はなのときわずかに過ぎてく人は木陰を選ぶ四月上旬
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いやいやと吾子に潜むは天邪鬼節分までは待っててあげる
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若き日に髪切りし街 花影に珈琲薫る『南方郵便機』
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怨むだろうかもし優しい人を知らぬ赤ずきんは腹の中より冷えた世を
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いつまでもいつまでも痛みつづけるあなたに引っ掻かれた心臓
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聳え立つビルの麓に咲く花を 簡単に見逃す現代人
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花びらが散りゆく桜は美しく老いゆく人はそうはなれぬか
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桜映ゆ 水面に憩ふ 鴨たちも ふと花見とや はしゃぎゐるらむ
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一万と 一回目のおはなし きみにする その結末を わたしはしらない
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春仕様 猫と私も 衣替え 言いつつ寒く ストーブ囲む
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生きていたって しようがないと 言う君が 生きていることが なによりうれしい
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輪を作る 楽しき人に つもる春 散りてなお咲く 花の去り際
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幸せの 柔い布で 首を絞め きっとわたしは 安らかになると
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春の世にひとりたたずむ夜桜の散りゆく様は夢にこそ似る
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溶けないを 売りにしたチョコ ほおばって この関係も 溶けないでくれ
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蔵書類の断捨離せむとかぞへしも二千冊をすぎて気力失せたり
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一歩目で 水のたまり場 踏み抜いて みなもゆらめき 春のなきごえ
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木立緑葉 涼風戦ぎ 空碧く澄み 白雲流れ 幾山越えて 尽きせぬ想い 届かねど 独り佇む 薄墨たなびき
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彼の人が 雨男だって知っている 逢いに行く日は いつだって雨
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AI は可愛いだってポンコツだ 1ページは3ページじゃない
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桜散る 心静けし つつじ咲く 陽射しあたたか 夏来たる 雲雀飛び交い 山歌う
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締め付けの酷い頭にドロップキック これって感電じゃないんですか?
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空と海 どっちもダイブしたいから 想像力が間違ってくる
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後遺症 体中の 筋肉が じっとしないと 悲鳴を上げる
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リクエスト 2回スルーし 2ヶ月後 2曲目に歌う ずっと好きだった
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革命の狼煙を待ってる午前四時 街の時計を影から睨み
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放課後に三人ハマったトランプは夢中の原点オリジナルにて
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薄墨流し 山の端おぼろ 桜散る 春を惜しみて 雁帰る
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寂しさがエンジンとなり動いてる死にゆく者の目で人間ひと観照す
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春うらら やわに膨らむヘソ天と 同じ夢見る猫になりたい
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