Utakata
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恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。
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晴れたかと 思えば降り出す
洗濯物
(
ほしもの
)
も 出たり
入
(
い
)
ったり
忙
(
せわ
)
しきことよと
15
雷鳴と土砂降りの隙間 微か鳴る 夕焼け小焼けに 耳すます窓辺
12
しゃくしゃくと可愛ゆし音たて梨食みし 幼な子も早や三十路となりぬ
15
枕カバー 父の匂いに似てきたと 嘆く息子に 吹き出す
父母
(
ちちはは
)
12
アディショナルタイム五分の決勝弾 諦めなかったサポの後押し
5
待合室 駄々をこねる子 抱っこでも お菓子でもなく 「ゆーちゅーぶ!」
13
涼し朝 揚々出勤 退勤の午後は真夏日 足取り重く
6
忘れてた エアコン切って 窓を開け 通る風が 心地良きこと
11
可愛らし 令和生まれの
患者
(
ひと
)
増えて こうして時代は移りゆくのね
14
腕時計 ベルトの穴ひとつ分の ダメージ残し 夏が去りゆく
9
雨去りて 秋を纏いし朝の空
涼風
(
すずかぜ
)
清かに 心をほぐす
9
病前は 自己にも家族にも厳しき人 病後は丸く 仏様のごと
6
午後十時 お風呂も済ませ テレビ前 好きな番組 五分で寝落ち
10
この先は ひと雨ごとに涼なるや まずは昨日までの 熱冷ましませ
7
ふるさとの一方言の 「あずましい」 微妙なニュアンス 訳すは難し
13
職場にて たまに出るらし 方言とイントネーション
可愛
(
かわ
)
いと言う
同僚
(
とも
)
11
息子
(
こ
)
からLINE 電話していい? 着信を待つ数秒が 長く思えて
11
夕暮れの空に惹かるは 美しく刹那に変わり消えゆく
彩
(
いろ
)
ゆえ
5
繕い物
(
つくろいもの
)
母想わせる
温
(
ぬく
)
い名が 付く家事もあると ほころび直し
11
恭仁
(
くに
)
京が 置かれし頃からの歴史 しかと学べと 睨む広目天
8
住む街の 寺でら仏像多きこと 博物館にて 初めて知りぬ
5
レモンの木 成長早きを 共に見て 「これ何?スイカ?」 せめてミカンで
11
午後診の窓 日没が早まるを 励ましに代え もうひと頑張り
8
八月が終われど 暑さは去らぬまま 皮膚科の長い夏は続く
7
猛暑日となりし長月 奈良の夕 鹿も愛でるや 十六夜の月
11
定期的な 君の通院 共に行き 再発無きを 確かめ安堵す
8
今はまだ 緑が勝る 稲の波 とんぼ群れ飛び 実りを願う
10
八年間住んでた頃も 実家へのバス待つ時も
ESTA
(
エスタ
)
好きでした
6
眠れずに ようやく微睡む 明け方の 鳥の囀りは容赦なく
11
薄雲が覆う熱帯夜の空に 愛でる晩夏の月は
朧
(
おぼろ
)
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