西瓜すいかより 水瓜すいかのほうが しっくりと  瑞々みずみずし赤 仲夏ちゅうかうるお
16
「酷い目に遭わされました!」と早口で 訴えながらも膝に乗る猫
25
古本に遠くの書店のレシートが挟まってると旅した気分
13
最寄り駅 やり過ごし来たこの街も 誰かの晩飯 カレーの匂い
18
お湯がさき芋焼酎のかほり立つ瑠璃の切子の一つ余りて
15
朝陽浴び 手入れの届きし紫陽花の 露を弾きて梅雨空に咲く 
13
独り暮らし 母を手伝う はずなのに  母に癒され われ帰宅する
11
わたくしのこころによぎった幸福のしっぽは意外と元気に振られ
21
道すがら かつての美田の荒れるを見 見知らぬ主の不在を思う
11
皮も身もこそぎ落として骨だけで涼みたくなるこの暑さです
9
夕暮れの社やしろの木々に影が落ち 帰れおいでと鳥が啼きおる
11
張り替えた網戸の出番がないほどの冷房依存致し方なし 
8
巻き爪が伸びる痛みで飛び起きて ゴミ出し成功!三文の徳 /「早起き」
15
温室の中だけが現実なの、と巨大なハイビスカスが微笑む
12
湿度さえ 無ければ良いと 何回も 願って耐える 高いよ湿度 
7
茨城に桃狩り来たし山奥に電波消えたり車彷徨さまよ
7
あのうちら⋯春告鳥はるつげどり なんやけど まだまだ鳴かな  あきまへんか⋯
10
ネタよネタ キミは笑って そう言った 離婚する日は ポッキーの日ね
8
妻に従い宅配用紙に書き込めば来週のメニューがおのずからわかる
6
こもる熱ひととせごとに増す暑さわが身の憂さも極まりにけり
6
「もう少し上手に笑えますように」 その短冊は捨てれなかった
6
さえずりとほのかな風の寂し気な過ぎゆく梅雨の淡い曇り日
6
昨日の 疲労困憊 解けなされ 高濃度バブ 入れて朝風呂
21
歌会に歌を作りて三十年吾も老たり九十五歳
22
人様を 遊びに誘える 人になる 遠い未来で いつかきっと
12
憂さ晴らし次には憂さの元となり果てなく続く憂さのわさわさ
9
猫の腰 トントンせばや 雷鳴し 我が面に頭 擦りつけにけり
9
目の奥に季節はずれの雪が降る嘘の分だけ重たく積もる
8
熱風が届く扇風機 体育館なら天国なのに
7
夏風邪に「早めのパブロン」許されず 冷房つらし 夜半に寝惑う/改正薬機法の運用に疑問あり
13