「いつかまた」その『いつか』っていつ来るの?これが人生最後の別れ?
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さみしさをチャペル・ローンで埋め立てる涙でマスカラ落としたくない
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親友も先生も縁なくなって別れの季節の春が憎すぎる
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始業式明日とか信じられないし出会いに期待できないし泣く
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足を止め空を仰いで掛けているマスクをずらす桜木の下
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ポチポチと書籍を買いて積んでおく年度はじめの学びの意欲
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人魚姫 私が見ていた海の底 泡に消えてもそこには残る
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お別れの苦痛に見合う…かもしれない出会いがきたけど割り切れない春
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考えは生活に宿りうごくもの早寝早起きで私も変わる
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いなくなり「永遠とわ」だと思ってたことを知る別れってのは案外残酷
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別れなど知らぬと気持ちで桜咲く美しいけど恨めしき春
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「死」のほうが別れがつらいのわかってるでももう会わないなら死とおなじじゃん
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私はもう君とは二度と会えなくて君のアカウントは無期限停止
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せんせいに楽しく数学を教わったあの感情でこれからも生きる
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読み終えた本とスピンを戻す癖 あなたが置いていったものたち
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幸せは 手に有る時は 気付かずに 手からこぼれて 有り難さ知る
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いつまでも小学校の夢を見る 僕の心はいまでもそこに
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ユリ持ちて 月命日に 逢ひに来た 妻の墓石に 花吹雪舞ふ
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水槽のガラス越しには想いビト 煮ても焼いても食えぬがコイよ
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木瓜ぼけの花 紅差べにさし花嫁 おちょぼ口 門出の春に 芝桜の路
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ボツにした歌詞が好きだと口ずさむ君がいまだに完成しない
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時計だけ動き続けるこの机 積もる灰色に書く名前は
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生きるうちほんのわずかな幸せをちびちび舐めてまた生き延びて
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嫌われる勇気といえど 限界は あると思ってため息をつく
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あなたから貰った物のいちばんはこの傷ですよ。失くせないから
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窓を開け 朝の空気を 吸ひ込みて 静かに過去の 扉閉めゆく
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「今あなた安全な場所に居ますか」と呼び掛けるラジオぐっと近づく/昨夜の長野県地震にて
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また食べる好きでもないのにまた頼むラーメン食べて腹がいっぱい
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アパートの正面に立つ老木も震えるように開花してゆく
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満開の 躑躅つつじにカメラ 構えたら 一緒に写る 舞ってきた蝶
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