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車窓より二度と出会わぬ町を見つこのままずっと揺られていたい
17
何とキスしてても好きなの 苦しいよ 心と全部返してほしい
4
壁にもたれてあなたの胸のなかで泣く 雨の音 聞きたいな
4
母からの「家静かです」ひとことに子も犬も去る実家を思う
19
ざくざくと落ち葉踏み手に拾う子も母も父もが葉の海の中
13
ごめんとか また明日とか 見慣れない天井 全部無駄にしたんだ
3
いつだって好きな誰かを守るため握った拳の外側にいた
4
おたよりが通じることのありがたさ 心の便秘 しませんように
19
大罪人
(
たいざいにん
)
でも殺されぬ人 善人で突然死ぬ人 どうしてだろう
12
傘持たぬ人しょんぼりと佇ませ赤信号の悠々と光る
20
「久しぶり」その一言の裏側に僕が知らない 数多の別れ
9
切り株のくぼみに誰が植えたのか可憐な姿の初雪カズラ
15
「できたよ!」と喜ぶ孫に拍手する 私は増える出来ないことが
28
出来ることまた一つ増えて立ち上がる「ほーら どこにもつかまってないよ!」
12
立てた子は何度も何度もやって見せ 兄は並んでスクワットする
17
「癒されます」その一言で頑張れる 今日も歩くよ老犬と私
19
眺めれば全ての場面が宝物 写真の整理は今日も進まず
27
ちょっとだけ愚痴ってしまった今朝の我 一呼吸して味わう感謝
16
吾が友の踏みつけられている人の自由訴う筆頼もしき
18
靴底ゆ蹄鉄の唱ひびくなる青少年Aへの木馬教育入門
5
雨の日は貴女と傘に入るためだけにあるのと云った黒雲
12
推敲を 重ねて詠むも 今一つ 素人歌人 褒めるは君だけ
10
野良猫に道を譲った 僕もまだ誰かの役に立てるだろうか
25
鳳蝶
(
アゲハチョウ
)
ひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
34
夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
41
ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
34
午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
41
あなたへの想いを乗り換え出来たならそう考える赤坂見附
13
伊右衛門のラベルの裏の大吉に喜んでいる私はチョロい
21
臆病で誰かのファンを名乗れない 推すには好きの責任がある
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