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訊かれたら出欠迷う会だけど声掛からぬは少し寂しい
6
動脈の叫び胸から流る「赤」ドクリドクリ今生きているか
3
ワンタタン ワンタンタタタ タタタタン ワンタタタタン ワンワンワンタ
1
陽の
名残
(
なごり
)
集めて重き鈴なりの蜜柑は照らす冬の庭先
10
自分との約束の木は知らぬ間にたくさんの実を結んだのです
4
万が一品質に不都合があり春が来ないとなったら叫べ
7
眩しさで見逃していた目の前の開かれた扉を影で知る
6
健やかな重みありてかひしひしと空にひつぱられて梅咲けり
5
それなのに過ぎた日にある溜息は真面目であるほどに滑稽だ
6
姿勢よくかたく変わらずそこにいる家族とは鉄だ柱だ
6
こっそりと隙間に開く蒲公英よお前いったいどこから来たの
8
知らぬ間に辺り一切桃色に霞み崩れるはずだ愉快だ
4
みしみしと成長痛の音がする若き桜の伸びていく様
5
春雨に負ける桜は見たくない試合は始まったばかりだろ
9
雪道に張り付く紅葉ぱらぱらと秋のパズルが外れるように
13
巻きつくも枯れてゆくのも意のままにきっとならずに生きたアサガオ
6
息をして
一万八千
日生きた誰にも言わぬ寂しさにいる
13
わはははと漫画のように笑ってる座椅子の義父の在りし日想う
9
テレビつけカボチャの種を煎っている冬の時間は夏より長い
13
茶だんすの奥に未封の赤ワイン今夜飲もうか一人飲もうか
9
埋葬費をりしもてなぐさみに染む罌粟防火壁のもとに額づけ
2
放蕩の返済が果追はれつつ葡萄
圃
(
)
に裸婦は序する福音、鳩卵
2
小
約翰
(
よはね
)
まぎらはしくも謄本へ添ゆる洗礼名さへみわけがたかり
(
)
1
娼婦私生児しかれども父祖に
肖
(
に
)
てはなやかなる頬
実
(
じつ
)
を衒ひて
1
スーパーは隣町まで行ってます会ってもどうせ目をそらすんで
6
久々に目覚まし鳴るまで寝た時はなんだかふわふわ調子が悪い
9
夏茜、戻れずともまた逢いにきていいですかと君きいてくるから
2
山深き
斎岩群
(
ゆついはむら
)
の
丹躑躅
(
につつじ
)
は
迦具土
(
かぐつち
)
の血の
奔
(
たばし
)
れるかも
4
意地悪な電話とぎこちない手紙 貴方の利き手すら愛おしい
6
この街に雪は降らねど 積もったと君が囁く電話越し 冬
14
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