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言の刃で 刺しかけてやめ 絵はがきとペンを選んで 刃を葉に変える
16
障子窓 やぶれた三角からのぞく 野良猫の目のこちら見る丸
16
あめ呼べば 大気は黃色の 涙して 赤があせたか 赤になるのか
8
二度童子 背中をなでて ゆっくりと 父だった人の 母親になる
19
ちんまりと 箱におさまり 寿命待つ 宇宙を
背負
(
しょ
)
って 生まれたはずも
19
どん天の 春は名ばかり なごり雪 山の
端
(
は
)
光る 夏の鍵穴
16
箱を描く 前に描かれたたくさんの ひつじを 私はなでてあげたい
12
ふとすると かいた恥ばかり 思いだす ささやくように ほーれほれと
11
なにごとも 神は細部に やどるらし すみに張りつく 髪の毛ながす
15
知ったより出逢えたという感覚で 初めての言葉 くりかえし読む
36
要領よく 生きることだけ 期待して 手間だけふえて 子育てのワナ
10
初夏ですがまだ寒いので出る時はコートの下も服を来てます
8
ああ言えば よかったというわだかまり コップの茶渋と一緒にこする
31
水底
(
みなぞこ
)
に しずむ勾玉 ひろいあげ 声持たぬまま 人魚の涙
19
郭公待ち更かしつるうたた寝の夢かあらぬか夜半の一声
3
短歌詠み啖呵を切って喧嘩して負けて担架で運ばれたんか?
12
赤の他人。 添いとげることの 難かしさ わかり合いたい 心ねぎらう
16
山をこそ思ひかけしか谷水の深き緑も夏の色なり
5
良い妻で良い母であろう台所
(
だいどこ
)
で拭きつつうつるはめ殺し窓
19
カッコウが やたら鳴くから しぶしぶと いんげん豆の
櫓
(
やぐら
)
を組んだ
19
校庭に 明るいきみどり色の筆 樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
17
主婦というルールはシビアまず家族 猫は自由に爪研ぎをする
10
亜麻ちゃんは サファイアのいろ あさにみち 夕にはひいて またあさにみち
10
草刈りて 葉緑素が いっぱいの 風ふきわたる あけはなつ窓
24
宝くじ当たったらすぐ来たんだよ遠戚名のる知らない男
7
かがり火は
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
の 花の色 石段のぼる 覚悟をきめる
28
メールでは 大好きハート あまりまえ チャンスを得たら 顔も見れない
6
いつもなら残業優先業務過多今日はダッシュで孫の待つ家
13
夏しぐれ。野に咲くユリの 孤独など だれが知ろうか
虎杖
(
イタドリ
)
ゆれる
19
明け方に相談しあうアサガオは誰から咲くか決めたようです
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