今はもうコロナ禍思うはまれとなり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
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うっすらと紅粉べにをぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
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思い出す「さぞ重かろうお前さん」肩書を見る祖母のつぶやき
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普段なら歩きもしない堤防に我を誘ういざなう桜の力
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寛解の医師は「患者の心境が分かったかも」としみじみ言えり
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阿保のまま 生き死にせよの定めなり 目出度くもなく赤飯を炊く
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花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
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弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
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毒親の歪んだ愛に育つ子は一生愛に不自由するんだ
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整頓の手を止め 近場にて花見 よどみぬ心をほぐす桜
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近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
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花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
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移ろいの四季の描写に飽きは無く自転車辞めぬ理由の一つ
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婚姻を誓う2人よ記念樹の桜神父といつでも会おう
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春風を切り走行す 気持ち良さげな自転車と すれ違ふ道
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真実は人の数ほどありますが事実はひとつしかないのです
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積読を発掘中に重複をまた二つほど見つけ呆れる/持ってたのかよ!
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老猫を抱き上げ軽さ驚いてうまいものなど食わしてやろと
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春休み息子家族のUターンにぎわいの跡残したままの
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猫柄の茶碗に 猫柄マグカップ 猫マドラーに キティのピーラー/うちのキッチン
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ネットでの投句勧めてみたけれど祖父は杖つきポストに向かう
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こんちはに こんにちはって1秒の会話が温い見知らぬ人や
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人混みで 圧死の恐怖を 思いけり 改札口の 人波の中
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駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて 
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咲き匂ふ 職場の窓外そうがい 公園の桜を眺めつ食む おむすび/職場の隣には公園
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見間違ふ 良く似た星を 気遣いす 優しき方は 優しき詩人 /旧「麻だ。」様
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あかつきに 寝覚めて 十首詠みて恋ふ 雲と見まごふ 白き花枝はなえだ
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暗闇の中 我探し鳴く君の声 聴こえた気がして じっと耳澄ます
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宵風や 腑と足むる 夜桜と 雲間の月と重ね 眺むる
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トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
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