恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

息苦しほどの静けき夏空にただ粛々と峰雲の湧く
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炎天下 亀が日なたで甲羅干し さぞ暑かろと大暑の午後に /37
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空と海に包まれる秋の船旅を励みにまたねと吾子に手を振る
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長男の車どの辺りかなソワソワと夕餉のお菜一品増やし
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夏の影 集めし如き漆黒の蜻蛉とんぼ舞ふなり静寂のもり
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掲示板『ラジオ体操やります』に 息子らの幼き日を懐かしむ /もうすぐ夏休み
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小雨など物ともせずに蝉時雨 命繋げむとぞ逞しく
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ぼうっとして日傘かさと間違え靴べらを手にでしことつまには内緒
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温風あつかぜは遠き野分を思はせて空蝉残る緑葉みどりば揺らす /皆様お気をつけて
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一年ひととせの無病息災願いつつ新たなちまき玄関に据え /祇園祭の厄除け粽
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土曜勤 愚痴りたきこと多々あれど 冷えたビールが全てを流す
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たこわかめネギでさっぱり酢味噌和え 去年こぞの梅酢が良い仕事する
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ハッカの香りすがしきシャンプーで夏の一日ひとひを涼やかに
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土砂降りの雨後に僅かな涼ありて 蝉の初鳴きようように聞く
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気が付かぬうちに手のひら蚊に刺され情けないやら痒いやら
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「暑いっしょ?涼しさ分けてあげたいよ」亡母ははの声をぞ聞きたしと願ふ /七夕
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ふるさとの町は道北 本日の最高気温25度なり /こちらは37
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公園の向日葵たちも項垂うなだれて ひと雨欲しいね ホッとするよな /連日猛暑日熱帯夜
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バス待ちの花屋に可憐なさき薔薇 黄色選びて元気を貰ふ
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昔より見守りくれし伯父宛ての手紙は大き文字でしたため /95
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文月に早も身体からだは夏疲れ 食べるはしんど 食べぬもしんど
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かぎ針を無心で動かす指先にオフホワイトの涼しさこぼれ /レース編み
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たこ飯は枝豆・生姜混ぜ込んで 夏本番へいたわりも込め /半夏生
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出勤は湧く雲の峰眺めつつ 帰路三日月にそっと添われつ
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ベランダの掃除の後に風呂掃除 びしょ濡れ上等 水浴び気分で /夏の休日
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心地良き夕風さらり街を撫で日中ひなかの微熱鎮まりてゆく /真夏もこうだといいな
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持ち歩く日陰なのだと夫に説き 今や堂々日傘男子
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来る夏に朧げな不安ぎりたり 未だ水無月に梅雨明けるなど
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西の空遥か遠雷聞こえきて夏の本気が見え隠れする
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いつもの後追ひし頃懐かしき 妹は今日還暦迎ふ
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