太陽の不在を夜と呼ぶように君の不在を恋と名付ける
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肌寒い朝を迎えたとまどいは時雨模様のためらいとなり
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夏を越え 初めて育てた タマスダレ 花咲く度に ベランダ覗く
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「会いたい」の「あい」まで打って消してって「おやすみ」と打つ夜中のれい時/昨日の恋
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いつの世も 宮使いとは辛きもの 上に諂ゐ下には媚びつつ 
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料金所優しい声の「お疲れさま」今日の私を見ていた如く
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なぜ僕は君に恋をしたのだろう 君にはいつも呆れているのに
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花園に落つ夕焼けの雨降りて願うた日々の彼岸花かな
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三十万超えるスマホを買えるほど余裕な暮らしいつかはしたい
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あっパパがテレビ出てるとはしゃぐ子にどう教えましょ手配写真を/ほのぼのファミリー短歌
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築百年お別れですと張り紙は解体予定の家の柱に
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珍しく 深夜の電車 顔ぶれは 個性的だし 皆眠そうだ
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お湯はりはわたしの仕事 あなたから湯布院のかおりをさせる
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結局はなんだかんだで生きている丈夫なんだかしぶといんだか
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朝食に古いのは嫌開けたてを早く盛れよと鳴き止まぬ猫
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あまたの穂 向きそろへては秋風と おいでおいでとすすきは誘ふ
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先週はなんにもなくて 今週はなにかあったがもう忘れてる
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夕暮れの不意の虫の音風伝い夜空染め往く秋の前触れ
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柔肌の溶ける酸ヶ湯の湯煙りの彼方に霞む影と語らう
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人想う 友の背中が じれったい 焼き切るほどに 脳を回して
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右左そんなの関係ないじゃない平和がいちばん当たり前
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リビングできみと食べる晩ご飯お腹満たされ心も満たされ
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茜なす秋の夕暮に佇めば「我が人生はや厳冬ならむ」
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「おいしい」が 一番の推し 言葉なり 気づけば明日は 何つくろうかと
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空欄はちいさな秋の花壇へと変わる答えに秋桜と書き
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栗育つ 自身を守るイガイガの あおき千本 夜露に濡れる
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石鎚の山の妖怪ご来迎 霧の彼方に浮かぶわが影
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あがいては 空回りする やらぬより やって後悔 秋の始まり
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前にしか道は敷かれず前にしか時は進まず過去はもう無い
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人間に生まれてしまったばっかりに下着の中で悶える心臓
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