流れ行く雲を見上げる猫の鬚かすかに揺れて秋風が吹く
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海を見ても叫びたいこと叫ばずにきみはひたすら「うみー」と叫ぶ
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餌撒けば金魚集ひて背鰭打つ 六十センチの世界が揺れる
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ぼんやりと浮かぶ猛暑の夕闇に 初雪草の白い輪郭
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ひととおり欲望満たす時期は過ぎ、改めて夢、破れてみよう
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煎りじゃこの八百やおまなこに睨まれど 平然としてご飯にのせる
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目が覚めてくらりカフェオレいれた朝 だって十九の八月だから
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傷口を舐め合うような関係は傷が治れば終わってしまう
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盆の暮れ 爆ぜた花火が星となり落ちた火花が蛍になった
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切なくて 優しく笑う朝の風 りんの笑顔がおまえに似てる
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「いつ帰る」 今来た子らに まずは聞く 過ぎゆく夏は 瞬きの中
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特別な魔法だったとありし日の祖母と作りしお盆のおはぎ
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彼岸花一朶のあぜの予約席 来ぬ人おもふ秋の夕暮れ
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目に見えず声も聴こえぬ初盆が 明けて仕事に向かう夏晴れ
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尽きせない怒りをとにかく燃料にかくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな(知ることもない) 燃ゆる思ひを 051/100 藤原実方朝臣
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新しい 教室に立ち 友作る これから先へ 希望を抱く
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盆休み なかったけれど まわりみて 盆休み感 雰囲気もらう
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夏の夜の 大空焦がす尺花火 儚く消えて夏は過ぎてゆく 
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絶望の中だと自覚できるのは 希望を探し求めてるから
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この月は七十年婚プラチナこんの祝いどき九十なかばに揃って達者
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道端の花の名前が知りたくて家内に聞けば即座に答え
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よく晴れた 空と母にも 感謝する 明日も幸せ 誕生日来る
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送り火に 今亡き御霊 送り出し 来年もまた 来る日を願う
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三日月に 腰掛けたくて 夜空見る まあるい地球 平和であれと
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送り盆寂しくなりしリビングに自作の人形あまた飾りぬ
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ふと横に シオカラトンボ 飛んできて 未知がとなりにあることを知る
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数日の残りの休みを噛み締めてスマホ封印持つはシャーペン
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去年まで何があったか1ミリも思い出せない更地がひとつ
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千葉豪雨半分で良いこちらにも 萎れし木々に水遣りをする
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君いないこのひと月の生活は穏やかなれど笑うこと無し
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