Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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微笑みに微笑み返す朝が来て 家族四人の今日が始まる
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花びらを敷き詰めた道進み行く 春の終わりの香の少し寂し
7
小さき手小さきぬくもり携えて 新入生は校門くぐる
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散歩して見つけた小道の金柑は 風と一緒に鈴の音させ
7
眠れない夜の向こうに銀河あり 静かに歩こう銀の欠片を
5
悲しさは深海の蒼 幸せは大空の青 迷い無き青
5
失敗の小さなトゲが抜けなくて 痛みの取れない私を愛す
8
そう言えば薄ら明るいこんな日に 初めてもらったラブレターかな
3
起きずともよい朝が来て朝食の メニュー浮かべつ眠りの海へ
8
お揃いのピンクコーデの孫と吾の 髪を揺らした桜の風よ
7
桜といふ言語たどりし千年を 軽く越えつつまつげは動く
4
花飾ろ 窓辺は世界の入り口で 私がいつも佇む場所で
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デコポンの生のジュースを飲んだ日は 黄色の花を見に行く電車で
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カーテンの隙間の光に香りたつ 春という日を今日も楽しむ
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今日からは一年生の水色のランドセルには不安は入れぬ
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五千円スイカにチャージできました 自由の羽根でどこでも飛べる
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慰めも涙もないし元気だし ただ歌を詠む私がいない
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空の先見渡せる程青が澄み 心洗えた明日から4月
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ヘリが飛び鳥も飛んでた新宿の 高速バスの降車場所には
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寂しさのざわざわ立ちて来る夜に 梅酒をあおる熱湯割りの
10
五月には木々の芽吹きの中にいて 川に素足を洗ってみたし
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何よりも「意欲」を削がれ寝る日々よ 我苦しめる病の力
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隣から聞こゆる軽き母の咳 白き庭先から来る冷気
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あと少しで百歳なれば痛みとか寂しさ抱え一日生きる
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土曜日の朝はゆっくりやってくる 焦げ目の付いたフレンチトースト
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今朝もまた雪は枯野に舞い降りぬ 春の息吹も覆い隠して
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知り合いの初出産の予定日は もう三日過ぎ雛の祭り日
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次々と初ウイルスの現れて 我が家の予定ぐちゃぐちゃになる
4
家々を子らが回りて菓子もらう 「雛様見して」夢ある伝統
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味覚ない世界はこんなに色褪せて 白黒だけの場面を生きる
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