恵雪
66
77
投稿数
1169

ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

アウェイ試合 晴れの国にて 炎天下 化粧も日焼け止めも流れ落ち
6
涼やかな風感じつつ 川沿いを行けば 薄暮の烏城うじょう凛々しく
7
助手席の窓 緑濃き山々と 息子との会話を愛しむ
7
いそいそと観戦旅の支度する 気分は遠足前夜の子ども
8
つま残し 出かける前日まえの夕餉には 罪滅ぼしのお菜を並べ
12
午前診 九十代と歳児 共に待つ場の空気は柔らか
14
ひっつき虫ハギモドキ たっぷり付けた小学生 駆けて帰りぬ 秋の夕暮れ
28
帰り道 青い尻尾の子トカゲが ちょろり出で来て 愛嬌ふりまき
13
神社のもり 奥の方から法師蝉 夏終焉の独唱を聴く
13
涼しい風 待ちくたびれた こちらから迎えに行くよ 広い歩幅で
14
このままじゃ カラダもココロも萎れちゃう タオル片手に いざウォーキング
9
涼しさを送ってあげたい よく母も同じことをと 偲ぶふたり
7
芳しき花 咲くまでの間も楽し 共に焦がれる短歌うたのあれば
5
ごくたまに置かれる サッポロクラシック 条件反射で即カゴに入れ
8
冷蔵庫 かき集めた残り物が お好み焼きを作れと言ってる
16
和束わづかの山 手入れ届きて美しく列をなす杉 天を目指す
5
君とよくチョコパフェ食べた古い喫茶店コロンビア 青春の欠片 またひとつ消え
16
気持ち込め カップを選ぶ 泣きじゃくる我の背さすりし 妹の義母はは
8
黄金色 輝かすは 夏の如く さぞ暑かろう 稲刈機のゆく
9
薄青い空に似合わぬ夏雲と日差しが 秋の気配 蹴散らし
12
通勤は 日傘サンダル 玉の汗 奴の豆腐を買うて帰ろか
10
つま飲み会 残り物にて独り飯 支度要らぬが何よりご馳走
14
取り寄せた 蜂の偽巣ダミーに怯え顔 つま遠避ける効果はあるらし
9
スズメバチ 早も飛び来て威嚇する 秋の唯一嫌いなところ
7
母背負い歩く夢から覚めた朝 寂しさよりも 逢えた嬉しさ
29
幼な子の澄んだ瞳と「バイバイ」が 頑張るおばちゃん達へのご褒美
20
朝夕の涼気は何処いずこ 汗を拭き 見上げる空に雨雲の湧く
11
気象予報 め付けながら選びしは 晴雨兼用傘とサンダル
7
突然の退職ありてシフト増え 新人採るまで 老体に鞭打つ
9
たまに開く自分のカルテ見て萎える 忖度無しの年齢表示
9