Utakata
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恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。
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神木の大き楠突き抜ける空に旅客機高度下げつつ
15
猫まみれ境内
入
(
い
)
る時出る時もそっとおでこを撫でて挨拶
16
浄瑠璃寺
九体
(
くたい
)
の阿弥陀如来像に彼岸の母の安寧願う
13
「素敵だな」「分かるわ」「頑張れ」「おもろいやん」
短歌
(
うた
)
に感情活性化され
17
時雨去り窓の雫越しに映ゆ朱鮮やかなまんまる夕日
13
何となく曇りがちな空も気も晴れて欲しいと春色ピアス
19
温かな
常緑
(
みどり
)
の
懐
(
ふところ
)
抱
(
いだ
)
かれて鳥は囀る夕暮れの歌
14
月命日
今際
(
いまわ
)
の
際
(
きわ
)
の
眼
(
まなこ
)
想う 何言おうとしたの? 夢で教えて
16
万葉集 栞のページに 遠距離の我が身重ねし相聞歌有り
16
たまにはと学生時代の文庫本 開けてびっくり 字ぃ小っちゃ!
15
朝
靄
(
もや
)
が去りても残る
仄
(
ほの
)
白さ 屋根屋根の霜に薄日の差せる
18
孫可愛い されど我が
娘
(
こ
)
が一番と 母の言葉を朝ドラに聞く
16
柔軟剤 別の香りに変えてみる 小さなトキメキ 本日は晴れ
12
東雲
(
しののめ
)
にひそり輝く細い月 明け空の青に儚く溶けゆく
19
時間かけ
問診票
(
もんしん
)
書いた新患に小声で告げる 耳鼻科はお隣
20
降り続く氷雨に沈む住宅街 信号だけが
彩
(
いろ
)
を放てり
21
冷蔵庫開けて脳みそフル回転 献立決めはパズルの如し
15
夢の中 違和感も無く当たり前のように母はそこに
座
(
おわ
)
す
17
洗剤を詰め替え ぱふっとシャボン玉 家事の合間の頬を緩める
20
たっぷりのお出汁で作る吸い物と細巻き食みて我が家の節分
13
豆まきは気持ちを込めて このところ夫に不調の数々あれば
16
昔ながらの金物おたま先が取れ三十余年の付き合い惜しむ
15
時折の晴れ間に明るむ冬枯れの
遊歩道
(
ほどう
)
に すくと水仙気高く
14
音も無くただ真っ直ぐに雪
降
(
お
)
りる濃紺の夜空が好きだった
16
幼き日二月が春などおかしいと雪に埋もれし道北の町で
15
氷上の熱き戦いカーリング見入ってしまって動けぬ休日
15
可愛らし手帳と共に「父さんに」コーヒー同封 嬉しい気遣い
14
約束の手帳が届き「遅くなってごめん」に吹き出す 明日から二月
16
帰宅して忘れぬうちに復習す 学生時分の私に見せたい
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新しき学び得るのは嬉しいこと たとえ仕事の一つとしても
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