燕来て ひっきりなしに口開く 雛へ運ぶは無償の愛か 
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雨の中 殻を背負せおって ゆっくりと  歩む蝸牛かぎゅうに 処世しょせいを学ぶ
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熟しゆくあおき葡萄の密やかに蔓のひさしに夏至を祝えり
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アスファルト真昼はちょっと熱いから日が暮れてからリード取り出す
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駅前で 令和の夢を 託されて 梅雨の晴れ間に ゆれる短冊
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倍速で浮いた時間に置き去りの 胸に残らぬ楽しむこころ
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古文では見えない人に恋をする今よりとても健全だろう
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たのしくてすごく惨めな恋心 忘れちゃいなってみんなは言うの
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夜も更けて無人の派出所過ぎゆけば血豆のごとく腫れる赤灯
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帰りたい もう疲れたな 帰りたい 家に居るけど まだ帰りたい
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たましいをやすりで撫で回されてるみたいな日にもきみはやさしい
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​停電を笑う子らの目合わさりて「明日みんなに自慢しようね」
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六月の梅雨の合間の晴れの日を共に惜しむか長い黄昏
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五月雨の[降る]江の真菰まこも[刈り]にだに来ぬ人ゆゑに恋ひわたるかな
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相応の値段はありて千円のうな丼食えば本物恋し
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眠れねば山時鳥聞く夜半に本を捲りて朝を待ちなむ
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あじゃぱーと言うたび母に注意され兄はガチョーンと反抗してた
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一心にバット振る子に我重ぬ 六軒長屋の長嶋選手
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まだ寝ない 寝る予定では 無いけれど ちょっと横にと わかりつつ朝
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20万人を生き埋めにした楚の王に 大陸人の本質を知る(「項羽と劉邦」再読)
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傘立ての隅の長めの邪魔な傘相合い傘も想い出の中
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たたみ皺のばせば子供のぼくがいて 光放った 衣替え、夏
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ポケットは未確認です洗濯機 鳴門海峡ティッシュの浮かぶ
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食いつなぐ 健康でいる その時がきたら誰かにあげれるように
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いと高き夏の昼空白き花タイザンボクは今年も麗し
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寝付けない夜の中だけ泳ぐきみ共に溺れる天使になりたい
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父の兄 幼き体抱っこされ 立派な遺影はその子にはない
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ヨガマット目にした女児A「まほうのじゅうたん」女児B「いったんもめん」
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人の影を喰うような音 鳴り止まぬ夕立は馬の背を分ける
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母さんに昔のことも聞きたいが記憶はみんなフリーズドライ/お湯を注ぐと戻ったり…ないない
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