ひとりではできないことをしてみたい例えばキスとか心中だとか
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絶対に手に入らないとわかってから欲しがる癖が治らない
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まだ空があかるい夜はまだ来ないつないだ手をまだ離したくない
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ふりむいた彼のまつげに落ちる雨 今夜はおおきな海でおやすみ
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『この恋の消費期限は特にないけれども未開封時に限る』
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天国へ行くには重く地獄へはほんのすこしが軽いたましい
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死に場所をお探しですか?片腕でよければお貸しできますけれど
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空の絵を描きなさいって言われたら迷わずはいいろ手に取るぼくら
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ゴミ出しを忘れてたから心中の待ち合わせには少し遅れる
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この街は過剰に僕を甘やかす 素手で掴める有刺鉄線
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ひとつだけ嘘をつきますひとつだけ嘘をつくというのは嘘です
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水槽にしずんだままの星ひとつすくい上げたら夜へ急ごう
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届かないから言うのでしょう?好きだとか愛してるとか死にそうだとか
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墓石に触れあたたかさを感じるなんてこんなの裏切りじゃないか
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終電を逃す経験してみたい錆びた線路が足下でうたう
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みずうみの深さは誰にも明かさない沈めた石の色も見せない
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銀河系心中事件報道後模倣心中未遂続発
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のぞき込む水たまりには夜が満ちおいでおいでと呼ぶ声がする
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まっしろい月の下なら僕たちも嘘をつけるしキスもできるね
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ほんものの味も知らないままずっと柘榴ひとつぶ噛み締めている
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くらやみを歩くためにと手に入れた炎でみんな燃えてしまった
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うそつきな僕らへ落ちてくる星は誰の願いを叶えたかった?
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あやとりの最後はいつも僕だった 指に絡まる名無しの銀河
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ドーナツの穴だけ食べる方法を考えてる間に星が沈んだ
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いっぱいになる前にわざと割るグラス たされるのはやっぱりこわい
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丁寧に爪をみがいてからなぞる彼の背中のあかい五線譜
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同じ月見上げているならそれでいい 棺桶代わりの電話ボックス
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月曜の舞台でおどる屍は全員左に傾いている
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毎日のノルマをこなす死神を誰も責めないやさしい世界
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開いても開いてももうありませんあなたのために脈打つ心臓
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