Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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雨戸開け雪の深さを目で測る 白の世界は山まで続く
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トーストの少し茶色の焼き加減 いい音させて母は食べたり
8
この雪の下で眠りぬたくさんの 命の一つの我を思ふ日
6
残りの日あとどれくらい有るのかな 誰かのために命削りたし
4
シーソーが好きだった訳わかりたり 結論出せず迷ってばかりで
7
暗闇を切り裂いていくJR 光の満ちたはらぺこ青むし
6
大雪の予報知らせる声のして 北陸の雪 こっちへおいで
4
目が覚めて今日も朝来た生きている 新しい靴おろすと決める
10
「水が来た」 手合わせお礼をされる方 被災地の冬ますます辛し
9
感謝した その瞬間に 満ちてくる 温かいもの我の心に
10
朝はパン 昼はお餅で 夜ご飯 欠けた歯のない 母の食欲
4
もんじゃ焼き まずはチーズと明太子 その後は餅もキムチも参戦
5
母としてろくでもなかった我なれば 今出来ること息子に孫に
10
花に似たゴムで髪止め四歳は ウインナー買う 初めて一人で
7
空の隅少しの光有ればいい 立ち止まり見る 五秒の瞑想
9
以前よりゆっくり歩き 話すよに 我のせっかち 直すプロジェクト
3
尋ねられ今年の漢字一文字は きっぱり生きたく「潔」とするなり
8
ブランコのように生きてる毎日を 時には空へ放り投げたし
8
弟を見送る母の寂しさは 雨になりたり 九十五の冬
14
蔵二階 自分で作ったアトリエで 主人はひとりゴッホになりたり
6
「明日の朝モーニングおいで」とLINEする 大事な娘 嫁と言う名の
6
好きだった無駄排除した動きには 利休の思いか お茶たてる午後
5
この人は裏切らないと思えるは 多くの時間と言葉のありたり
5
避難所の 時間限定居酒屋の 赤ちょうちんは人々照らす
6
孤立した地区の解消伝え来る テレビの四角に救われている
4
法要のお膳指差し従兄弟言う 「輪島塗りだよ。買って良かった」
9
美しい心になりたし 時々は ざるに投げ込みザブザブ洗う
8
母作る 海苔巻きの味 忘られず 真似して作るツナのでんぶを
6
詠み終えて 冷たき指を お布団の中でぬくめる大寒の朝
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最愛の叔父三回忌出席す 共に歩いた畑荒れたり
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