Utakata
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この気持ち喜怒哀楽のどれなのか分からないまま涙は流れ
39
解体の音もさみしき秋の雨誰かが住んだ家が無くなる
54
木犀の香り今年も漂って案外僕らは幼いままで
36
海底を二万
里
(
マイル
)
も行くように静かに静かに寝ます おやすみ
38
帰宅してシャワー浴びれば流れゆく私の形の見えない何か
56
包丁を逆さに持って皮を
削
(
そ
)
ぐ ゴボウの白さにいつも驚く
46
分厚めの 段ボール箱に毛布敷き 冬じたくして あのミケを待つ
39
正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
32
真夏には木陰をくれた くぬぎの葉 お疲れさま と ほうきでなでて
39
ふつうなら とっくに憎まれてるはずの 前世がたぶん猫だった人
38
残高を指でなぞって考える いくらあったら逝けるのだろう
13
すこしだけサドルをあげて来年のぼくの視線で走る自転車
21
撒いたあと歳のかずだけ食み豆をわたしのなかの鬼にも投げる
17
この電車動くと君は過去になる雪がやむころ想い出となり
31
君がまだいる頃に買った洗剤を使い切れずに歳を重ねる
17
何にしよ? やっぱりカレーね 好物の 夫退院「うまい!」と
頬張
(
ほおば
)
る
35
我を越え三児の母となった
娘
(
こ
)
よ 出産終えて
貴女
(
あなた
)
はまぶしい
35
「チャッチャッチャッ」もう聞かれない足の音 歳老いて
犬
(
キミ
)
はひたすら眠る /ののの様へ
27
風の吹く夜更けにバスを待ち居れば影絵の森に怯える月夜
19
食卓に朝を届けてくれるからクロワッサンはさん付けされる
20
どす黒くざらりと粗い喉越しの憎しみに似た何かをごくり
10
開花予想23日と言うけれど
蕾
(
つぼみ
)
はそれを知ってか知らずか
18
きっかけは「
舞い上がれ
(
朝ドラ
)
」の貴志くん 彼の短歌に憧れ、始めた/明日で投稿丸2年
24
きっかけは色んなところ
潜
(
ひそ
)
んでる 糸を引き寄せ出逢ったUtakata
28
絵が好きなあなたなら絵を乗り越えることのできない壁にも飾る
13
幸せはスプーン1杯くらいでいい 紅茶に入れるとほんのり甘くて
24
頬を刺す日差しはすでに春日和 無事に彼岸参りを終える
22
息子
(
きみ
)
作る オニオンリング ハフハフと 揚げたて隣で 立ち食いをする
20
春が来た おニュートップス・ボトムスに 袖を通して行ってまいります!
22
てっぺんを今日も迎えて終わらせる 刺し子の魔法が解けないでいる
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