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わたしヒトラー。わたしロベスピエール。もしもし。ユダヤ人を――
5
揺さぶられ倒れし墓を撫でる人 ニュースに映る被災地の盆
41
神神に主神のあらば 靑藍の仔を降しまづ人間を亡ぼす
6
戰乱の臭ふ 澁谷交差点群衆も靴鳴らしかへらず
6
呪はるる國民たるを耐へず戰争の責任転嫁さる 死者へ
7
下駄の音と徹夜躍りの夜は明けし 風の盆待ち夏は過ぎ往く
40
紫陽花が庭から庭にはみ出して隣家寂しき廃墟となりぬ
24
生い茂るぶどう棚下首かしげ乙女ぶりたる我を恥じ入る
20
笑い皺深くなるほど愛したい秋の光で鏡眺めつ
24
生きてきた経験値などどれほどか 時代の流れ後ろなど見ず
30
窓際で外に向かって最敬礼 思わず笑みがこぼれた
豆苗
(
とうみょう
)
21
一歳が初めて言った
「パッパッパー」
(
アンパンマン
)
お熱の今日もしゃべり続ける
26
「あたらしい宴のお告げ」夏だから昼の陽射しに
琥珀
(
ビール
)
輝き
11
持ち歩く手の平サイズのメモ帳に短歌
(
うた
)
読めそうな空の高き日
37
生まれるも死ぬるもひとり人は言うならばひとりの練習せねば
7
ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
35
曇天の雲の割れ目の青空よ 明日は秋日か草の穂遊ぶ
37
旅先で土地の香りが嗅ぎたくて深く吸ったらふるさとの香が
9
庭の木にヒヨドリ止まりて部屋覗く テレビのニュース気になる如く
31
夜のびて 雨雲 空を隠すとも 月日はいつも この世 照らして
28
疱疹
(
ほうしん
)
は赤く
脹
(
ふく
)
れて我に告ぐ「このお
身体
(
からだ
)
はお疲れですよ」
58
マイノリティ願う望みはもしかして多数の人も求めてること
12
ヤクルトが飲みたいという父のため夜中に走った国道一号
16
うたごころはや死にしかば現實の實ももたざるはなごろもかな
9
どんぐりを蹴ればカラカラ転がって笑って歩く小道は秋へ
53
この羽は あの時鳴いた
蜩
(
ひぐらし
)
か? 送り火
灯
(
とも
)
し 向った山寺 /
8/16
投稿の
追詩
(
ついか
)
三部作(完)
26
木の香り 雨が降る日は 更に良し 悲しい事も 全てを浄化
25
一瞬で 四十年を 巻き戻す 同窓会は 五層の窓に
22
禁慾の庭園ならで忌憚の百花白百合の髄蘂ゆこぼるる音せし
11
空中斜塔泛ぶ散水機の鎌頸もたげつる霞の花圏より七牆
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