Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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随筆を書き留めている友の言う 「書くには要るの裸の心」
6
毎食前 いつも心で呼んでいる 吾子の名二人 その家族の名
7
懐かしい友の声には本物の優しさがあり また救わるる
9
ストレスは離れるが良し そう我に 教えし人の横顔に影
5
お土産の蜜柑の箱を開ける時 微かにこぼるる太陽の香が
8
祈ることしか出来てない今だから やること探す被災地に向け
8
誘われて出掛けたお店の珈琲の一杯にある宇宙の不思議
6
良いことと良くないことを検索す 良いこと多し私の人生
8
泣けてくる 寒くはないか食べてるか 知らない人のこと思う朝
21
近いから届けに行こうかこの水を 思いつつ見る水の直線
8
想定やデーターを越え走る
若者
(
ひと
)
箱根に起きる青の奇跡よ
6
箱根路を若人達の駆け抜ける 地を鳴らしつつ風を切り裂く
6
お年玉いくつも手にして吾子の子は チラッとママ見る小さき眼
8
驚きて次に悲しいこと起こり 家族皆して寡黙な初春
12
日常と言う幸せの奪われし 北陸の地に雨降らないで
7
この家族みんなのためにできること それが私の生きる意味意義
10
手を合わせテレビの画面見てるだけ 「しばらく続く」の絶望痛し
8
筑前煮美味しいと吾子言いながら 転職のこと話し始める
6
同じよに幸せな夜過ごせしか 被災地の空青きを願う
5
孫二人毎月やってる訓練が 生きて直ぐ様テーブルの下
6
金沢に輪島朝市能登半島 我に多くを与えしかの地
9
元日の笑い声消え倒壊の町並み悲しどうかどうかと
17
団らんを切り裂く地震めりめりと 地を這う龍の成せる業かと
10
地震来て二人の孫がテーブルの 下で泣き出す元日の夜
11
地を揺する急な恐怖に見舞われし せめて寒さのなかりしことを
6
幸あれと祈る先には人がいて その中に自分そっと置きたり
9
昨日に汲み置きし水沸かしたり 雑煮は主婦の初仕事なり
9
買い出しで手伸ばしすぐに引っ込めた 果物売り場の緑の宝石
5
年が明け鳥一羽飛ぶ青空よ 希望は心の中より沸き立つ
8
手のひらに乗るほどの幸 あればいい 聞こえる 見える お茶美味しい
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