わたくしの命の軽さ考えるつつじの花びら指紋を透かし
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夜更けでも隣の家の室外機頑張っている五月の終わり
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割り算の筆算がまだ5問ある 今年初めてホトトギス鳴く
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ドジャーズの 試合にきみは夢中なり ルール二の次蒼き背を追う 
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亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
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煮出しする気力とあつさ暑さ/熱させめぎ合いまだ五月だが麦茶の季節
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わざわざに実家の不要物ゴミを持ち帰り 妻を怒らす懲りない夫
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故郷の通りも店も変わり行く我も変わりて新しき土地
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梅雨前の田んぼに映る月数え祖母は語った狐の物語はなし
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わたしたち 線香花火の恋だった 小さく咲いて ぽつんと落ちた
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子を送り 路地裏歩く ひとときに 心癒すは 名も知らぬ花
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腐葉土のぬくもりほどのあさひ受け如雨露の水を双葉ははじく
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見送った背中が最後であらぬよう 怖いものなど他にはなにも
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不愉快な小さな羽音が耳元にそうかお前も生きてるもんな
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まだ強く自我を持っている革靴で背伸びしたって合わない目線
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【信号を待つ我、フェイジョアの花と】花言葉を引いてみてください/今朝の君
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車検から 二年経ったの 早過ぎと 二年前にも 同じ気持ちに
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番組欄「ミルク」の文字に飛び付くもミルクボーイが出て来てガックリ
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真夜中に 雨音強く 部屋に居り 宵闇去りて 屋外そとは青空
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この前にめくったばかりのカレンダー あと数日でまためくられる
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画用紙に子どもが描いた太陽にそっくり咲いたわが家の胡瓜
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コンビニで テールランプを 見送れば 吸い込まれていく 深海の底
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夏の夜はまだ酔ひながら明けぬるを瓶のいづこに酒残るらむ
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かんたんな言葉でなにもかも伝えられる天才になりたかった
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二年だけ 住んだ我が家を 訪れて 昔の笑い 声聞きに行く
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「そんなには上がらないとは思うよ」と追加負担が不安の我に/整形にて OTC類似薬
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蒼く咲く紫陽花の道行くごとに揺れる気持ちは静かに染まる
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しづしづとあかむらさきにただふたつ 梢のからす 夕暮れの月
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味噌汁に茗荷の入りて夏来たる 露地の畑に枝豆太る
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新しい舗装道路は匂い立ち今年初めて蚊に喰われてる
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