何気なく腹肉掴みその厚さにたまげるやら憎らしいやら
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挨拶を交わしつつ行く朝散歩豆朝顔の揺れる道の辺
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暗がりで踊るクィアなる羽ばたき 見ていて/見ていろ 灰になるまで
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湿っぽいお通夜ムードは嫌だから呟きひとつ残してどろん
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秋の夜に震える僕の鳥肌をさすってくれた君の手のひら
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脱衣所の人間捕りを覗き込み気持ち悪がる上位存在
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インスタの子育てアカウントの人を君ということにしてブロック
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明日の朝怒られること確定の帰路もラブホはエロく輝く
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山のにいさよふ雲もないままに 私の終わりを見届ける君
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雨模様重い空気に沈みゆく金木犀の香は濃くありて
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だいだいの小さき花から漂う そのかぐわしさに胸膨らませ
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秋空の 青と白とに 刺さりたる  常磐緑ときわみどりの 松葉鮮まつばあざやか 
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手土産の かんころ餅が 呼び起こす  この懐かしさ いまわからず
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翌朝にお菓子の山を眺め笑む 私コーヒー君には紅茶を
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西にし拝み花散り果つるルドベキア 種摘むひとの背のかげの青
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大好きと 気まぐれにしか 言えぬから  初めて君に 会いし日想う
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三度目の 金木犀が 香っても 下書きのまま フォルダの中
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見し蝶のゆふ月の黄に染まりしか 雨のきぬぎぬひとり寝ののき
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愛し合う 二人で一組 じゃなくても 私は私を 愛しているし
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ぴょんころろ ぷわぷわぶにゃり にょーんとね 短歌は気張らず 楽しんでいい たぶん
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国の未来 知らしめるように 次つぎと 咲く場所呑み込む 外来種の花
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夜逃げから始まる新婚もいるらし ドリンクバーで4時間粘り
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携帯が震えてほしい一心で罵詈雑言の売買をする
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治世淘汰のいきさつを感極まるに「Great State Great Again,」
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足下の冷ゆる車内は 木枯しに気づかぬ 乗客は寒からう
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君がふと あふれるように 笑うから 一滴こぼさず 受け止めに行く
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秋寒に 酒にこころを 馳せる帰路 あたたかな陽が 足を急がせる
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いたずらに お菓子欲しがり 取りこぼす そんな僕らの ハロウィンの夜
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手打ちうどん 初の御披露目 父母も見に来ていた 在りし日の文化祭
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溜め息を遠慮もなしに吐いてみる どうせ今夜は仮装行列
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