続きたる夫の署名の代行に自分の名にも夫の名書くとは
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息子へと届くだろうか着々とチュイールを焼く離婚した母
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正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
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君を待つ時の緩さを思い出す雨は今夜もセンチメンタル
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剪定せんていと思っていたら斬られてた好きだったのにと布巾ふきん干しつつ/公園の·家から望みて
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窓枠に取り残さるる羽蟲をもう冬だよと殺せずにいる
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ふつうなら とっくに憎まれてるはずの 前世がたぶん猫だった人
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手袋は鮮やかな色が丁度いい肌映えのする糸辛子色
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連絡帳一番上は君のまま今は誰かの彼女なのにね
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勝手かっての火を落としたら冷え出して記憶をたどり冬のよそお
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覚えとけ兎がいつも寝ることに賭ければ亀は負け組になる
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天然でちょっとマヌケな娘からお茶を吹き出す名言が出る
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青春のテトラポットが無い海辺打ち上げられたハングルの文字
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風は止み空から舞い散る初雪を君に知らせる冬の愉しみ
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猫がいる?そんな感じに温かい手編みニットで包む湯たんぽ
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切なくて眠れぬ夜は思い出を揺りかごにして少しまどろむ
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別れ際離れたくない本心に重石乗せて好きと言わない
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いつだってスマホつつけばあなたへの履歴の中に爪あとはつく
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投稿をしまくるスマホ音痴だとボツだっていい分からなかった
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持ち帰るたった一つの収穫のキャベツ高値に夫ほくそ笑む
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戸の外に飾らぬお宅増えておりたまに見かける紙の門松
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やる前の徹底的にしらを切る古希は若さを忘れ人生
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夕焼けの冴えわたる空赤いほど切なさ募り家路を急ぐ
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気が緩む思い描いたシナリオに進み彼女もできたんだ古希
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もっと良い場所は何処ぞや寒の入りいつもの場所にいつもの猫居ず
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靴型の雪が車内に落ちていて誰が乗ったの始発のバスで
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研ぎ澄ます刃の上を歩くよう。息子よそれは出来ぬ仕事だ
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さよならを告げた訳では無いけれど逢いにゆくにも理由すら無い
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平安の姫のやうなる振り袖の成人の姫スマホ見ており
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ドキドキはあの娘のせいと勘違い春よ寒さのせいの動悸よ
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