Utakata
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駄菓子屋の飛行機かかえ空き地まで 「せーの」の声に子ら風を読む
13
低空の飛行機の腹に手を伸ばし くすぐりたくなる皐月晴れの日に
20
貰い物 きゅうりの礼は 小松菜で 緑の回廊 野菜外交
14
種をまき 水をあげたら 芽が出るの 楽しみすぎて 毎日眺め
12
眠れぬ夜 スマホを開かば目が冴へて ブルーライトに心眩む吾
18
カタログのモデルが着てたあの服を自分が着ても同じにならじで
9
オルレアの白い花々揺れる庭音無く注ぐ五月の光
9
「また来ましょ」指切りしたるラウンジのこれが最後と知らぬ二人は
10
越冬せしタロ芋
二株
(
ふたかぶ
)
を地植ゑして水やりすれば立ちあがりけり
8
夕暮れはもう滲まないハルジオン 迎えにきたと君が咲くから
9
旅をしてひとりの時間終わったら我の任務があることの
幸
(
さち
)
20
誰よりも優しい貴方が報われる世界でどうかありますように
9
月曜日 ごめんね母さん 白だけど 花の代わりの 牛乳プリン
9
花火だけ見ている川沿いの空き地 人生むずいもう夏来るし
7
この丘の 眺めに遠く いつしかの 君を探せば 夏は
直側
(
すぐそば
)
7
お前には獲物分けたくないんだよご苦労だったゆっくり眠れ
10
アルペジオ爪弾く指に見惚れてた それだけでもう恋をしていた
7
川沿いに隠れるように落ちていた恋の欠片は夕暮れの色
8
荒波を掻き分けた夜の縦文字は他人のあなたに見せた足跡
7
眠られず丑三つ時に駄歌投稿 付いた「いいね」は百太郎から?
17
人気ない校庭に立つ陽炎と突風ひとつ帽子を飛ばす
6
エアコンのフィルター掃除試運転またうんざりの夏が来るから
6
窓開けて 入りゆく風 細切れの うつつの中に 夢を見る
6
ゆずりあい そういうことを いうひとが ゆずったとこを みたことがない
6
君は今幸せですかもしかしてそれは私を含んでますか
6
将来に不安のなかったぼくのこと アヒルは今も湯船で待ってる
10
ヘビいちご探して歩く原っぱの思い出ずっと忘れていたね
9
よい時雨 駅トイレ待つ若者と 見るともなしに 肩のふれつつ
12
ゆらゆらするゴンドラきみはぼくにつかまってよけいゆらゆらしてた
5
再会の 前の緊張 毎度なり 楽しみなのに 逃げたくもなり
9
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