Utakata
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梅雨空に 晴耕雨読と洒落込めど 野菜農家は生業成らぬ
18
「帰りたい」「元気になって」「またいつか」想いにしなる 病院の笹
13
たましいをやすりで撫で回されてるみたいな日にもきみはやさしい
14
帰りたい もう疲れたな 帰りたい 家に居るけど まだ帰りたい
16
養蚕業 廃れ人の手 離れたる 桑が大樹と なりて実を付く
10
法事終え位牌が戻る仏壇に幾すぢもの香煙ゆらめく
10
紫陽花は内緒話をしてるみたい ちいさないのち 寄り集まって
10
水槽で泳ぐ金魚を懐かしみ 今はスマホの中で楽しむ
11
どうやってスウェーデン戦見ようかと思案はいらぬ職無き吾は
8
猪鹿蝶 あなたと一緒に いたいから 終わらぬように こいこいをする
8
思い出を多く作れと言いし母 思い出話すべて忘れて
10
「夏だから」言い訳してもあなたには多分バレてる手汗の
理由
(
わけ
)
が
7
五月雨にかこちて宿にさし籠もり晴れぬ思ひに袖濡らしつつ
7
うたかたのログイン情報登録し 今日から始める和歌の道かな
6
パソコンにGPSを取り付けて頭上をめぐる衛星を追ふ
6
ヨガマット目にした女児A「まほうのじゅうたん」女児B「いったんもめん」
8
調整が前提らしい 店の味分からないまま食う麻辣湯
10
二の腕を小雨にさらし帰り道 人肌ほどの燗酒恋し
17
蜘蛛の巣の網目に銀の
雨雫
(
あましずく
)
輝き放つ小雨ふる歩道
20
めづらしき人との再会つづきたり いつか巡らむ
別離
(
わかれ
)
を想う
11
こんなにも あなたの愛を 受けていて 嬉しいはずが 心苦しい
5
熟しゆく
碧
(
あお
)
き葡萄の密やかに蔓の
庇
(
ひさし
)
に夏至を祝えり
18
ブンブンと羽音の如き草刈りはたまさかキンと石を弾いて
20
古文では見えない人に恋をする今よりとても健全だろう
10
マンションの間取り図ベッドは二台なのになんでデスクはひとつなんだろ
4
裏庭で雪いだはずの赤子泣く 眠れ眠れよ水となるまで
4
地響きに驚き鳴ける雉の声揺れ来る前の静寂を破り
7
六度目の口腔外科への付き添いに 初めて来たと姉はまた言う
24
最高値 体重記録 更新し どうにかせねば とまた更新
5
あの頃に もどれるなら もう一度 入道雲は 陽の下に
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