Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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「ボランティア行きたい」という我に夫
(
つま
)
足手まといのトリセツを解く
7
段ボール少しは寒さ和らぐか 暖無き夜に思い巡らす
7
眠いけど眠りたくない勝っている 布団の中の一人の歌会
6
地震予知もっと早くにできるよに祈ることしか出来ぬ我だが
5
塩分を度外視している夕食の 味噌の香りと食欲MAX
4
思い出のユースホステル健在か 海の上建ちオーナー漁師
3
二十歳の日初めて買ったハイライト リュックに連れて能登への旅路
6
我が歌の 軽さ稚拙さ 残念で ため息一つ こぼしまた詠む
5
台所 白湯を片手に本日も 歌とやること書くマイノート
3
百六の伯母の口癖「生きること もう疲れたよ」笑顔輝く
9
真夜中に心に探す歌の芽を 吾の健気さを少し認めて
4
随筆を書き留めている友の言う 「書くには要るの裸の心」
6
毎食前 いつも心で呼んでいる 吾子の名二人 その家族の名
7
懐かしい友の声には本物の優しさがあり また救わるる
9
ストレスは離れるが良し そう我に 教えし人の横顔に影
5
お土産の蜜柑の箱を開ける時 微かにこぼるる太陽の香が
8
祈ることしか出来てない今だから やること探す被災地に向け
8
誘われて出掛けたお店の珈琲の一杯にある宇宙の不思議
6
良いことと良くないことを検索す 良いこと多し私の人生
8
泣けてくる 寒くはないか食べてるか 知らない人のこと思う朝
21
近いから届けに行こうかこの水を 思いつつ見る水の直線
8
想定やデーターを越え走る
若者
(
ひと
)
箱根に起きる青の奇跡よ
6
箱根路を若人達の駆け抜ける 地を鳴らしつつ風を切り裂く
6
お年玉いくつも手にして吾子の子は チラッとママ見る小さき眼
8
驚きて次に悲しいこと起こり 家族皆して寡黙な初春
12
日常と言う幸せの奪われし 北陸の地に雨降らないで
7
この家族みんなのためにできること それが私の生きる意味意義
10
手を合わせテレビの画面見てるだけ 「しばらく続く」の絶望痛し
8
筑前煮美味しいと吾子言いながら 転職のこと話し始める
6
同じよに幸せな夜過ごせしか 被災地の空青きを願う
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