たぬ吉
130
130
投稿数
143
GPS 持たされている 義父さんの 居場所と 居たい場所の差 辿り
23
探しても 今日は見えない 星空の また輝くを 願う 曇天
23
やさしさを 着込む 冷たい無関心 はだかの怒りの あたたかさ 知る
31
権力の 津波を 甘く見る者が 知恵の堤防 内から壊す
27
もて余す 怒りを 歌にできなくて 哀しみになる まで待ってしまう
33
憂き世こそ なおさら生きる 言の葉は 無力に見えて やまとうた なり
32
面識は ないけど 歌は 知っている 遠くて近き うたかたの人
40
いた ということのすごさは 果てしなく あの子のいない身体を 包む
43
その先で 追いつめられる 子は見えず 嬉々とし茶化す おとなの無茶苦茶
37
無愛想な 近所の人が お隣の 紫陽花の世話 引き受けている
45
茶化してる 人の内なる想い見る お茶目でありたし 畳にごろり
36
やかましく 思える時は一瞬で 親とカナリア 生きてるうちに
41
その人の 歌ぽっかりと消えてから 知る うたかたの 刹那きご縁
47
神様が どうしてこの星 作ったか 知らないままで 朝 ありがたし
39
新しい アルゴリズムの 軽やかに 出逢える歌と 順 環の妙
35
戦争が 作られている 国会の 傍聴席へ 今 出来ること
44
血 うすくて 献血できずに 帰されて 早めのお昼はレバニラ炒め
47
締切が 明けましておめでとう今日 風と緑とご近所 詣で
29
オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
34
勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
38
居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
50
メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
50
父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
62
虚無感を 煽る言葉を 迎え撃つ ミサイルほどの 絵空事 欲しい
50
殺すなと 描いた太郎の 缶バッジ 見かけて少し 泣き面に 春
42
人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
58
気にせずに いられた時の 懐かしく 祭りの陰で 武器売る準備
45
晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
42
プランタを 花咲か婆ちゃんから もらい 花より野菜のタネ 選ぶ 孫
43
北向きの 玄関先に立つ梅の 固き蕾は これからひらく
51