Utakata
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帰り道 擦り寄ってきた 淋しさと 今日は一緒に 眠ろうと思う
27
眺むれば 雲が流るる秋の空 いつか行きたし言の葉拾いに
21
不機嫌のワケを聞けないストローを噛みつつ見やる秋空遠し
17
君がのみこんだ涙と同じ数あめちゃんあげる 何味が好き?
14
蓮華座をわづかに緩め暮れ方の迷いの岸に影ひとつ浮く
11
夏休み短歌に魅せられ本屋行きレジに一冊サラダ記念日
14
雨の夜に追っかけてくる捨て子猫ごめんねうちは飼えないんだよ
10
九十五ずしりと重 し誕生日 白寿の道へ一歩踏みこむ
22
空青く詩的な
短歌
(
うた
)
が詠めそうと 流れる雲を二時間見てる
18
散りぎわにみそひともじに込められし無念のおもひ魂にひびく
9
アラサーの息子来たりて隣室の寝息うかがう我はまだ母
9
中3の 娘が作った 朝食を 褒めてからずっと フレンチトースト
8
5
時過ぎに飲み屋が閉店した頃に死んでしまえば幸せだろうか
8
夏という概念が好き 強烈に、海と終わりのにおいがしてさ
8
「番号札八億二番のお客様……」果てしないアンドロメダ銀行で
13
指先の冷たさに秋感じつつ 机に積んだ本片付ける
7
キュビスムに私を見てよ 楚々と泣く女の中の毒と愛とを
7
市が流す夕焼けチャイム早まって深まる秋の気配を感ず
7
ドップラー効果を感じることなんて 救急車だけだと思ってた
8
怒りゆえ 口のまにまに 毒を吐く 本音の度合い 知らぬが仏
6
公園のマルチリンガル注意書き吾住む街はインターナショナル
6
刈り取った田んぼをみれば白鷺か降りてついばむ秋晴れの空
6
明日には笑えるだろうと眠りつく どうせアイスは溶けてしまうし
6
夕暮れにラッパは響く「トーフー」と そろそろ歩くボウル持つ母
6
淡々とわれに二択を問う医師の背後で母は冷たくなりて
15
今日というなにも変わらぬ日がいつか マーカーで線が引かれぬように
15
希望持ち 暗闇の中 歩き出す 希望という光を持って
7
ジョン・ヒックの宗教多元主義にはカオスたる世界の救ひが漠々とみゆ
5
向日葵の迷路のなかの神隠し 振り向く君の眩しき笑顔
5
乗り越えるよりも過ぎ去るのを待って 掘って 縦穴へと避難して
5
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