青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。

夏そばの花の白きや初夏の色 新蕎麦味わふ 村の七月
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断捨離で幾度謝っただろ亡き父母に 想ひ出そっと絹に包みぬ
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念願の断捨離、庭活ほぼ終わりたるを知る意味心に刻む
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日常に突如降り来る厄介も ひょいと抜けたし吹く風に乗せ
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明ける前 今日の一日ひとひを算段す仕事に足りぬあれやこれなど
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うたかたにオフ会あらば楽しけり 老若男女で歌人当てゲームし
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走り梅雨しとどに濡れし花畑 鳥さへ鳴かぬ朝の寂しき
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悲しくも風鈴の音も騒音と これも時代ね。友ポツリ言ふ
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ひととせが いつの間に過ぎ梅仕事 地味に楽しや梅酒に梅干し
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すれすれに水田に姿映すごと飛ぶ子ツバメに来る夏思ふ
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ここで読む数多あまた短歌うたに吾を置けばどこか重なる歳を経た今
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匂い満つ友とそぞろのバラ回廊手入れを思ふ二万の株の
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雑木林ざわわと揺れる古民家カフェ こだわりランチの過ぎるヘルシー
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縄張りか けたたましほど鳥騒ぐ 彼方に飛びて歌ふが楽しぞ
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目覚め良し小窓の外より聞こへくる鳥の声にて起こさるる朝
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朝出会ふおうな畑の草を抜く丸き背中は土慈しみ
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日記には良き事一つ書けと云ふ 花見て歩けり空青き日に
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夏手前 合図来たかに蔓のばす支柱上るを見る朝楽し
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朝の明けアジサイの花露落とし気づかぬ夜半よわの雨を教へり
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韓流ドラマ気力体力要るなれど何処かはまりし昭和の世代
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残り鴨飛び立たぬのかいまだまだ 訳でもあるか足でも痛いか
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眠れぬ夜 明け待つ時間ときの長きこと 吾亡母ははに似し 思ふ母の日
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登校の子供ら二列で静か往く今日は休みか元気なあの子
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瑞々し五月の色なり柿若葉 緑深くす夏の頃には
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葉を伝ひ雫落つるも音の無し苔の花見る山路も初夏なり
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どう詠めど 家族も誰も知らぬ場所 気楽で楽し うたかたの場所
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広大無辺北アルプスの麓にて移住のチラシ無理とて憧るる
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わさび田の近く湧く水飲めるらし地中の清冷ボトルに満たす
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濡れ落ち葉 めくりてサワガニ見つけたり 滝まで五分葉もれの坂道
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安曇野に萌木の春来て道祖神 優しお顔で旅人迎へり
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