恵雪
68
79
投稿数
1245

ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

雨予報 雲覆う空 西の方 ほんのり朱に染め 長月が去る
12
仕事終え はあ疲れたと独り言 月は黙って帰路に付き添う
28
夕飯を作って出勤する午後は 置き手紙書く スマホの時代に
13
釣り好きの息子の入れ知恵で オニヤンマ 蜂避けグッズを追加招集
7
秋晴れと 蜂の怖さを天秤に しばし悩みて シーツ洗い干す
7
磯鵯イソヒヨドリ こんな夜更けに囀って 雲間の月を愛でるかのように
9
びゅうびゅうと 微熱を帯びた風抜けて 涼待つ心と洗濯物ほしもの揺らす
14
ひと夏でセンチ伸びた木が 年々縮みゆく身には眩しく
15
エアコンを使うや否や迷ひしが 風の水琴ふうりんを選び過ごせり
11
有り合わせ 茶色ばかりの食卓に 救いの彩り しば漬けの赤
23
ママ治療中 三歳男児を抱っこして しょくぱんまんのことなど語らう
13
出勤の朝 小学校にバス二台 子らのワクワク乗せるを待ち居り
9
留守中に頑張ったのね しわくちゃの洗濯物と 胡瓜の切れ端
18
いち早く色付き始む 公園のもみじ ぱしゃりとスマホに収め
9
油断して赤く焼けたる足首を 朝の涼風すずかぜ 優しく冷やし
12
ゴール裏 叫ぶ 歌う ジャンプする 非日常で命の洗濯
10
アウェイ試合 晴れの国にて 炎天下 化粧も日焼け止めも流れ落ち
6
涼やかな風感じつつ 川沿いを行けば 薄暮の烏城うじょう凛々しく
7
助手席の窓 緑濃き山々と 息子との会話を愛しむ
7
いそいそと観戦旅の支度する 気分は遠足前夜の子ども
8
つま残し 出かける前日まえの夕餉には 罪滅ぼしのお菜を並べ
12
午前診 九十代と歳児 共に待つ場の空気は柔らか
14
ひっつき虫ハギモドキ たっぷり付けた小学生 駆けて帰りぬ 秋の夕暮れ
28
帰り道 青い尻尾の子トカゲが ちょろり出で来て 愛嬌ふりまき
13
神社のもり 奥の方から法師蝉 夏終焉の独唱を聴く
13
涼しい風 待ちくたびれた こちらから迎えに行くよ 広い歩幅で
14
このままじゃ カラダもココロも萎れちゃう タオル片手に いざウォーキング
9
涼しさを送ってあげたい よく母も同じことをと 偲ぶふたり
7
芳しき花 咲くまでの間も楽し 共に焦がれる短歌うたのあれば
5
ごくたまに置かれる サッポロクラシック 条件反射で即カゴに入れ
8