月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。

懐かしい友の声には本物の優しさがあり また救わるる
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ストレスは離れるが良し そう我に 教えし人の横顔に影
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お土産の蜜柑の箱を開ける時 微かにこぼるる太陽の香が
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祈ることしか出来てない今だから やること探す被災地に向け
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誘われて出掛けたお店の珈琲の一杯にある宇宙の不思議
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良いことと良くないことを検索す 良いこと多し私の人生
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泣けてくる 寒くはないか食べてるか 知らない人のこと思う朝
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近いから届けに行こうかこの水を 思いつつ見る水の直線
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想定やデーターを越え走る若者ひと箱根に起きる青の奇跡よ
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箱根路を若人達の駆け抜ける 地を鳴らしつつ風を切り裂く
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お年玉いくつも手にして吾子の子は チラッとママ見る小さき眼
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驚きて次に悲しいこと起こり 家族皆して寡黙な初春
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日常と言う幸せの奪われし 北陸の地に雨降らないで
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この家族みんなのためにできること それが私の生きる意味意義
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手を合わせテレビの画面見てるだけ 「しばらく続く」の絶望痛し
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筑前煮美味しいと吾子言いながら 転職のこと話し始める
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同じよに幸せな夜過ごせしか 被災地の空青きを願う
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孫二人毎月やってる訓練が 生きて直ぐ様テーブルの下
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金沢に輪島朝市能登半島 我に多くを与えしかの地
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元日の笑い声消え倒壊の町並み悲しどうかどうかと
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団らんを切り裂く地震めりめりと 地を這う龍の成せる業かと
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地震来て二人の孫がテーブルの 下で泣き出す元日の夜
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地を揺する急な恐怖に見舞われし せめて寒さのなかりしことを
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幸あれと祈る先には人がいて その中に自分そっと置きたり
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昨日に汲み置きし水沸かしたり 雑煮は主婦の初仕事なり
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買い出しで手伸ばしすぐに引っ込めた 果物売り場の緑の宝石
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年が明け鳥一羽飛ぶ青空よ 希望は心の中より沸き立つ
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手のひらに乗るほどの幸 あればいい 聞こえる 見える お茶美味しい
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何のため生まれてきたか生きてるか 今日はまっすぐ考えてみる
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最大の幸福吾子に会えたこと それだけでいい元旦の朝
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