Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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痛いほど冷たい冬に一人いる 能登の海にも春よこいこい
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気楽さと面倒くささの間にて 家族と言う名の水槽漂う
7
悲鳴して力士は下に落ちていく 初場所という極上ドラマ
3
今朝も寒っ 起きねばならぬ訳も無し 頑張ることを休むと決める
9
親戚の葬儀の帰りにつれあいと シミュレーションす 我が家の場合
5
喪主様の手の小刻みに震えつつ 声にも滲む青い寂しさ
8
出棺に幼子の声響きたり 笑顔誘った「いってらっしゃい」
13
何しても許される時もらえたり したいことリスト作って終わる
4
寒い時冷たい時は被災地に 願ふ春風早く吹くよに
7
お料理は脳トレであり趣味であり 何より家族のためになるもの
11
十五分四品作ってはいどうぞ 独り暮らしの従兄弟のために
3
お見合いでお断りした人の言う 「目を見て話す人じゃないから」
5
初めての葬儀で手合わす孫の髪 揺れる向こうの遺影の微笑み
7
面倒な千切りキャベツ包丁の リズムは刻む 私の日々よ
4
せっかちな我を直すは難しく まず深呼吸 二息止まれ
5
爽やかさなんてずうっと前に捨て ささやかさとだけ共に生きてる
7
遠い日の部活はバスケ補欠なり 記憶に残る水飲む蛇口
5
雪の道灰色になり歩く時 孤独は我の 一番そばに
5
まずサラダ 夫のための 千切りは 上達せずにキャベツも悲し
5
朝食の 準備終ったテーブルに 「もう少し寝る」と書いておくメモ
9
水色のランドセルなり一年生 孫は未開の道歩き始む
10
雨戸開け雪の深さを目で測る 白の世界は山まで続く
13
トーストの少し茶色の焼き加減 いい音させて母は食べたり
8
この雪の下で眠りぬたくさんの 命の一つの我を思ふ日
6
残りの日あとどれくらい有るのかな 誰かのために命削りたし
4
シーソーが好きだった訳わかりたり 結論出せず迷ってばかりで
7
暗闇を切り裂いていくJR 光の満ちたはらぺこ青むし
6
大雪の予報知らせる声のして 北陸の雪 こっちへおいで
4
目が覚めて今日も朝来た生きている 新しい靴おろすと決める
10
「水が来た」 手合わせお礼をされる方 被災地の冬ますます辛し
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