Utakata
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ゆらゆらとエノコログサが揺れている一輪挿しとありし日の猫
18
アイスとか二つ選んで奢りあう胸の微熱を消さずに進め
12
洗濯機を4回くらい回してる なんぼでも乾く季節のご登場です
12
週末の孤独な夜を持て余し星を探せど瞬きはせず
11
眼
(
まな
)
うらにうつろふ花を抱きとめて過ぎ去るものはいつまでも
美
(
は
)
し
10
今時の 親子喧嘩に難儀あり 我が子育ては任意同行か
16
野外飯 こぼれるゴマを 空からの 贈り物とて 運ぶ蟻たち
17
振り返り 仕事以外の時間には 何をしていた?なんもしてない!
8
楽しみは夫と子ども寝たあとに一人で食べるハーゲンダッツ
8
ガラス戸を引けば明治は薫りたち午後には失せる生菓子を買ひ
16
ぱらぱらとリズムを追って葉に落ちる雨のドームの中で休憩
22
献立のノートに天気·気温書き赤ペンで残す「初の真夏日」/去年より十九日早いと
22
何クソと気張る力はへと抜けていまだこの手に掴まれぬウン
10
みの国に 布を織りたる このひだは 鳥もとまるか 桃の枝葉に
7
馬鈴薯に
利
(
と
)
き包丁の刃元あて病巣削ぐごと小さき芽を取る
13
すさまじきアリの巣コロリ(類似品)の効力よ 土中の蟻にそっと合掌
21
郊外の
闇
(
やみ
)
の
灯
(
あか
)
りに
火取虫
(
ひとりむし
)
都心
蠢
(
うごめ
)
く 人より
清
(
きよ
)
し
13
短文で かつ一度でと 君は言う 事務連絡じゃ 愛が足りない
18
ふたりで望み見守りたかったのはきみの命日などない世界
6
傷を掻きむしること、髪を触ること、だめな癖だけ増えてゆくこと
6
止まらない 時を止めてと願うなら あなたとはまだ 結ばれないまま
6
岡山の息子夫婦に招かれて旅立つ妻に「楽しんでこい!」と
6
断捨離が苦手なわたし だからかな あなたのことも抱えたままで
7
紙漉きを手習いすれば尊きと今更気づく祖母の文束
6
青春に代わる言葉が欲しい今わたしの春は何色だろう
12
亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
23
何か言い反論されて簡単に折れちゃう俺はシャーペンの芯
21
破れてた網戸張替え出したから冷房つける言い訳があり
14
遥かなる淡きのぞみや五月雨に立ち別れしは春の夜の夢
6
遠き日の 祖母の家なる 南風ひとつ 畳の上に 身を落として
7
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