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疲れたと床に寝転び一休み、いや三休み、五つ休みか
30
みつめあう ねことねこのて にぎってる このまま永遠に ここより永遠に
18
みどりごのはだかの足がぶらさがり 若い夫婦のリュックの脇に
18
喫茶店 シックなスーツ 着こなした 雅な漢 思わず惚れる
10
この世には フフと
此方
(
こちら
)
が 微笑みを してしまうほど 素敵な人が
5
暗き底の 深海魚なる 我なりき 人知られずが 今、光得て
23
ひさかたの光さざめく波間にも 君が
御髪
(
おぐし
)
を
手繰
(
たぐ
)
れ我が
櫂
(
かい
)
19
記憶なく 履歴もなくて 宅配の 配達予告に 疑心暗鬼す
19
救急の惨事を告げばデイケアの瞳の奥に涙の光り
26
サンタさん夢見る子にはいい夢を見れない子には靴下編んで
17
ははかたの祖父は学徒動員でちちかたの祖父出征の
時代
(
とき
)
9
珈琲の蒸らす時間の惜しかりし 浮かぶフレーズ 歌へドリップ
21
蝶の舞 優雅に夜空 舞い上がり 姉さんのこと 忘れないから
7
なにもかも すててしまえば 楽ならん この肩の荷を ぶちまけたし
18
道場の 上座に座り 思い出す 宇宙を求めし 青い時代を
18
生憎
(
あいにく
)
の
雨催
(
あまもよ
)
ひ 予定揺るがす 今宵は
夫
(
つま
)
と イルミネーション
25
楽しめと 主治医は言うよ でもね やりたいことみぃんなやっちゃった 思い遺すの なぁんも無いよ
8
下戸だけどバッカス買った酔いたくて 心を満たすほどじゃなかった
24
さだまさし「案山子」を聴いて考える 世にこんな親いるのだろかと
22
聞く話す笑うそれだけのこと それだけのことで繋がる日々
10
クリスマス 何それそんなの関係ない うそぶきつつも 手当たり次第の クリスマスソング
8
外は雨
8
階ベーター前ひとりゴルゴな気分で間隙狙い
17
山茶花も戸惑うほどの日差しにてコート持て余す師走の陽気 /
20
度
29
来年の自分に対し展望す出来ないことはやらないことと
24
風邪の芽を摘んと飲みし葛根湯 両の手のひら仄かにうるむ
24
自治会に汗かく面々生き生きと 老いへの歩み 半歩ほど停め
18
人波にマスク重なる交差点行き交う日々に祈る幸あれ
24
孫登場 雑事さておく重力は 相対論的 時空のゆがみ
19
太陽は僕の詠久エネルギー夜雨には負けない歌って漕いで
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コイン精米の明かりを恃みつつ消えたいくらいただ帰り途
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