靴箱を 整理しスキマ 作ったら 空いた空間 心のゆとり
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隣人の訃報知らせるドアホンのひそやかに鳴り 春待つ夕べ
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ひび割れた バス停のベンチの端にガムテープ 絆創膏の如
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春先の天気にリンクし我がこころ  晴れやかな日あり 落ち込む日もあり
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怪我を越えタイトル賭けてあと一歩ドックンドックン馬群よ開け
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田の雪は毘沙門天か野仏かやらずの雨に童心溶けて/折句
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如月の 吉報待ちてサクラサク 若き息吹に六花溶け落ちぬ
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お祝ひに 遠くの友へ バースデーLINE スタンプと一首を添へ
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身を起こし背を押し父のぬくもりと「有難う」との声まとうなり
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「同意です」 昨日スシロー今日サイゼ 君とふたりのベスコングルメ
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一点の雲なき空を仰ぎ見て こころの淀み一掃する朝
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大勝利おさめた総理の演説は要所ようしょに「そうだ」のいの手も付く
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車窓より降りそそぐ陽は暖かし 春が手を差し伸べる如月
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音無き寺 静かにながるる読経の中  父の生き様に思いを馳せて
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赤ちゃんの抱き方我に説明し「やさしくね」っていじらし三歳
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年ごとに母に似てくる下がり眉なんだか声も似てきたようで
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紅白の椿の並ぶ 校庭のわき道 つまの影法師
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世の中は 連休なれど 休みなく 仕事終えれば 月の微笑み
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「一」を足したり引いたり繰り返すのが人生なんだろうな/釋愛翔様 ありがとう
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あたたかな夢の中では手をつなぐ 現実はそんな甘ったるくない
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いろいろを色とりどりに彩るは「いいね」「いやね」の色違いらし
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押し寿司の押し殺したる旨さかな型枠の内躊躇いの果て、
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雨水なる 季節は移ろゐ梅咲けど 未だに寒し春は何処に
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寄り過ぎた足もと少し戻り立つはかりの針の揺らぎおり/改
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連休の中日のありてやさしけれカフェインレスにこころね休め
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干菓子来てさていそいそとお茶選ぶほうじ茶なんかが良いんじゃないの
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西だろか東だろうかどの辺り春を教える白鳥の声
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言の葉を白く裏切る已然形 ドグマは深き闇に潜めば
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あおぞらにじめんからとびこんできえてしまうとりをくしゃみせずみた
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どんな時にも列はくめんだろうと突っ込んでみるドレミの歌に
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