Utakata
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父母
(
ふぼ
)
逝きて 遺せし庭木の手入れして 繁れる木々に難儀覚えし
20
風呂を汲み枝豆解凍準備よし日が暮れるまで農作業して
14
友だちを呼び捨てで呼ぶ母親に吾子は「やめてほしい」と車中
13
VISAカードの解約すませ安堵する老いの心に終活の文字
19
日直は黒板消しをたたいてた チョークのにほいちょっと好きかも
13
束の間の帰省の後のねこじゃらしママにお土産ぎゅっと握って /吾子四歳
11
月失せし 西の
山端
(
やまは
)
眺むれば 残るは星と 我が吐息のみ
10
たっぷりの水に浸して一昼夜 さぁて祭りの棒鱈煮るぞ!
10
学校に向かう途中で猫ちゃんがぬくぬく寝てた 一緒に寝たい
16
別室で基本は好きに過ごしてる 水と油はたまに混ざって
12
陽の向きと風の向きとが逆の時 日傘はおちょこイラっとなりて
14
何気なく 急いでないが どのレジが 速そうかつい 選んでしまう
9
これというピタリの言葉決められず
音
(
モーラ
)
が足りず歌纏まらず
15
3
歳児犬とおもちゃを取り合って負けて泣いてるああ平和だな
8
火葬場で 親父が灰に なるまでに 家族で話す 親父の愚行
19
夏風に触れた気がして目の前を横切るあなた不思議な気配
12
好きの
理由
(
わけ
)
数えてみてもから回る 偶然が重なった何か
10
溽暑とふ風死す午後の音頭瀬戸に 低き汽笛の重く響けり
7
厭ふべきものには目をぞ背けけるただ静けさを守ると思ひて
7
国道の向日葵ゆっくり見たいのにいつも信号青なんだよね
12
スーパーの屋上なんてところまでとんぼ泳いで処暑の空なる/喫煙所から
18
傑作で すねこれ。 まったくです ところで君の 手に持ってる鋭
6
処暑なれば素麺安く売られてて去年の米もそこにならんで
8
ほろ酔いの舗道の目地に猫じゃらし ちひさな秋は ちひさく揺れて
12
スーパーで日に日に下がる米の値よあと暫くで新米も来る
6
小さな宇宙 赤子がはりきる有象無象 どこまでもどこまでも無我
6
新米を 担いで帰り 汗だくに 農家の方に 感謝する午後
22
透けてゆく君の頬には色がなく夕焼け色の涙ひと粒
18
ガリレオが環状列石敷いた日にアンティキティラで見た星はどれ?
5
二本目の煙草が苦い そういえばそろそろきみの命日ですね
6
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