山芋も皮をかなくなりました 手抜き料理は破竹はちくの勢い
37
そこでまず相手の登記を確認し まだこの話サウナでします?
10
神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
30
ひさかたの光しづけきかきにふる雪は山茶花さざんか 大雪たいせつの朝
24
万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
54
冷たいな 冷たくしたのは僕だった 優しくないと優しくされない
14
三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
44
北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉をほどいてくれる
46
夢を見た 笑い合ってたわたしたち なんにもなかったみたいな顔で
12
強いひと 嫌うあなたが好いていた わたしの弱さ 早く捨てたい
11
年の瀬にふみのあてさきかぞへつつ 薄墨いろの白菊しらぎくを見る
26
暁の空に下弦の細い月 雲にのまれて隠れて消えた
24
安売りの値段につられ毛糸買うも 編み辛過ぎてはかがいかない
17
どうしてか 今日が冬至と思い込み 南瓜を煮たり柚子を買ったり
21
焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
46
黄昏たそがれに一番星もまだ見えず 三日月すがる爪痕のやう
22
父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
47
月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはのゆき うつせみのはて
24
ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
42
待ちわびた 本が届きてうきうきと 開いてみれば「前、買ったヤツ」
16
聖夜明け、そ知らぬ顔の街角に 吹く乾風からかぜが私を嗤う 
18
プレゼント、大きなケーキ、クラッカー 子供の頃は喜べたのに
20
うすよごれ てちてちホームをゆくきみよ何を見るよ地に近い世界に
19
床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
44
手の内を見せず鮮やか初勝利さすがベテラン引退間近
19
高層のベランダからは憧れのキキの魔法が翼を広げ
17
臆するな誰もが他人に興味無し だから背筋を伸ばし歩けよ
20
好きだから時間をかけてやわらかくふっくらくらと黒豆を煮る
19
大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
30
幾たびもゆきつもどりつした道をまたゆく春のあらたなる日に
21