月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。

「あと二日 私が五歳になるまでに」輝く光誕生日来る
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人形の静かな笑顔に見守られ 雛の季節の桃のごと孫
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写経する右手の筆ペン少し揺れ 深く息吸い背筋を伸ばして
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炊き立てのキノコごはんの香ばしさ 大根おろしにじゃこ添えて
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七日ぶり珈琲の薫り立ち上り 苦味身体の隅々へ流る
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寂しさが懐かしくもあり 横になり苦しみ病んだベッドに座る
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歌を詠む気にもなれずにいた日々よ 何か奪わる私の異常
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いつの間に春は来たのと問いかける 地中の土筆の声を探して (コロナ七日目)
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自宅にて病んだ日々にはお共あり スマホとポカリと遠い思い出
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ごちそうは主役が決める誕生の 肉食女子は五歳になりぬ
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伏す我に友はメールで知らせたり 水墨画に似て今宵の月は
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大好きな柑橘類は「はるか」といふ 飾らぬ顔の香の奥深し
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わがコロナ母のところへお引っ越し 抗体もって看病開始
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あなたから教えられしこと余多あり 細胞レベルの記憶だけれど
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病んだため最後のお別れできもせず 弔電打ってるベッドの上で
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こんなにも苦しいなんて知らずいて 命さえ連れ行くコロナかな
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手渡した春ボタンの木植えた庭 叔母にもらった最後の手土産
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八朔の瑞々しさに手を触れる コロナは少し離れていった
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花好きな叔母のお通夜に雨が降り 水にとけだす白梅の香は
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自分へのお見舞い一つ「はるみ」なり 枕元置き見つめあってる
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差し入れの友が野菜を玄関に 「お大事に」の声共に置きおり
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危篤にて駆けつけ出会う叔母ならば 花好きゆえに梅の話を
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私にもこんなに繋がりあったかと 支えられてる自分見つける(予定キャンセルして)
4
病にて週の予定をキャンセルに LINEで謝罪繋がる人に  
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写真には写せぬ気持ち短歌なら また取り出せる留めておいて
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感染を恐るる事なく歌詠めり スマホありがと布団の中より
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初めてのコロナの検査は簡易式 赤のラインの一本嬉し 
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二回目のコロナの孫のバイバイは 降り幅いつもの1/3
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さよならの向こうに何があるなんて 知らないけれど知りたくもない
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それぞれが自分にできること探す コロナ入って家族は変わる
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