よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬はおきなと 春のお散歩
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たつぷりと付箋のつひた課題図書読むとは向かひ合ふといふ日々
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告げよ春 この世は冬の幻と 河原の石売るほどのかひ無く(つげ義春逝く)
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あなたへと、この春すべて書き留めるペンが折れても書き足りぬほど
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炎症が どこか臓器に あるような けだるさ続く 花の咲く頃
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みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
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安納芋 蒸して焼き目を 付けたなら 甘くてホッコリ 優しい味に
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満開の はなのもとにて 我もまた 息絶えてみたし 望月の頃
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他人ひとのこと心が小さい人と言う君の大きな口だけ見える
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春先は カイロと湿布の重ね貼り 腰のご機嫌伺うゴルフ
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地に落つぬ 紅き椿は 天仰ぎ 道を飾りぬ コサージュの如
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定位置で ねこたちそれぞれ すやすやと ひにゃたぼっこは まだしないのね
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今はもうコロナ禍思うはまれとなり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
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思い出す「さぞ重かろうお前さん」肩書を見る祖母のつぶやき
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普段なら歩きもしない堤防に我を誘ういざなう桜の力
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寛解の医師は「患者の心境が分かったかも」としみじみ言えり
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阿保のまま 生き死にせよの定めなり 目出度くもなく赤飯を炊く
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花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
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弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
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毒親の歪んだ愛に育つ子は一生愛に不自由するんだ
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整頓の手を止め 近場にて花見 よどみぬ心をほぐす桜
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近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
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花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
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移ろいの四季の描写に飽きは無く自転車辞めぬ理由の一つ
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婚姻を誓う2人よ記念樹の桜神父といつでも会おう
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春風を切り走行す 気持ち良さげな自転車と すれ違ふ道
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真実は人の数ほどありますが事実はひとつしかないのです
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積読を発掘中に重複をまた二つほど見つけ呆れる/持ってたのかよ!
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老猫を抱き上げ軽さ驚いてうまいものなど食わしてやろと
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春休み息子家族のUターンにぎわいの跡残したままの
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