Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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七十の手習いピアノ先生の 手は少し腫れ主婦の面影
7
脳トレに勤しむ母の検診で 誉められているその受け答え
7
食洗の音だけがする台所 昨日の鍋の残りも黙る
7
鳥の来てついばむ餌の散らばりて セキレイ動く庭の片隅
5
お料理は出汁で決まると知りながら 昆布も鰹も使わぬ料理
4
春近し春は香りからやって来て ちょっと隠れて私を見てる
6
老眼鏡見えない世界があることを 教えてくれた二つのレンズ
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生協のチョコの注文五人分 高級チョコは一つだけです
3
母作る松前漬けの人参の赤さに寄り添う烏賊の細切り
13
節分の豆まきパラリ どの部屋も鬼が逃げ出す暗闇の中
5
この背中もし羽根生えてくれたなら 鯨の潮を避けて飛びたい
3
我よりも美しき歌詠う人 ただ憧れてこたつに座る
6
福寿草雪の下には太陽の 小さな切れ端春の証の
10
無人駅小さな時計時刻む 時計と列車の他は音なし
9
朝焼けに合わせる手と手で始まって 夕焼け手降りさよなら一日
4
家並みの向こうの向こう純白の山並みのあり背筋伸ばす吾
6
癖になるポテトチップス止めどなし 少し感じる罪悪感と
6
もったいない風と光よ昼過ぎの洗濯物に刺さる乾燥
6
海の見える施設に入るといふ ひまわり色の風見える部屋
9
プリキュアになりたい夢がケーキ屋に 春の近づくほんのひと足
5
被災地に続く青空 光ごと ラップで包みいたわれたなら
9
誰にでも言ってもせんないことのあり ないこととして飲み込み笑う
11
友の手はダブルワークに荒れており 柚子のクリーム一緒に塗りぬ
8
大好きな人の家業はお寿司屋で 指から香る酢の香清らか
6
ぼちぼちと忘れておりぬ過去のこと いいことと言ふ私もいたり
5
孫作るチーズケーキの甘さには 珈琲だけでは消えぬ優しさ
5
軽トラを手離した日を後悔す ボランティアには要るものだから
4
「古希だって!信じられない」と言う人の 髪を結んだゴムのピンクよ
10
集まった同級生は皆肩に 乗っけておりぬ悲しみ痛み
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名も知らぬ島に行きたし空と海区別の付かぬ絵のような
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