Utakata
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たぬ吉
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面識は ないけど 歌は 知っている 遠くて近き うたかたの人
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いた ということのすごさは 果てしなく あの子のいない身体を 包む
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その先で 追いつめられる 子は見えず 嬉々とし茶化す おとなの無茶苦茶
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無愛想な 近所の人が お隣の 紫陽花の世話 引き受けている
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茶化してる 人の内なる想い見る お茶目でありたし 畳にごろり
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やかましく 思える時は一瞬で 親とカナリア 生きてるうちに
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その人の 歌ぽっかりと消えてから 知る うたかたの 刹那きご縁
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神様が どうしてこの星 作ったか 知らないままで 朝 ありがたし
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新しい アルゴリズムの 軽やかに 出逢える歌と 順 環の妙
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戦争が 作られている 国会の 傍聴席へ 今 出来ること
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血 うすくて 献血できずに 帰されて 早めのお昼はレバニラ炒め
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締切が 明けましておめでとう今日 風と緑とご近所 詣で
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オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
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勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
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居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
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メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
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父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
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虚無感を 煽る言葉を 迎え撃つ ミサイルほどの 絵空事 欲しい
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殺すなと 描いた太郎の 缶バッジ 見かけて少し 泣き面に 春
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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
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気にせずに いられた時の 懐かしく 祭りの陰で 武器売る準備
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晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
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プランタを 花咲か婆ちゃんから もらい 花より野菜のタネ 選ぶ 孫
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北向きの 玄関先に立つ梅の 固き蕾は これからひらく
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うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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切り捨てて 痛まぬ心の鈍感を 冷静と呼び 鬼もこごえる
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へこんでた 友が笑ってくれたから 昨日の失敗 しといてよかった
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仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
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目の前の うずくまる人に 我慢 説く 立派な理屈が 私を冷やす
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