夕焼けに重なる父娘の長い影今日という日忘れたくない
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こがらしに負けじと 秋を連れ戻す陽に感謝をす 霜月の午後
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今日の月綺麗ですかと話しかけ 答えなくても信じていたい
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季語ありの俳句に七々足してみて短歌にするというタクラミ
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小夜時雨ジレ着た君の背の香り階段のぼる鼻を擽る
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黄金の穂を垂れお辞儀するススキ 田畑を山へ連れ還る使者
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幼さは一年長く待ち遠しい老いては一年取り付く間もない
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朝日浴び吊るした柿は耀けりさびしき家にときめきの色
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南国は 都会まちで疲れし 吾癒やす 果てなく続く とうきび畑 
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上野路を包む彩葉に歩を休め 絵に向かひゆく人波を追う
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あなたこそ太陽であり月であり宇宙とおなじ愛なのだぴょん
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週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
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枯れ葉踏む感触と 心地き音 ポテトチップス咀嚼そしゃくす如し
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「愛という言葉は軽い」と言った君 なら縛り付けて重くしようか
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仕事終え遅い昼餉は有りもので ゆうべの豚汁沁み渡るなり
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ただ寝てるだけではぼけてしまいそう 今日見た空は格別だった
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歯車はギリギリ攻めてフル回転 キチキチ回る昭和のさが
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旧道の トンネル抜けて カーブする 右手に紅葉モミジ 燃え盛る秋
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「あと、映画!」ビジネスついでに誘ってくれる粋なベーシスト現る/ニヤリの日
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塞翁が馬というのはこのことか マイナススタートプラス終わり
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泣きながら笑える人に惹かれます終わり良ければすべて善しかな
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仕事終え カフェ出る我に お疲れと 呟くマスター 感謝し会釈
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「デートかな?」「です!人妻を。」なんて言い 笑える友がいる嬉しさよ
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「躰の細部にも我が宿る」冬 艶色俳句置いてゆく君/出張
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小腹すきカップ豚汁のむ3時 眠りをさそうこの温かさ
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ベランダに 五つ連なる紅き実の 寒風の中干し柿を干す 
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砂浜で 沈む夕陽を 見るだけで 明日への希望 形になりぬ
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無人駅のようにさびれたわたくしのプラットホームに冬降り立ちぬ
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横になり疲れたふりし指図さしずする チョロいよ息子キッチンに立つ
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日の暮れて窓辺に立てば街灯りさざめき揺れて空に金星
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