Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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いいことも良くないことも同じ数 毎日起きて私の一日
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カーテンを通して朝の気配あり 地球の自転今日も止まらず
8
補聴器を片耳つけた母といて 聞こえぬ辛さを聞いてる辛さ
8
胆嚢のダイヤの原石動きだし カタリコトリと痛み始むる
8
丁寧に生きたい我の目標は 一日五本草を抜くこと
8
責めないで思い出さずに捨てちまえ 変わらぬ過去にシニアの極意
12
全員の頭文字NゆえにNの会 近い過去しか持たぬ関係
5
うつむいたまつ毛の影の灰色は 子ネズミ色の五歳の少女
6
五線譜の音符のように流しつつ 少女の髪は黒く輝く
7
空と陽と 相談しつつ 洗濯を 出し入れしてる小さな
幸
(
さち
)
よ
10
後遺症 味覚障害 難聴と 我が家 病の 百貨店かな
9
やめなさい ファッションチェックする癖が 目付きの悪さ連れてきている
7
野の花の 小さき色の優しさに 甘えたくなりしゃがみこむ午後
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ストーブの手離せぬ日の続きたり 五月半ばの暦でありて
8
留守の間にミントとドクダミはびこって 絶望を知る小さな庭に
7
初めての散歩はパパと湘南の 波と砂浜よちよちと(一歳の孫)
8
書いてみた「やるべきこと」は 七つあり 「どうでもいいこと」先にやってる
10
洗濯を干して見る空好きになり 気づく小さな吾の感性に
6
校門の通過時刻がスマホへと 孫は遠くに今日も生きてる
6
「昼 床屋 夜は飲み屋で働く」と 同窓会の友の言う(今年古稀)
4
補助輪を外して少女風になり 赤いヘルメの小さくなりぬ
9
初めての一人で乗れた自転車に 揺れるピンクの小花の模様
9
補助輪を外して少女 風になり 小さき自転車どこまでも行く
12
おっちゃんの遺影の笑顔動かずも 読経の声の遠くに流る
4
裏庭に石楠花植えた人の逝く 今年は蕾も一つか二つ
10
小さきもはっきり色持つ野の花に 甘えたくなる春の終わりに
12
まじないをかけるしかないメンタルの 行き場失いさ迷う夜は
7
新緑に奪われし目に異物とし 飛び込んでくる吾の右手
4
飛び乗った電車に連れられ降りた駅 知らない街のパンは美味しい
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痛いのは包丁の傷ではなくて 心の奥の冷えた寂しさ
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