絹の雨 菩薩の如に優しけれ 花の命を慈しむかに
48
最終便  繋ぐ右手の温もりと左手刺さる入場券と
28
暑い時毛糸さわるの嫌だから束子たわし編むのは春の手仕事
27
曇天に星を隠した雨夜空 故人を偲ぶ月の命日 /2026.04.08
23
眠ってた 冷食ストック 呼び出して ランチのお供 赤玉ワイン
22
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて水面みなもを飾る花筏かな
19
築五年八畳一間のワンルーム私の人生対策本部
12
ひさかたの光散らしむ 忘れないよりも忘れるほうが優しく
11
人の世の 常とはいへど無情なり 親しき友の鬼籍の報せ 
25
本来の 役割果たせず やさぐれて フテ寝している エアロバイク 
13
はな咲くも 風雨が散らし 形無かたなしに  憂世うきよを写す 春嵐しゅんらんの候
18
ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
18
夜を裂く百足起こしの春雷よ何もせぬから刺すなと告げて
28
校庭のソメイヨシノも静まれり学科授業の開始を待って
24
花は散り 桜の珈琲淹れる朝 淡きにほいに 満たされていく
19
豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
20
「重たいか」心配そうに母の声 荷を持つための我が手なりしも
20
大丈夫サンタのいない子供たち僕もこうして何とか生きてる
15
山椒の新芽の相違 尋ぬれば 犬山椒いぬざんしょうなる憎めぬ騙し
9
雨打たれ 散った桜は 悲しげも 隣に咲いた 藤は輝き
36
風呂上がり鏡を見れば小太りの新大学生 かなり厳しい
11
好きだった彼女の声を聞きたくてまだ捨てきれず昔のガラケー
13
門口に座布団積みて哄笑わらひと ズレた軸に手添えなきを悔ゆ
11
聞き慣れた 値上げインフレ 少子化も 現時点では 序の口という
13
痩せないといけないのかな?寝る前にとりあえずやるストレッチだけ
28
残雪に うさぎの姿浮かび出で 雪解け水が田に満ち光る 
25
悠久の歴史桜は吉野山薫り今でもみんなの故郷
38
雨の日に雨を歌ひし曲聞かば ひととき昭和がワープし戻り来
39
価値観で測れるものか人と人あなたとわたし心が遠い
29
雨風あめかぜは今がピークかお勝手でじきに帰るだろ家族を思う
29