恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

カラフルな花壇の隅で慎ましく さりとて凛と鈴蘭の白
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布団干し冬物一気に洗い干し の恵み受く なんたる幸せ! 
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両サイド躑躅つつじが飾る階段を降りる気分はタカラジェンヌ /公園にて
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通勤はしっかり歩き汗かいてはやも 暑熱順化 着々
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陽春の軽やかな風 新緑のけやきを抜けて吾の心まで /花粉ほぼ終了
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「臨休が多い」の苦情に頭ぐ 病身削る院長ボスを思えば
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幼き日飽かず遊びしお手玉のまろさ思はす八重の桜は
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たくあんを切りつつ一切れぽりと食む私の内に母が息づく
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園庭にまで聞こえくる歌声に唱和するごとチューリップ揺れ
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誕生日に家族揃うは幸せと笑む夫見れば我も幸せ /息子たちに感謝
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散り際の色濃き花弁さくら降る先に 春を継がんとムスカリの青
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スーパーの店先小さな燕の巣『見守ってね』の張り紙嬉しく
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冬に眠る生命いのちを目覚めさせんとや 春の雷神天を翔けたり /春雷
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仕事終え朧月夜の桜花愛でつ歩けば春心地なる
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春先の衣替えはゆうるりと 朝はまだまだ冬物靴下
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夕暮れを合図に飛び来る磯鵯ひよどりの囀り聴けば一日ひとひが終わり
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花の名をつまに教えつ散歩する道は長閑のどかに春 色とりどり
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桜木を仰ぎ見るごと土筆坊つくしんぼ なれも立派な春の使者なり
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取り立てて何も無かった一日をそっと彩る夕方の虹
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やしろの大き桜を独り占め ちょいと田舎の贅沢な春
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新年度リスタート切る夫の背を ともに見送る花曇りの風
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咲き誇る桜並木を通り抜け励まし貰ふ通院の朝 /夫
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スギ終わりヒノキの飛散始まりぬ 自由の身まで さあもう少し
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さわさわと寒の戻りの雪柳 名に負ふ白さ気高く揺らし
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幾日か初夏の陽気の続きたれば 風が身に沁む花冷えの朝
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買い物中 メモに書くのを忘れてる食材もの思い出し グッジョブわたし
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暖かな雨を孕んで吹く風が桜つぼみを優しく急かす /京都も開花宣言
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霞む空に沈む夕日の物悲し 線香花火の最期にも似て /黄砂
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白木蓮見上げ「アヒル?」と聞きしこと 息子は忘れてもわれは忘れぬ /春の思い出
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お出掛けは夏日手前の昼下がり 鳥の囀り日傘越しに聴く
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