Utakata
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スーパーで一升瓶をかうときの袋を妻は葱入れとして
21
葉を落とし 紅く熟した柿の実の 朔風吹きてポツリ落ちゆく
18
ふるさとの雪の予報に急ぐ背を見送る運河 冬を湛えて
18
干し上がり 待てずにひとつ味見して 今日また残る口の渋さよ
14
その人はもう帰らんと聞かせても鳴くのをやめぬ猫のかわいさ
16
桔梗咲く 何もなかった 日のことを 何度も噛んで 甘くしている
11
小石爆ぜ小窓に踊る焔あり軍手で掬う焼き芋ふたつ
11
新しいメンクリ先生優しくて寄る辺なき日の朝の寂しさ
12
十月はこんなんだったけ下旬までまくる長袖伸ばす間もなく
16
出来たての歌集を送り友からの嬉しい便り幸せの
刻
(
とき
)
12
よい犬のように振る舞う ランドとかシーより行きたい散歩があって
10
晴れ晴れと 思いを告げて さよならと 立ち去る僕は 青空ですか
10
不安たち どこから来るの? あなたたち 挨拶ひとつせずに突然
/
疾患と生きて
11
半月がいいと思った 長袖の君の笑顔を包むひかりは
10
五年後に地球へ帰るという船の飛び立つ姿夫婦で眺む
10
跳ね飛びて椿の種は
瀝青
(
みち
)
に落ち 革靴どもに踏まれるままに
15
久し振り優しい瞳は変わらずに元気でお洒落が一番ですと
9
教祖様髪の毛長くしてるけどほんとはハゲさ髪が仮りだよ/宗教短歌
9
自分では気にとめなかった言の葉を「落ちてるよ」って拾ってくれた
23
キミの書く お使いメモが 詩のようで ずっと見てたら 嫌なのか?とキミ
8
土手に咲く黄色い花は危険なりくしゃみ鼻水アレルギー源
8
気にしてよ、でも心配はかけたくない 私は何がしたいんだろう
8
「今し方何か言いましたか」と聞く 「今し方」など言いたくなって
17
よく見れば 動植物や 空や山 綺麗な色の 神の作品
10
神楽坂 秋の夕暮れ 新そばに 咳き込む吾に 寄り添ふ君よ
11
のぞき窓 キジトラ猫の 目が光り 夕焼けの空 星が瞬く
21
「名残り雪」流るる駅の二番線 ホームの端に見送りし母
7
ナイフより ライフルよりも怖いのは 花を枯らした生活の跡
8
秋雨がわたしの瞳に降りしきり宇宙のすみの静かなわたし
17
朝風の青くひかれば花ひらきそのひとことがこんなに嬉し
7
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