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角ばって 丸くなれずに 季節過ぎ それでも誰かが 「いいね」をくれる/
15
目薬を よく使うように なってから 泣かなくなった 泣けなくなった
12
ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
26
ベランダに米粒置けば食べに来る雀のお宿はお寺の竹薮
18
観葉樹 渇いた土に 水をやり 根の先までも 届け冬の日
31
あんなふうにならないでねと親が子に伝えていそうな「夢」の筆跡
6
激動の日々はいつしか過ぎて行き光を纏い冬の日優し
20
見上げれば朝の光は柔らかに飛ぶ鳥の羽黄色の落ち葉
21
雪原のような白鍵さまよひて悲しき調べ一人辿りぬ
20
夜想曲弾かんとしてもその中に密かに宿る夜は逃げ出す
21
北の国 貰いし土産 食べ頃に インカのめざめ 調理に迷う
27
中一の英語で知ったクリスマス。ケーキ作りにひと月かける
28
寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
22
ひなたの猫抱きしめ深く吸い込めば沁み渡りくる宇宙のいのち
26
モーレツを装うスーツ纏っても毛玉だらけのパジャマがイチバン
18
どの店で何を買おうと年越しが頭のすみに有る師走かな
35
ひさかたの光しづけき
垣
(
かき
)
にふる雪は
山茶花
(
さざんか
)
大雪
(
たいせつ
)
の朝
24
丙午
(
ひのえうま
)
年が明ければ 年女 避けられた年 それでも生まれ
28
短歌すら
詠
(
よ
)
む気が失せるほど
萎
(
な
)
えた心振り切りまた筆を
執
(
と
)
る
15
不信・不安・恐怖が黒く染める視界 良い色の存在も忘れた
8
甥からのフランス土産チョコレイト絵柄エッフェル包みし甘さ
17
金色のイチョウはまだまだ落ちもせず辺りを明るく照らすかのよう
22
薄暗き早朝散歩のお供にはヘッドライトとネックウォーマー
20
三十年ここで寝たんだ このベッド
主
(
あるじ
)
無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
43
風散れる イチョウ並木の 向こう岸 彼女は消えた 冬を残して
15
アマリリスと見紛うほど大輪に咲きし花瓶の百合は微笑む
24
年の瀬に
文
(
ふみ
)
のあてさきかぞへつつ 薄墨いろの
白菊
(
しらぎく
)
を見る
26
真っ白なまが玉のような形して茶の花咲けり初霜の朝
31
まだ暗き公園の中見渡せば枯れた木々には鳥たちの群れ
25
頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
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