青山田歩歩
141
153
投稿数
409

令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。

朝五時半 始発電車の音澄みて 冬らし今日の 始まる音なり 
40
もみじ照る 香嵐渓に人溢る 山の彩いろ落ち 年の瀬に入る
34
野山いる 早足うさぎ追ふように おさなご走る イチョウの葉は舞ふ
29
こんな日は 録画してあるコント見る やっぱツボだわ 東京03
24
今年また おしゃれなイルミ灯る家 出窓に白し六花の飾り
31
葉の落ちし 寒ざむ裸木並ぶ道 樹皮の黒さに 空の青冴ゆ 
27
ビル街の 強風小さき苦行なり 花屋のトナカイ 毛糸の帽子
35
スーパーの 音声レジは食い気味に あれしろこれしろ 吾慌てさす
39
昨秋は 落ち葉に滑り転んだと ふとよみがえる 枯れ葉舞ふ道
27
水面にて 染まる山見る ユリカモメ 水に白花浮かぶが如し
36
容赦なく 冬が来たなり木枯らしの 踏ん張る柿の実 スマホに録りて
35
青空に 紅葉映す水鏡 浮かぶ落ち葉に 鴨の一掻き
42
秋の午後 落ち穂探しぬ鳥たちも 何時いつしかねぐらに 戻りて眠る
25
低く垂る 黒き雨雲見てをりぬ 気になる特売チラシと交互に
31
うた友の 筆名の由来どこからか 秋の夜長に ふと気にかかり
32
金風が ジブリパークの木々渡る サツキを見たり ドンドコ森で
21
しらさぎと 吾も一緒に瀬音聞く 心安らぐ小春日の午後
31
いつもなら 少し息上げ登る坂 今日はスイスイ 秋のマジック
42
庭出でて 花見て雲見て秋を詠み 雪舞へば冬詠む光陰
34
当たらずも 二十四節気一つなる 小雪近づく 秋花散らずも
30
自転車が ベルの代わりに口笛で 吾抜かし行く 寒し川縁
24
ふと見れば 早々売らる しめ飾り やっと来た秋 冬に急かさる
39
つつがなく 今日のひと日を送れる様 娘に戻りて 御祖みおやに手合わす
34
街路樹の落葉散らばる散歩道 風が教える 冬は直ぐそこ
41
野に遊ぶ 幼子おさなご帽子を草に乗せ カマキリ居るよ 優し風来る
36
我が世代 気持ちは若い 二十ほど 女子の心情 飲み会にて一致
22
秋寒の 季節となりても二十四度 窓からフッと 白風入り来る
31
早々と夕焼けの入る居酒屋で グチと笑いで友との深酒
34
何気なき 日常捉えし詠み人の 感性の縁に ヒストリー混じる
37
読み返す 十年日記あと僅か 秋入り作る 干し柿、甘酒
34