Utakata
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恵雪
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ほぼほぼ日記。
元•理郁母です。
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春詠めど心は冬に未練あり 熱いコーヒー美味し寒さの
15
好きだった
短歌友
(
うたとも
)
さんの退会に気付いてしまって淋しい夜
12
北風と花粉を避けて籠る部屋 デコポンの香にささやかな春
17
無意識に応援するは北国の雪のハンデが大きいチーム /球春
14
雨降って昨日の温さどこへやら 靴下重ね夕餉の支度
16
「お供えをありがとう」と
義母
(
はは
)
の声
義父
(
ちち
)
逝きてなお二十年を生く
11
疲れた身を委ねる電車の窓に映ゆ見慣れぬ
都会
(
まち
)
の夕焼け沁みて
14
社会人になってもボール蹴る
息子
(
こ
)
らの瞳はサッカー少年のまま
12
珍しく電車で帰省の
長男
(
こ
)
からLINE 『ひのとり』すげぇ!と幼な子みたいな /近鉄特急
13
ホワイトデー ビール六缶つまみ添え 夫は私を熟知しており
23
薄雲の空から降りて街も山も
柔
(
やわ
)
く白く包む春の
陽
(
ひ
)
14
息子らの母子手帳見てグッジョブと はしかワクチン二度接種済み
15
帰り道
同僚
(
とも
)
らとわいわい語らうを笑って聞いているよな三日月
19
しょうもない会話で笑い転げてる それも幸せの一つのカタチ
14
タッパーの蒸気と油跳ね浴びる今日の左手火難の相あり
12
透明な光を帯びてベランダの柵に滴る春待ちの雨
24
次男
(
こ
)
のクラスに避難転入せしお子は
故郷
(
ふくしま
)
の街に戻れただろうか
16
零度の朝 取り出すブーツの傍らでベージュの春靴出番を待ちぬ
15
買い物を日なたで待ってたウチの
車
(
こ
)
に乗ればそこだけ春のぽかぽか
24
うずくまる蜂に思わず寒かろと啓蟄過ぎの風未だ冷たく
14
怖かった?診察受けたのママなのに赤ちゃんぷくり涙を溜めて
21
紫の雨雲照らす茜の
陽
(
ひ
)
塞ぐ気持ちをひととき慰む
20
検査終え診察まではコーヒーと読書とうたた寝 夫の受診日
14
コットンの細糸で編むピアノカバー
老眼鏡
(
めがね
)
の度数コンマ
5
上げて
24
久々に夢に
出
(
い
)
で
来
(
き
)
し母と乗る列車廃止のローカル線の
20
午後出勤気持ちの乗らぬ日もあって桃色マスクに思いを隠し
14
鵯
(
ヒヨドリ
)
の声高らかに響く窓 午前三時に何をか
謳
(
うた
)
う
15
暖かな春の
陽
(
ひ
)
花粉で気が滅入り雨にほっとす心ちぐはぐ
15
株高のニュース眺めつ割引のシール貼られし菓子パンを食む
28
電話越し「ピアスの穴あけやってます?」弾む声聞く卒業の春
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