感性の 鐘が鳴らねば 一句とも できぬ短歌の 恐ろしさかな
14
せっせっと低い踏み台作ったよ 落ちた筋力取り戻すのだ!/無理はしない
33
オレンジの皮を前歯に貼り付けてキャッキャッ笑って日曜日なり /吾子三歳
39
冬枯れの色無き森を記憶しつ 歩きて待てり山笑ふ春
37
止めどなく 垂れては冷ゆる 鼻の奥 息するたび 冬をのみこむ
21
猫は好きひっかかないし人見知り聴こえてくるよ猫の鳴き声
20
イヤホンを 付けずに歩く 街の音 聞きながら行くも 心地よきかな
16
空き瓶も思い出したい過去がありジャムの色した夕日を詰める
17
それなりに幸せそうな人たちと歩調あわせて今日は寄り道
16
丸ごとの キャベツに出会い 迷いなく ロールキャベツを 煮込む冬の夜
16
粉雪を楽しむように闊歩するワンコに負けじと背筋伸ばして /徒歩通勤
28
犯人は防犯カメラに変顔をする男でしょうか?店長
6
お飾りで夢だけ肥やし生きている風は冷たく君を試して
10
「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
25
勉強に しがみつくのは 辛いけど 手を離しても 行く場所はない
30
風呂も無く小さきアパート冬の夜 父さん、母さん家建てたよ
20
どこからか 投げられてきた そのカイロ 寒いと言った 僕のためなの?
16
諦めた途端にチャンス来たらしい体験談をお守りにする
20
寒の内 人もまばらな公園で 梅の香りを独り占めする
31
事故により 動かぬ電車 おとなしく クッキー食べて 祈るのみかな
20
寝静まるこの時間だけの自由なら眠ることさえ惜しいと思う
46
与野党で丁々発止の大勝負 サイコロ振るも雪に埋もるる
38
風が吹く  いつかあなたに届いてね  花びらはもう使いきったわ
9
あちこちにチラシ看板恵方巻き 節分前にお腹いっぱい
15
耳飾る 可愛い花と 白イチゴ 愛に包まれ 疲れ吹き飛ぶ
29
ヤフコメの民度よ此処は地獄哉 餓鬼畜生が心を屠る
7
学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面 Utakataここに隠せり
31
「我儘」と詰られ慣れていたつもり そんな事ないつぶては痛い
11
君宛てのルーズリーフの書き置きの余白に託す語りえぬもの
8
雪中花(水仙) ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
45