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山肌が淡いピンクに染まるのももうすぐだよとお墓に話す
30
母さんの好きな花だね山桜ここならきっときれいに見える
29
ブッフェとは呼ばずバイキングというホテルで今夜家族と過ごす
12
咲きそめし桜かわいや咲き誇り散りゆくまでの時の儚さ
26
母の膝 若手の医師の 手はマウス
翁
(
おきな
)
の医師は 患部触診 /
意志
(
医師
)
の違ひ
30
生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
38
花壇には尺余の雪積む春彼岸ジャノメ蝶訪う 亡母か亡姉かと
30
何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
18
桜咲き 浮かれ気分のそんな中 北国にまた雪予報あり
22
保育園卒園式で歌わない娘が今は保育士になる
36
目覚めれば 何処から歌声
東風
(
こち
)
に乗り 聞こえ来るよな春の朝
21
謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
41
「元をとるためだよ」と朝四度目の風呂に入りてこの歌を詠む
14
朝の水溺れるほどに飲み干して溺れてそして戻ってきた身体
7
「雑草という草は無し」
過
(
よぎ
)
りつつ 次々抜き取る我非情なり? /牧野富太郎博士の言葉より
17
春なのに
愁
(
うれ
)
ひをまとひ 淋しそう うつむく姫は クリスマスローズ
39
美意識の 高いおばちゃん 温泉で パックの効果は 如何ほどですの
11
角番の危機は綱取り一転の力なくもう人生なのか
27
一緒に居たあの頃よりも あなたのこと考えてる自分 戻らない
時間
(
とき
)
21
耳かきをしている時のあの顔は誰にも見せれぬ顔であろうな
27
お隣の
木瓜
(
ぼけ
)
の花々 咲き誇り
芳
(
かぐわ
)
し香り
分けて頂き
34
サービスのミニトマト種
十
(
と
)
粒入り 十粒確かめる息を止めつつ
25
光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
25
ほかほかの白いご飯にねぎ味噌をかけて食べれば三杯いける
28
食べたいけどパンではない茨城の「僕のカスタードメロンパン」
10
苔むした義父の墓石 労るようにそっと撫で合掌す 在りし日の夫
21
木立打つ雨音枕辺に迫り 澱みたる悔いの念立ち現れたり
15
夫と行く遠き蕎麦屋の帰り道 芽吹く野山をふたり見つめて
31
「真夜中のドア」が流れて
夫
(
つま
)
の横 戻れぬ日々が不意に愛しき
30
だだくさ
(
適当
)
に一日過ぎれど良き日なり今日に感謝の刻印ひとつ
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