お疲れさん 去りゆく君のテールランプ おんなじ家に帰れりゃいいのに
3
じゃあまたね 遺品整理し祖母の家 気をつけてな の言葉もう無し
4
好きですと 言わずも漏れた恋心 それなのになぜ 聞き流せるの
3
塩対応 キミの気まぐれ慣れっこさ 拗ねたフリして微笑み待つから
2
体裁を整えた解 用意する 母の欲しがる良い子になって
4
ぬいぐるみ 幾つも並べて何とする 川の字 真ん中 母陣地狭し
4
ぶらんこに揺らされたまま恋心 もうちょっといてと言えないせいで
3
窓叩く 暴力的な梅の雨 洗濯物と途方に暮れる
2
数学も理科も社会も役立たず 憎いあの子を振り向かすには
3
いいな君 これから彼に会うのでしょう? 花柄の服で しあはせさうに
3
天ぷらを 揚げて後悔さき立たず 誰がこの床拭いてくれるの
3
君と食う パキンと割った氷菓子 病床だとは思えぬ明るさ
2
甚平をちょいと着こなし七歳児 少し前まで指吸ってたのに
3
言い訳を100個飲み干す夏の夜 ストロングゼロ きりりと染み入る
2
幸せにできると信じていた夏の あのうだる暑さ 今は底冷え
2
クレームの嵐に耐えて炭と化し 夏の蚊取りに親愛の情
3
相手にも 段取りもあり 都合あり 一人勝ちでは 後味悪し
1
甘い夢 見ているうちは 楽しいが 目が覚める時 窮地にありて
1
行く手には 大きな山が 重なりぬ それでも行くと 言うから困る
1
善人は 目立たないもの 悪人は 派手で強烈 激辛料理
1
資本主義 金持ちだけの 極楽を 追い求めたら 戦争になる
1
賢人の 知恵と徳とが 滅びたら 互いに挑み 争うのみに
1
梅雨空の 合間に見える お日様は 日焼けを残す 気づかぬうちに
2
一般に 人は心を 見せぬもの 警戒心で 垣根を作る
1
幼き日 父を恐れて 怯えつつ この歳になり 人を恐れる
1
理想とは 人を気高く 築きあげ 神の種族と 呼ばれる理由
1
カラオケの安っぽい恋愛ムービーに似てきた僕らを過去が笑った
3
嘘だった言葉を投げかけ止まる足 首から下だけ見つめている
2
レモンサワーよりも酸っぱいことをしよう それでも僕は君が好きです
3
丁寧に機嫌伺い世話をする 私は自称肉の執事です
3