万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
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冷たいな 冷たくしたのは僕だった 優しくないと優しくされない
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祈りには何の機能も無いけれど捨てられないからゴミにも出せない
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似てるから 優しかったあの人たちに どうして動悸が そんな理由で
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心身の反応があって辛いのね。 そうなんだけど。そうなんだけどね。
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雪が降る むかし絵本で見た姫がガラスの靴を履く静かさで
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三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
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甥からのフランス土産チョコレイト絵柄エッフェル包みし甘さ
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恥ずかしい 誰もいない家 ハミングをやめる必要なんてないのに
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全部そう 胃に入れちゃえば見ずに済む いつまでそんな感じでいるの
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人数分お菓子を買って来たのにさ 一人に全部食われて悪夢
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少なめに淹れた珈琲さえ冷めた 時は止めてたつもりだったのに
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北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉をほどいてくれる
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夢を見た 笑い合ってたわたしたち なんにもなかったみたいな顔で
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強いひと 嫌うあなたが好いていた わたしの弱さ 早く捨てたい
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死にたいと 口ずさむ割には 寝て食べて ああ生きたいんだ と冬の朝
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やる事とやる気が上手くからまらず「まぁいっか〜」がわたしを救う
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コンシーラー 全てを消して 真っ白に 私が隠した あの日のピンク
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頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
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暁の空に下弦の細い月 雲にのまれて隠れて消えた
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無音なりあったかまぶた南向きたった独りのこれがいいのよ
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なんということもない事なんとなく上手くできないそんな今日です
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わたしから 産まれるものは醜くて 生まれぬ君を愛しくおもう
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炊きたての米に納豆、炒め物のせて醤油をまわし食う夜
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ラムの焼きあがり待ちつつお隣の紳士はごきげん赤ワイン飲む/サイゼリヤにて
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この先も 君が飛び立っていいように 明日花の苗を買いに行く
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の腹のたぎるマグマは鎮まりて妻は茶を飲む暁の空
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安売りの値段につられ毛糸買うも 編み辛過ぎてはかがいかない
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どうしてか 今日が冬至と思い込み 南瓜を煮たり柚子を買ったり
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明日こそ明日こそはとただ今日を見ないふりする今日この頃です
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