恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

ふと気付く 君と話せば小さくも必ず笑いのおまけ付くこと
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友の声久々に聞く心地など想像しつつ雨空見上ぐ /Voyager1ボイジャー
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冷暖房要らぬ季節に雨続き 乾き具合の妥協点探る /洗濯物
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新緑の丘のてっぺん遅咲きの桜色濃く晩春飾る
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花粉去りマスク通さぬ風を吸う それだけのことがこんなに嬉しい
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街灯のもとで雨夜の青もみじ 葉先の雫 光さやかに
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いつの世も人の苦悩は如何ばかり 曼荼羅で説く仏の救い /「空海」展
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うっかりと地雷を踏んで焦る夫の顔可笑しくて不発にしとく
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春服をほとんど着ぬ間に紫陽花の蕾ふくらと梅雨を匂わせ
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心地良い風のそよぐ月夜なれば いつもより歩を緩める家路
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カーテンを開けて目にる生駒山 視界良好 嬉し晴れ空
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吾が先に読んだ小説 夫も読了 やっと語れる伏線あれこれ
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ただ白く黄砂に霞む空に向け負けじと伸びる銀杏いちょうの新緑
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晩柑を二つ絞って生ジュース 今日も頑張った自分にご褒美
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家中のエアコンフィルター水洗い 春と夏がせめぎ合う隙に
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赤ちゃんをスーツに抱っこ紐 汗だくで連れ来るパパママに心でエール
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午後八時最後の患者ひとを見送って今年も長い夏が始まる
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長きはねたたみ吾の胸着地する天道虫のまろさ愛らし
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お湯張りの設定温度一度下げ今日の疲れをゆるゆる溶かす
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同僚ともコロナ 他人事ひとごとじゃなく過去のものでも無いのだと思い知る朝
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通り沿い整列を成す花水木 楚々とした白 涼やかに咲く
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なま物に当てた氷を気にしつつ 夏日の午後の買い物帰り
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初夏の陽にルビー散りばめられるごと躑躅つつじのつぼみ輝きて居り
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誕生日 日帰り旅でお祝いす 健やかでいてくれてありがとう /夫へ
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日が延びてゆるりと茜染まりゆく窓見やりつつ夕餉の支度
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日傘差し歩く神社の杜に舞う桜吹雪は初夏の風に乗り
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スマイルの見本みたいな三日月に勝手に励まされて帰る道
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喉通るゼリーの冷たさ心地良い季節来たかと掃除を終えて
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若緑花に混じりて瑞々しく陽に輝ける葉桜も良し
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昨今のチケットレス化 子に習い 食らいついてく六十路の夫婦
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