Utakata
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ひとりでは買うに躊躇う桃などを食わしてもらう実家の幸せ/帰省四日目
25
小気味良く 言の葉躍る
歌人
(
うたびと
)
の 創りし
短歌
(
うた
)
をいつか詠みたし
20
夏日和 風なき窓より 猫の声 心和みて 君安からん
13
水満々 田んぼの隣り 分譲地 あっちへこっちへ トンボ飛ぶ
14
身じろぎもせずにひねもすひそみたり 夏の終わりの遠雷聞ゆ/青き山の田に捧ぐ
23
送り火を水面に灯す古都の夜 あまたの揺らぎ銀河のごとし
9
「いつ帰る」 今来た子らに まずは聞く 過ぎゆく夏は 瞬きの中
9
永遠の闇ではないと息をして今ここからの我を繕う
13
今夕も雨降りなれば順延し迎へ火なしの送り火ならむ
8
翳りある日のもとながらかへがたきものにもあるかな戦無き世は
21
得体
(
えたい
)
なき 怖さはどこから
湧
(
わ
)
くのかと 終戦記念日 孫に平和を
18
特別な魔法だったとありし日の祖母と作りしお盆のおはぎ
7
親戚はもう来なくなり華やかな盆提灯昔を名残る
9
世の中の 火薬を全て花火にし打ち上げたいな終戦の夜
12
波音を聴かば思ひ出づ里ありて 私はあなたと話がしたい
9
何事もすぐにかかれば済むものをわかっていながら先延ばしする
29
炎天下きいろむらさき白菊の願いを受けてそっと立ちたり
14
八重葎
(
やへむぐら
)
繁れる
門
(
かど
)
の露けきにつきさし入るる夜ぞ楽しき
14
皆去ったプールの水面眺むれば夏の終わりはいつも寂しい
13
指先に残るぬくもり白煙の ゆくさき祈りて月へ昇れり
12
人混みと諏訪湖を見下ろし四万回のため息を打ち続ける花火
8
白猫と黒猫の間を通る 何の話をしてたかは不明
7
日が暮れて涼しい風が吹いてても何故冷房は止められないか
8
聳え立つ
白馬岳
(
しろうまだけ
)
に見送られあずさに乗りて白馬去りけり
6
空いた席 盆の朝夕 環状線 僕には還る あてがあるのか
6
風鈴と思ってたけどきみが通るときにだけ鳴る なんのセンサー?
5
ばーちゃんが好きだったなと思い出し お盆の風に てりやきバーガー
20
雑草とよべばずんずん生えてくる陰日向ない砂利の道でも
16
旦那からの 「遊びに行くか」の一言で 三十年ぶり デート実現
18
もみの木の枝にかけたる鞦韆の揺るるまにまに鳶ぞ鳴きける
7
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