Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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珍しく一人を味わう時間でき マックのテーブルコーラとポテト
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鎖めく日々送りたる友の口
大空
(
そら
)
を飛びたい夢を語れり
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百八と九十七の二人いて 教えられてるどう生きるかを
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わがままと主張の狭間六歳の 訳のわからぬ少女の怒り
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歌詠むとまた一日を生き直し 暮らしの彩り光を放つ
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母の炊く松茸ご飯秋の香を 一緒に供える仏壇の父へ
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中指の第二関節噛む癖は 歌を詠むときクイズ解くとき
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「だいすき」と手紙にあった孫の字を そっとなぞれば胸熱くなり
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雨に濡れシュウメイギクの濃い白に 秋の伝言書かれておりぬ
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星流る夜の近きを教えられ 手合わせ願ふ事考える
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両脇にカボチャをかかえ猿走る 田舎の秋の運動会は
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「アマゾンでこれたのむわ」と母の声 九十七はまだまだ生きる
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あれこれと些末の用事詰め込んで 一日早し七十代は
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夏の日に届いた葉書手に一枚 返事をせずに秋は来にけり
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霧雨の降り注ぎたるツワブキの 黄の花の上秋は止まりぬ
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,台風を一人で受け持つ八丈の 青空願ふ無事祈りつつ
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幸せは心が決めると知った日は ホットの梅酒一人であおる
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亡き父の愛でし庭にはモンキチョウ 見に帰りしかシュウメイギクを
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ラーメンと言わぬ店あり 中華そば カウンター隅一人の贅沢
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天ぷらを一匙運ぶお昼時 口は幼子百八歳の
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仏壇に数珠の手合わせ目を閉じぬ 伯母の思いは何処へ向かうか
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百八の歳を重ねた伯母の声 執着のない言葉を包む
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名月の淡き光の庭にいて シュウメイギクの白の優しき
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七十を越えたから今思ふこと 勇気忘れずまっとうに生く
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誕生会いつもと違う席におり「あなたが主役」襷恥ずかし
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七十を一つ越えた日コスモスを揺らす風にもお祝いもらう
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お祝いのラインスタンプ虹色の 吾の生まれた日照らして輝く
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旧居には知らぬ車の停まりおり 吾子探す癖六年ぶりの
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友我に 与えしゴーヤの佃煮の 苦味は遠く優しくありて
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妹と長電話した夜長には 心の刺の少しやはらぐ
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