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集まりて順番毎に開き切る蒼き桔梗の律儀な様よ
41
かがり火は
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
の 花の色 石段のぼる 覚悟をきめる
28
メールでは 大好きハート あまりまえ チャンスを得たら 顔も見れない
6
いつもなら残業優先業務過多今日はダッシュで孫の待つ家
13
夏しぐれ。野に咲くユリの 孤独など だれが知ろうか
虎杖
(
イタドリ
)
ゆれる
19
変わらない君が隣で笑うから 夢と知りせば覚めざらましを
8
明け方に相談しあうアサガオは誰から咲くか決めたようです
38
アマビエの姿見えなくなったわね我風呂上がり夏の夕暮れ
15
ゴーグルをつけて 信号待ちの子ら すれちがう人の表情ゆるみ
25
にぎやかな運河の街に雨が降る私も流れ海になれたら
16
影踏みを夏の遊びと過ごしたが日傘さす今影持ち歩く
16
言えぬこと言い足りないこと胃に収め大和撫子のふりをしてみる
15
予後不良心膜炎経過観察このよのほかにいくるすべなく
6
利き腕にかたぶく重心コロナゆゑ千鳥足にて揺るる視界は
5
虫の音に目覚め薄闇ひんやりと朝か夕かとしばし哀しき
16
眩しくてまともに顔が見れないよ 真白の中で君の名を呼ぶ
7
テーブルの真ん中には剥き出しの君からの愛今日は梨味
8
光りへと 導く糸は 素粒子の 石をも透す 人は宇宙
14
ポケットを叩けば出てくるようなそんな「好き」なら食べたくないな
7
無花果の蔕を剥き遣り置く卓に白釉の皿清浄なりて
7
病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの
彼
(
か
)
を
忘却
(
わす
)
れゆく人
37
われひとり 根深き雪の
性
(
さが
)
を負い
全
(
まっと
)
うすべし アマテラス粒子
/
雪女
12
幼子が小声で歌う鼻歌を 聞いて
瞬
(
またた
)
く冬の星々
36
父母
(
ちちはは
)
とむかし泳いだ海街で 獲れた蜜柑を我が子に与う
35
一歳の我が子は全ての食べ物を ば・な・な、ば・な・な と呼んで笑うよ
34
晩熟を滴る麦と稲が穂のふたつわかれになりにけるかな
6
差出しの 心細さを 受け取りし 次々とどく 喪中の葉書
32
戦争にゆかさるるわれらの平和 「今そこにある危機」を忘れて
5
あなたには 長生きをしてほしいから ポテチは私が食べてあげます
43
私だけ見える七色 麓まで尾を振る君とふたり駆け出す
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