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今はもうコロナ禍思うは
稀
(
まれ
)
となり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
23
うっすらと
紅粉
(
べに
)
をぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
19
思い出す「さぞ重かろうお前さん」肩書を見る祖母のつぶやき
12
普段なら歩きもしない堤防に我を
誘う
(
いざなう
)
桜の力
16
寛解の医師は「患者の心境が分かったかも」としみじみ言えり
30
阿保のまま 生き死にせよの定めなり 目出度くもなく赤飯を炊く
10
花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
24
弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
35
毒親の歪んだ愛に育つ子は一生愛に不自由するんだ
29
整頓の手を止め 近場にて花見
澱
(
よど
)
みぬ心を
解
(
ほぐ
)
す桜
29
近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
22
花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
30
移ろいの四季の描写に飽きは無く自転車辞めぬ理由の一つ
25
婚姻を誓う2人よ記念樹の桜神父といつでも会おう
16
春風を切り走行す 気持ち良さげな自転車と すれ違ふ道
33
真実は人の数ほどありますが事実はひとつしかないのです
19
積読を発掘中に重複をまた二つほど見つけ呆れる/持ってたのかよ!
23
老猫を抱き上げ軽さ驚いてうまいものなど食わしてやろと
26
春休み息子家族のUターンにぎわいの跡残したままの
31
猫柄の茶碗に 猫柄マグカップ 猫マドラーに キティのピーラー/うちのキッチン
25
ネットでの投句勧めてみたけれど祖父は杖つきポストに向かう
31
こんちはに こんにちはって1秒の会話が温い見知らぬ人や
30
人混みで 圧死の恐怖を 思いけり 改札口の 人波の中
29
駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて
31
咲き匂ふ 職場の
窓外
(
そうがい
)
公園の桜を眺めつ食む おむすび/職場の隣には公園
36
見間違ふ 良く似た星を 気遣いす 優しき方は 優しき詩人 /旧「麻だ。」様
30
暁
(
あかつき
)
に 寝覚めて 十首詠みて恋ふ 雲と見まごふ 白き
花枝
(
はなえだ
)
32
暗闇の中 我探し鳴く君の声 聴こえた気がして じっと耳澄ます
26
宵風や 腑と足
止
(
と
)
むる 夜桜と 雲間の月と重ね 眺むる
30
トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
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