Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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夢で会う亡き父の手の温かさ 触ろうとして触りもできず
9
朝焼けの午前六時の風に居て 散る時見たい満開の
桜
(
はな
)
4
さばさばとした
女性
(
ひと
)
だからあの
男性
(
ひと
)
に
紹介したのとねちねち言う人
2
読書して歌を詠んだり居眠りと 待合室の時間の濃密
6
ほとばしる柑橘系の雫なり 少女だった日の母の面影
4
悲しみは深海眠る瓶の中閉じ込めておく忘られる迄
5
短歌会はじめましてのメンバーは 微笑む春の静かに立つ日
5
思い出すいいことばかり先輩の逝ってしまった最後の夜に
4
先輩のマニキュアの色深緑 森に触れたり恐れもせずに
4
悪口も愚痴も自慢もあなたから聞きたくないと星だけ見る夜
5
動画見て体操する母生真面目な 指先ピンの腕上げ下ろし
9
三人で黙って見ている番組で一人だけ笑う漫才悲し
7
忘れられ一晩外に干されてたタオルはためく空の青し
3
弟は新聞記者の顔をして 怒りを止めず見えないものへ
6
朝食を控えて白湯を飲みながら ランチのピザを思い浮かべて
7
洗濯を干すことが好き青空の向こうの風が近づく時間
11
線香の二本の祈り毎日の 一本はただ被災地のため
8
緩やかな山の稜線目でたどり 行き着いている日の入る場所に
3
亡き父の十七回目の命日に 寡黙な父の声探す夜
11
眩しさに目を細めたる我なれば 未来のことは見えるはずなし
3
お日様のふんだんに降る早春の 悲しみ少し陽だまりに溶け
8
冬日差す二月の午後の公園で春風一つブランコをこぐ
15
お布団と少しの眠気と歌のあり 穏やかに過ぐ私の早朝
7
母と嫁誘ってランチお寿司屋の 一番人気は里芋まんじゅう
5
みどり児の手のひら程の温もりと小さい幸せあればいい
7
日光の降り注ぎたる綿雪の 結晶型の光を浴びる
6
日常は続くものだと思うのは 違うと学んだ年の始めに
9
さあ起きよ!始まる今日はまだ白紙
描
(
えが
)
く一日きっと特別
7
マイナスをプラスに転じる習慣を身に付けわたしは七十になる
14
幸せは小さいものと知った日は ノンアルビールと烏賊の塩辛
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