Utakata
登録
Login
月夜ぼたん
フォロー
74
フォロワー
62
投稿数
1073
ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
« 最初
‹ 前
…
20
21
22
23
24
25
26
27
28
…
次 ›
最後 »
雪道に車の音は吸い込まれ 心臓の音だけの運転
6
震災の度に流れる涙あり 全部ためたら池の溢れし
5
六歳の薄紫のランドセル 希望と不安そして教科書
4
結婚をしたくない
女性
(
ひと
)
清らかな まつ毛に小さな孤独が積もる
6
除雪車の動く音する午前四時 被災地もまた 白の世界か
11
夜九時の仕事帰りの食卓に 我待つようにサラダ巻き五個
6
鰻丼のお子さま仕様注文す 少し軽めの器の美味しさ
4
蒲焼きを一緒に食べた記憶さえ あれば仲良くなれる気がした
5
オリオン座主役の空の三日月の 我によく似たへそ曲がりかな
6
雪の日にした約束は守るべし 雪解ける
間
(
ま
)
に 自分と指切り
6
森の中貸別荘でバーベキュー 約束の日に 我古稀になる
9
一日のほとんどテレビと生きている 百年生きた伯母の親友
6
車椅子伯母乗せ押す手 軽すぎて その軽さまで悲しい病院
9
空き缶の二つ三つあり テーブルに 四人の宴会 品行方正
7
百歳を越えた肉体 医師に見せ 伯母は少女の顔になりたる
9
友といて老いの恐れの薄まりて 「またね」の笑顔 胸にとどまる
9
時間経ち 害や罪知る コロナ禍の 影響と言う名の黒いもの
5
生きる意味わからないけど生きている 今日もエアコン予約煖房
4
楽しさが立ち上がり来る友といて 満たされていく心の砂漠
7
節約を「しよう」ではなく「しなければ」愛しく思ふ落ちてる一円
2
熊に鹿 眠るあの山 目覚ましは まだまだ遠い春の光か
8
「私には助さん格さんいたからね」誉められた人微笑んで言う
3
頑固さが言葉をまとい座ってた 久しぶりだねあなたも老けた
9
孤立した集落進むテレビクルー 映る孤独と疲労の色よ
5
珈琲に間を埋められて喫茶店 沈黙破る彼女の眼差し
4
宴会で今年の抱負尋ねられ ケーキみたいな甘いこと言う
4
数独の向こうに見える未来あり スマホのなかのシニアの戦場
8
痛み止便秘に頭痛湿布薬 旅行のお供の町の薬屋
5
「以上です」弁護士のよに言えたなら 小さくなるか?悩み体質
5
どのくらい時間をかけて舞い降りぬ ひとひらの雪私に来るまで
12
« 最初
‹ 前
…
20
21
22
23
24
25
26
27
28
…
次 ›
最後 »