Utakata
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パパと行く動物園はもうイヤだお馬さんしかいないんだもん
29
なぜもっと可愛がろうとしなかった過ぎた時間はどんどん遠くへ
16
一尾にて 七百円とは手が出せぬ 秋刀魚食べたし懐寂し
19
閉店のお知らせの紙ネパールの料理をつくるひとのひらがな
21
雨露が室外機へと落ちる
音
(
ね
)
が 心拍音と重なる夜更け
11
人生は何度でもやり直せるか安易に言うなよ簡単じゃない
9
この夏の最終楽章指揮すべく野に一本のヒマワリが立つ
13
海外の 孫から届く 君の顔 疲れているか 「楽しい」と言うが
12
道端のビー玉拾う特別なことのなかった夏の形見に
8
駆け引きは上手じゃないと云う君のふと放つ語に今日も眠れず
10
零れ落ちる今と理想の高低差 貯まる滴に写る現実
8
数珠のやうな降水帯の土砂降りに雷加はりて寝不足の朝
7
これいいね!これだ!と買った便利グッズ そういや買ったね引き出しの奥
8
偉そうに頭ごなしに注意して間違い気づき入る穴無し
9
セミ鳴けど 秋風が吹く 夕間暮れ 暦と季節が一致する嬉しさよ
11
気がつけば 自販機が赤くなりだして こんなことにも寂しさを得た
7
秋桜が色どる我が家 まだ負けぬ 朝顔が咲く終わらない夏
6
灰になれ も少し頑張れ またひとり 最終列車は夢の国行き
6
化粧くらいしろよと宣う人間に晒す素顔は持ち合わせない
19
まだ蝉が鳴いているから夏だろう室外機だってまだうるさいし
21
夜
(
や
)
ごと
酌
(
く
)
む
盃
(
さかずき
)
の底深くして君まで届くこともなきかな
23
100
切れば酒も肴も美味しくて 傍の人 なほも麗し
8
君だけをなくした気して夏休み 八月三十一の夕暮れ
6
仕事とは お金のために 嫌なこと 辛いことさえ 難なくこなす
6
八月の 部屋着で起きて 網戸越し もう一枚を 欲しがるくしゃみ
9
文化祭雨は降っているけれど俺等の魂情熱サンサン
5
まごをみて ぎっちょなのかと よめのちち わしもなんだと おれにほほえむ
5
久々に宮本武蔵を読み返す この人どうして食べていけたの?
10
われ事と捉えぬ限り成されまい浮かばれぬ人浮かぶこの世は
5
おかあちゃん おなかすいたよ ゴハンまだ そんなときにも ねこはふみふみ
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