青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。

勝負時 中途半端な鎧着て戦ふ善人は槍やりも短し
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水鏡 若葉緑に空の青 浮き鳥黒く五月を写しぬ
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若き日の宴の時は過日なり 寂しさの裏自由を得たり
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山駅舎 待ち合い隅の招き猫 左手上げて人来るを待つ
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人生に まさか の坂は幾つほど 解っておれば準備できるに
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入母屋いりもやに被さるほどの大もみじ 谷風に揺れ屋根を掃きおり
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誰にでも短歌うたに詠み癖あるらしき 確かに吾もと腹に落ちたり
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草いきれ匂い立ちこむ畑にて 草刈る夫は夏を覚悟す
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野鳥より種子落とされし林道の 山苔やまごけの間に小樹の生えたり
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庭出でて果樹の花見る幸せを 心に留めたし気持ち落ちる日
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渓谷を白波立てて船の往く 谷は知るまい空の広さを
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公園でアイドル真似て踊る少女等 弾ける笑みに吹く若葉風
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酒蔵の多めの試飲に舌笑ふ ほろ酔ふ初夏の緑の杉玉
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屋久島行き フェリーの長き四時間は 悠久杉の刹那の一欠片ひとかけ
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特売日珈琲チケット二冊買ふ 知る人来ない安らぎの場所
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実家来て妻母嫁の荷を降ろす しばし娘は子供に戻りぬ
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独学の拙つたなき短歌うたにチリリンと鈴鳴る喜び幾つになりても
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山門をくぐりて涼し青もみじ 夏袈裟けさの坊様 暑さ嘆きし
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線路わき 種こぼれ咲く桜草 風圧を薫風とし咲く花強し
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人里を離れし洒落しゃれた森カフェは 鳥鳴く声もこじゃれて聞こゆ
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東風こちに揺れ葉擦れの音のさらさらと 木洩れ陽まぶし夏の始まり
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あちこちで鳥交かる森深く来て 歌詠む真似事まねごとするも楽しや
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田舎道 ふいに昭和が浮かび来る 子供の吾が母待つ夕暮れ
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煩わし日々のあれこれ蹴散らして 癒しのボサノバ聞いて眠ろう
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れ合ひて校庭走る赤白帽 春風そこに交じりて遊びぬ
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目の前で起きし不条理よくあると 逃げる吾の意気地の無さよ
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街路樹の なんじゃもんじゃの白し花 雪の様に落ち 早苗月来る
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そぞろ行く のぼりはためく城下町 つがいの鳩も食べ歩き楽しと
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親は子を 子は言葉無くも親思ふ 変わりなきもの 時代変われど
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千の風 愛しき人の元に吹き 涙乾くが一番嬉し事らしき
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