月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはのゆき うつせみのはて
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ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
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待ちわびた 本が届きてうきうきと 開いてみれば「前、買ったヤツ」
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揺れていい 立ち止まっても いいじゃない 好きな歩幅で 続け暮らせば
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聖夜明け、そ知らぬ顔の街角に 吹く乾風からかぜが私を嗤う 
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プレゼント、大きなケーキ、クラッカー 子供の頃は喜べたのに
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うすよごれ てちてちホームをゆくきみよ何を見るよ地に近い世界に
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大晦日 暇持て余しブックオフ 行ってもやっぱセールまだだし
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手の内を見せず鮮やか初勝利さすがベテラン引退間近
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迎えたくなき晦の朝迎へ孤独恐れて布団に隠るる
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クリスマス 年末年始 独り身に 辛いイベント 続けざま止めて!
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君からの LINEライン届いて 心弾むけれど…君の本心ハートは どこにある?/ 表情も欲しい 欲張りな私
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無機質な スタンプだけの やり取りに 虚しさばかり 募りゆくなり/でも…止められない惨めさよ…
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年の瀬に 風邪の神さま ひょっこりと お蕎麦もお節も 無い年末年始としこし
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さいぼしを馬肉と知らず食べた今 競走馬のこと見る目変わるな
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夏の日に熱吸いきった冷えぴたが 冬になったら貼るカイロになる
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高層のベランダからは憧れのキキの魔法が翼を広げ
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臆するな誰もが他人に興味無し だから背筋を伸ばし歩けよ
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硫黄風呂10まで数えて火照ったら 今年最後の空気が冷ます
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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歌で知る 歌しか知らぬ あの人も 良い一年で ありますように
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薄明かり 初日の出を待つ控え室 外で焚き火にふーと吹く音
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こんなキャンプしてみたかったとはしゃぐ父 おでんとあったまったどぶろく
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初だとか 早々だとか 考えず この毎日を 変わらずおくる
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幾たびもゆきつもどりつした道をまたゆく春のあらたなる日に
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昨年の暮れより引きずる動揺は急なる旅にて一時忘れて
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金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
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九時五時で 部下に残業 おしつける 課長に物申せば パワハラだとよ
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人知れず故郷離れた私にも 年賀の便りが一枚届く
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初夢にゲスト出演してくれた 鷹よ今年をどうかよろしく / 二〇二六年元日
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