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自傷のごとき自嘲に充ち充ちて畢竟死は喜劇俳優に外ならず
11
父母優生学に分別すはなはだしくおそろしき医師ある
11
統計の父ありて確実に死すきみらやさしかる絞首臺へ誘ふも
9
春祭り黄砂のすきま漂って空つき刺さる赤いふうせん
15
川の辺でトランペットを吹く学生 澄んだ音色が空に溶け込む
14
好々爺 看護師さんの前でだけ 家族はむっつり 柏餅食む
36
長旅はいかばかりか 「ただいま」のひと言残して眠りこける
息子
(
こ
)
14
夏が来る 日課の散歩は老犬よ あなたと私の体力勝負
14
この国は未来がないとか滅ぶとかカッコつけるな怠け者ども
4
ぽっかりと駅の方だけ晴れていて用はないけど靴紐を結う
11
U
N
I
Q
L
O
の鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
47
うんちっち まんこちんぽこ 食べたいな しねしねこうせん うるせーな死ね!
1
芝生には立ち入り禁止のロープあり 輝く初夏の聖域のよに
37
ガラス戸の夏の光が肌に染むフローリングに虹が映りぬ
21
脳味噌の長らく使ってない箇所を鍛えられている猫と暮らして
6
18
時半の夕空明るくて 人生全てを一瞬許す
57
40歳の知的障害いい子です撮りまくっては写真を義母に
10
「ゴキブリにはツィクロンb」資生堂にごきぶり色の髪の青年
6
自動印刷機より出づ少年誌疑はず読む青年の服のタグ
7
「うるせえな、生きろ」と続けざまに東宝シネマの台詞へ鸚哥
6
アリウムの 悲しき意味を 遠ざけて いつか色づく その日を胸に
13
喜びの 光るシリウス 薬指 永遠ちかう あなたとともに
14
新月と満月ゆっくり行き来する あなたとわたしのこころの継ぎ目
39
校庭に響く歓声 子どもらは朝
8
時から本気で遊ぶ
41
蝦夷梅雨の季節でしょうかあの人のお名前忘れ紫陽花をみる
20
夕焼けのサーモンピンク
揺蕩
(
たゆた
)
って 昼と夜との儚い合間
48
感覚と言葉がうまく結べないちょうちょ結びは斜めになって
21
一粒の塩を落とした水を飲む 我なる海に夏を伝える
59
気に入った傘はいつでも見失いビニール傘をさし続けてる
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蝶のように舞い蜂のように刺すのつもりでくだるビルの階段
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