恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

の岸に通じる電話あったらと 声が聴きたい話がしたいよ
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蔦の葉に雫光りしあの朝を思ひ出すなり 母の命日 /三回忌
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久々に風招き入れ人心地 風鈴の音もどこか秋めき /立秋
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祈りの日 去年こぞおとないし広島の街へ川へ思いを馳せる
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暑き夏いと苦手なる我なれば僅かな秋の兆しや嬉し /ユニシロ様ありがとうございます
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午後八時 熱冷めやらぬ小夜風さよかぜに揺れる白百合 一服の涼
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猛暑でも季節の進み確かなる 早まる夕暮れ 蜻蛉とんぼ舞う影
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宵闇のけやきから降る蝉の声 生きる力を振り絞るごと
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街の花火 流行りのドローンは飛ばねども 昔ながらの風情もよろし
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昼の熱 冷ます夜風に揺るるもり あかき半月 帰路導けり
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冷え冷えの白玉作り「おかえり!」と得意顔なる息子らの愛しき /夏休みの思い出
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足元ですくと立ちたる蟷螂かまきりと日傘シェアする真昼のバス停
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バーゲンのプチプラワンピ衝動買い 酷暑に萎える気を持ち上げる
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何十年ぶりか従兄弟いとこと長電話 互い「ちゃん」呼び 訛りも嬉し
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つかめそな綿雲つふくふくと朝の青田を覗き込むごと
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胸のすく夕立去りて再びのに鮮烈なる樹々の息吹よ
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雷鳴と隣町となりまち雨柱あめばしら 期待させてはしれっと素通り /そろそろひと雨
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虫籠カゴ下げて網振るわらべ駆け回る夏の景色は遠くなりけり
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息苦しほどの静けき夏空にただ粛々と峰雲の湧く
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炎天下 亀が日なたで甲羅干し さぞ暑かろと大暑の午後に /37
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空と海に包まれる秋の船旅を励みにまたねと吾子に手を振る
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長男の車どの辺りかなソワソワと夕餉のお菜一品増やし
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夏の影 集めし如き漆黒の蜻蛉とんぼ舞ふなり静寂のもり
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掲示板『ラジオ体操やります』に 息子らの幼き日を懐かしむ /もうすぐ夏休み
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小雨など物ともせずに蝉時雨 命繋げむとぞ逞しく
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ぼうっとして日傘かさと間違え靴べらを手にでしことつまには内緒
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温風あつかぜは遠き野分を思はせて空蝉残る緑葉みどりば揺らす /皆様お気をつけて
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一年ひととせの無病息災願いつつ新たなちまき玄関に据え /祇園祭の厄除け粽
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土曜勤 愚痴りたきこと多々あれど 冷えたビールが全てを流す
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たこわかめネギでさっぱり酢味噌和え 去年こぞの梅酢が良い仕事する
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