夏蒔きの 青首大根葉陰より 白き柔肌秋の陽映えゆ 
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金髪をやめて眼鏡をかけたのは社会人への短い助走
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君はまだ日々の隙間にいてくれて記憶の中の毛並みを撫でる
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足元に可愛いサイズのつむじ風カラカラカラと軽い音立て/木枯らし一号が東京で吹いた日に
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今日もまた袖の濡れつつ嘆くらん来ぬ人思う秋の夕暮れ
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知り合いと 会うのは辛い まだ無理や いつかはきっと 笑えるはずや
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​パパの背じゃ 届かないかと 妻煽り 背伸びする父 眺める息子
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紅葉を一足先に軽井沢バスツアーには峠の釜飯
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やわらかな朝の陽を受け山裾の桂(かつら)の木(こ)の葉色づき初(そ)めぬ
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休みだが 寒くて家で じっとして 丸まっている 猫も私も
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ヒソヒソと 俺をチラ見し 話してる 俺はなんにも 変わらないけど
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どこまでも走ってもなおこの世界 地平も山も空も壁なり
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阿修羅像 むすびたまひし口もとに寄り添われてや 秋雨のそそぐ
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背伸びして歩みを止める暇もなく靴に残ったままの石ころ
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「寒いね」と言いたい人は君じゃないことに気づいた鈍色の月
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時雨(しぐれ)のなか出勤するもキャンセルあり早目に帰宅し鍋焼きうどんを
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金柑のみ残る畑に夕日射す 防草シートに秋風寒し
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新しい傘を買った日はサイダーにレモンを絞る 健康のため
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辛い日も うちに帰れば 会える夫(きみ) 行こう 今日明日も 前向きに
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百待たず 過ぎいく風に 身を委ね  薄く淡めく 猿すべらす木
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水の秋二輪水車の廻る鄙 ただひたすらに時を刻めり
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二人目を望む私に息子言う神様の準備遅れてるだけ
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「満月に届け」と酔ってきみが投げた花束をキャッチしたら「ちがう」って
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三十一の定めの中に息をする終の先まで背中まっすぐ
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狭き庭 義母(はは)並べたる鉢五つ 今は更地や白菊何処に
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空飛ぶ、は ないものねだりの 最上級 叶えあなたを 連れて戻らむ
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問を解く 指の鉛筆 絡みつつ  本に寝そべる 猫の教科書
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お魚は寒くなるほど脂のる 私の腹も霜降りになる
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学校に行けば殴られるから頭が痛いなんて嘘をついて布団からこうして蟻をみている
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言うことを聞かぬ理由は馬鹿じゃなく言葉わからぬ洋猫だから?
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