恵雪
74
87
投稿数
1290

ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

猛き風に乗りて真横に降る雪が生駒の山ぎわ真白に隠し
12
気の重い拭き掃除は大好きな歌控えめに熱唱しながら
9
冷える手を隠し温める長い袖 息子のお下がりのダウン今年も
15
冬の坂 自転車立ち漕ぎ登り来る 中学生らの頬 皆赤く
15
故郷ふるさとの懐かし言葉短歌うたに見て雪の暮らしを思い出したり
16
寒空に歩行器停めて体操す おばあちゃんに感服しきり
15
午後五時の『夕焼け小焼け』合わすごと カラスが一羽 茜空飛ぶ
16
花粉症 薬今年も処方受く ヒノキ去るまで 先は長い…
13
夕陽差す落ち葉の隙間きらきらと白詰草に雨の名残れる
24
善哉の小餅を網で焼きながら並んで待つ間に仲直り
11
悪意無きあっけらかんに なんでや?とモヤモヤしちゃう心の狭さ
11
好きだった小樽焼の濃い緑 窯閉じたらしと報告し居り
10
他愛ない会話も出来ぬ寂しさよ 母へ語るも一方通行
24
一粒の種が発芽し早二年 レモンの新葉出づるは嬉し
15
長男むすこさん結婚まだなん?心配やね 会うたび言われりゃまあまあウザい
20
義父ちちと母そういや好みが似ていたと初物伊予柑並べ供えて
16
一番に診察終えし患者ひとより受く硬貨冷たき雨の午前診
15
追悼の灯りは揺れる これまでの全ての被災地 想いを「ともに」
17
あの頃はSN Sなど無い時代 語り継ぎたし阪神淡路
20
さくさくと音良し大根 烏賊いかと炊き 冷えたつま待つ昆布こぶ出汁の湯気
19
雲間から差す陽光に輝きつ遅き初雪ひらひらと舞う
11
冬好きの身にも堪える寒の風 母が遺した婆シャツを着る
14
また来ると車乗り込む長男見送おくる 見守って欲し 細い細い月
18
友くれし盆梅展の招待券 こうして春は一歩ずつ近く
15
独り身で働き趣味を謳歌する 長男の生き方もありっちゃありか
15
スマホ鳴り「今から向かう」長男の声に仕事の疲れ瞬時に消える
15
指切って治りの遅い現実を受け入れつつもちょっと悔しい
11
霧吹けば鉢の緑葉みどりば艶やかにぴんと張る様ともしくもあり
10
良い思い出が紐付いた曲を聴く 検診向かうバスに揺られて
11
水の出ぬ学校集う子供らの元気な声が灯す希望
23