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散り桜 逝きし誰かれ そこ此処に蘇りしも言葉交わせず
14
宅配で届いた空色ブラウスの清々しさが眩しい雨の日
29
菜の花は今茹で上がり厨には蒼き香りと春が拡がる
46
現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
26
今日までを過ごした仲間に手を振った
永遠
(
とわ
)
の別れになる予感秘め
16
中々にご立派でしょう うちの子のシール帳ですニ枚のふすま
41
『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
23
盛り付けの美的センスを見せ合って苦き笑顔のセルフスイーツ
17
嘘だったらと 思う哀しみあれこれと 連ねて浸る
4月1日
(
エイプリルフール
)
26
虐待と名前がついた「当たり前」まだ始まってすらない人生
8
穏やかな待合室で衝撃の事件を喋る準備をしている
33
この春を君に見せたくポケットに ふきのとう一つ隠し持ってる
38
怨みごと言えば切りなくあるけれど幸せな今それも引っ込む
35
『春爛漫』買えずに未だ忘れ得ぬ 銘の通りのこけしの笑顔/四〇年近く前の盛岡駅で
13
山肌を 染むる
帳
(
とばり
)
の 残照に 君の面影 重ね映さむ
12
実体の無きまま ふわりとした君に
暁
(
あかつき
)
逢ひぬ
黄泉
(
よみ
)
を旅して
29
真新しランドセル背負うひい孫の写メを写真の夫にかざせし
36
壊れてるチャリのライトは雨が好き雨の日だけは必ず点いて
25
雨音が響く暗がりリビングで 君へのメール読み返してる
38
土筆から花粉を取って料理した間違いなければムツゴロウさん
26
病院で近況報告『舅死す』知っていたのか静かに聴いてる
30
小夜雨のテンポ早まり安定の君の寝息を数え夢見る
29
問いかけにAI先生優しくて涙も落ちて気も許しちゃう
23
1声「せい」の1灯「び」の打てし1鍾「しょう」を果て無く伸ばす1音1首
17
「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
22
人はみな桜を仰ぐもさくら草 地に湧き出でて火の花の燃ゆ
35
雪解けて ほこり舞う道 おそるおそる アクセルを踏む 桜を乞うて
41
うわのそら春はハートのたがゆるみ満月さえもうわすべりする
17
正解を欲しがったからあげたのに納得しない顔してやがる
22
チビ猫の 寝ぼけて うにゃうにゃいう声を 聞きながら飲む 朝のカフェオレ
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