大雨が洗った空に足跡をつけていく久々の逆上がり
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早弁と昼にドカ弁平らげて部活帰りの日焼けせし肌
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それぞれの週末溶けてゆく夕べ月曜朝の荷物つみこむ
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この世では通用しない美しい言い訳だけを夕陽が照らす
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ハイボール片手に読書の昼下がり眠くなれば眠る幸せ
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死ぬる日は すべての者に やって来る  今日一日は もうやって来ず
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退院を 控えし晩に 訪れる ありがたきかな 若手医師たち
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野良仕事ついでに新じゃが試し掘り茹でて塩振り上出来だった
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光降る 木立の中を風吹かば 若葉揺らめき初夏は匂へり 
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感傷が下戸の私を酔わせてく 別れた君の置いてった瓶
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寝る前に三ついいこと思い出し今日も平凡それで十分
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割引のケーキそのままかぶりつく  冷たいスマホ おめでと、私
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きみの町にいた雨雲がぼくの町にきました 少しだけ泣きました
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さつきすえ水天宮は戌の日で 身重のひとの列や撫でし子
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身に沁むる 朝日と君の 抱擁に 一歩踏み出す 力を得たり
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この世をば我が世とぞ思ふ幼子の足元にえいと言ってみる昼
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お寿司屋のカウンター席半年ぶり幸せ気分味わうひととき
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父だって優しくされたかったろう 大きなバツの企画書を読む
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卵割るその手つきすら見ていたい早起きできた僕の特権
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暴れ出す心臓に手をあてるとき あまりにも皮膚は臓器の容れ物
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郭公ほとときす世を[憂]の花の山人に昔恋しき声な聞かせそ
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そこまで好きじゃない事に気づきたくない 知らない歌を聞きつづける
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びゅうと鳴る風に言葉はかき消され 君はあの時何を言ったの
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振り向けばさもありなんの来し方に 君と生きてる シンギュラリティ
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もう一度楽しさだけで満たされる 夢を見せてよ、めいどのみやげ /5月10日に捧ぐ
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何もない日のなけれこそ何もなく暮れゆくけふをやはらかに悼む
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居酒屋で 花火とケーキの サプライズ はしゃぐ乙女の よわいは五十
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花散ると  ともに消えにし  君なれや  春の夢路を  ひとり待つなり 
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海のに羽かげしのびて舞ふ鳶の朧月夜に渡る春風
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あと何年かで旅立ってしまう猫のゴロゴロで世界が回る
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