Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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カーテンの隙間の光に香りたつ 春という日を今日も楽しむ
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今日からは一年生の水色のランドセルには不安は入れぬ
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五千円スイカにチャージできました 自由の羽根でどこでも飛べる
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慰めも涙もないし元気だし ただ歌を詠む私がいない
5
空の先見渡せる程青が澄み 心洗えた明日から4月
8
ヘリが飛び鳥も飛んでた新宿の 高速バスの降車場所には
5
寂しさのざわざわ立ちて来る夜に 梅酒をあおる熱湯割りの
10
五月には木々の芽吹きの中にいて 川に素足を洗ってみたし
11
何よりも「意欲」を削がれ寝る日々よ 我苦しめる病の力
5
隣から聞こゆる軽き母の咳 白き庭先から来る冷気
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あと少しで百歳なれば痛みとか寂しさ抱え一日生きる
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土曜日の朝はゆっくりやってくる 焦げ目の付いたフレンチトースト
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今朝もまた雪は枯野に舞い降りぬ 春の息吹も覆い隠して
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知り合いの初出産の予定日は もう三日過ぎ雛の祭り日
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次々と初ウイルスの現れて 我が家の予定ぐちゃぐちゃになる
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家々を子らが回りて菓子もらう 「雛様見して」夢ある伝統
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味覚ない世界はこんなに色褪せて 白黒だけの場面を生きる
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妹のくれた苺の大福の 春の柔肌セロファン越しの
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バースデーにメールをくれたあの人の 特別な日をわたしは知らぬ
5
ユーミンの色遣いとは違うけど 自分は自分の色に染めてた
4
三日目の鍋のおでんの大根に 甘えてしまう微熱のわたし
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特急の車窓に流る風景に 思い巡らすこたつの中で
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美しき心でありたい明日までは 自分以外の人を祈る日
3
京都には背筋を伸ばす思い出と 受け入れられない温情がある
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風花は冬の名残の置き手紙 二月のつもりで三月に読む
5
メイちゃんとさつきが両方いるような 孫の言葉の面白味かな
7
明日五歳 孫はどれほど幸福を 我に与えて生かしてきたか
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行き先を決めず旅路の人となり 漂う時間に委ねてみたし
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病にて奪われしもの意欲なり 吾の魂よ割れてくれるな
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炊き立てのご飯にゆかりの朝ごはん 1日分の幸せを食む
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