Utakata
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ピストルの音で目覚める朝もあり 青空透けるクラスの旗よ
20
浮き沈みしても焦らず「日常」をひたすらに生き 時を重ねる
15
落ち込みて 言ひ訳出来ぬしくじりに 眠れぬままに暁を待つ
21
人の世に 人が一番 必要で 人が一番
煩
(
わずら
)
わしくて
14
岡山の暑さをみやげに妻もどり今日の津軽は三十一度
12
謝罪して理屈にこころ追いつかず溜め息ほどでない息を吐く
20
くしゃみしてうるささ咎める人は居ず咳に労りくれるもおらず
13
いつか来る別れを箱に仕舞い込み また明日ねと祈り伝えて
10
生きたくも 叶はぬ遠き 人びとを 想ひて己が 贅沢を知る
12
「ねえパパはどこへ行ったのママ」「庭にいるわよいつか掘ってみなさい」
17
ミニチュアの潜水艦に乗り込んで空想の中を深く深く
9
台風の 近づく音に 聞くために 窓を開ければ 蛙の宴
9
定期券タッチの音は重なるが違う路線へ進む背中よ
9
おふくろの問診票を代筆す おんぶした背の…なるほど、縮み
23
「警報が出るかもしれん!」大丈夫。明日は普通に学校あるよ。
8
住む街は野分で休校なるらしき空振りなれとただに祈りて
8
厚揚げの 舞台で踊る かつおぶし 「美味しかった」が アンコールなり
9
台風の空席狙い赤のれん 店も休みで肩透かし食う
8
懐かしき 人の名前を 調べれば 短歌のひとつ その名と共に
10
系統図、途絶えた先のバス停は案山子のように影伸ばしをり
25
自信作投稿するもボツとなり補足の短歌入選となる(まぁいいか!)
17
きみがいた期間分だけ忘年をするさとふるの蟹半分食う
10
雨
(
あま
)
の
音
(
ね
)
のかさねの果ての
劫
(
ごう
)
の波 吾が耳に寄す 今宵蕭蕭
10
子の寝顔 心のネガを 忘れさせる この子の幸わう 先を願おう
7
台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
13
雨上がり 歩道橋から 見下ろした いつも通りの いつもの通り
8
鳴り響く流れの
濁
(
にご
)
り速くとも雨降り止みて光る川波
11
雨降りて 畑も我も喜べど 雑草延びる未来は辛い
8
アパートのガラスの向こう坂のうえ温室猫にまた会いに行く
9
ぼんやりと 思い出すのは 淡い君 風が揺らした 群青の夏
8
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