檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
41
気がつけば駆け出していたあの頃の無闇に明き三日月の夜
21
小春日の温もりは母を 木枯しの厳しさは父を想ふ初冬
24
残業の後に限って見たことない光り方してるラブホテル
8
まぁるくも 五角形にも 嵌まらない ゆがみもあいす そんな性格/
9
角ばって 丸くなれずに 季節過ぎ それでも誰かが 「いいね」をくれる/
14
濡れ鼻を ツンと当てくる 老犬は 言葉無き愛で 我を励ます
27
砂浜へ電車ごっこの子ら来れば白千鳥しろちどりそばをトコトコと行く
26
ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
25
哀しみを赦せる日々がやってきた 水を湛えたスポンジを押す
10
大陸の 友と語りて笑いあう 小さき外交 祈りかさねて
49
霜月の夜空 冴へをる 一等星 南に土星 フォーマルハウト/魚座の一等星(フォーマルハウト)
23
熱帯に育ったバナナ冷やすなと異動の君があおるバーボン
18
「幸せになるため人は生まれる」と 電車の遅延が誤魔化した
6
​かじかんだ 淡桃色うすももいろの 吾子の手を 包むこの手で きみ守りたし
28
この顔にピンと来なかったとしても君はそのまま幸せであれ
8
肩触れる 微かな熱に 重ねきし ときの記憶 静かに沁むる
14
令和でも 霜月師走しもつきしわすへ 変わりけり  雪でも舞えば なおぞ嬉しき
12
太陽になれない我は月になり 静かに君を照らし続ける
48
山芋も皮をかなくなりました 手抜き料理は破竹はちくの勢い
36
納豆に日頃の苛々ぶつけても健気に美味い ごめんね。納豆。
27
焼酎のソーダー割に柚子ザクザク「酔いどれ天国」一人気ままに
27
柿の葉をかき集めては思い出すみなで集いて落ち葉焚きし日
18
降車せしホームにて腑と見返りぬ ひむがしの十三夜の視線
23
風邪ひかないようにね、と 膝小僧気遣われ ちょっと面映し 49歳>八百屋にて
19
夜ふかしがこんなに楽しいことなんて もう死語となる「花金」たの しむ
41
モーレツを装うスーツ纏っても毛玉だらけのパジャマがイチバン
16
江ノ島は道半ばなるフルマラソン二万のランナー己が道行け / 私も湘南国際M7回程走り、今日も応援!
16
つり革に 初めて届き 喜びて 記念日だねと 言ふ吾子愛し
27
万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
49