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久々にぐっすり眠れた日曜日窓開け放ちヨガでスタート
15
馴犬支配しゆき叱責す主人のかなし頸枷を牽く
8
自傷のごとき自嘲に充ち充ちて畢竟死は喜劇俳優に外ならず
12
統計の父ありて確実に死すきみらやさしかる絞首臺へ誘ふも
9
頼まれてさらりと上げるブラインド 香炉峰の雪はないけど
10
街路樹の なんじゃもんじゃの白し花 雪の様に落ち 早苗月来る
17
ピーラーで薄く皮剥くアスパラの 緑と白と 春は此処にも
48
薄暗い 部屋の片隅で うずくまる 無常という名の
膝
(
ひざ
)
を抱えて
18
煩わし日々のあれこれ蹴散らして 癒しのボサノバ聞いて眠ろう
25
花水木 主役の下で エビネ蘭 鯛つり草が 静かにゆらぐ
14
ぼくはただ
HN
(
はんどるねーむ
)
を さけぶだけ ホントの名前を 知らないからね
7
生きるという この悪夢から 逃れたい この現実が 嘘であるなら
11
ばれている必死になって隠しても妻のメガネが「スマホ見せて」と
6
初恋を昭和レトロな喫茶にて今も待ってる古希はしつこく
7
特売日珈琲チケット二冊買ふ 知る人来ない安らぎの場所
34
いよいよに古希となりたる今朝もまたヨガでスタートいつもと同じに
18
仲良しの兄弟は風邪のキャッチボール 全てキャンセル今年の連休
13
デゴイチは黒煙を上げ二年ぶり待ちわびた春歓声が湧く
4
渓谷を白波立てて船の往く 谷は知るまい空の広さを
29
君が言う 聞き取れなかった… 「今なんて?」 目と目で語らひ 解ったふりをする
14
真夜中に乳液のフタ閉めながら思い浮かべる君の指先
17
U
N
I
Q
L
O
の鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
48
シンプルな言葉で組んだ万華鏡 歌の理想を心に留め
39
君が不意に 思い出し笑いを した時の 察した理由は 正解なのか?
11
山駅舎 待ち合い隅の招き猫 左手上げて人来るを待つ
27
若冲
(
じゃくちゅう
)
の
鶏
(
にわとり
)
は夜ぬけ出してとなりの
蝶
(
ちょう
)
を
啄
(
ついば
)
んでいる
17
誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
52
折り鶴がカサリと落ちる音ひとつ引き戸の指を引き留める朝
18
芝生には立ち入り禁止のロープあり 輝く初夏の聖域のよに
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あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
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