朱が夜に染まる境はビル群の狭間 ちょうど僕の真上に
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日々を詠む うたの しずくの 集まりて  渇く心に 慈雨のじんわり
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敬老の心こもるる飾りつけ集う笑顔に感謝あふれて
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不自由な三十一文字みそひともじに溺れれば、呼吸ができる 自由になれる
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日々眺む伊吹の山に登り来て途中で降参心残して
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揖斐川へ夏の終わりの「鮎料理」今日の気温は熱燗が合う
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母 父 子供 友や犬 みんな全員 等しいし 等しい死
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ゴミ捨て場 宇宙そらから届く処方箋 用法容量 自分のリズム
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好きだから 隣の芝は青くない バランを挟む ミートボールら
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客として 貴女の接客 学ぶべき 多くの気づきが 自分を高める
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我孫と 部下の子 同じこども園 世間は狭い それまた楽し
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もう一度 貴女と仕事が できたなら 笑顔に見惚れた 朝の一時
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曇天の上は いつも満天の星空なのよと 微笑む君は
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秋風や何やら寂し夕暮れに虫の音ありて心なぐさむ
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柿の実の色づき始め鳥たちの啄む声や季節移ろい
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女房の小言をそうか創価と聞き流し 離婚届を突きつけられる
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概念に成り行く君はまるで宇宙 星の煌めき三日月ブランコ
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大君の 神にしせば ゆめしまに とつ国呼びて 万博となす
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電車の席の真ん中のパイプしか頼りがないの弱いの私
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友人が自分の母を褒めている その気遣いには感謝を告げる
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なれやしる ひのもと野辺に たそがれて 上がるも知らず 落つる国には
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いにしえに 朱雀が通りし この都 左右に別れて のこる一条
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久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
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中秋に 右近衛えらびし くりからか 銀杏えらびて かまくらになす
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自転車で 車道走ると 嫌がられ 歩道走ると 違法になる は?
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傘の中滲む視界に出た本音雨は優しくかき消してゆく
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ひらひらと花の香りに蝶々たち蜜を携え光の中へ
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はかなきに 露の命に 消えてばや 人の思ひに 恋しきことよ
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あをによし かすがに向かひて 春の日に 桜も散るころ 湊となるかな
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石の上いそのかみ 神をもしるに 七支刀しちしとう 古き都に 伝えしものを
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