恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

夏恒例 馴染みの患者ひとより 差し入らる ゴーヤの如く育った胡瓜
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ごきげんさん ふくふく赤ちゃん 来院し ほっぺぷにぷに ああ癒される
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カーテン開け 秋雲ありて いだく微かな悦び 蝉時雨に打ち消さる
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文月ふづき去る よわいを重ねるごとに 歳月過ぎるは 加速度がつき
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新しい目標 ランゲの『花の歌』 指が も少し長かったらな
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伸びた爪 レッスン サボっている証拠 反省込めて 丁寧に切る
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帰り道 行列出来てるラーメン店 素通り 家でそうめん茹でる
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平城と平安結ぶ 山城の国 人気ひとけ無き古寺 心安らぎ
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竹林抜け 坂を登りて 岩船寺がんせんじ 梔子クチナシ香る 三重の塔
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泥だらけ サッカー少年たち乗せて 走った道を 今日は二人で
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毎日 期待を裏切り ごめんねと 東の空に 虹の置き土産
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遠雷に 今か今かと 雨待てど 雲は去り行き 今日もため息
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今日イチの驚き 新人看護師さん 出勤ゼロ日 就業ドタキャン
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徒歩出勤 着いたそばから 水筒の お茶が半分 無くなった朝
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黒雲が 思わせぶりに近付けど 天の打ち水 今日もお預け
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仕事終え歩く 酷熱のアスファルト スニーカーにしときゃ良かった
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真夜中に 息子ら盛り上がる 家族LINE 朝から 一日ひとひの元気をもらい
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はるばると 一階より登りしか ありんこ一匹 風呂場を闊歩
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帰省中 三日分の洗濯物を 鼻で笑うよに ギラつく太陽
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うずたかき 入道雲を制する如く 飛行機は飛ぶ 一直線に
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関空の凪いだ海は 泣けるよな灰青色で おかえりと揺れる
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広大な畑にポツポツ 麦稈ばっかんロール 十勝の夏を たんと吸い込め
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帰らねば 帰りたくない これまでも 幾度も我を 責める葛藤
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その時まで われら健やかに暮らすことが 母の望みと 互い励まし
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終焉の近付きたれば 生くるための ちから薄れて 延命無き 老い
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面会で 母の頬撫で 手を握る ただひたすらに 平穏であれと
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嫁ぎし地で 母を見守る妹に 神のご加護あらんことを
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妹の出勤見送る 北国の朝 三十度 陽射しは南国
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十勝平野と 遠き山脈やまなみ 一歳ひととせ経て やうやう見馴れくる 夏の夕
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寝不足と 閉塞感で危うい時は エルレ聴いて バランス取ってる
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