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人生は こんなに早く 過ぎるのか 目に映るもの 全てが愛しい
16
抱きしめて欲しい日もある。猫のようにあなたに喉を撫でられたい日も。
9
母の
捥
(
も
)
ぐ スナップえんどう サッと茹で 春の香りを 一足早く
17
人間よ 蟻が蠢き 働いて 種族を残す よく似たもんだ
2
北海道に新婚旅行夢見てた妻とハワイも今は難病
5
聖域のない改革が訪れて街から声がいくつか消えた
6
天上から 汽笛の音が なり響き ガタンゴトンと 動きだす春
/
カムイ号
18
天気図をよく見て開けな恐ろしい嵐を呼ぶぞどこでもドアは
8
そこにある 風じゃない声 耳澄ます 人差し指で評する前に
20
臆測の結果
10
円足りなくてわたしに還る重いラブレター
13
亡くなりし犬のにほひの残る家 庭の
白梅
(
シラウメ
)
今年も咲いて
55
何らかの麻痺毒として観てしまう海のむこうの選手の知らせ
4
裏庭の 容積率が 満ぱいで 津波のようだ 押しよせる雪
/
早春
19
胸を打つこの衝動に動かされ裾をまくった この板の上
6
君のこと画面越ししか知らなくてでも愛しくてこの距離感
7
だって、あたし君の顔好きだし ちょっとのミスだって許せるし
7
私以外に知らせないでね 君の手が案外煙草くさいってこと
7
何のためでもない僕のちょっとの愛と勇気と少しの苦悩
6
音もなく 去りゆく人の 面影を うつしもせずに 春の
十六夜
(
いざよい
)
31
いつだって 桜が散りゆく速度すら すぐ追い越して 遠ざかってく
8
三月が 三日くらいで 過ぎ去った ような気がする まだ雪が降る
32
長旅をしてまで会いに向かいます 片道切符花束ひとつ
9
春暁落雪図庇はばつらぬきとほるまで槍穂を著けと聖霊ふたつ
3
あまやかな君の巻き毛を指先でもてあそびたい そんな今日です
5
今生を辞してあちらの歌会に持ち込むための詠草を編む
6
仕事辞め日向ぼっこで短歌詠む 理想は遠く現実はみじめ
5
新刊の出ない隣のブースから伸びた行列ばかりが見える
7
鉄骨のジャングルを縫い白黒の検非違使は追う咎人のかげ
5
ゆめ知らず智慧の階段踏みしめて錬金化学に塩基無水・素
5
その
背
(
せな
)
にちいさな羽のあることを知らない君はあの町を出ない
9
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