Utakata
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恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。
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漸くの晴天なれど
洗濯物
(
ほしもの
)
の部屋干し悔し花粉多き日
16
赤紫蘇と梅酢に漬けた蕪ほのりピンク春らし食卓飾る
18
まだ若き
紫木蓮
(
しもくれん
)
の華奢な枝 大き蕾を抱き風に耐え
15
難病と判りし
同僚
(
とも
)
は仕事をば続けたしと 全力で支えん
20
弥生待つ風は未だ冷たくも街明らめる陽は日毎
力強
(
つよ
)
く
14
海育ち漸く盆地に慣れし吾に「盆地恋し」と海に暮らす
息子
(
こ
)
13
雨の朝二日分を詰め込まれ古洗濯機きゅうと
音
(
ね
)
を吐く
28
白波の立つ太平洋 サーファーの水鳥のごと朝陽に浮かぶ
16
長男
(
こ
)
の運転 今や夫より安定感 スタジアムまで四時間の道
13
ユニフォームとお泊まり支度とワクワクをリュック詰め込み近鉄特急
19
雨上がり すべり台立ち「ほら雲も笑ってるよ」と幼き日の吾子
14
寒さ戻る公園の池 親の後追うもふもふの子鴨にほっこり
11
カチコチの輸入赤魚解凍し ああ
北海道
(
ふるさと
)
の魚介が食べたい!
20
雨避けてベランダ止まるヒヨドリのふくらと丸く春は足踏み
17
命の
灯
(
ひ
)
消えかけし過去思い起こし感謝に堪えぬ再雇用更新
10
朝からの霧が結びて雨となり風は北から 冬戻る合図
15
雨の日の静かな
待合室
(
へや
)
で赤ちゃんのしゃっくり愛らし平和な時間
25
粗大ごみ三往復の筋肉痛 翌日に来てほくそ笑む朝
10
櫓
(
やぐら
)
にて
長閑
(
のどか
)
に香る盆梅の足元残る
戦
(
いくさ
)
の
狭間跡
(
さまあと
)
13
朝のままのダウンとブーツですれ違う半袖ランナー汗きらきらと
9
杖持たず背筋伸ばしてかくしゃくと大正生まれの
患者
(
ひと
)
歩き来ぬ
15
和洋中 とっ散らかった夕餉にも不平を言わぬ夫有り難き
14
この先は行きつ戻りつ冬と春 最後の粕で甘酒作り
13
暖かな雨落ちる
通学路
(
みち
)
見下ろせば小さな傘の花
彩
(
いろ
)
とりどり
17
お名前を呼べど気付かぬ若者よ 医院でヘッドホン付けてくれるな
12
南からの夜風に微かな春の匂い 嬉しさ半分寂しさ半分
12
太陽の軌跡高まり西窓の部屋で緑は心地良さげに
14
暮れ残る空に寺院の鐘ひとつ 塔の上にて三日月の笑む
19
久々にブラウニー焼く昼下がり甘い香満ちてバレンタインイブ
12
この陽気逃してなるかと布団干す 今日だけ花粉は見て見ぬふりして
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