気がかりが耐え難くあるこの世でも光は不足なく流れ込む
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贅沢な時間を過ごし来たものだ2020を超えての我等
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厚切りの休日加減よく焦がし少し溶かした甘えを乗せる
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「いい加減」季節のお湯をゆっくりと身体慣らしに背中に流す
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ラジオから流れる天気予報「雨」修行出るなら今しかないか
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秒で寝る昼の休みの隙間には軽量のハンモックが掛かる
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吹けば飛ぶような綿毛のココロでも次の世代の種守りたい
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カーテンを閉じてエアコン除湿にし雷雨届かぬ箱作る午後
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鉾が建ち静か祭りの技を継ぐ人の祈りに曳かれ吹く風
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今欲しい答えはこれやあれじゃなくその中間にあるものなんだ
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容赦ない追い駆けっこのルールにはタッチ交代おしまいが無い
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剥き出しの言葉は無くて果たされた義務深き沈黙の凄みよ
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気圧だか湿気か何か知らないがやたらめったら気が滅入ってね
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よろよろのつまらない午後運命の赤いドレスの女に出会う!
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ぴかぴかのサテンの空が穏やかに秋の岸辺にたどり着く時
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平凡でありきたりだと捨てた日が懐かしき詩の一節となる
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鹿と樹がただ一類としてあればこの時神のそのは音無く
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次々とあなたの願い叶いますようにと銀杏きんの葉がいて降る
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雪道に張り付く紅葉ぱらぱらと秋のパズルが外れるように
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幸せはたまに動物の形のビスケットになったりするよね
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巻きつくも枯れてゆくのも意のままにきっとならずに生きたアサガオ
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一族の物語第八章は終わり叔母さんはぐずぐずしない
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オンライン帰省でいいと言えるのがありがたい気楽な年の暮れ
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息をして一万八千日生きた誰にも言わぬ寂しさにいる
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わはははと漫画のように笑ってる座椅子の義父の在りし日想う
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日々痩せる思いは少し遠くなり残る既読にならぬ安心
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テレビつけカボチャの種を煎っている冬の時間は夏より長い
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茶だんすの奥に未封の赤ワイン今夜飲もうか一人飲もうか
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診療所マスク患者が出ては入る開け放たれた玄関のドア
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並ばされ湯気出るバスに入れられた冷凍餃子になる白い朝
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