Utakata
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シンデレラ 高速バスを遅らせて 引き伸ばしたい夢の時間を
15
関門で足切りされたランナーを無言で運ぶ回収バスよ
15
街中がちょっとハロウィン浮かれ気味誰にも言えんがちょっと苦手で
15
駐車代ケチり土産をひとつ増しおもくてかるい秋のあしどり
13
秋植えの球根庭のあちこちに
埋
(
うずめ
)
めて春の目覚め待つらむ
23
工場の 撤退せし
後
(
あと
)
金網の 向こうで揺れる ススキの穂たち
13
美しききみの誕生祝うよに黒猫座の鈴がひかる夜かな
14
イリジウム分析などをやりながら学者の父は老いに佇む
11
出汁をとり冷まして濾して蒸しあげた蟹茶碗蒸し5秒で食うな
13
峠から 見下ろす海原三陸の 潮騒遠くかすかに聞こゆ /吟行の旅第七首目
17
かけられた重しをそそっと脇に置き素知らぬフリでそこに佇む
17
目に涙手にはシールを握りしめ予防接種を頑張りました
20
今日の
天
(
そら
)
晴れか曇りか 知り得ぬも 外鳴く鳥で 晴れと知りぬる
14
新米を 炊いて味わう 秋の夜 焼き鮭とのりで 農家にお礼
9
立ち止まる 私に吹かぬ 風があり 走る私はそれを知ってる
9
種残し 己は枯れ行く 草花と 同じく哀し ひとの営み
9
朝焼けの地獄の様の雲形も日の出に色褪せただの曇天
14
すり減った 靴のかかとは この街の アスファルトへと 擦り込まれてる
15
数式をなぞる指先窓の外 洗濯物とちりめんじゃこと
8
カレンダー 壁の写真は何処の国 月変わるまで確認しない
11
薄闇に 烏の声の 遠ざかり 夜寒の道を 我も家路へ
9
セーターはまだ奥でいい 午後六時 日の入りだけが日々早くなる
8
死亡記事先ず年齢を確かめて年下だったら勝った気がする
8
欲しいのは 今すぐ会える 彼よりも 何百キロも 離れたあなた
8
秋深み 枝に残れる 一輪を 見る人もなく 月ぞ照らせる
17
僕の言う言葉は全部昔からみんなに言ってほしかったもの
12
公務員 批判しすぎて 人手減る 行政遅滞は 誰の責任
12
赤になるコキアの隣り真っ白なコスモスがいて深まる秋ぞ
9
教室の 端の机で 伏せ眠る 君の姿が 脳裏に浮かんで
11
露草を摘めば褪せゆく宙の青 二度と戻らぬ日々の煌めき
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