣味  儲からぬ それでも豊か 歌も平和も
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コンクリの隙間を割って首もたげ 咲いたタンポポ 春よ春よと
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ツツピー と 求愛の声 高らかに ヒトも素直に 好きと言えたら
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ビブラートきかせて叫ぶ愛の唄 あなたの胸を震わせられたら
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レコードの 傷で 針先 飛ぶ様に まぶたの奥で よみがえる日々
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このラーメンを食べてる中倒れたらそのまま死んでいるのだろうな
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もう父に 届かぬ歌を 詠む夜道 去年の桜は今年もそこに
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みやびやか川面かわもに踊る大鷺おおさぎの群れには音も波も立たざる
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寒き日も 言葉の灯り あたたかく 明日を潤す 桜雨かな
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思ひ出はいつも季節に寄り添いて春を辿れば桜のありけり
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静寂な 田舎の夜は 淋しくて 雨東風あまこちと 秒針の音
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海月うみつきと書いて海月くらげと読むような月ぼんやりと春の霞に
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パン、トマト、チーズ並べて新しい4月の朝は異国の如く
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子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
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海外で ツ と シ は笑顔の記号だと 知ってから見る ツツジ にっこり
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我が町の桜ついに蕾成り様子見の人すでに溢れる
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の為に 栄養与へ 黄に染まる 健気けなげな姿 ながむ竹林
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子の土産 夫婦茶碗に 茶を注ぐ 黒縁写真と 朝の一時
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思い出の カセットテープを 聴きたくて 古車乗る我 車内で再生▶️
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ラベル無し 黒きテープを 再生す 流れし曲は「♪さらばシベリア鉄道」/大瀧詠一さんでした
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ダビングし  彼女に(後の妻)あげた 黒テープ 遺品整理で 見つかりし もの (形見)
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バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
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春はもう此処に在らずと知った時紫陽花の葉の緑色濃く
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言い訳をしないところが似ているね まるで僕の過去みたいな君
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お経より ボレロがいい と言っていた 父の墓前で 15分間
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青山椒 今日こそ買わん 地下鉄の通り過ぎたる風も涼しき
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言の刃を ふりまわしたい気分の日 斬ったら切れていたのは自分
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田植え前夕暮れ映す水鏡しばし見つめるもう少しだけ
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名も知らぬ草をひきつつふと見れば黄色や白の花の咲きおり
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