恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

神社のもり 奥の方から法師蝉 夏終焉の独唱を聴く
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涼しい風 待ちくたびれた こちらから迎えに行くよ 広い歩幅で
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このままじゃ カラダもココロも萎れちゃう タオル片手に いざウォーキング
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涼しさを送ってあげたい よく母も同じことをと 偲ぶふたり
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芳しき花 咲くまでの間も楽し 共に焦がれる短歌うたのあれば
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ごくたまに置かれる サッポロクラシック 条件反射で即カゴに入れ
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冷蔵庫 かき集めた残り物が お好み焼きを作れと言ってる
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和束わづかの山 手入れ届きて美しく列をなす杉 天を目指す
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君とよくチョコパフェ食べた古い喫茶店コロンビア 青春の欠片 またひとつ消え
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気持ち込め カップを選ぶ 泣きじゃくる我の背さすりし 妹の義母はは
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黄金色 輝かすは 夏の如く さぞ暑かろう 稲刈機のゆく
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薄青い空に似合わぬ夏雲と日差しが 秋の気配 蹴散らし
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通勤は 日傘サンダル 玉の汗 奴の豆腐を買うて帰ろか
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つま飲み会 残り物にて独り飯 支度要らぬが何よりご馳走
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取り寄せた 蜂の偽巣ダミーに怯え顔 つま遠避ける効果はあるらし
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スズメバチ 早も飛び来て威嚇する 秋の唯一嫌いなところ
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母背負い歩く夢から覚めた朝 寂しさよりも 逢えた嬉しさ
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幼な子の澄んだ瞳と「バイバイ」が 頑張るおばちゃん達へのご褒美
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朝夕の涼気は何処いずこ 汗を拭き 見上げる空に雨雲の湧く
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気象予報 め付けながら選びしは 晴雨兼用傘とサンダル
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突然の退職ありてシフト増え 新人採るまで 老体に鞭打つ
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たまに開く自分のカルテ見て萎える 忖度無しの年齢表示
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土地土地の暮らしと 愛 が生み育んだ お国言葉が 継がれますよう
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晴れたかと 思えば降り出す 洗濯物ほしものも 出たりったり せわしきことよと
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雷鳴と土砂降りの隙間 微か鳴る 夕焼け小焼けに 耳すます窓辺
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しゃくしゃくと可愛ゆし音たて梨食みし 幼な子も早や三十路となりぬ
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枕カバー 父の匂いに似てきたと 嘆く息子に 吹き出す父母ちちはは
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アディショナルタイム五分の決勝弾 諦めなかったサポの後押し
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待合室 駄々をこねる子 抱っこでも お菓子でもなく 「ゆーちゅーぶ!」
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涼し朝 揚々出勤 退勤の午後は真夏日 足取り重く
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