Utakata
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休日をうつろに過ごすこの部屋に窓のサイズで夕暮れは来る
17
宅配の段ボール箱
潰
(
つぶ
)
すたび部屋の広さを取り戻してく
22
寝てる?って聞けば寝てない、起きてる?と聞けば寝てると答える妹
13
病院の入口へ駆ける人の目は なにもうつさぬいつかの私
12
若冲の絵より脱け出す鶏頭よ 絵師の狂気を宿して歩む
11
揺さぶらる 雨風荒ぶる列島に 災害備え今ぞ問わるる
13
ハイヒール エナメルの内疼く足 痛み隠して人魚姫めく
10
消費ではなく投資だと言い聞かす 百万円超えインプラントに/悩んでます
14
青蜜柑
(
あおみかん
)
鈴なりなって真夏日の白い光と葉叢の陰と
10
恋のうた遺せし人はうらやまし壮年期とは夕凪のまえ
9
落ち着きのある生き方をしたいから今日も薄めの味噌汁を飲む
10
リード引く子なめられてるエンコしたワンコ抵抗オラ動かんぞ
8
容赦なき西陽の熱を避けるため 日傘の骨は日に日にゆがむ
13
時短でも 帰りはなぜか 遅いのだ 育休なんて ただの幻
11
夏の宵
濡羽
(
ぬれば
)
のドレス
﨟
(
ろう
)
たけて我を見つめる黒猫ひとり
14
玄関に蝉が転がり落ちている
(
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
)
いかに久しき ものとかは知る 053/100 右大将道綱母
11
しあわせは
蝋燭
(
ろうそく
)
のよに ふと消える せめて今だけ照らしておくれ
13
横になり ねこのシッポを 眺めてる うしろすがたは お団子のやう
17
終わりにはやはり聞きたいヘビメタなミンミンミーとツクツクホーシ
12
人の世で最も醜態さらす者あれがほんとの天使なのだわ
8
待った?って 俺に聞くなよ 待ってない 歌を読んでた キミを待つ歌
6
そういえば 神とキスしたこの口で 次は悪魔にキスしてやろう
6
「そのへんを、走っておいで。意味なんかなくても、君は愛されてるよ。」
6
胸糞が悪い敗北食らっても、懲りずに明日も
若鷹
(
ホークス
)
を追う
5
簡単に包丁入る南瓜だと美味く感じぬこの世の不思議
9
はちみつを紅茶に垂らすひと手間は陶器のポットよりもあたたか
12
掬ひても 掬ひても猶 この気持ち 止まらざるなり ぢつと手を見る
8
出かけ前 ひまわりカボチャ挨拶し 鉢植えに水ぶどう狩り行く
4
もののふの矢叫びのごと降る雹に羽うち交はし耐ふる鳶かも
4
午後二時の昼寝の夢を追いかけて 遠浅の海のようだねとぽつり
4
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