恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

薄紙で すっと指先切りしごと 時折疼く古き後悔
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蛇口から水がひやりと水らしくほとばしる朝の爽やかなこと
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細々と法師蝉の声 物哀し 秋の虫の満ちる月夜に
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九月とて秋服纏う気概なく日傘サンダルめっちゃ夏服
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一夜明け魔法が解けた日曜日 思い出糧にまた明日から
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週末はホグワーツ特急新幹線で魔法世界 吾子たちからの超サプライズ /ハリポタ@東京
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霞立つ小高い山々流れゆく車窓美し台風一過
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楽しいことあるからおいでと長男に呼ばれ ハテナ だらけで近鉄特急
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雲流れ野分近しとさんざめく杜の樹々から夏こぼれ落つ
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悩ましい夕餉の献立決めくれる美容室の『オレンジページ』
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この夏も通勤買い物頑張った サンダル灼けの足を讃える /徒歩族
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恋しきは羊群れなす秋の雲 今日も居座る入道雲見つ
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不注意で擦り傷やけど続けざま 頭のネジの弛み来たるか /しょぼーん
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ああせめて夜風は涼しくあって欲し 叶わぬままに葉月尽日
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十月の予定 手帳に書き込んで 秋の風景心待ちにす
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酷暑でも初秋を告げて咲く萩の健気な花に侘びたくもなり
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ともしきは気持ち良さげに飛ぶトンボ 残暑の空を気負わず進む
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ぼんやりと朱に染まりたる三日月に秋は何処いずこと尋ねてみたし
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信号待ち木陰にらば少しだけ秋の顔した風のそよ吹く
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若かりし母と楽しく服選ぶ夢でひととき娘に戻り
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熱帯夜 幾日目かとぼやきつつ 冷やした梨でささやかに秋
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待望の雨は土砂降り延々と 覗く夕陽も「なす術なし」と  /極端なんよ…
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鳴き方がやや下手っぴな法師蝉に 洗濯物ほしものしつつ頬緩む朝
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炎天の人気ひとけ無き道 颯爽と熱唱残し自転車のゆく /『天体観測』お上手でした
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夕暮れのベランダ止まる磯鵯ひよどりよ その歌声で秋呼び寄せよ
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ペットボトル開けにくいとか物忘れ 互いの老いを笑い合いつつ
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見はるかす山々のに雲の峰 いまだ堂々季節堰き止め
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残り物チンして済ます昼ご飯 盆休み明け戻る平穏
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なかなかに厳し残暑の中聞こゆ つくつく法師に救い求める
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つつがなく精霊送るしるべとや 京の五山に送り火灯る
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