Utakata
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恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。
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春風に揺れる真白き雪柳 毎年冬の置き土産のごと
22
園庭に風の子たちの
歓声
(
こえ
)
響く戻りし寒さものともせずに
18
春分の猛吹雪にちょっとだけ心浮き立つ道産子夫婦
16
道の駅 思わず手に取るミモザの黄 母の笑顔を思い出すよな
17
轟々と猛き風受く買い物は怯む両足檄飛ばしつつ
15
卒業式終えて静まる校庭の片隅ひそりと早咲きの桜
20
春詠めど心は冬に未練あり 熱いコーヒー美味し寒さの
15
好きだった
短歌友
(
うたとも
)
さんの退会に気付いてしまって淋しい夜
13
北風と花粉を避けて籠る部屋 デコポンの香にささやかな春
17
無意識に応援するは北国の雪のハンデが大きいチーム /球春
14
雨降って昨日の温さどこへやら 靴下重ね夕餉の支度
16
「お供えをありがとう」と
義母
(
はは
)
の声
義父
(
ちち
)
逝きてなお二十年を生く
11
疲れた身を委ねる電車の窓に映ゆ見慣れぬ
都会
(
まち
)
の夕焼け沁みて
14
社会人になってもボール蹴る
息子
(
こ
)
らの瞳はサッカー少年のまま
12
珍しく電車で帰省の
長男
(
こ
)
からLINE 『ひのとり』すげぇ!と幼な子みたいな /近鉄特急
13
ホワイトデー ビール六缶つまみ添え 夫は私を熟知しており
23
薄雲の空から降りて街も山も
柔
(
やわ
)
く白く包む春の
陽
(
ひ
)
14
息子らの母子手帳見てグッジョブと はしかワクチン二度接種済み
15
帰り道
同僚
(
とも
)
らとわいわい語らうを笑って聞いているよな三日月
19
しょうもない会話で笑い転げてる それも幸せの一つのカタチ
14
タッパーの蒸気と油跳ね浴びる今日の左手火難の相あり
12
透明な光を帯びてベランダの柵に滴る春待ちの雨
23
次男
(
こ
)
のクラスに避難転入せしお子は
故郷
(
ふくしま
)
の街に戻れただろうか
16
零度の朝 取り出すブーツの傍らでベージュの春靴出番を待ちぬ
15
買い物を日なたで待ってたウチの
車
(
こ
)
に乗ればそこだけ春のぽかぽか
24
うずくまる蜂に思わず寒かろと啓蟄過ぎの風未だ冷たく
14
怖かった?診察受けたのママなのに赤ちゃんぷくり涙を溜めて
21
紫の雨雲照らす茜の
陽
(
ひ
)
塞ぐ気持ちをひととき慰む
20
検査終え診察まではコーヒーと読書とうたた寝 夫の受診日
14
コットンの細糸で編むピアノカバー
老眼鏡
(
めがね
)
の度数コンマ
5
上げて
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