汝が心鈍き我さへ絆しけり満てぬ思ひを独り見つめぬ
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夫婦喧嘩 激しさ増して 炬燵猫 瓶飛ぶ前に 縁側へ去る
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毛布で 吾の枕に長々と 寝そべり毛繕けづくろい 初夏と紛う朝
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書くことも 読むことすらも 遠ざかり 私の文字は 未だ汚い
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昼休み ウキウキ見るも今は無き 猫の鳴き声 響く新宿
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今も今 桜前線 北上中 例年よりも 気が早いらし  
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催花雨を草木に注ぐ雷神ともう一度だけ誓いを交わす/折句・さくらもち
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そとでてみれば 春の言の葉あふる 舞ひぬ初蝶はつちょう 笑ふ草花
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青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
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あしひきの山切れるところ古屋連なり 日入る海に雪崩れん如し
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塩づけの葉桜つつむ知恵人の想い香も馳せ道明寺食む
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冬用の羽毛夏日の陽へ干せば夜に溜め込んだ夢が膨らみ
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卯月とて夏日に嘆く心辺も夕へ突く音の寺鐘に消ゆ
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泥付きの 荷台に寝転ぶタケノコを 「持ってけ」と笑む里山の春 
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わたしからあなたの全てよ出てゆけと角質を落とすぽろぽろぽろと
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久々に つくったリース もろそうな ドライフラワーに 小技仕掛けた 
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愛想ないきみが笑顔を向けている奴を地獄に突き落としたい
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IgG(アイジージー) 補うために 人様の 血より作りし 点滴を受く /献血免疫グロブリン
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手はスゴい脳より先に解く答え理屈は後から仕事あるある
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晩秋を想い緑の葉をつけし山下公園いちょう並木よ
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映画では 主人公より 生き延びた アグラオネマが 三日で枯れた
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ヒーローの バッドエンドを 変えたくて いくら叫べど なぜそこで撃つ?
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過疎の里ポツンと残るコンビニを遠くに眺め塩のおにぎり 
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為政者の 右手に触れし 審判の日 機械にも宿る 心はいずこ
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凧あげよガザでアフガンで遠州で子よ無事にあれ空高く高く
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吹く風が僕らと桜吹き飛ばすひらひらと舞う僕らの心
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自らも 確たる差別戦犯で 如何に支えり 工夫なき世を
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うしろ髪 しなやかに揺れ 残り香溢れ  生きる満ちる  春惜しむ
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名残惜し城下の桜ありがとう風がささやくまた来春に
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高市氏 俺とおんなじ 「Rock」ロック 世代 土俵は同じ 政策論議
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