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おっさんよ「納豆記念日」よく詠んだ 歯の浮く本歌に一石投ず
7
豆の香の木綿豆腐は堅くあれ もさり武骨な
益荒男
(
ますらを
)
の味
8
それぞれの星の形は違うけどみんな揃えば一つに輝く
9
麦の穂を 自由自在に 遊ばせて 光をうつす 風のマエストロ
46
気に入りのクッキー缶に本年の七夕飾りしまい納涼
39
おびただしい 数のセミ鳴く 森の中 狂おしいほど 救い求めて
42
防犯の カメラに映る もののけは エゾリスの腹 手足ひろげて
29
気がつけば靴も鞄もTシャツも電車柄だね二歳のわが子
39
六時半 希望の朝が 流れきて 青空にのぶ 子らの手のひら
31
なすりつけ あって別れた あの人が 大事なカバン 届けてくれた
25
「かぐや姫」検索したらこうせつと伊勢とパンダが笑っていたわ
12
どことなく 憂いをおびた 秋空に 例大祭の 花火は上がる
27
どうしたら 浄土へ着くか 今年あと
三月
(
みつき
)
と半分 ストーブ
点
(
つ
)
ける
29
賢治忌がすぎて星負うあらし雲
夕
(
ゆうべ
)
に紅く灼け露落とす
9
夜のびて 雨雲 空を隠すとも 月日はいつも この世 照らして
27
とぐろ巻く 気持ちがとびだしそうになり 父と離れる時間を買った
30
命日や臍の緒眠る白箱を開けては耽る母の面影
37
風邪をひき眠るあなたにたくさんの幼き頃の寝顔が宿る
38
美しく咲いた桜の今はもう落ち葉となりて皆がゆく道
30
わかるわかるわかるわかる連続で四回言うと嘘くさくなる
14
いつからか爪の甘皮剥くのやめ分厚くなりゆく面の皮かな
19
親指の深爪しくしく痛む先かすかに感じる冬の後先
24
納豆が糸引き合って寄り添って 私もこの地でそうして生きてく
25
落葉に紛れた蝉の抜け殻は夏の思い出と共に砕けて
20
異国の字 刻まれし瓶は この浜で 安息を知り航海を終え
23
追い詰めて追い詰められて優しさを壊したくなる皿を割るよに
20
この歳になって気づいた夜の帰路 母の夕飯幸せの味
12
土の中 空夢見ては なけずいる ヒトヨノユメに 空知らぬ雨
9
縁の下で目立たぬ場所で支えても 誰も気づかぬ我の汗には
25
あどけない寝顔を直ぐに起こしたい 聖夜零時にプレゼント置く
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