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責任と愛は別物ではなくて 死ねない訳も同じであって
8
ひなたでは暑いんだけど日陰では寒くて 僕には居場所がなくて
11
雨に散る金木犀はまだ濡れて仄かに甘い香りの朝で
53
「意外とさ、嫌いじゃないねこの味は」 わたしゴーヤチャンプルでしたか
11
テレヴィのなかの日の丸にほほゑめる首脳に光差す優生卵
23
女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
40
鈴のよな声出し鳴くやすゞ虫は秋の夜長を我に教えし
22
縦列に ひょこひょこ動く 黄色帽 ひよこの列で幸せな朝
18
愛おしい寝顔を見つめて宵っぱり 夢を見るのも惜しいほどの
時間
(
とき
)
12
窓開けて 叫ぶ友共に 笑い合う 怒られるまで セットで青春
12
砂かぶり動かない ママの卵焼き ぼくひとりレジャーシートをたたむ
16
繰り返し感じてしまう苦しみも 今世だけのラストワン賞
9
切り花のコスパ日割りで考えるそんな僕にも秋のひだまり
44
下の名を呼ばれることが減るにつれ 背広が皮膚に溶け込んでいく
13
考察が 苦手なもので 短歌の意 味わいきれぬ 自分が悔しい
27
風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
48
「娘にはピアノ、バレエに英会話」作り笑いのお酌で聞く夜
13
病院でインフルエンザワクチンを打つ直前に風邪うつされた
25
いつの間に 図太くなった 自転車で 近づいてなお 動じぬカラス
26
風切りの音が路上を
浚
(
さら
)
ってく夜の始まり冬の始まり
43
思い立ち電話の向こう寝込む
娘
(
こ
)
に行けぬもどかし心は募る
18
一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
43
この道がそのまま障害物になる そうじゃない人におんぶされたい
7
フライドポテトを揚げて盛るとき 誰かがめちゃくちゃ喜んでくれる
11
秋空は 淡く哀れに 泡の
様
(
よ
)
な 今亡き夏の 君の半袖
12
さまざまな石鹸の香り交ざりあい籠もる夜更けの公衆浴場
26
久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
44
向寒の耳に囁く潤子歌行った事ないスカイレストラン
9
あれこれと日帰り旅行の計画を立てる日向でお茶を飲みつつ
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バスツアー波静かなり大洗たまの遠出に幸せ覚ゆ
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