小糠雨 休憩室の窓外そうがいに 子らの声なき広場の桜
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桜桜さくらさくら 花をいだきて 舞う月夜 永遠とわに散るなと 願いでつつ
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一歩ずつ踏み出す足にいのち載せ幼な子笑むや 春のきざはし
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ため池の堤防で詠む春の歌「鳥はさえずりたんぽぽ笑う」
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吸わないで買っては欲しいたばこかな防衛費まで虫が良すぎる/増税計5回で
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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富士の嶺にかかる浮雲かくせしを払わざらなむわれならなくに
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温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
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君が去り空白ばかりのひと日には花の下にてひとりで歌おう
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美酒なれば春の灯りに寿ぎの影揺れはじむ間集まつりの宴
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空近き 稜線へ立つ童子を照らす小鉢の碧い竜胆 「りんどう」
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ぼた雪の 椿枝垂れる 春の朝 雪の間に落つ くれない滲む
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通院と買い出しお勝手だけだって有るよと語る日々の歌かな
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ひさびさに ちま猫ちゃんの「おきてニャーン」 起きるよ食べるよ チーズ蒸しケーキ/アップルパイ売り切れ
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一年ひととせに一度の福運なる日には列をなしたり来ぬを求め
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亡父ちち遺す『原野』に春は訪れて山桜咲く 些末を知らず
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モクレン 白さ映えるや 春の碧 白陽浴び 花咲き満ちて 心うららなり    
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変はりゆく 街並みの中 桜咲く 古戦場のみ 置き去りにして
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十八の桜匂いし君想ふ 十八の孫 春の麗へ
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友とランチ 応援めしと 決めて行く 聴くだけでよし 頷くだけでも
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出会わなければ 良かったなんて 思わない そんな別れが また一つ
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「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
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蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
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死の直前考える事は死ぬ事だ正義なんかで助けちゃいけない
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足跡を波に消されて抱き寄せた君は海より深くはかなき
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雪解けの 春の鼓動を風に聴く 桜舞い散るせせらぎの路
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やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
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青バナナ吊るし置くうち黄に熟し やがてあばたの天人五衰
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球音がカキーンと響き弧を描き光をキャッチ勝ち負けはなし
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今週の五枚のシャツに火熨斗かけ いろいろなこと平らに均す
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