supermoon
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こころの蒸留所。時々の思いを記録していきます 初心者なのでどうぞお手柔らかに

ガラス瓶 そそいだ水が溢れたら 好きなものから嫌いになるから
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あの人の声が焼きつく貝殻は鮮烈すぎるほどの虹色
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抱きしめて静かに抑えていく想い 涙の雨で残り火も消そう
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持っているだけ窮屈なこのからだを愛するために見つめる鏡
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みえすいた別れの予感は食べつくし 離れることなく朽ちていきたい
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こわいから逃げているのではないのです逃げている自分がこわいのです
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こころの皺のひとつひとつに宿してる いつかのわたしの魂の破片かけら
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ひらかれた言葉も顔も真実だけどなによりも嘘に近しい感覚
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有終の美が音を立てて崩れても 君の創る未来はまぶしい
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お好み焼きになりたいときは言いますから勝手に混ぜたりしないでちょうだい
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季節外れの雪の歓びを知る人の思いの熱さで打ち上がる花火
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うなされて夢から覚めた泣き顔にお似合いの朝 紅茶も切らして
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愛だの恋だの騙っても朝には忘れるわ ツンと刺さった香り以外は
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美しいから誰とも群れなくなりました どうせ咲いても枯れゆく楽園
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病みあがり何食わぬ顔で着飾るわ戦う女の10センチヒール
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人は人どうこうしたって絡まるし炒めれば結構旨かったりする
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一縷のなみだ縋りつくのは華奢な背中 それでも君は狂っていないから
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黄金比崩れゆく現代いまに嘆いてるわたしの声は小箱から流れて
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とりかごの中の自由を手放して求める世界の製造元とは?
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叶わない夢など恋など泡にして飲み干す夜の宴の姫君
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「こっちおいで」あなたの腕の中で踊る浮かれた足取りはじめてスウィング
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秘匿の園に客人が来たときの魔法 笑顔で「いつかお話しましょう」
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パンと珈琲の香りが誘う猫の道ハイソな彼の秘密の隠れ家
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夢枕 愛しの君は薄情でわたしはやっと忘れられそうよ
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朝のたび生まれ変われるとするならばわたしは今日は草木の香りに
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通過儀礼 そんなものはなくたって 認めてあげなよ 不肖の友なら
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水が怖い 自由で歯止めが効かないから あんなに澄んで綺麗に見えても
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夢をみる 眠りから覚める 朝になる 当たり前だと思えるくらいに
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親しげに近づいてくる革命を振り払えるのは脳か心か
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夜毎見る鈍色の国の少女には見覚えのある七つのほくろ
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