たぬ吉
118
118
投稿数
101
万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
38
先人の 運んだ 丸太と岩の道 踏みしめてゆく 三輪山登拝
32
大陸の 友と語りて笑いあう 小さき外交 祈りかさねて
46
親も子も 毒も薬も 喰らいつつ お腹くだして うたかた処方
40
咳をした 君のとなりに居られるの かみしめながら 一人と 一人
37
嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
59
気にするな って言わない人のやさしさに  育ててもらった 歌詠む 気持ち
51
いつもなら つがいの雉鳩 ぽつねんと 今日は素直に ごめんて言うよ
48
どんぐりの 屋根に落つ音 心地よく 秋を愛でたき ハイイロチョッキリ
40
マップラバーだけでは描けぬ この世界 私はライフを 手放すものか
28
白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
59
日々を詠む うたの しずくの 集まりて  渇く心に 慈雨のじんわり
61
魂の 入れ物ひとつ ぼんやりと  駅のベンチで 電車 見送り
54
反戦と平和に みんなが飽きるのを リニューアルした 戦前が待つ
63
アンガーをマネージメントしていても あなたの気持ちは そのままでいい
45
お上への 批判集中 そらすため  民の対立 煽り煽られ
38
心地よい 仲間意識の スローガン 仲間じゃなければ ほぼフーリガン
30
エアコンが 到着するまで2週間 氷 かみさま 風 ありがたや
48
轟音のいつものくしゃみに遮られ 歌にならない母よ 元気で
42
経験を したのに同じ 傘の下  護られるはずの いのち 時雨て
39
すれちがう バスの運転手さんたちの 挨拶 見たくて いつもこの席
60
言の刃を ふりまわしたい気分の日 斬ったら切れていたのは自分
51
お経より ボレロがいい と言っていた 父の墓前で 15分間
82
海外で ツ と シ は笑顔の記号だと 知ってから見る ツツジ にっこり
52
寒き日も 言葉の灯り あたたかく 明日を潤す 桜雨かな
58
もう父に 届かぬ歌を 詠む夜道 去年の桜は今年もそこに
50
ツツピー と 求愛の声 高らかに ヒトも素直に 好きと言えたら
57
戦争の 反対は 趣味  儲からぬ それでも豊か 歌も平和も
34
図書館の 棚で偶然 目があった 私を見ていたような 背表紙
66
ぼたもちを 自分で作って 棚にのせ 偶然じゃない けれど幸せ
44