恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

ご夫君の単身赴任終わりしと 友から増える散歩の誘い
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月満ちるはずの夜空を覆いたる いけずな雲に送るため息
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街中まちじゅうに散りばめられし紅葉の輝き増して霜月飾る
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秋時雨止みて差し込む陽の光 吾子去りし部屋そっと明るめ
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金木犀もくせいの香る陽なたに黄蝶二羽ひらり束の間の秋とたわむ
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帰省せし吾子の見事な食べっぷり 老いの夫婦われらに眩しき程の
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吹く風はメタセコイアの高みなる梢に冬の気配運びぬ
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そこはかと寂し雨夜を慰める床暖房のほっこり加減
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タイマーを忘るも怪我の功名に 期限間近のパックご飯食む
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陽に映ゆる桜の紅と銀杏イチョウの黄 いとあでやかに秋の共演
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秋晴れに病後の友と並木道歩けば優し木洩れ日そそぐ
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やっとやっと蕾がついた金木犀 鼻くっつけて秋確かめる /待ってたよ
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厚い雲去りて広がる夕茜 ひととき胸の奥が温もる
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漏れ聞こゆ中学男子の恋バナに笑みをこらえる夕散歩かな
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たくさんの愛に包まれ成長した おすまし顔に会いたくて /とべ動物園しろくまピース 可愛かったです
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昨日来た道また戻る強行軍 推しの勝利に力もらって /走る息子号
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観戦旅 愛媛目指してひた走る吾子と愛車相棒の頼もしきこと  /京都から淡路島経由で四国横断
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響き渡る子らの歓声パワフルに 雨の予報を吹き飛ばすごと /運動会
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味噌汁の味見ひと口「はぁ」となる夕餉支度のお約束
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ベランダでちょこちょこ愛らし磯鵯いそひよどり 仄暗く寒い一日ひとひ和ませ
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憂き事も手を動かせば忘れると 母の言葉に倣い編み居り
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少しずつ染まり始める木々の葉の淡色あわいろニュアンス味わう一瞬ひととき /紅葉は始まったばかり
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吹く風に秋の深まり感ずは合いの布団の温さが嬉し
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床に落つ小さな蜘蛛に「ひゃあ」となる か弱き夫と四十五年  /高からの付き合い
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実を付けて染まり初む葉も薄紅の 花水木みずき通りはゆるり秋色
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ママを診るあいだ預かる赤ちゃんを抱けば懐かしぬくみと重み
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ベランダで伸びする我を吸い上げて翔ばせて欲しい 高く青い空
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涼しさとともに意欲の戻り来て秋の夜長を満喫しをり /趣味三昧
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歩くには良き塩梅の曇り空 秋桜コスモス愛でつ遠回りして
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風向きの変わりしことを風鈴がちりんと告げて夕の雨降る
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