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富満てて虚栄の名残今は唯うちひしがるるべし 群衆無く静もれる謝肉祭
1
邦と邦を何隔てるか稔るともたれ収穫するものなき熟麦、やがては
1
まだ何も出来ていないと思いつつ寝転ぶしかない夏が言い訳
22
みさげ果て思うは自己愛と我執に塗れたるわれ、われらが闇
1
事実のみを遺せ賛美翼賛のはたて 正当防衛は軍靴を揃へて
2
こころには名残さへなき浦上天主堂に且つて割鐘落ちぬ 時は過ぎ遣れども
2
みせてあげよう きみたちがなかったものとした呪いが世界を破壊し尽くすところを
1
穂村弘と従順な羊たち なにも考えなかったのは明日には戦争へ行くために
2
カエル君世界を救う とうめいなぼくたちには今しかみえない
2
アンガジュとかいつの時代のはなしなの ぜんせかいよりきえたきみたちの
1
きみ達へ国はひらかれていないからウィダーウィンゼリーのような歌をつくろう
2
居ないのと同じ だからなにって追い出してひとりもホームレスがいないきれいな街
1
重力の違う部屋では美しい人24のショパンを弾いて
18
すでに無いプールの水で流された日は蒸発し夢となり降る
24
賑やかな黄色帽子の一列を朝残る半月が見ている
38
お岩さん冥土喫茶でバイトして出すドリンクはいつも伊右衛門
3
付いて来るコラボの紙のエプロンが目当てで夜ご飯はバーガー
21
この街に雪は降らねど 積もったと君が囁く電話越し 冬
13
そんなつもりじゃなかったと言うなら言葉選び検定は六級
20
これまでの自分をいくら赦しても今日の自分が罪を重ねる
15
秒針が針もないくせ音立てて責めるあと幾時間寝れると
1
ズルズルと尻尾引きずりボロボロの猫冷え冷えの廊下南へ
3
やな奴に絡まれてたと延々と延びる木通の蔓は手ごわい
4
クリームは手に余るほどたっぷりとすり込みましょうアレ切れぬよう
1
切り口に沁みる冷たい新鮮な塩素の水で育て人参
2
ほっとけばなんとかなるが瓦解する緻密の粋の滲みの汚き
3
捩じ込めばささくれ条の抗いが漏れて蒸気の目論見を断ち
2
悪かった来たばっかりで既にさえ馬鹿になるなよなりかけの螺子
4
お手頃がなかったもので君のこと茸トレイに入れて育てる
2
なぜきみは
他
(
ひと
)
のおしりのにおいなど嗅ぐのかチビを問い詰めてみる
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