Utakata
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いとし風 あまつ乙女のはねころも 梢をわたる白の夕月
17
停電の夜を照らしたろうそくは ケーキみたいで少し嬉しい
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雨雲のレーダー更新するたびに 浴衣広げて また仕舞う君
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乳よりも小さき頭の乳飲み子の頭なでるや産科の深夜
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若い頃 ポテチで飲めたはずなのに キュウリ・トマトを並べて一本
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猛暑日は 蝉も鳴かぬと人の言ふ されど我が里蝉時雨降る
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年甲斐も無くぐらぐらのメンタルを落ち着けようぞ車を出して
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脳味噌が沸騰してるもうあかん短歌作れる状態やない
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チョコパイが小さくなった母国では百円玉も小さかったよ
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酔いどれて女房の歩みに追いつけず 悔しいけれど歳の差5歳
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この酷暑体験せずに逝った友 生き延びることこれが試練か
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口笛を吹いたらこっちを向きそうなロック画面の草原の山羊
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友だちが百人いるって前提で話が進むホームルーム
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暑き朝、卓の小鉢のパキラ芽の 薄きみどりに涼を覚ゆる
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こんにちは!「しにたい」ばっかり言う口に こんぺいとうを詰めにきました
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脳トレに 励む毎日 安心だ 探すリモコン ひざから落ちた
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百歳で あどけなさある ズルい人 私もなりたい 小さな偉人
8
ひゅるひゅるとこだまし笛は波に消え 紡ぐ言葉も空に落ちれば
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豪雨予報 よりによりての 花火の日 隅田川行く 人の無事祈す
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幽霊画みつめ続けて気が付けば腕にサワサワ灰色の蜘蛛
9
裏切りの音と痛みを教えてくれた 最後に味を教えてくれる?
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自転車の 少なき駅の 駐輪場 蝉寂しげに 鳴く夏休み
8
三度目はできるはずだと息ひとつ マックの注文画面に触れる
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まだ負けぬ金魚すくいで子と競う花火大会遠き夏呼ぶ
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触るるもの音みな暑し夏に入り夫のシミ見て愛しく触るる
16
早朝に目覚めスマホで数独は脳も目も呆け間違いばかり
6
小麦肌さらして少女ら駆けていく 影も笑いも追いつけぬほど
11
セミさえも黙る暑さの昼なれば 人も外にはおったらいけん
9
手仕込みの 梅サイダーを 注いだら パチパチはじける リズムに乗って
6
梅雨のまま大暑むかへし津軽にてレースカーテンゆらすは
山背
(
やませ
)
6
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