都会路みやこぢの 人の気配けはひの 絶えざれば 虫のすだきも はるけく聞こゆ
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真夏日に スプリンクラーの おこぼれに あずからんとて 道のに寄る
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入道が 降らせたろかと ハラ鳴らし 色とりどりの 傘が馳走ぞ
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宵の風 熱さは抜けて 草の上 何も気にせず ごはん待つ猫
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施設にて 小さくなりし我が母は 負の記憶越え ただいとおしく
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中州には鹿の親子が棲んでをり白斑の子も駆除の日知らぬ
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火の国を 再び襲う震災に 蘇りたり六強の揺れ 
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背中から伸びゆく影が重なって『月がきれい』も要らないくらい
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特別なことはなにもしなくていい 隣の芝は違わぬ青さよ
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曾孫のおものふる里熊本は 大き地震ないに大地もひび割れ
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夕立に雨宿りする影ひとつ母の笑顔を重ねて見たり
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わざわいよ もう火の国へ 行くなかれ  神は何処いずこで 何をしている
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あかくるはだ いやしたし きみくるは 麦酒二缶ばくしゅにかん
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あの鳥が ついばんでいた 花種が 世界平和を 咲かせますように  
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猫を飼う 巡りあいからその日まで 命を預けあうようにして
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壊れかけ 20年間現役の 冷蔵庫様 終わりが近づく
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炎暑でも背広で歩く人もいて 理解し難い壁にたじろぐ
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数字へと落とし込まれた今生の切断面の重き沈黙/哀悼
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さよならを言わない彼のやさしさに頬杖ついて日記を閉じる
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ゆらゆらとせまる地面の見えぬ波 家の軋みに強ばる身体
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早朝の目覚めに暗示ひとつかけ今日が生涯最後の一日
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しら南風はえに ちてあをづ 海底わたそこねぶれどきし いましがゐのち
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地下鉄の ホームに並ぶ おじさんに 敬意を抱く 新卒の夏
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月末つごもりの人心憂き七月の短冊の散るあはれ笹枯れ
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どうせなら先に失恋したかった 親に言えない夏がはじまる
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食べきれず植ゑし里芋の成長に秋の芋煮を想ひて涎す
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しばらくは 会えなくなると 帰郷する 前夜の花火 遠くにかすむ
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猛暑日が続き パワーが欲しいとき かけるボンジョヴィ 『It's My Life』
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ゲリラ雨 不意に降りだす 道端で なぜだか君は 笑顔で走る
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明日には真っ赤なトマトが届くので 少しの間鮮やかな我が家
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