恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

潮の香を恋ふる気持ちは夫も吾も 淡路の海で息深くする
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藤棚のの下 余韻に浸りをり 数多あまた国宝たからに酔いしれし後 /奈良国立博物館『超国宝』
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盛夏には大き葉繁るプラタナス 木漏れ日きらめく新緑も良し
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嬉しきは冒険からの新発見 わたし案外キャップが似合う /快晴のお出かけ🧢
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はすの花咲ける水面みなもに雨雫 まるき波紋も美しくあり
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暑過ぎず寒過ぎぬ日の心地良き 短きものと思えばなおさら
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ほの甘い蜜味わいし頃想う 赤詰草あかつめくさの群れ咲く道で
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味気なき独りの夕餉つと済ませ本を友とす静か過ぐ夜に /夫飲み会
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田植え待つ渇いた土に 芽吹きむ若い緑に 慈しみの雨 /穀雨 
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カラフルな花壇の隅で慎ましく さりとて凛と鈴蘭の白
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布団干し冬物一気に洗い干し の恵み受く なんたる幸せ! 
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両サイド躑躅つつじが飾る階段を降りる気分はタカラジェンヌ /公園にて
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通勤はしっかり歩き汗かいてはやも 暑熱順化 着々
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陽春の軽やかな風 新緑のけやきを抜けて吾の心まで /花粉ほぼ終了
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「臨休が多い」の苦情に頭ぐ 病身削る院長ボスを思えば
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幼き日飽かず遊びしお手玉のまろさ思はす八重の桜は
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たくあんを切りつつ一切れぽりと食む私の内に母が息づく
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園庭にまで聞こえくる歌声に唱和するごとチューリップ揺れ
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誕生日に家族揃うは幸せと笑む夫見れば我も幸せ /息子たちに感謝
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散り際の色濃き花弁さくら降る先に 春を継がんとムスカリの青
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スーパーの店先小さな燕の巣『見守ってね』の張り紙嬉しく
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冬に眠る生命いのちを目覚めさせんとや 春の雷神天を翔けたり /春雷
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仕事終え朧月夜の桜花愛でつ歩けば春心地なる
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春先の衣替えはゆうるりと 朝はまだまだ冬物靴下
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夕暮れを合図に飛び来る磯鵯ひよどりの囀り聴けば一日ひとひが終わり
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花の名をつまに教えつ散歩する道は長閑のどかに春 色とりどり
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桜木を仰ぎ見るごと土筆坊つくしんぼ なれも立派な春の使者なり
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取り立てて何も無かった一日をそっと彩る夕方の虹
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やしろの大き桜を独り占め ちょいと田舎の贅沢な春
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新年度リスタート切る夫の背を ともに見送る花曇りの風
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