Utakata
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アラサーの息子来たりて隣室の寝息うかがう我はまだ母
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雨の夜追っかけてくる捨て子猫ごめんねうちは飼えないんだよ
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雲もなき あきつ群れ飛ぶ夕暮に ススキなびきて秋風ぞ吹く
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町会の運動会の歓声と涼しい風が窓から入る
15
先に寝る 猫を起こさぬ ようにして 布団の端で 私は眠る
15
本心はみんな飛びたい騒ぎたい 道頓堀で おまわりさんも
14
少しだけ寒くなったと伝えたい秋は夕暮れお元気ですか
13
夕暮れにラッパは響く「トーフー」と そろそろ歩くボウル持つ母
12
バスを待つ万国からの旅人の手にユニクロの買い物袋
11
電車から 見える堤防 その向こう 見えぬ大河の 流れを想う
11
手洗いのバケツの冷たさしみじみと 何もせずとも季節は進む
13
晴天の早朝涼し草取りを 30分して 太もも痛し
10
在りし日の 日記開けば 蘇る 熱気と風と 君の呼ぶ声
10
のり弁を 買いに来たのに 店頭で なぜから揚げと 迷うのだろう?
10
通りから横に入った小路には 野良猫たちの王国がある
10
夜長し良い季節だね手を繋ぐ あきることなく散歩をしよう
9
一日の疲れを包み込むJazzを二輪のマフラー音が蹴散らす
10
朝寒に積読本を片付けて 余白に入る言葉を探す
10
桜散る 山の端おぼろ 薄墨の 散るを惜しみて いとわびしけれ
8
私には幸福すらも渡せずに永遠なのはひとりの心
8
夕暮れがいちばん暑い。街中の蝉が闇夜に溶けてゆくから
8
明るさに やさぐれるなよ 過去を打て 嫉妬に狂いたくないわたし
8
とき玉子窓辺育ちの豆苗を散らせば色よし味噌汁の出来
16
「ただいま」に 返すやまびこ我が家では「おかえりなさい」と歩行器ダッシュ
11
明日には笑えるだろうと眠りつく どうせアイスは溶けてしまうし
10
だいじょうぶ?転倒注意のお年頃充分お気をつけ下さいね/ひさかた乃さんへ
10
朝めざめ なんとなく今日は 長袖を 選んで、あ私 恋しいんだ夏
10
母からの野菜ジュースの送りもの のこる後味 耽る赤味噌
8
雨風に強い日射しにさらされて生きるあんたはすごいヤツだよ
7
機嫌良く とことこ歩く 宵の猫 目を合わせれば そそくさ下がる
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