ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
23
晴れてるからギリ秋みたいな服装で スーパーに行く スポドリを買う
8
年末を知らせる店のBGM 去年と同じ音楽と我
14
ふとした調べに心が踊る 音を奏でて響き出す/都々逸
4
秋空は 淡く哀れに 泡のな 今亡き夏の 君の半袖 
11
七五三 ねがいぶみ書く 女の子 いつか会う人 まだ見ぬ人へ
17
久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
43
私だけ?笑み隠せないLINE着信 あなたはどうかなと聞いてみたい
10
うたかたを 詠みながら見る 冬の空 ちらほらと舞う 雪の結晶かな
17
話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
33
気にかける親のもう居ぬ故郷ふるさとの天気予報をついまた見てる
29
冬眠をわたしの胸にあく穴でさせたい迷子の野兎を抱く
11
街路樹はいくつもあかりを吊り下げてひそかに星を養殖してる
18
朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
55
布団かけうっすら目を開けまた眠る君 母の愛は永続し
8
「本日中にお召し上がり下さい」仕方ないなあ寝る前のケーキ
21
まつり果てて人影絶えた広場から梯子でピエロ星へと帰る
17
政策の詳しいことは分からんが とにもかくにも物価高市
6
エアコンの作った空気が苦しくて冬の夜風に消えたくなった
13
オリーブの深緑色ふかみどりいろ 空き瓶に薔薇生けてみて勤労感謝
49
夕焼けが雲にかくれていたおかげ あなたは未だ10センチ先
7
檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
42
君が前 好きだと言ったスノードームは、雪が皮肉に降り積もったまま
17
古めいた茶店も手伝う少年も 時代を紡げ 紅葉ひとひら
15
紅葉狩り 何が楽しと問うた日よ 私の目こそ深きに染まれ
13
「早いね」と話しかけると「早いね」と答える人のいる温かさ
16
一年はあっという間に過ぎるのに あなたに会うまであと2週間もある
16
大陸の 友と語りて笑いあう 小さき外交 祈りかさねて
50
障らないよう生きたくて空けている隣の席に花束を置く
19
幸せな約束がある7日間 切なく苦しいあと7日
9