並木道 新緑いちょう 朝帰り 水がほしいな俺も胃腸に
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空と海 どっちもダイブしたいから 想像力が間違ってくる
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星淡き夜ジャスミンの香り立ち 見知らぬ世から誘う声のして
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贈りましょう 黄色の薔薇の花言葉 二度と会わない愛しい君に
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炭酸泉 泡の効能如何ばかり 布袋のやうなる腹擦る人
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大銀杏 短き春に訪れば 緑のイチョウはちひさきカタチ/あきる野市広徳寺にて
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どろどろに溶けてわたしは終わるけど来世は同じ花になろうね
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放課後に三人ハマったトランプは夢中の原点オリジナルにて
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横顔の 影を見ながら 飲み干した ソーダ水の中 弾ける「またね」
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夢の君さよならを言うその夢は嘘と優しく言う君を待つ
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江ノ島に失くした恋も夕焼けも黄砂が包みパステルカラー
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無邪気さと 忍ぶ思いを 抱く君とオレンジ色のパンジー似てる
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夕雲に染まるカラスの燃え尽きて君の恋しひ自転車の旅
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K君は鼻毛のネタを見逃さないアハハ仕事に鋭いを持ち
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ふれなくもぬくもりつたふはななるや おひしふたりに 春のかげろふ
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ライト浴び 闇夜に浮かぶ滝桜 佇む我に花吹雪舞う 
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ボランティア「携帯トイレ持参要」 そのひと言で参加ためらう
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桜餅 花見団子を 分け合いて 衒(てら)うことなき 長き交わり /原谷苑花見
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さまざまの ひげの形の 絵のありし 街角近き ファド博物館 /リスボン
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薔薇なれど 鉄面皮てつめんぴにて暴れ咲き モッコウバラよ何故薔薇名乗る
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あのときの 理由(わけ)を訪ねて しまうのは 朝の光を 待っているから
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露天風呂即混浴と思うさが治らないまま老年になる
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美味いもの最後に残すもう止めた先ずは今からたまご焼きなり
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花の芽を野鳥に喰われポツポツと咲く桜花これもまた良し
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野毛の寄席つづれ織りなる緞帳に開演ブザー吾に鳴り響く
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言い方が話の流れせき止めて年寄り臭くなったと思う/気がつけば
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もう少し縮めてみようか、オカカフェの隣の席は初デートらし
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友と会い こころゆくまで語り合い 一片のうれい スッと消えゆき
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ノコギリが要るなら貸してやるけれど付いた血糊は洗って返せ
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アスパラの先っちょだけを噛じり喰う ごめんなさいと春に詫びつつ
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