Utakata
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青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。
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ウグイスの初鳴き待ちて歩く道 春の音待つ弥生の月に
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つつつぃーと水面を広げカモの行く彼方の雪山目指すが如く
39
蔵出しの辛口旨し三千盛フェスタの庭のおでんに行列
34
カフェの奥知り合ひし日の想ひ出を語る友の背陽光降り注ぐ
38
虎落笛
(
もがりぶえ
)
静まりつある二月尽濃尾平野に眩し陽の照る
39
春待ちて春告鳥は歌ひ出す 人や野遊び花便り待ち
40
気負い過ぎ空回りする吾を見て楽に行けよと風花の舞ふ
51
待ちわびしフリータイムの日々なれど何処かに残る曜日のこだわり
46
近年は凍らぬ湖 諏訪湖ゆへ
御神渡
(
おみわた
)
り神事水鳥知らずや
30
聞き慣れし洗濯終る合図音普通を感謝し今日を始むる
51
心配の種など蒔いた覚えなしされど芽を出す春でも無きに
58
きさらぎの美し星の凍てる夜も暦いつしか向春となり
44
雲の飛び
眩
(
まばゆ
)
き空を見上ぐりて どうにかなるのまじない一つ
41
亡父
(
ちち
)
くれし娘学んだ学習机断捨離出来ず今吾が使ふ
41
山路奥つばきの里に雪降りて白に際立つ花色葉色
34
ついと来てついと消へ行く雪雲のみぞれ降る庭つぼみは固し
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福は内 入り忘れた福居ぬか 寒波来る故どうぞお入り
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生くる意味リアルに映すテレビ見て優しさ貰ふ 番組七十二時間
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過ぎし日の想ひ出辿ればいつの日も季節も色も吾の中に在り
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冬送り群生に咲くカタクリに春風吹かば妖精舞ふが如し
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道なりの左右に春待つ桜ありされど凍て空飛ぶ雲速し
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生きをれば気持ちの乗らぬ朝のあり時の薬に癒さるを待つ
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声を上げ相撲観戦
夫
(
つま
)
とする出張ばかりの仕事終わりて
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冬の朝登りの坂を走り来たマスクの子等の荒き息聞く
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いつの間に六十路を超へし変わりたる嗜好に思考これ摂理なり
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セキレイの後に続きてのんびりと抜かさず歩く冬の温き日
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行かぬのに風雅なる宿一泊かビジホ二泊か居酒屋談義
26
過ぐる日の冗談めかした辛辣を忘れていて欲しあの時の友
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国内外 観測史上最大の風 雨 雪 火 世界震える
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病院の待合室は皆黙るフェイクの花にも少し癒さる
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