青山田歩歩
190
226
投稿数
663

令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。

早々に日射し陰りし晩秋は日暮れと競ひて晩酌待つ夫
21
引き寄せの法則ありは真実か新刊の見出しにふと思いたる
26
秋日和 風無き庭にメジロ二羽 残りし花の狭間たわむる
36
曲流し我流のノリでリズムとる サザンのパワー部屋中満つる
33
岬下り 浜を歩かば海の家 氷の文字見し 早も懐かし
37
未だまだ苅田の草は青きまま木枯らし吹きて冬田となりけり
40
段々に好きを諦む歳となる ならば詠みたし今出来ること
45
雨上がる もみじの雨粒葉を遊び ポツリ落ちたり たまゆら光り
34
鳥渡る 諏訪湖の水辺賑わかせ冬を遊べや春帰るまで
40
おも浮かぶ そろばん塾より帰る吾を 頬被りの亡母はは夜道に待ちをり
43
渋柿を干して安堵の秋の昼 色変はる頃冬は来るなり
48
友の如 感性似たる短歌うた読まば 笑ひや迷いじわりと刺さる
41
秋の句に収まりの良き語彙探す時間かかりて雲流れ往く
39
午後に聞くオルゴールの曲優しけり尖りし吾を撫でるが如し
48
半月でコキアの色は赤み増し季節の進み確かむ秋の日
38
風を避け駅の待ち合ひ来し人は寒っと二回くぐもる声で
52
忙しくもペットに和んだ子育て期 亀の名コナン楽し昔日
37
いろ寂し晩秋に向かふ庭先の 椅子に乗せ置くサンタのオブジェ
45
豊作の冬瓜欲しがる人わずか所在なさげに小屋の隅っこ
45
足の指グーパグーパさせながら良き短歌うた出ぬかと明けを待ちをり
52
友からの枯野に雪舞ふ画像くる 冬を覚悟の文言添へて
50
未来予想 オールドメディアは煽りつつ紙面の片すみ 干支の運勢
39
仮装して長過ぎシッポを笑ひ合ふ何と平和よこの国ニッポン
31
野辺にあり青きツユ草そそと咲く名前愛らし姿に合ふて
52
遠征の舞台終わらば星月夜 三つ増へたりパワーの目盛り
41
車窓には短歌うたの題材散らばりて少し残さる稲穂の意味など
34
流れゆく時間を止めて風になり人情深き縁者召さるる
32
日の暮れの西側座席の眩しさが不意に懐かし午後の踏み切り
47
転ばぬよう自転車ノロノロ走らせて特売品と帰る秋の日
56
霜月の賀状じまいの挨拶文 人の断捨離したよなされたよな
41