Utakata
登録
Login
サイトのご案内
月夜ぼたん
フォロー
74
フォロワー
62
投稿数
1082
ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
…
次 ›
最後 »
真夏日の再入院の個室にて 四角い空を夫は見つめり
18
吾に抱かれ手を伸ばしたる幼子は 過ぎる電車をつかまんばかりに
10
うす闇が本当の夜になるまでに 今日のダメさを溶かしてしまおう
7
一歳の小さき手には魔法あり 触れたる大人皆なる笑顔に
9
朝食に畑のトマト、ブルーベリー 幸せの味少し酸っぱい
11
指切りをし過ぎ短し吾の小指 孫とサイズの合うげんまん
12
激痛はテニス肘との診断で ちょっと嬉しいテニス知らぬが
12
激痛の肘の痛みの診察に 退院まもない夫の車で
7
「大丈夫?」「大丈夫か!」とお互いに 老々介護ここに始まる
19
激痛の肘を伸ばして手相見る 生命線を主治医もさわる
9
一日を秒の単位で生きている mustではなく~したいの気持ちで
6
夕顔の蕾を探す癖のあり ぐるぐるまわる鉢の周りを
11
ストリートピアノ奏でたビートルズ 異国の人の細き指先
11
夕焼けに誘われ庭の水やりを している我にささやかな風
15
一鉢が五十円なり安売りの 花の命を信じて花壇へ
9
退院し痩せた夫の背中から 安堵の色のため息ひとつ
28
水やりで小さな虹に会えました 切り取り入れるガラスの瓶に
10
深呼吸 飛行機雲のリボン付け 今日のごほうび大空もらう
7
海を見に行きたいけれど叶わずに 歌集を買った「海のうた」と言ふ
11
草取りに蚊取り線香携えて 静かな煙 草間を進む
20
何もない朝だからこそ長袖と 長靴で行く畑の草取り
11
電話から聞こえる声は生真面目で 夫は伝える退院の日を
15
「帰りたい」電話の母は幼子の 泣く直前のような声にて
12
退院の決定届くLINEにて 夫の文字に見つけた高揚
14
一日を全部自分のためだけに 使える自由の我に吹く風
12
海に行き貝殻ひとつ拾いたい 海の重さを秘めた貝殻
10
午前六時 山あい響く「夏はきぬ」 市の広報の「今日もがんばれ」
9
存在の重さ教えた入院の 夫のLINEの丁寧な語尾
11
この星に 今流れてる涙あり 集めてみれば 川出きるほど
8
早朝の涼やかな風 贈りたし 本物の涼 箱詰めにして
7
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
…
次 ›
最後 »