Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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勇気だし 同窓会の告白に 彼女の言葉は「あんた だれ?」なり(古稀の同窓会)
6
熊が出た❗猿の軍団 カモシカも サファリパークの中の我が家よ
5
幼き日部屋に舞い込む蛍火は 露草にすっと置き灯る夜
6
マイク越し読経の流れ母送る 背の丸まった友の悲しみ
9
筆に墨つけし後から迷いなく 和紙に世界を作る百七(篠田桃紅展にて)
7
家族とは共に行かない鰻屋の ゆっくりはずすどんぶりの蓋
13
夜に夜朝には朝の記憶あり 吾の一部なりどの思い出も
9
黒糖の寄り添う味の梅ソーダ 汗ばむ喉を通りすぎてく
9
鶯の声に振り向き探すとき 小さき悲しみ春の名残の
9
ゴミ出しのボランティア先お一人の 女性にもらうあめ玉一つ
13
カーテンを揺らして風の入る音 朝の始まり今日も生きてた
13
黒蜜ときな粉をまぶすわらび餅 我を忘るな我は忘れぬ
11
草刈機 音の遠くへ行きにけり 草の香携え
夫
(
つま
)
は帰還す
10
車窓から見ゆる小さき手のひらが 「またね」と何度も左右にひらり
13
庭の隅見つけた花は白緑の 雨そのままの小さな花びら
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お迎えの園児の今日の宝物 園庭の隅 見つけし石ころ
9
そうだった そこにいたんだ青空は 見透かすように我と対峙す
8
グーグルに花の名訊いてしたメモの オドリコソウは凛として立つ
8
菖蒲湯の薫りに沈み目を閉じた草原の風吹いて湯に溶け
11
鍵盤の小さき指は迷いなく 音を携え五線を進む
13
散らばった硝子の破片の悲しみに 光反射し溶けて消えてく
10
冷蔵庫で冷やしたチョコはすぐ溶けて 体の奥の孤独持ってく
10
山があり川が流れるふるさとの お隣からの朴の葉の寿司
10
よもぎ茶の苦味と甘さ飲み干して からだの毒素流す早朝
10
三温糖まぶした苺の一匙は 記憶の中の母の指から
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息以外何もしないと決めた日に 届いた葉書の片隅に紫陽花
12
雨上がり山肌霧を吸いこめり 同窓会の朝は清けし
9
肺癌の自分を友にも見せず逝く 記憶の笑顔消えることなし
10
水田に雨の止まらず注ぎたる 水ノ輪小さく苗を揺るがす
11
6月の苺は甘く柔らかい 季節外れの私に似てる
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