流れ行く雲を見上げる猫の鬚かすかに揺れて秋風が吹く
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煎りじゃこの八百やおまなこに睨まれど 平然としてご飯にのせる
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切なくて 優しく笑う朝の風 りんの笑顔がおまえに似てる
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猫好きの私が犬と遊ぶ理由わけ?こっちに走って来たからだもん
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苦しさも悩みも持たず生きるフリ そんな大人のつま先を見た
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海を見ても叫びたいこと叫ばずにきみはひたすら「うみー」と叫ぶ
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「やまない雨はないよ」とかふざけるな 今降ってるから困ってるんだ
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去年まで何があったか1ミリも思い出せない更地がひとつ
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千葉豪雨半分で良いこちらにも 萎れし木々に水遣りをする
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後輩になるかもしれぬ男子の分を纏めて払う女子の颯爽
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寅さんの「それを言っちゃあおしまいよ」聞いて頷く我も俗人
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有りもしない 君と私の 赤い糸 信じて、握って、 春を待ってた
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心地よい実家で過ごした代償がデジタル表示体重計
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盆の暮れ 爆ぜた花火が星となり落ちた火花が蛍になった
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振り向かぬ妣の背中や茄子の牛 呼び止むる声届かざるまま
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夏はまだここにいるよ、と雲が言う どこにも行けない私のために
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下車駅に着いてしまうわもう二度と逢えないだろうあなたが横に
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効能が報告されているサプリ 第三機関が確かめたのか
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かげの濃さ緑の深さ花々の色鮮やかさ目を刺すきせつ
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雨上がり 足もとにだけ 空があり 今日の曇りを 返して跳ねる
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刺す痛み 涙の海に飛びこんで 人魚みたいに泡になれたら
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そんな折 暗闇が怖くなくなるのは失うものが減ったってこと
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晴らす気も 覗く気もない 奥の霧 上手く言えなかった 助けてって
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野垂れ死ぬような気がしていた父に 存外友が、いるのを知る夜
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見てわかる悲嘆と安堵は矛盾せず絶えずあなたは愛されている
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大歩危の 岸の狭間を 流れけり 人の行く途も 危うきものぞ
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北国は 早いんだよな コマーシャル 毎年思う もう冬タイヤ?
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ひととおり欲望満たす時期は過ぎ、改めて夢、破れてみよう
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玄関の 溢れる靴を 踏み分けて 8ヶ月分の ギュウギュウギュウ
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亡き骸の蝉を小枝で街路樹の元へ返せば 夏は去り際
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