Utakata
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夕方の沓脱ぎ石はひんやりとおなかをだしていぬが寝ている
15
まっすぐに線を引きつつ飛ぶ
飛行機雲
(
くも
)
も 高みの風に流れ消えるか
12
野垂れ死ぬような気がしていた父に 存外友が、いるのを知る夜
30
逝く友も生きる私もあはれなる残暑厳しいことだけ確か
26
我が
愛猫
(
きみ
)
は 夕暮時に起き出て 獲物求めて夜回り始む
14
「イルカってあんな上手に跳ぶ割に着水が雑ね」と手を叩く
14
愛犬の優しい記憶振り返り 天に贈った愛の
詩
(
うた
)
/愛犬が昨日亡くなりました。今までの愛犬の歌にいいねくださった皆さんありがとうございました。励みになっていました。
10
一夏を 詰め込み遊ぶ 故郷の 静かな海に 映る島影
15
フォルダーでとっ散らかったモニターの隙間に細く光る青空
11
血圧の数字のよろし朝の卓 塩に伸びたる指のためらい
8
防波堤 一人たたずみ 波しぶき 迷える心 打ち砕きゆく
8
風量と温度のボタンポチポチとつまらんテレビ並みのリモコン
7
鰯雲伸ばした腕に落つ
雨水
(
うすい
)
黄昏時に
天
(
あま
)
の泣く
聲
(
こえ
)
8
ババん家と 呼んだあの家 ジジだけに 線香の匂い まだ慣れぬ
7
起き抜けの乾いた喉にありがたや 冷えた
梨
(
ありの実
)
晩夏の馳走
16
さわがにの子らが隠れた岩かどにまだ夏だけがこちらを見ている
7
爽やかに洗濯物を取り入れて干し竿の先 見ゆる筋雲
8
カロリーの高いものも自炊なら健康的なような気がする
7
父の撮る母はいつでも笑ってて誰が笑わせてるかも分かる
20
中干しの田に飛びて来しあまさぎは忘れ水より命を掬ひ
6
雨がふり畑一面雑草よ数日かけた草刈り無駄に
8
楽園に導いてよね爽快に前自転車で行くお嬢ちゃん
9
夏休み何で全校登校日それは先生給料もらう日
6
富士山の五合目までのバスツアー 残暑避け行くぶどう狩り付き
6
おはようと 言えばおはよーと 返る声 今日のパワーと なりて笑む朝
10
ことごとく臓器提供したようなキャラメル色の蝉の抜け殻
13
女郎蜘蛛ひかりの領土編みあげて露のダイヤをちりばめて待つ
6
なにもかもだめなことだけわかってる絆創膏まみれの指先
5
初めての下駄に浴衣に髪飾り初めて君と行く盆踊り/題『盆』
7
この濁世茶化し尽くして笑い死ぬ そういう人に わたしは・・・なれるか?
5
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