Utakata
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恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。
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冷える手を隠し温める長い袖
息子
(
こ
)
のお下がりのダウン今年も
15
冬の坂 自転車立ち漕ぎ登り来る 中学生らの頬 皆赤く
15
故郷
(
ふるさと
)
の懐かし言葉
短歌
(
うた
)
に見て雪の暮らしを思い出したり
16
寒空に歩行器停めて体操す おばあちゃんに感服しきり
15
午後五時の『夕焼け小焼け』合わすごと
鴉
(
カラス
)
が一羽 茜空飛ぶ
16
花粉症 薬今年も処方受く ヒノキ去るまで 先は長い…
13
夕陽差す落ち葉の隙間きらきらと白詰草に雨の名残れる
24
善哉の小餅を網で焼きながら並んで待つ間に仲直り
11
悪意無きあっけらかんに なんでや?とモヤモヤしちゃう心の狭さ
11
好きだった小樽焼の濃い緑 窯閉じたらしと報告し居り
10
他愛ない会話も出来ぬ寂しさよ 母へ語るも一方通行
24
一粒の種が発芽し早二年 レモンの新葉出づるは嬉し
15
長男
(
むすこ
)
さん結婚まだなん?心配やね 会うたび言われりゃまあまあウザい
20
義父
(
ちち
)
と母そういや好みが似ていたと初物伊予柑並べ供えて
16
一番に診察終えし
患者
(
ひと
)
より受く硬貨冷たき雨の午前診
15
追悼の灯りは揺れる これまでの全ての被災地 想いを「ともに」
17
あの頃は
S
N
S
など無い時代 語り継ぎたし阪神淡路
20
さくさくと音良し大根
烏賊
(
いか
)
と炊き 冷えた
夫
(
つま
)
待つ
昆布
(
こぶ
)
出汁の湯気
19
雲間から差す陽光に輝きつ遅き初雪ひらひらと舞う
11
冬好きの身にも堪える寒の風 母が遺した婆シャツを着る
14
また来ると車乗り込む
長男
(
こ
)
を
見送
(
おく
)
る 見守って欲し 細い細い月
18
友くれし盆梅展の招待券 こうして春は一歩ずつ近く
15
独り身で働き趣味を謳歌する
長男
(
こ
)
の生き方もありっちゃありか
15
スマホ鳴り「今から向かう」
長男
(
こ
)
の声に仕事の疲れ瞬時に消える
15
指切って治りの遅い現実を受け入れつつもちょっと悔しい
11
霧吹けば鉢の
緑葉
(
みどりば
)
艶やかにぴんと張る様
羨
(
とも
)
しくもあり
10
良い思い出が紐付いた曲を聴く 検診向かうバスに揺られて
11
水の出ぬ学校集う子供らの元気な声が灯す希望
23
ヒートテック後ろ前に履いてたと夫からLINE 仕事しなはれ
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こども園 木琴の音が優しくて 耳をすませてメロディ拾う
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