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5回死と遭遇したが目が覚めて思った神は不確かだった
21
ジョーカーを引いてしまってトランプの引き際見えぬ切り札虚し
23
帰路の宵 待受を閉づ漆黒のスマホ液晶に 映る月影
36
花の
枝
(
え
)
を振り散らすよな北風に コート無しの身固く縮まり
23
団塊の端にも春はひかり満つ 妻と
訪
(
おとな
)
うたまゆらの
桜
(
はな
)
20
桜舞い欅は芽吹くさわさわと御宮をわたる風の依代
19
通院の日にテレワークは有難し ねこのおひるをやる人がいる
27
降る雨に春の炎の鎮まりて集いの
桜
(
はな
)
の
閑
(
しず
)
かに立てり
19
春の陽に気持ちよさげな野の仏桃の花びらおでこに二つ
37
風を切り
過
(
よぎ
)
りぬ車 降り積もる
花弁
(
はなびら
)
を巻き上げ 花飛沫
29
漬け丼を半分食って茶を入れる鮪の赤身白む窓際
16
公園に江戸の足音聞こえそう ここは土佐藩下屋敷跡
25
味の素ふる指先のひかる粒赤いキャップはお玉の横に
9
雪花(せっか)ほど 縁に欠けある 飯碗(めしわん)に 囲炉裏火映り 麦飯を食む
19
タンポポの綿毛揺れるほど風はなく 神社の桜は 今ぞ満開
27
公園へ 誘われし春 にぎわいて いつしか夏の 夕暮れ想う
16
袖破れしジャンバーを畳んだのち春巻きを噛むなり四月
8
デパートの香水売り場通り過ぎ甘き苦しの思い出が舞う
9
牛の背に老子が夢のかへるかな幽魂見たりなめくじの跡/府中市美術館長沢蘆雪展にて
13
僕はこの世界に生きれてしあわせでした。特に、君がいる世界に!
7
この前は 更地だったと 思ったら あっという間に 家が立つ、はや
13
濃い灰の雲の下行く鷺の白まっすぐに飛ぶ羽ばたかず飛ぶ
25
水玉の間を指でなぞってく 水玉に触れたら地獄行き
8
蛍光灯光るプールで歌って踊りましょう誰かがくる前に
6
かぜ薬 カバンの中に ぶちまけた ひっくり返し くしゃみをひとつ
6
新学期 友との会話 ふと香る ホワイトムスク 白いシャツ
7
入り組んだ策略無しに僕はただ愛しき月を君と見たくて
13
貴方といる 「美しさ」を『当たり前』にする度、そっと花が散る
5
郵便受け 手紙があるかドキドキする気持ちを僕等 忘れちゃった
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水を掛け合った訳でもないけれど 海が濡らした 我が左袖
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