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出来上がり二、三日後が美味くなるきな粉ねじりは待てば歯ごたえ
32
術もなくニュース見つめる白鳩の口に咥へし反戦ポスター
42
冬枯れの いばらも蒼く芽を吹きて 待ちにし
季節
(
とき
)
よ桜咲くなり
27
宵闇の月下の花は色褪せぬ 影も見ぬままただ散るを待つ
28
桜花なり 僅か十七逝きし友
存え
(
ながら
)
し身は恥の多くて
15
ワクワクを強要される四月かな ヴァニラのアイスが早く溶けでて
33
既読はね、まだ付けないでおくからさ 気が変わったら、そっと教えて
9
早緑の山椒の若葉艶やかに葉陰にひそと
小
(
ち
)
さき花咲く
46
外来の「ブログはじめました」の張り紙のQRコードにスマホの音なし
11
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて
水面
(
みなも
)
を飾る花筏かな
19
ひい孫が零れ桜の通学路嬉々として行くのどかなる朝
48
ひさかたの光散らしむ 忘れないよりも忘れるほうが優しく
11
人の世の 常とはいへど無情なり 親しき友の鬼籍の報せ
25
ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
18
夜を裂く百足起こしの春雷よ何もせぬから刺すなと告げて
28
花は散り 桜の珈琲淹れる朝 淡きにほいに 満たされていく
19
ちま猫ちゃん しょっきだなにも のれるのよ 「シニア」だけども げんきげんきよ
28
ランドセルがスキップしてる、筆箱をドッちゃんガっちゃんさわがせながら
41
豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
20
「重たいか」心配そうに母の声 荷を持つための我が手なりしも
20
鳥の歌いつしかやみて花寒に空の涙の音のみぞする
18
玄関を出るたびひらく花がある「がんばれよ!」 と隣のじいちゃん
32
新潟の事件出来事LINEにて送る子二十歳東京に居り
9
山椒の新芽の相違 尋ぬれば
犬山椒
(
いぬざんしょう
)
なる憎めぬ騙し
9
雨打たれ 散った桜は 悲しげも 隣に咲いた 藤は輝き
36
好きだった彼女の声を聞きたくてまだ捨てきれず昔のガラケー
13
その姿 酌量の余地非ずして 厭われし者 朱色の
百足
(
ムカデ
)
15
門口に座布団積みて
哄笑
(
わら
)
う
女
(
ひと
)
ズレた軸に手添えなきを悔ゆ
11
わたくしの 椿のような 恋心 終わった時に 「落ちた」と呟く
16
たまにはと昆布と鰹で出汁をとりうどんをすする春雷の宵
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