小さくて取るに足りない幸せを寄せ集めては満ち足りるいま
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薄幸の パウダースノーに 積もられて 子を待つ雪の ダルマがポツン
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大寒を過ぎらば直に春の立つ暦めくりて早に春待つ
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好きな人は好きかもねという人はたいていそれを好きでない人
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筋トレや ウォーキングを した日には ついつい食べる オールドファッション
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木の枝の何処に潜みし寒すずめ一斉飛び立ち空色変へし
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明け方に 底冷えのして 目を覚ます 大寒らしく 咲く梅に雪
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ジーパンの君しか知らぬ友達の震える喪服 薄い三日月
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懐かしき亡母の甘露煮 金柑のたわわなる実は冬天に映ゆ
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枯れ草の中で見つけた白い花スルーが上手小さきチサキはこべら
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畑よりつま持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて一日ひとひに感謝す
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会えなくて抽象的になってゆく  気持ちも声も思い出さえも。
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麹から 甘酒作り 挑戦し 自然の甘さ 身体に優し
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「好き」なんて口に出したら壊れちゃう曖昧で脆い細いつながり
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我が赤のセーターと色が一緒と 赤のブーツを履ひて来し友
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渡り鳥 国境越えて 羽ばたきて 世界平和を 託してみたし
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感性の 鐘が鳴らねば 一句とも できぬ短歌の 恐ろしさかな
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雪だるま作れぬ世界すぐそこに 「対岸」溢れるCO2
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息子から「面白いよ」と差し出さる本で温もる家族の時間
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外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば 碧空あおぞらすらも 雲重く見ゆ
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当前と 思われながら 働く身 雪に埋もれる 都会の線路 / 大寒波
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止めどなく 垂れては冷ゆる 鼻の奥 息するたび 冬をのみこむ
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さようなら手を振りその場過ぎ去ればぽつんと終わった速すぎだろう
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王将の守りの駒が逃げ道を塞いで負ける それも人生
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イヤホンを 付けずに歩く 街の音 聞きながら行くも 心地よきかな
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一年の あの日の朝も 晴れていた 何度も呼んだ 愛犬あのこの名前
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蝋梅の 黄色が映える 寒き日に 満開に咲き 心温もる
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石畳いしだたみの あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
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雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
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犯人は防犯カメラに変顔をする男でしょうか?店長
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