青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。

生き下手で どこか似ている友の居て 互いの不器用互いに笑ふ
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秋空と古城見上ぐる花野にて その時代室町に秋桜あらねど
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よく借りし 林真理子のエッセイと小説懐かし は行の図書棚
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年を経て叱ってくれる人も減り も一度母に叱って欲しき日
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名曲流る曇りガラスの珈琲舘 一人座の吾の落ち着ける場所
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明日あすの夜に 十三夜なる月の照る ススキの切り口 神の宿り場らし
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秋祭り 安寧の世で聞く火縄銃 空は一つぞ戦よ終われ
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木立ち影 夏の名残りの寂しさよ 貼がし忘らる 花火大会八月十日
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そこここに秋が顔だす日本晴れ 半時歩くもまだ出ぬ一首よ
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雨しとと落つる寂しき秋の川 魚探せど川面に影なし
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吹く風に思ふがままにススキ揺れ 白し花穂かすいに秋の陽の照る
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道すがら色付きを待つ街路樹を 毎週撮りて冬来るまでの日記とす
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歩き来て夕焼けチャイムの ふる里 に祭り間近の吾が里思ふ
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よく聞くが エモい の意味があやふやで 早よ検索せよと老脳指令す
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謝意の意を短歌うたで詠むには短すぎ 百字ありてもまだ足りぬやも
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リサイクル店 百円で処分す芝刈り機 後日三千八百円で鎮座しており
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断捨離で意見違ひて口喧嘩 とっくに忘れし優し声など
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趣味短歌始め四つ目の季節巡り来し 何より嬉しは続けをること
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賢人が知識は武器になると云う 少し足りぬがコクリ頷く
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山そびえ空も水面も青の中 差し色なるや赤しレガッタ
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レガッタを右に見ながら池の道 オール漕ぐ背に秋の陽光る
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庭の木にヒヨドリ止まりて部屋覗く テレビのニュース気になる如く
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この地では四季折々の短歌うた詠める 申し訳ないよな気持ちになる朝
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曇天の雲の割れ目の青空よ 明日は秋日か草の穂遊ぶ
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ミカバンドにボブ・マーリー イーグルス 全てのレコード売り思ふ ありがと青春
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我が気持ち誰もが皆と詠んだ朝 そっと削除す自意識恥ずかし
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亡き父母にきれいに見せたしどの花も 向きをあちこち彼岸の入りに
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新聞のウォーク大会お誘いの 挿し絵もみじの秋は本物
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本当は今日はちょっくら泣きたき日 小気バレバレされど踏んばる
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予報士の 例年ですと のフレーズを聞き飽き今日も夏服を着る
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