Utakata
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青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。
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ゴザ敷きて 童女ら飽きず ままごとす けや木の木陰 昭和の夏の日
22
結界に皆が一礼鳥居下 そこに猫寝る旅のひとこま
31
人乗らぬ鵜飼いの木船隠す如
(
ごと
)
ふうわり立ち込む白し川霧
26
吾解
(
(
げ
)
)
せぬ 歌人の難し文言を検索せしば ほぉと声出る
29
本堂の法要さぞかし暑かろと うちわ配りぬ住職も汗
39
趣味持とう 気が滅入る日は外出よう 真顔で語る女子会の昼
20
無防備に夏陽を受けしバスケの子 水筒だけを木陰に置きて
38
青蔦
(
あおつた
)
の茂る空き家に残されし白きボールに七月の雨
34
朝涼の風を巡らす家中に ほんの束の間夏が薄れし
38
この時期の川縁
(
かわべり
)
散歩は魔の道よ へびよなぜ今 目の前横切る
18
園児らに 先生笑っておはようと 園庭プールに水はりながら
22
齢
(
とし
)
重ね 親への想いふつふつと 遠慮信じた浅薄な吾
23
物覚え悪くなりても外つ国
(
とつくに
)
の目に入
(
い
)
る様を今も忘れじ
19
亡母
(
はは
)
言ひし 齢をとらんとわからんよ 解ってきたよ痛みも不安も
36
悠々の空に線引く飛行機雲 徐々にほどけし青に溶けゆく
36
菩提寺
(
ぼだいじ
)
の歴史を知るや夏木立 夏の祭りを静かに待ちをり
26
目凝らすも短歌
(
うた
)
のたねは見当たらず縦に降る雨 目を霞
(
かす
)
ませり
27
勇気出し一人カラオケ行った友 小さな一歩に拍手送るよ
26
ドローンより湿原撮
(
うつ
)
す画像見てシカの群れ追ふ吾も鳥なり
34
寺街道お地蔵様の名言を神妙に読む若者の居り
26
滝落つる自然歩道下滝カフェのあじさいに降るしぶきや優し
25
梅雨晴れに草引く隣人玉の汗庭木の陰に夏帽子揺れ
29
喫茶店御婦人の声よく通り回りの客も身の上を聞く
37
トトロ来るトンネルのごと緑道に はらり落ちくる病葉
(
わくらば
)
赤し
26
亡家族
(
かぞく
)
居た土間と縁側在りし家夢でもひととき戻りてみたし
29
鳥歌ひ魚は泳ぐ思ふまま我ら持ちたし自由と平和
33
夕食の酒のあてには温しもの ふと思いたる雨の午後なり
21
梅雨に入り植田が青田に変わる頃畦草
(
あぜくさ
)
繁りて白サギ隠さる
25
未だ娘
(
こ
)
の弁当作りつ今朝もまた頭入らぬ基礎英語聞く
25
木々に落ち青葉を揺らす梅雨入らば直ぐ来る夏の猛暑憂いぬ
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