渡り鳥 国境越えて 羽ばたきて 世界平和を 託してみたし
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降る中を朝の散歩の柴犬は雪が似合うね目を輝かせ
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当前と 思われながら 働く身 雪に埋もれる 都会の線路 / 大寒波
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止めどなく 垂れては冷ゆる 鼻の奥 息するたび 冬をのみこむ
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一年の あの日の朝も 晴れていた 何度も呼んだ 愛犬あのこの名前
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それなりに幸せそうな人たちと歩調あわせて今日は寄り道
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丸ごとの キャベツに出会い 迷いなく ロールキャベツを 煮込む冬の夜
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蝋梅の 黄色が映える 寒き日に 満開に咲き 心温もる
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雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
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犯人は防犯カメラに変顔をする男でしょうか?店長
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お飾りで夢だけ肥やし生きている風は冷たく君を試して
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「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
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風呂も無く小さきアパート冬の夜 父さん、母さん家建てたよ
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どこからか 投げられてきた そのカイロ 寒いと言った 僕のためなの?
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諦めた途端にチャンス来たらしい体験談をお守りにする
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きみだから一秒すらも愛おしい 春夏秋冬の恋 ああもう七時
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事故により 動かぬ電車 おとなしく クッキー食べて 祈るのみかな
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真冬日に降る粉雪の冷たさは誰もが知りて人影もなく
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仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
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学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面 Utakataここに隠せり
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君宛てのルーズリーフの書き置きの余白に託す語りえぬもの
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雪中花(水仙) ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
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諦めと度胸が身につく四十前しじゅうまえビビり散らかす明日も見えるが
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重ねても 吐き出す穴があったとて 愛してくれぬ ただの女形にんぎょう
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ウェールズ王子Prince of Walesなる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
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テーマパーク 「つまんないね」と 言う君の 満足そうな 顔を見る帰路
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戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
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親ほどの老人たちの散歩道「よいお天気で」と交わす寂しさ
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金色の銀河が爛爛子猫の目 はじめましての小雪がほろろ
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地吹雪の車内でかける音楽は敢えての夏曲脳をバグらせ
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