散り残る梅にそぼふる春の雨庭の花蕾も潤されいく
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何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
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謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
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「元をとるためだよ」と朝四度目の風呂に入りてこの歌を詠む
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朝の水溺れるほどに飲み干して溺れてそして戻ってきた身体
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「姉ちゃんは…」と六十過ぎの弟に意見しているふるさとの午後
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春なのに うれひをまとひ 淋しそう うつむく姫は クリスマスローズ
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美意識の 高いおばちゃん 温泉で パックの効果は 如何ほどですの
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角番の危機は綱取り一転の力なくもう人生なのか
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耳かきをしている時のあの顔は誰にも見せれぬ顔であろうな
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サービスのミニトマト種粒入り 十粒確かめる息を止めつつ
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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ほかほかの白いご飯にねぎ味噌をかけて食べれば三杯いける
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食べたいけどパンではない茨城の「僕のカスタードメロンパン」
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木立打つ雨音枕辺に迫り 澱みたる悔いの念立ち現れたり
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だだくさ適当に一日過ぎれど良き日なり今日に感謝の刻印ひとつ
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Utakataに猫の声せぬ朝なれば明かり灯らず雨戸を開けぬ / お持ちしています
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清貧で正しきことを知る人とまた歩けてる今年この春も
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積み重なった悔いの層一枚づつ剥がしてくれるのは 子の笑顔ありがとうのひとこと
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春宵に 月がきれいねと 伝えたい あの月にいる うさぎと君
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都合良く見えることだけ吐き出して そろそろ季節のうたでも詠もか
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字余りを 寄せて集めた 路余りに 君の心を ひとくち頂戴
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笑わせてやろう恩着せ語れども妻の笑顔に実は癒さる
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ご飯屋で  スタッフ蔑む  形相の 4人家族に  ゾッとしてもた
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どうしても着けたいピアスを買ったから 自分に穴を開けているのは /「お洒落」「理由」
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可愛い と 言うだけならば 罪だよと 見つめる瞳に 棘を忍ばせ
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近くに見ても 遠くに見ても 美しき 光、闇さえ 従えしはな
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満ちるより 欠けゆく日々を 愛したい 独りぼっちの 三日月のため
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忘れない、どんな地獄に墜ちようと 大好きだから君は置いてく
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クラスの子みんな知ってる恋なのに貴方は言うまで気付かなかった
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