Utakata
登録
Login
月夜ぼたん
フォロー
60
フォロワー
49
投稿数
760
ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
« 最初
‹ 前
…
19
20
21
22
23
24
25
26
次 ›
最後 »
お母さん 亡くなったんだね 知らなくて 電話の向こうは 晴れだといいな
6
無防備な 寝顔の四歳 吾の肩に 全てを預け 静かな寝息
8
こっちおいで 一緒に遊ぼ お日様の 匂いまとった 小さき命
8
人生は 期限付きでも 自分には その期限日を 知らされずおり
8
冬枯れの 寂しさ舞うころ 呼ぶ名前 決まってあなたの 下の名前を
2
髪止めた 赤いリボンを 揺らしつつ 少女 異国の旅人となる
5
友の着く 列車待ちつつ 駅座る 一秒ごとに 上がる体温
6
待合の 高山駅は多国籍 知らない言葉の母子は微笑む
9
爆炎の熱 子ら襲う 不条理を 神は見て見ぬふりはされまい
6
本心は ラップにくるみ 冷凍し 時折あるを 横目でチラ見
3
手のシワに 似合わぬ爪の マニキュアの 色を悩んで 吾の未熟知る
7
切るまでは 本質決して わからない 私はなりたい 蜜入り林檎
13
欲しいもの 何かと問われ お金です 二秒後気づく ほんとの答え
6
唐突な「仕事辞めるね」友達の それがいいけど それもいいけど
8
空が好き その青が好き 雲も好き 無邪気な我の 安い幸せ
9
車から 降りた自分は ちょっとだけ 油を差したい ロボットになる(悲しき高齢者)
5
人は皆 言えない闇を持つものと あなたにだけは 言えないLINE
5
「元気なの?」声をかけたい人のいて 言えずに黙る 後ろの正面
9
満員の 電車に乗せた 思い出は 鞄のなかで熟成してる
5
ありがとう 一つ「いいね」に 笑顔来た 一つフォローに 寿命がのびた
9
起きなくちゃ 行かなきゃしなきゃ 始めなきゃ ドミノの日々を 我愛すなり
6
長い時 経てば気づくよ 悪いこと そうでもなかった むしろ良かった
4
雪が降り あのこどうしているのやら ストーブの芯 赤々と燃ゆ
9
満天星
(
どうだん
)
の 朱色の消えた 冬庭に 真白き霜の 縁取る椿
4
雪が来て あの日の記憶 連れてきた 私の贅沢 季節のメモリー
4
真夜中の トイレは辛い 何で二度? 思い直して これも筋トレ(悲しき高齢者)
8
スーパーに 入ったけれど 何買いに 来たのか忘れ メモも忘れた(悲しき高齢者)
6
辛いとき 空に救われ 教えられ 雲は私の友達だった
7
文を書く 本を読むこと 減り続け 知らない街の知らない人に
5
星達が 山々落ちる頃に 空 さやけく深く 宇宙を語る
6
« 最初
‹ 前
…
19
20
21
22
23
24
25
26
次 ›
最後 »