恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

かぎ針を無心で動かす指先にオフホワイトの涼しさこぼれ /レース編み
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たこ飯は枝豆・生姜混ぜ込んで 夏本番へいたわりも込め /半夏生
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出勤は湧く雲の峰眺めつつ 帰路三日月にそっと添われつ
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ベランダの掃除の後に風呂掃除 びしょ濡れ上等 水浴び気分で /夏の休日
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心地良き夕風さらり街を撫で日中ひなかの微熱鎮まりてゆく /真夏もこうだといいな
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持ち歩く日陰なのだと夫に説き 今や堂々日傘男子
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来る夏に朧げな不安ぎりたり 未だ水無月に梅雨明けるなど
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西の空遥か遠雷聞こえきて夏の本気が見え隠れする
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いつもの後追ひし頃懐かしき 妹は今日還暦迎ふ
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店出れば霞むほどの豪雨にて沢登りと化す家までの坂
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梅雨戻り心なしか安堵する 季節の巡り変わらずあれかし
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久々の雨は土砂降り 何もかも洗い流せる清しさの有り
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「幸せのハードル低い」と夫笑う さき事でも嬉しがる吾を
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時ならぬ猛暑疲れを癒さんと刺し子楽しみ過ごす短夜みじかよ
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昼下がり静まり返る園庭で たわわに実る枇杷も眠たげ /こども園
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キッチンの換気扇をば夏掃除 汚れ落ちれば気持ちも晴れて
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長い茎伸ばし咲きたりアガパンサス 夜空昇れる花火の如くに
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訓練と知りてもビビる 緊急を伝ふに秀逸なる不協和音 /緊急地震速報
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住宅街茜染まりて夕燕ゆうつばめ ついと飛び交い家路を急ぐ
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この先も晴れの猛暑が続くとや 梅雨は何処いずこの水無月半ば
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次男坊じなんぼの「父さん元気?」声聞きて夫も私も嬉し父の日
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珍しく「暑いの嫌やな」とふ夫の衰え案ず 真夏なつはすぐそこ /明日35度予報
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飽かず降る雨に包まる鎮守森 息深くせば緑沁み入る
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軽やかに洗濯物ほしもの乾く嬉しさよ 梅雨の晴れ間の小さなシアワセ
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梅雨晴れや 青さいや増す早苗田に立つ白鷺の姿凛々しき
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亡母ははのため贖いし花に惹かれてかさき蝶々と戯るる道
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豪快に舟漕ぐ女子の隣にて肩を貸したしお疲れ様と /電車にて
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願わくは暴れることなく塩梅あんばい良く田畑野山に雨もたらせよ /梅雨入り
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走り梅雨しとど濡れたる子雀を隠し給へよ紫陽花の花
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夕まぐれ声響かせて時鳥ホトトギス 住宅街に夜を呼び寄せ
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