行く道は次第次第にくらくなり浮かんで消える面影増えて
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人間に怖がられないお化けたちハロウィンの夜はおうちでふて寝
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泣きたくて 入ったトイレ 汚すぎて 夢かと思った 現実だった
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一時過ぎ 栄養剤など服用し 五秒で眠る 受験期の日々
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萬歳三唱の就任ぬけ出でて英靈とふ悉皆靈の惡も反故 か
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「私が死んだら悲しんでくれる?」なんてわざわざ聞くことじゃないよね
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
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孤独 孤独 孤独 あれ、会話ってどうすればいいんだっけ
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亡き祖母の干したシーツはふんわりとグーグルマップで過去を辿れば
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私が今日 風邪で辛くて 休もうが 模試のある日は やって来るのだ
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「光あれ。すると光があった。」マジ? お金あれ。「いや、そういうのじゃない。」
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甘すぎて 喉を焦がした チョコレート 夢の欠片を 吐き出す夜か
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葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
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青春を共に歩んだ筈なのになぜ年老いぬ竹内まりや
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シリウスは オルゴールのごと ティンコロと 優しき音色で またたきており
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いつの間に冬はぬらむ一人るわが衣手に霜ぞ置きにける
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なんてことない風景が愛おしいうどん屋さんで心ぽかぽか
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幼き日乗った車を運転する 昔は空を見るだけだった
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わがいほは木の葉散り敷き道もなしいづくを分きて冬のきぬらむ
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木枯らしの吹き余しつる草のいほにさらにびよと照る冬の月
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神無月誰に手向たむけむぬさぞとて紅葉吹き払ふ木枯らしの風
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草の庵にかけひの水のおとづれも途絶えがちなる冬の山里
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一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
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まだ遠く 会えないあなたもいつの日か 大丈夫。未来を信じてる
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嫌いなこと、嫌いなひと、嫌いな… あー嫌いです 近寄ってこないで
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暁の寝覚めに鐘の音冴えて露は霜にや置き替はるらむ
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紅葉を眺めるベストな角度かな座る人なきベンチ微笑む
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けば モミの木、イルミ、 ジングルベル… まだ霜月よ? 気が早いって
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無条件に愛を与えられない人間に与える愛はない
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