クラスの子みんな知ってる恋なのに貴方は言うまで気付かなかった
11
魔術師は春風に乗り現れる桜の花に躍らされるたみ
33
田舎道陽射しを浴びてひとり旅 蓮華の紫快晴の蒼
42
牛乳のパックを白い衝立ついたてに豆苗そわせて春の陽増し増し
26
内定も卒論もただの紙だけど 僕は震える肉体ひととしている
33
足下にてんとう虫の歩み観て単車休憩牡鹿の海よ
23
風呂あがり心の垢も流し去り生まれ変わったオーラを纏う
33
これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
25
澄みし朝 小高き丘は 萌黄色もえぎいろ 田舎の桜蕾おうらい まだまだ固し
41
猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
20
物乞いの 子らいる国に みっちゃんは ただ愛おし慈悲と 日本を乞うて
36
平和の世ねがふ口もて謗るわれこころやいばや鞘ぞいづこに
19
水たまり キラキラ光る 春の朝 森羅万象 神々宿る
37
年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
28
二日間 メールを開けず 仕事して 週明け未読 百件超えて
30
カッターで青い画用紙切るようにツバメが一羽飛んでいく朝
31
めでたしと終わらぬ粋なストーリー再び誰かが紡ぐ時まで
25
芽吹く風 淡紅揺れて 山桜 いまほどけゆく 一本の春
17
リハビリに通うあぜ道水仙を見知らぬ同士が杖つき眺む
34
春うらら 春休みとも 重なりて 平和な日本 みな桜色
17
宇宙人のガイドブックの片隅に「美しいけど残念な星」
32
靴底が 擦り減るほどに 働いて また四月から 気持ち新たに
34
クロッカス踏んづけぬよう玄関の脇道歩く毎年のこと
27
ドゥルーズが難解すぎて胃が痛い概念上のロキソニンくれ
19
生まれ落つ憂しと云ひつつ泡沫の浮世に生まれ返る愚かさ
12
「危ない!」を三分ごとに叫ぶ母 僕が初心者マークといえども
32
墓参終え伊勢を巡りて帰り来む杖つきつつも春の陽を浴び
44
次年度の 事業計画 練りながら 部下のクレーム 溜息混じる
26
スギ終わりヒノキまでの隙突いて布団にうららな陽をたっぷりと /花粉はまだ続きます…
29
昨日まで蕾も今日は咲いていて眺める吾は歩みを止めて
13