Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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チャンネルをサバッと変える時のよに 全て捨てたい昼下がりかな
8
どんよりと梅雨の雨間の紫陽花の 花びらだけに夏空がある
9
寝る前の五年日記は私です 過去と未来と唯一の今日の
7
「死ぬことを忘れてまった」と伯母の言ふ 百七歳の美しき皺
15
戻りたい道は遠くて近いから 草取りしよう雨も上がった
8
戦争の哀しみ色の写真には 一文字の口若き日の母
15
戦時中母の作りし飛行機で 散った人あり空の青さよ
13
カフェ一人聞こえてしまうお隣の 熟女四人の知恵自慢続く
10
窓開ける とたんに風の子飛び込んで 花瓶のコスモス優しく触れた
12
登校を知らせる音の届きたり 遠くで生きる六歳の影(安堵して)
7
今はもう補聴器頼る母なれど 「あなたの声はよく聞こえる」と
15
蛇口から出る山水でじゃぶじゃぶと 洗ったトマトに夏が住んでる
14
高齢の母の冷たき足先に 置けたらいいな我が手素直に
12
庭清む一年前の枯れ葉寄せ 苔の生まれに喜びもらう
6
京の夜ベースの響くジャズバーに いつか行こうと古稀の約束
10
夜静寂
(
よるしじま
)
狐の声の反射して 夫はライトを手にして外へ
3
富士登山飛ばした帽子野うさぎの 住みかになって静かに座る
7
夕暮れに少しうつ向く紫陽花に 水をかけてる「ごめんね」言って
9
見上ぐればどこまで行っても青だけの 「わたし」を見てる空に甘える
9
短歌
(
うた
)
詠むと心が浄化されていく そんな気がする空の青さよ
10
忘れたいことほどできぬカタツムリ 足跡残し紫陽花を行く
9
懐かしい友のLINEの中にある 立ち上る香の学生寮の
4
紫陽花を瑠璃のビンさし置きました 静かに夏が集まりました
8
今朝もまた目が覚め動ける窓開けよう きっといいこと二つはあるよ
8
鳩の来てエサをついばむ アスファルト 雨に濡れても変わることなし
6
慣れなくて見つめ合うこと止まること 吾のなかにある障害愛す
6
夢うつつむしろ望洋たる我の 六十代の水平線は少し近づく
5
日本茶を飲めば広がる茶畑に 緑の風は螺旋を描く
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ランドセル濡れてはいぬか一年生 数百キロの先に思いを
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服を着て靴置いている枕元 今夜も雨は降り続いてる
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