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人生という名の旅人の休憩地コンビニへ寄る人は様々
12
秋麗
(
あきうらら
)
うららうらら🎵で心はずみ子らを待つ吾に
亡父母
(
おや
)
重なりぬ
20
迷い猫
網戸越
(
あみどご
)
しから
覗
(
のぞ
)
いてる
愛嬌
(
あいきょう
)
に負け
煮干
(
にぼ
)
しを渡す
11
街灯の 一つも照らぬ
田圃道
(
たんぼみち
)
仰
(
あお
)
いだ先に
天象儀
(
てんしょうぎ
)
8
久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
51
グツグツと 鍋中踊る 栗の実よ 甘くホクホク してますように
15
悪口をさらっと流す君と飲む少しやさしいブラックコーヒー
38
不機嫌なあの子の顔も美しい だからもう少し生きてみようか
6
夕焼けを僕だけが見ている街にいくつもの新車 いくつもの手からふうせん
7
遠ざけて いたパーカーを ギュッとハグ 今は私を 守るアイテム
17
冬の香を 感じるけれど 感じない! も少し秋を 楽しませてよ
12
歯の中に 私の抜けた 歯があって カラカラいって 少し寂しい。
6
まだココア買ってないんだ いきなりの冬の寒さはちょっと勘弁
58
たった今地球が過ぎた軌道には君の笑った声が残った
24
近頃の 秋は
玉響
(
たまゆら
)
なればこそ
鱗雲
(
うろこぐも
)
さえ
儚
(
はかな
)
く見える
19
炒飯
(
チャーハン
)
は 細く刻んだ かまぼこの
薄紅色
(
うすべにいろ
)
が 味を
左右
(
さゆう
)
す
14
手習えばなんでも匠かの人に追ひつけぬまま秋のかたすみ
39
手のひらの ちっちゃなホクロ 手をピンと 伸ばさなければ すぐに埋もれて
34
幼日
(
をさなび
)
の
畑
(
はた
)
にあと追い赤とんぼ抱きとめし
亡父
(
ちち
)
遠きにありて
23
秋の陽に背を押されおり
畑
(
はた
)
立てば晴耕雨読の
亡父
(
ちち
)
訪れ
29
米は米 されど新米 その旨味 頭を垂れる 王者の貫禄
15
忙しき監房 日の丸の旗の門居楯つればいづこ見張る目
16
萬歳三唱の就任ぬけ出でて英靈とふ悉皆靈の惡も反故 か
16
神の旗増えゆく駅傳の選手に振りつ國民の傲りたるも見ず
21
手土産の かんころ餅が 呼び起こす この懐かしさ
未
(
いま
)
だ
解
(
わか
)
らず
15
ご時世に翻弄されし
亡母
(
はは
)
の
人生
(
みち
)
なにをおもいて語らずし逝った
23
利きわけて相寄る友を待つあひだ戯る
木葉
(
こば
)
の環にまぎれたり
30
遠き地の名を口にする時褪せた君の金歯に触れる舌はよく歪む
7
人知れず流した涙は循環し山の湖水で星映すだろう
27
この蜜柑可愛いねって
幼児
(
おさなご
)
が笑えば今朝は温かい朝
45
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