Utakata
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青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。
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店入らば有名人とのツーショット蕎麦屋の女将のこなれし笑顔
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秋風に伸びすぎ背丈のコスモスが所在なさげに結われし国道
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彼岸には暑さに逃げし盆を詫びゆっくり墓前に語りてみたし
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野に往かば名前も知らぬ草の花バッタ跳びきて葉先に遊ぶ
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柿の実をつけしままにて枝飾る古民家カフェのレジ橫の秋
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歩きたし白川郷の秋の道 右膝小僧の注射針見つ思ふ
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人間は考える
葦
(
あし
)
の意味知らず 調べつ歩く葦の水辺を
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義父植へし老木なりたるイチジクの小さき実集めジャムにする朝
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週の明け戦ふ人の動き出すせめて涼しき風のあらんと
35
百均の一本百円ボールペン複数本よりオーラ出しをり
35
雨あがる
竿
(
さお
)
しなる程洗ひ物 活きる証が町にはためく
47
大雨に夫は一日骨休め アニメ見つつも畑を気にし
32
六十の壁越へ断捨離終われども吹く風任せの余生は望まじ
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すすきの穂似合ひし風は秋の風共に待ちをり虫とて吾とて
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船の往く中川運河の倉庫群 荷役に残る昔の
欠片
(
かけら
)
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アボカドの水耕の種変化無く夏の絵日記白きままなり
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歩道橋登らば汗の滴りて高き空にも秋は未だ来ず
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庭隅のチョコレートコスモス地味なりて秋の風情に合ふと慰む
31
エアコンを切らば朝まで虫の声こうして秋は日々近づきぬ
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長月は風流気取りて詠みたしや秋の七草探し歩きつ
37
目覚む未明 吾が十代に寝し刻よ 亡父の小言の 早よ寝よ懐かし
31
夕の風 昼の暑さを詫びるよに しなびし五感に秋ふわり来る
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文字も無く駅そば写真のライン来る立山かまぼこに思ふ旅先
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花散るも宿根草はなほ愛し 繋ぎ咲かすが生き甲斐となり
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虫の音と暁の明星空の色 庭見草にも朝は来るなり
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受験の子眠れぬ夜もあると云う どうにかなるの付箋あげたい
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バス待つ間 風よく通る木陰にて見知らぬ人と雲の峰見る
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夕餉時 昔の常識説く吾を 今時ありえん
娘
(
こ
)
は呆れ言ふ
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東窓開けし確かむ朝日影 暦に沿うて季節の進む
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盆明けは夏の宿題終わらせた子供の様なり主婦
殊更
(
ことさら
)
に
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