青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。

街路樹の落葉散らばる散歩道 風が教える 冬は直ぐそこ
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野に遊ぶ 幼子おさなご帽子を草に乗せ カマキリ居るよ 優し風来る
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我が世代 気持ちは若い 二十ほど 女子の心情 飲み会にて一致
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秋寒の 季節となりても二十四度 窓からフッと 白風入り来る
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早々と夕焼けの入る居酒屋で グチと笑いで友との深酒
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何気なき 日常捉えし詠み人の 感性の縁に ヒストリー混じる
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読み返す 十年日記あと僅か 秋入り作る 干し柿、甘酒
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邪心無く 抜きつ抜かれつ遊ぶ鳥 足止め見れば 心のゆるぶ
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十月尽 リンドウに雨そぼ降るも 青きままにて 深秋に入る
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ママ友のリーダー格は来なくなり じゃない方の三人話が弾む
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早朝の雨落つる空見ておりぬ 何か変わるか日本の未来は
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思ひ出の欠片集めて人ひと生きる 優しさ貰ひて勇気貰ひて
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目標の 名城百選成せるまで 痛む神経 撫でつ前向く
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母言ひし 幾つになっても服は欲しい 傘寿の言の葉 今も愛しき
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二回目の洗濯回す朝七時 鳥高く飛び 嬉し秋の日
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色を待つメタセコイヤの並木道 二十年経ちし冬ソナの道標
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木の根っこ 磨きて花台作りたる 父の背中は小さく丸まり
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山ふもと 日本の原風景をてふてふと もみ殻匂へば 暫しばしの郷愁
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草丈の低きに飛びし秋の蝶 野に花あるに早よ舞ひ上がれ
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生き下手で どこか似ている友の居て 互いの不器用互いに笑ふ
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秋空と古城見上ぐる花野にて その時代室町に秋桜あらねど
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よく借りし 林真理子のエッセイと小説懐かし は行の図書棚
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年を経て叱ってくれる人も減り も一度母に叱って欲しき日
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名曲流る曇りガラスの珈琲舘 一人座の吾の落ち着ける場所
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明日あすの夜に 十三夜なる月の照る ススキの切り口 神の宿り場らし
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秋祭り 安寧の世で聞く火縄銃 空は一つぞ戦よ終われ
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木立ち影 夏の名残りの寂しさよ 貼がし忘らる 花火大会八月十日
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そこここに秋が顔だす日本晴れ 半時歩くもまだ出ぬ一首よ
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雨しとと落つる寂しき秋の川 魚探せど川面に影なし
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吹く風に思ふがままにススキ揺れ 白し花穂かすいに秋の陽の照る
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