へこんでる心の凹みにすっぽりと収まりそうな野良猫を抱く
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空き缶に教祖のように囲まれた自販機がある夜の路地裏
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思春期のおでこをそっと撫でる夜 バレたらやばいがやめられぬ母
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社会には居場所がなくて一人部屋自分で首を絞めてみたりと
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たのむからレールの上で生きててね人を蔑むお前が嫌い
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今日だけは強く私を抱きしめて 包んでくれよ星降る夜に
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七夕に世界の平和祈願して、夜空見上げて全世界楽し!
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七夕に世界の平和祈願して夜空見上げて明日に希望
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七夕に願いを込めて夜空見て、世界平和をただ願うだけ
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カランと夏の音につられて今も 君の星座を探してしまう
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もしいつかアメーバになる日が来たらマーマレードの瓶で飼ってね
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このままの関係性じゃ終われないけど 勇気が出ない高1の夏
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ただきみのエンドロールに私がいれば いいなと思う夜9時半
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帰宅して一番最初に誕生日 祝ってやろうと思ってたのに/仕事の愚痴は職場に置いてこ
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潔く清ら を騙るは底浅く排‐同志のごと諸君捨てなむ
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溌溂と晧歯剥きつつ小綺麗なる口蓋言ふ 「原爆もたば」
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慰めて足しになるならそうしようそうならぬとて他に浮かばぬ
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いらいらは己が未熟の吹き出もの だからしゃあないああありがたや
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何度でもエラーエラーと立ち上がる赤いバツからパンチをくらう
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ふるさとの山に感謝し、頭下げ。今日も元気に。明日も元気に
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艶やかなカラスの羽の一本のそっと置かれた手紙のように
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暑い夏あの日も今も去って行く 私は今も待っているのに
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思い出すあなたの優しさ思い出と共に これが愛だと気がついたんだ
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悔いのないように輝く夕の陽へ頬染めエールおくる南雲なんうん
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左腕メメント・モリの文刻む美容師の人所作美しく
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懐かしの友と一緒に茶をすすり ふと訪れる間に思いを馳せて
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夏旅か笑顔はじける子供らのざわめくホームに一人汽車待つ
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十年の無沙汰詫びつつ父母の墓 花手向ければ潮風渡る
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伐られてもなお奪われぬ薔薇色と したたかに在る呼吸の痕跡
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思い出喰い 夢と思い出 再生産 全てを美化して 苦しいままで
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