人生は周回遅れでもここで飛び降りちゃえばごぼう抜きだね
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店先に焼き鯖並ぶ半夏生我が家は生姜たっぷりにして
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夢に出たすでに逝きし友の名を何回となく繰り返す
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青春と呼ぶには少し曖昧で 完成しない初夏の放課後
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テーブルの ミニヒマワリが こちら向き お疲れ様と 微笑みくれる
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ボケ防止 散歩の途中 メモを取る 昨日の夕食 焼きビーフン
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友からの 暑中見舞いの 便りあり 向日葵の絵に 心ほころぶ
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コンクリの割れ目に根付く百日紅刈らずにおけば赤き花咲く
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「大丈夫あなた茶髪が似合うから」 まだそうなのか教えてほしい
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朝体操 見上げる空に うっすらと 白く輝く 上弦の月
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寝る前にキスをしましょう ひとりよりふたりのほうが生きていけます
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客先の 庭にひっそり 植えられた 檸檬を見つめ ソーダを一口
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芥子粒の 大きさなれど 存在感 はんぱではない 靴中小石くつなかこいし
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なつかしくやさしい味と知らなんだ某スーパーの塩あめを初
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暑さゆえ思考回路は切断し寂しき人は水を摂るのみ
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降りてくる 浴衣姿に 目を伏せて ズボンで登る 駅の階段
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ふりはらう 女の髪の 仰ぐ香に 吹かれて私 脇役と知る
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プラゴミを分別しては人間の一人の力も積もれと念ずる
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掃除機のコードが一気に巻かないなら 身を投げてしまいそうな夜だ
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「可哀想」 なんていうのは 勝ち組の 慰みものだと 捻くれてみる
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辛い時代ときを共に歩みし妹にとりどりの花十三回忌
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姑と暮らし覚えた方言は嫁の私の財産となり
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これはまた豊作なりや瓜カボチャ二人暮らしの夕餉彩る
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自分から 誘ってみるの 夏祭り 意思と帯紐 固く結んで
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挽いてから半年経つガラムマサラの香り嗅ぐ 生活変わっちまったな
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芋ロック パッションフルーツにぶっかけて粒粒ごと吸う一夏の恋
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暑き日に留守宅の猫気になりてエアコンつけて迷う外出
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月遅れ 叶わぬ願ひ 書き留めた 七夕のそら 揺れる短冊 /田舎の七夕は月遅れ
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白絵の具垂らしたようにかもめ飛ぶ空と海との青さ極めて
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この夏のOver Drive緩まりて自然の風のめぐるリビング/麻だ。様 懐かしいです
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