Utakata
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渡り鳥 国境越えて 羽ばたきて 世界平和を 託してみたし
32
降る中を朝の散歩の柴犬は雪が似合うね目を輝かせ
32
当前と 思われながら 働く身 雪に埋もれる 都会の線路
/
大寒波
41
止めどなく 垂れては冷ゆる 鼻の奥 息するたび 冬をのみこむ
21
一年の あの日の朝も 晴れていた 何度も呼んだ
愛犬
(
あのこ
)
の名前
17
それなりに幸せそうな人たちと歩調あわせて今日は寄り道
16
丸ごとの キャベツに出会い 迷いなく ロールキャベツを 煮込む冬の夜
16
蝋梅の 黄色が映える 寒き日に 満開に咲き 心温もる
28
雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
29
犯人は防犯カメラに変顔をする男でしょうか?店長
6
お飾りで夢だけ肥やし生きている風は冷たく君を試して
10
「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
25
風呂も無く小さきアパート冬の夜 父さん、母さん家建てたよ
20
どこからか 投げられてきた そのカイロ 寒いと言った 僕のためなの?
16
諦めた途端にチャンス来たらしい体験談をお守りにする
20
きみだから一秒すらも愛おしい 春夏秋冬の恋 ああもう七時
9
事故により 動かぬ電車 おとなしく クッキー食べて 祈るのみかな
20
真冬日に降る粉雪の冷たさは誰もが知りて人影もなく
31
仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
44
学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面
Utakata
(
ここ
)
に隠せり
31
君宛てのルーズリーフの書き置きの余白に託す語りえぬもの
8
雪中花
(
(水仙)
)
ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
45
諦めと度胸が身につく
四十前
(
しじゅうまえ
)
ビビり散らかす明日も見えるが
16
重ねても 吐き出す穴があったとて 愛してくれぬ ただの
女形
(
にんぎょう
)
19
ウェールズ王子
(
Prince of Wales
)
なる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
39
テーマパーク 「つまんないね」と 言う君の 満足そうな 顔を見る帰路
21
戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
33
親ほどの老人たちの散歩道「よいお天気で」と交わす寂しさ
18
金色の銀河が爛爛子猫の目 はじめましての小雪がほろろ
10
地吹雪の車内でかける音楽は敢えての夏曲脳をバグらせ
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