恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

黄金色 輝かすは 夏の如く さぞ暑かろう 稲刈機のゆく
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薄青い空に似合わぬ夏雲と日差しが 秋の気配 蹴散らし
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通勤は 日傘サンダル 玉の汗 奴の豆腐を買うて帰ろか
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つま飲み会 残り物にて独り飯 支度要らぬが何よりご馳走
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取り寄せた 蜂の偽巣ダミーに怯え顔 つま遠避ける効果はあるらし
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スズメバチ 早も飛び来て威嚇する 秋の唯一嫌いなところ
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母背負い歩く夢から覚めた朝 寂しさよりも 逢えた嬉しさ
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幼な子の澄んだ瞳と「バイバイ」が 頑張るおばちゃん達へのご褒美
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朝夕の涼気は何処いずこ 汗を拭き 見上げる空に雨雲の湧く
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気象予報 め付けながら選びしは 晴雨兼用傘とサンダル
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突然の退職ありてシフト増え 新人採るまで 老体に鞭打つ
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たまに開く自分のカルテ見て萎える 忖度無しの年齢表示
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土地土地の暮らしと 愛 が生み育んだ お国言葉が 継がれますよう
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晴れたかと 思えば降り出す 洗濯物ほしものも 出たりったり せわしきことよと
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雷鳴と土砂降りの隙間 微か鳴る 夕焼け小焼けに 耳すます窓辺
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しゃくしゃくと可愛ゆし音たて梨食みし 幼な子も早や三十路となりぬ
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枕カバー 父の匂いに似てきたと 嘆く息子に 吹き出す父母ちちはは
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アディショナルタイム五分の決勝弾 諦めなかったサポの後押し
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待合室 駄々をこねる子 抱っこでも お菓子でもなく 「ゆーちゅーぶ!」
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涼し朝 揚々出勤 退勤の午後は真夏日 足取り重く
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忘れてた エアコン切って 窓を開け 通る風が 心地良きこと
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可愛らし 令和生まれの患者ひと増えて こうして時代は移りゆくのね
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腕時計 ベルトの穴ひとつ分の ダメージ残し 夏が去りゆく
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雨去りて 秋を纏いし朝の空 涼風すずかぜ清かに 心をほぐす
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病前は 自己にも家族にも厳しき人 病後は丸く 仏様のごと
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午後十時 お風呂も済ませ テレビ前 好きな番組 五分で寝落ち
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この先は ひと雨ごとに涼なるや まずは昨日までの 熱冷ましませ
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ふるさとの一方言の 「あずましい」 微妙なニュアンス 訳すは難し
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職場にて たまに出るらし 方言とイントネーション 可愛かわいと言う同僚とも
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息子からLINE 電話していい? 着信を待つ数秒が 長く思えて
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