Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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贅沢は 朝五時の風 窓越しの まだ寝てていい今日は土曜日
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満月の夜に蛍を見に行った 舞い降りている月の欠片を
9
小さき手 蛍を囲い見せており 手のなか静かに光の鼓動
10
風になり花を揺らせば花になり 川を揺らせば水になりたり
6
オンライン講座の講師禅寺の 推しの住職人生語る
10
紫陽花に六月の陽と風注ぎたる 今日のよき日を誰と話さん
9
今年また共に転居の紫陽花は 花を咲かせり青空色の
9
朝九時のさくらんぼ狩り「幸せだ~」 声出てしまう恥ずかしげもなく
8
見たままを信じていたころ青空は 今ほど見ずにただそこにいた
10
パソコンのスイッチを切り ため息を一つだけして 今日を終える夜
10
ごほうびに待っててくれたか暗闇の 光散らばる蛍は乱舞
9
母の咳
襖
(
ふすま
)
通して届きおり 九十六の不安を思ふ
15
幸せになりたい時は窓を開け 風と光を吸い込んでみる
9
蛍には忘れられない人のいて 照らしておくれ淡い光よ
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夕闇に始まる蛍のあちこちと ふわりふわりと優しき飛翔
7
早朝の畑に我を待つキュウリ ト音記号に似て曲がりおり
17
寂しさも悲しみもまた愛しくて 人より我を思ふ午前四時
9
古稀ゆえに再び会えぬかもしれず「今までありがと」心で伝える(友といて)
10
こうしてる間も地球回るなり 戦地の子の夢安らかであれ
9
父の日に寡黙な背中思い出す 父七回忌のカレンダーの字
12
公園の雀を追ってどこまでも 走る五歳の影の愛しさ
15
紫陽花の恥じらうよに咲き始め また今年もか梅雨の始まり
10
断捨離を熱く語った友のいて 吾に残されし時思うカフェ
6
古稀にして初めてのこと挑戦す やれば良かった言いたくなくて
6
脳トレを生業とする母の日々 訃報に慣れた齢九十六
9
染み付いた消せない時間はオレンジの夕焼け空に捨ててしまおう
8
うつむいて見ている孫の目の先に 蟻は上手に行列しており
14
綿菓子の甘さの先の冷たさに 吾の中の童時折会いたし
6
朝風に溶けし草の香 川の音 ここがふるさと生きて死ぬ場所
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夏の暮れ 夜は静かに舞い降りぬ 蛙の鳴き声遠くに聞こゆ
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