恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

首筋をそわわと撫でる夕風にそっと近づく冬を感じて
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草むらを戯れ合い飛べる雀らに懐かしさのあり小春のひなた
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十六年 壊れず働く給湯器 「かしこい子や」とガス屋に褒められ /点検
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冬立ちて枯れ葉も走る園庭に風の子たちの歓声渡る
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半袖をようやく仕舞う霜月に故郷さとから届く雪の便り
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お化粧は毎日なさい口紅も 母さんごめん今日もすっぴん
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天平いにしへの写経の労苦 如何いかほどと 几帳面なる筆の運びに /正倉院展
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金色こんじきの大き葉揺らしプラタナス 青空そらの高みに届けとばかり
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夏のごと野分名残りの大雨に真白く霞む街も季節も /霜月
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肉じゃがを炊き残業のつまを待つ 秋の夕餉はほんのり昭和
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嬉しきは早咲き遅咲き木犀モクセイの香り永きに街漂へる
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若くして要介護なる友の眼は赤子の如く澄みて二年ふたとせ
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枝々をられし銀杏いちょうの木にふるさき新葉の健気な黄色
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紅葉こうようもそろりそろりの神無月 きりりと冷えた朝の風待つ
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手に取りて母と一緒に編むように かぎ針の先 生まれるモチーフ
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幼き日 大人に混じりひたむきに手編み習ひぬ 母の教室
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またひとつ美味しいのど飴発掘し充実度増す アメちゃん袋 /バッグに常備
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葉の皿にどんぐり赤い実よそわれて誰を待つらむ小雨のベンチ
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雨と晴れ めまぐるしきは今日の空 天も戸惑う夏日の霜降
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公園を闊歩す高齢ウォーカーの真っ赤なシューズに意気込みを見る
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「捨てられぬ」つまと「捨てたい」わたしとの攻防戦となる衣替え
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秋晴れにマンション草引きほのぼのとご近所さんとのふれあいも良き
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「母さんの煮物好きや」にほだされて ひじきグツグツ夏日の夕餉
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『ぐりとぐら』幾度読みしか吾も子らも あのカステラは永遠とわの憧れ  /キロ様の短歌うたに寄せて
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衣替え遅々と進まぬ神無月 箪笥の秋服 退屈そうに /29
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月明かり照らす夜空のひつじ雲 秋の夜長を静かに飾り
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海と空だけの景色を閉じ込めて胸いっぱいに青を満たして /旅の終わりに
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坂登り夫婦ふたりの母校おとないて あの日と同じ海見下ろせり /高校時代に戻って
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十勝から日本海は運河の街へ 走れ走れ名古屋ナンバー
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妹と楽し思い出語らいて 亡母ははへの誕生プレゼントとす
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