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父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
12
ファインダー
縁
(
ふち
)
から
溢
(
あふ
)
るる
向日葵
(
ひまわり
)
ら
現像出来
(
げんぞうでき
)
ぬ
広
(
ひろ
)
がりを
見
(
み
)
せ
5
はるあらし とびます飛びます ミサイルも とばしたいのは まきつくズボン
10
あめ呼べば 大気は黃色の 涙して 赤があせたか 赤になるのか
8
ちんまりと 箱におさまり 寿命待つ 宇宙を
背負
(
しょ
)
って 生まれたはずも
18
暗やみで 卵産むだけ あたえられ 助けてくれぬか 白い防護服
/
鳥
9
どん天の 春は名ばかり なごり雪 山の
端
(
は
)
光る 夏の鍵穴
16
諦めと ニヒリズムへの誘惑に 負けるな踊れ 心のヘヨカ
10
さんざめく 人ごみの中 一人きり 海のみえない 砂浜をゆく
18
黄砂の日。もやる空にも カッコウの
二音
(
におん
)
は空から 降るようでいて
12
木の影が 芝生にふかく 濃くおちて 裏までとどくか 黄泉の国まで
/
初夏
13
朝食時 ねこが私の椅子にいる 笑って撫でて 向かいにすわる
16
ちま猫や 一時帰宅だ ひさしぶり 姉猫
(
あね
)
と仲良く ねんねしてたの
4
この先に いったい何があるのでしょう。 鯛が釣れた 夢をみました。
17
ねこたちは ご用が済んだと おもってる すまんねオヤツ あげたら出るね
7
校庭に 明るいきみどり色の筆 樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
16
暑苦しと わかっていても 待っている 夏一番の 蝉のうぶ声
/
北の夏
19
人生の 単位足りずに 留年し 神様からの 居残り授業
31
手術日に 名残りの大風 吹きつけて 軽々しきもの みな去りゆきて
/
瘤除去
13
流れさる 景色ばかりを 見ていたから 星がこんなに 増えてたなんて
19
すす汚れ
濯
(
すす
)
ぐ
涙が 渇れている。 泣きつくしたよな 記憶もなしに
16
遠くから フジという名の 友が来て 山坂越えて 駐車場まで
9
やけくそか アリ避けの粉も 何のその 働きアリや そんなのアリか
15
赤裸々に わたしを写す 水鏡 かき混ぜてみる 指先ひとつ
31
あのオバチャン只者じゃないレジ打ちがメチャクチャ速いスーパーウーマン
9
菅原や伏見の里に月冴えて
生駒
(
いこま
)
の
岳
(
たけ
)
を渡る
雁
(
かりがね
)
7
二人して 十勝岳ゆく 登山道 記念の写真 のみ撮り 下山
17
待つ宵の 月はおぼろに 霞んでも ほのかに 照らす 夜の世界を
24
山の巣に帰る鴉の声絶えて野寺の松に月出でにけり
6
振り捨てし世の恋しくぞなりまさる伏見の里の鈴虫の声
4
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