「お爺ちゃん今日は病院行かないの?」「今日はしんどい明日あしたにするよ」
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眠れない 夜は1人で ひたすらに 猫のトイレを 掃除している
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信号を待つ間に母校の乙女らはカ変を唱えり呪文の如く
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お名刺を渡され私若い子の幾十倍も疲れているの
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霧雨に香る梔子クチナシ在りし日の祖母が過ごした庭の思い出
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総会を 終えて安堵の帰り道 肩の荷ひとつまだ残りをり 
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きみ二十歳はたち 生まれし今日に 想い馳せ エールを送る 人生これからと
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泣き顔を見せるのはまだ怖いから 君と見るのはアクション映画
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トマト茄子ともに煮込まれ黄色から夏色になるカレーぱくつく
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一面の鉛の色の梅雨空に 紅を点ぜよノウゼンカズラ
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古きダム 梅雨空映す 湖面には へら鮒釣りの ボートの二隻
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上を向き座っています 他人よりお手玉ぐらい上手になりたい
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月へ行くでたらめエッセイ読み上げるきみの声だけ響く教室
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絶望をかかえてゆっくり抱きしめる 一応こいつも私の一部
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あんよでね 「ぴっ」と りもこん ふんじゃって ちゃんねるかえるの ニャンコはおちゃめ
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紫陽花よりも人口密度濃い白山神社あじさい祭
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ニュース見て 狐も見たよ 狸見た なんとのんきな 車の街よ
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物価高鯖の切り身も高くなり鯖読んでるか疑うほどの
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雨降ると諦め散歩出かけねば雨は降らないそんな人生
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眠りつく前の一人の寂しさは 瞼の裏で居場所を失くす目
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死ぬために 生まれてきたんじゃ ないだろう? 死ぬまで生きる ためじゃないのか?
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疲れてる いつもの帰路を とぼとぼと 我が家の灯りが 優しく迎える
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表向き作り笑いの眼より滂沱ぼうだと落つる 卯建うだつの奥で
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ことはりに抗わず生く同胞はらからの 地に根を張るや 青きふるさと
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夢で見たエスカレーター 宇宙人たちも片側空けて乗ってた
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君が言ってた桜の木の裏にある枇杷をまだ見つけられない
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最後だと決めたあなたのベランダでくゆらす煙の動線を追う
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元気でと飲み込んだ祈り届かぬが 私の中で呼吸を続ける
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二十年はたとせ経し鉢植のパキラの切断せし太き幹より新芽が二枚
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挨拶もまともにできない私にも 絵が上手だと褒めてくれた君
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