Utakata
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今年こそ呑もうと添える友からの賀状途絶えて喪中の葉書
21
秋なれば 肥ゆるサンマの塩焼きが 何故に今宵は痩せしイワシかな
15
ご先祖の供養今どき簡素化に 父の仏壇買いし店閉じ
15
秋場所の触れの太鼓も湿るよな 日も月も見ぬ薄墨の空
20
「タオルって振って干すのがいいんだって」 してると言わずににっこり微笑む
9
太陽の不在を夜と呼ぶように君の不在を恋と名付ける
43
秋雨を集めて
漲
(
みなぎ
)
る最上川これを芭蕉は何と詠む
8
心寄す 月下美人は 日に映えて 融ける想いに
爽籟
(
そうらい
)
の候
8
星生(ほっしょう)の窓から見上ぐ星明り 銀河の海に君を想へり
8
忘れてた ご飯のあとで 思い出す 冷蔵庫にたたずむ昨日の煮物
12
母想い、センチなポエム紡ぐ夜。朝日昇るとなかったことに。
9
ふと見たら似てる人が立っている あー死んだんだあの人はもう
8
お隣はインドの人でナマステとあいさつしながら生ゴミ捨てる/グローバル短歌
16
長月の宵になれども湿る肌 夜風に揺れた髪を纏って
14
いいじゃない 人生なんて短いし 会いたい人には会っておいたら
7
AIに悩まされたる二十日余の今日は衛星のシグナルとらふ
7
ぬくもりを繋ぎ止めたい指先が 綴る記号を放つ電波は
7
秋の朝 外からさえずり 小鳥隊 愛らしい声 ヒーリングだね
7
サンダルで行けるはずなの君となら 愛が全てを追い越していく
7
「おやすみ」と部屋の空気に呟けば家電全てが気絶する夜
7
新米の千葉県産のコシヒカリ特売で買えめでたきかなや/五キロ二〇九九円
7
枯れるしかなかった愛のお話はとてもきれいでとっても痛い
7
簡単に捨てれるものと思ったが、いざ手放すとこぼれる涙
12
ステップを踏んだ数だけ幸せになれる訳ではないけど踊ろ
11
ダダダダダ隙間を抜けて駆け上がり猫さんしてる運動会だ/家中を
17
せんたくカゴ ねこはあいする いきものよ
かんそう
(
乾燥
)
・おわって ふくはほかほか
17
やりがいも生きがいさえもない日々にさしこむ光メシア鳶なり
6
折り紙で 鶴を折ろうと 思い立ち 四つに折って 広げて止まる
6
三十一に騙る私は正しくて ガラス玉の10カラットです/「道」
7
映画を見終わったよう祝宴の 二人の笑顔誓った永遠が
6
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