時は過ぎ 巻き戻せぬと 腑に落つる 一人旅での 静かな夕べ
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飛び跳ねたうさぎのせいで本日の月全域に黄砂警報
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おむかえ時 魚の匂い 手指から かわいい思い出 過ぎ去ってひとり
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家にある 季節外れのラムネ瓶 秋風吹かれ 飲むも良きかな
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残暑にて 汗かく肌に 心地良く 秋風そよぐ アイス片手に
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ランドセル 選びし吾子の 成長に 嬉しくもあり 寂しくもあり
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子の日々を ここまで共に 見守りし 御礼参りに 節目を感ず
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悲しみにこんにちはとは言えないがさよならだけは仄かに優し
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人間は壊れやすくて困るなぁ 近所の病院どこも満員
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ひとりでは あるけぬみちも あしあとが かさなりたるは きぼうへのみち
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テレビ前 後ろで手を組む父と息子は おんなじかたち やっぱり親子 \ 世界陸上観戦
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老いた母に 冷たくした 帰り道 いずれ自分も 行く道なれど
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良き父の 姿になりし 君の人生とき 喜び吾も 母の道ゆく
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納豆におしょゆかけるなら刻みネギ必須なんですそれと卵も/キロ様へ
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虚無の縁 秋風蕭条 夜凪にて 無音の帳 水底は手招く
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寂寞に 長い待宵 彷徨えば 月も届かぬ 水底にて
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晩夏光 眠りについた 遠き日に 貴女の残滓は 心を侵して
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あの人とどんな関係ですかって聞けずに帰る霧雨の駅
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追い風に 乗って進めよ もっと漕げ 『頑張れよー』と 掛け声かける
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白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
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行きたいな ひとりカラオケ 久々に 受付突破 する気力あれば
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寝静まる 世界の端に 満つ欺瞞 僕だけの夜 僕だけの街
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秋の海 波の音さえ寂しくて洲鳥の声が遠く呼び交う
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サバイバル寝室の子グモ四日目 社会は甘くない甘くない
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独りでもやっていけると息巻いて独りになるとやっぱ寂しい
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何もせず からっぽのまま 歳重ね 身体の中を 風がくるくる
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カップルが 闊歩する街で ただひとり トートバッグと 腕組むわたし
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僕たちの夏の終わりの窓外はゴッホの油彩みたいな景色
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ジャガイモに気付けば若芽生えていて僕らはきっと終わりなんだな (アジカンのソラニンを聴いて)
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慌し 朝の支度を 整えて 送りて気付く 都民の日とは
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