春風の運んだような筆跡で 顔も知らない君に恋した /創作短歌「手紙」
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見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
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一筋の祈りみたいな名前やね「のぞみ」私は東京へ発つ
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エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
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木の枝の何処に潜みし寒すずめ一斉飛び立ち空色変へし
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短歌うたで知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
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窓を打つ風が夜通し哭いていてもらい泣きする眠れない夜
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忘れてた 言葉をキミが レンチンし 去年の夏が 今夜のごはん
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たった今 Bluetoothで ペアリング 去年の記憶を 君が再生
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勉強に しがみつくのは 辛いけど 手を離しても 行く場所はない
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朝日射す清くて強い眩しさに私は灰になってしまおう
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受話器越し 短歌を詠んでいる キミの聲 この瞬間も 短歌のなかに
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きっと君は女を使い捨てしないでもそのノックに応えられない
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追いかけて つかまえんとして 逃げられて 空に召されし 君の温もり
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雪にさす 朝陽あさひの色は 生成り色 忘却の彼方かなた 竹を編む人
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留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
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雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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アルバムをめくりて若き吾に問ふ 夢見た未来獲得出来たか
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如月の朝の光は春近し 夜泣きの孫も一年生に
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へこんでた 友が笑ってくれたから 昨日の失敗 しといてよかった
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やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
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退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
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われの政治に沈みゆく午後の選挙車へ冷たき瞥を送る
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お年寄り黙々と雪掻き続く 豪雪画面言葉なく見ゆ
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喧嘩して、仲直りして、ご飯食べ。家族という名の終わらない恋
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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「親」という役を降りない母と飲むクラフトビールの苦い延長
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甘言に迷わされずに一票を思うが誰がなっても一緒
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カサついた くちびるから出る 言の葉よ 日が変わるまで 止まないように
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