Utakata
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わん!としか吠えぬ獣であるくせに そのひと声の音色とりどり
24
気をつけて杖つく我にコンビニの店員の声うれしかりけり
23
お母さん ねんねんころりねんころり きっとそちらは梅雨もないでしょう
18
菓子作り 何が一番イヤかって 砂糖の多さを思い知る事
17
伝書鳩ふるき鳩舎をめざし飛ぶ 同じ空来て更地を
旋
(
めぐ
)
る
14
次に会う約束できぬ
歳
(
よわい
)
なり 名残りの酒の酌めども尽きず
28
右肩に もたれる寝てるふりの君 わかってるけど もう少しだけ
12
台風に吹き飛ばされたお爺ちゃんご飯までには帰ってきてね
13
「この人は何でも知ってるんだよ」と ゆっくり魔理沙を褒めるお袋
13
夏風邪を 拗らせ独り床に就く 枕元には妻の水枕
19
君の目に見える景色はそのままの彩り深く山野を映す
11
スズランの白き花散る前橋の悲喜こもごもの群落のこゑ
12
アスファルト 下から持ち上ぐ 街路樹の 生命力に けつまずく我
22
頑なな私を割って溶かす水 流れる先の地獄を見せて
10
泣いているあなたをみると辛くなる 笑っていても辛くなるけど
10
悲しみの 栞は必要 ないのです レシートいいです 箸ください
10
野分去り空見上げれば曇り空なんだか損をしているようで
8
憧れを語るあなたに暮らせまい虫と不便の満ちる山国
8
天の原雲々千切れそら隠す 梅雨の始まり嵐とともに
8
デジタル化して質量を減らしてくわたしが生きて積み上げたもの
13
少しずつ色をうしなう少しずつ月から遠ざかる報いです
8
君のこと思い出したらつっつくよ気ままな情に泣く恋心
7
目に青葉迷い込みたる田舎道 対向車が来たら死ぬ対向車が来たら死ぬ
7
裏道のそのまた影の裏道を歩み続けたとても疲れた
8
深緑を濡らして照らす雨上がり また降るらしい気まぐれな空
7
倭文
(
しづ
)
たまき数にもあらぬ身にしあれば
千年
(
ちとせ
)
数ふと思ほゆるかも(お菊さん)
8
じりじりと 惜しき暑さと つめたさや くづるる氷菓 夕まぐれ
7
相対性理論を思う 三十分くらいと思って二時間寝てたの
7
タクシーで 家まで帰る 裏道の 人気の無さに 壊れた心
7
電車待つ行き先ちがう僕たちの視線重なるぴょんぴょん雀
9
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