うたごころはや死にしかば現實の實ももたざるはなごろもかな
9
どんぐりを蹴ればカラカラ転がって笑って歩く小道は秋へ
53
さばさばさばこきくれなゐのはねごろもたててふるなむしらかみのゆき
13
木の香り 雨が降る日は 更に良し 悲しい事も 全てを浄化
25
正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
33
一瞬で 四十年を 巻き戻す 同窓会は 五層の窓に
22
禁慾の庭園ならで忌憚の百花白百合の髄蘂ゆこぼるる音せし
11
常識こそうたがはるるまへひとは鳥なりし うたがはば飛べざらむ
18
決戦は次の休みとなりました 愛だけ持ってお越しください
10
出雲石切って磨いて御統の勾玉作る高天の原で
12
この歳になって気づいた夜の帰路 母の夕飯幸せの味
12
ふつうなら とっくに憎まれてるはずの 前世がたぶん猫だった人
38
ほろ酔いの巫女ちゃん今日も氈鹿の毛皮に座してひとり酒呑む
5
土の中 空夢見ては なけずいる ヒトヨノユメに 空知らぬ雨
10
また恋をしてエレジーにする作詞家になっていた北国で泣く
14
年忘れ私の中のザワザワをステンレスの鍋で煮てみる
24
年の瀬に独り呟くありがとう心ある人言の葉優し
42
「バイオリンではなくビオラみたいだね」言われてみたい句を歌を詠む
10
風邪引きも動き出したる月曜日のど潤せと寒の雨降る
39
ルビの雪 、が 降ります、と、雨、に潰ゆ、 る、 いのち が、ほら 、ほら、と 、
17
                               | 、
6
ころされたいのちをかへせいまのいまもころされてゆくいのちをかへせ
36
湯の宿でスマホ遊びをする寒さまだ秋なのに眠れないだけ
8
人の顔? 猫の顔にも 見えてくる 寒さに耐える パンジーの花
31
かなしき袖余そであま浮浪雲一はぐれぐもひとつ かれのこしたもいつまでか
9
雪の木戸まだ起きぬ街微睡まどろみの中で燻らす煙草の寂しさ
13
目標を見失いかけてもう泣こうかな思うより句を歌を詠む
16
嫌なこと忘れる努力するよりもまた初恋をしまくる若さ
10
方向は正しい続けたら見えるゴールに春が待ってる
13
月命日 長き通い路耐えかねん 泣かせてくれるな待宵の君
9