ヨイトマケ言葉知らずも歌詞うたことば 胸に迫りて逝く星ひとつ
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回覧は私がもらうというような廊下の前の優雅な仔猫
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我もまた君を想うと告げたくて名もなき花の咲くを待ちをり/水無月二十九日
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雨降りて 梅雨空映す紫陽花の 夏告げる蒼光り輝く 
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夏に挑む紫陽花の熱を冷まそう 夕立過ぎし一陣の風
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逃げられず まとわりついて 離れない 来ないでほしい この蒸し暑さ
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健やかであらねばならぬ母なれど 先の行方に明けぬ夜もあれ
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おることはわかっとるんじゃクソったれはよ出てきて銭返さんかいワレ/社会派ヒューマン短歌
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梅雨闇の奥でしずかに紫陽花は知らない毒をたくわえている
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旅の夕喜寿を迎えし夫と飲む 悪しき作法もすべていとおし
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月曜日 鉛のような体には きっとあの子が 特効薬だ
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人もなき礼拝堂にひとり立ち聲を限りの四○四番
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確かここ 種を植えたが 悪いけど 雑草なのか 君かわからぬ
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詠み溜めた歌読み返し閃いてひと言直しひとり満悦
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「今できることはなにか」を問い続け悠々と為す日々は追い風
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一日の 我への褒美 チョコモナカ ジャンボ想いて 握る吊り革
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美しく老いる予定をキャンセルしイタい私で生きる楽しさ
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公園の野球ネットは朽ちたれど 幼き吾子の声の聞こゆる
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あの頃は 届かぬ屋根に 近づくも 手をのばすほど こどもになれず
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地獄とか勘弁してよ何したの 三百円じゃおやつが足りない
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「あの世から一時間だけ戻ったの」夢でまた死ぬ 私の母が
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呟きは心の叫び 言葉沸く文字に替えれば詩 となり歩む
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最初はじめから 多分貴方に 惹かれてた 貴方の声の その優しさに
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家につき 服を脱ぎ捨て 横たわり 少し寒くて 消す扇風機
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今はまだ背中で語る優しさの 夏ともうすぐ顔付き合わす
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ただ歩く 脳が気づいてくれるまで コスモスの中に身体があること
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もう終わり?名残惜しくも背を向けて横顔越しに閃光ひとつ
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今宵は晴れ けれど隣は 空いていて 届きゃしないのに 月が綺麗だと
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「ここにテキストを入力」を消す 私は一行の文学を殺す
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人間の 残虐性は 限りなく 己の神を 十字架に処す
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