恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

喉通るゼリーの冷たさ心地良い季節来たかと掃除を終えて
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若緑花に混じりて瑞々しく陽に輝ける葉桜も良し
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昨今のチケットレス化 子に習い 食らいついてく六十路の夫婦
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最北のバラ園 冬囲い外し ようやく故郷さとにも春の巡るや
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風に舞い九階の窓まではるばると桜ひとひら別れを告げに
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九十分跳ねて叫んで頑張った! 息子から頂くお褒めの言葉
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一体となり声を張るゴール裏 今日の凱歌は明日あすからの力
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仕事中「迎えに行く」と息子からLINE 頬の緩むをマスクに隠し
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残業も悪くはないと思わせる街灯あかりに映えた夜桜並木
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予報士の「ヒノキ花粉のピークです」 やっと見えてきたトンネルの先
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おのこなら良かっただの浪人せばき遅れるだの「はて?」の記憶 /朝ドラを観て
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雨に濡れ終わり知りてか紫木蓮もくれんの花弁は鳥の羽ばたきに似て
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しっとりと包むような夜の風 目には見えねどここにも春が
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定期的クリーニングへお気楽に行きて「虫歯あるで」にしょんぼり
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ナシゴレンの上 目玉焼きの黄身とろり 夫の「おお!」を褒め言葉とす
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一斉に野の花咲ける散歩道 飛び交う蝶と抜きつ抜かれつ
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『理郁母』から『恵雪』へと改名します 気持ち新たに卯月朔日
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ピカピカの新一年生迎ふ頃満開なるや学舎まなびやの桜
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二十度の外よりひんやり家の中フローリングに残る冬の気
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ほの甘く切ない和音この指で奏でたいとカノンの譜めくる
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さあ春と嬉し気持ちにもやかけて恨めしきは黄砂と花粉
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柔らかな空の青さに促され箪笥に眠る春を出すなど
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食細くあと一口がしんどくて梅入りごま塩振る朝の飯
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ほろほろとこぼれて落ちる思い出を繋ぎ止めんとミモザの水替え
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明晩の飲み会中止とLINE来て全てのヤル気飛んでいく午後
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大好きなじゃじゃまる去って長男に大泣きされた懐かし思い出 /子育て太郎さまの短歌にて
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今日だけは花粉覚悟で窓を開け部屋いっぱいに晴れを満たそう
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夜明け時朝陽あさひ眩い街並みを確かめ月はそっと去りゆく
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雨霞むモノトーンの街四日目の そろそろ恋し抜けるよな青
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ぎこちないホケキョの囀り微笑まし春まだ浅い神社の杜で
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