恵雪
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ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

薄雲が覆う熱帯夜の空に 愛でる晩夏の月はおぼろ
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杖をつき 買い物してる おじいちゃん マイバッグのミッフィ従えて
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公園の階段 一気に昇りきり 平気なふりして 息整える
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ベランダの 青き鳥よ 置いていくは 綺麗な声だけで良いものを
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透き通る 声響かせて 朝告げる 海無き街の 磯鵯イソヒヨドリ
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薄橙うすだいだい色のかさをかぶる月 明日も雨よと囁くように
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なまくらな 包丁を研ぎ 我が頭も 鋭くなる術 無いものかと
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蝉 静か 低く差し込む 柔らかな朝陽あさひ 秋はもうすぐそこまで
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休日も 家事は休めぬ 鬱憤を 叩きつけらる モロヘイヤ哀れ
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親と子で 同じ「好き」があることは きっと幸せ 離れていても
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週末は 推しの試合を 観戦し わちゃわちゃ賑わう 家族LINE
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ああしんど 土曜の激務を 無事終えて 今宵はチャチャッと 焼きそばビール
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あれこれと 考え過ぎるは もうやめて 私のままで 思うがままに
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あの頃と 変わらぬ気持ちで 選びたる ノートに 投稿せし短歌うた 書き溜め
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文房具売り場に 今もときめいて 部活帰りの 私に戻る
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豪雨去り 幾色もの雲 重なりて 朱の空飾る 夕暮れ美し
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デジタル化 ひとつコケれば みなコケる 紙カルテの時代 懐かしみ
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院長の パソコンご機嫌ななめにて 進まぬ診療 吹き出す冷や汗
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フレームの中 柔らかに笑む母に いってきます! と 幼き日のごと
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真夜中に ふと目覚めては 寂しさの 風吹き抜ける 心持て余す
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空に青 残したままで 通り雨 何処ぞの狐が 嫁入りしたか
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残暑バテ 我やせ蛙の如くなり 一茶の声に奮い立たん
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保険証 68か? もう少し 数字大きめで お願いしたい
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我が職場 ついに虫めがね置かる 日光集めて 紙焦がせそうな
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梨剥きて 晩夏の香り 瑞々し 外は三十六度なれど
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傾いた を背負いたる 入道雲 輪郭ふち輝かせ 夏未だ終わらじと
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ソファにて 午睡の君も 夏疲れ 夕餉は優しい 献立にせむ
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猛暑とか いろんな疲れが 今に来て とにかく眠い 口内炎痛い
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後遺症の 健忘嘆くな それも全て ひっくるめて 受け止めるから
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お互いの 「Hey Siri」に「なに?」と返事する 共に笑って 歳を取れたら
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