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南国は
都会
(
まち
)
で疲れし 吾癒やす 果てなく続く とうきび畑
37
湯たんぽを買った 一人は寒いから 湯たんぽを抱き 命と思う
16
無人駅のようにさびれたわたくしのプラットホームに冬降り立ちぬ
27
私には無いもの全部もってるね 若さと愛嬌、彼の隣も
13
間違いか正解かとかいうよりも別の答えが出てくる人生
19
たくましき ガジュマルの木に 宿る気に 活力もらひ 冬を迎える
31
気にかける親のもう居ぬ
故郷
(
ふるさと
)
の天気予報をついまた見てる
30
朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
57
「本日中にお召し上がり下さい」仕方ないなあ寝る前のケーキ
22
冬になり バッタも茶色に 色を替え 自然の中で 生きる強さよ
32
限られた 時間の中で 人は皆 命を燃やし 言葉を
遺
(
のこ
)
す
30
掃除ってしなきゃこんなに溜まるんだ風邪の間に丸まるホコリ
45
恋人らのないしょ話を聞き終えて砂浜はまた海と語らう
20
味噌おでん かやくご飯に お新香 紅葉見納め お不動尊で
29
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
25
まどろみの夜ほころびゆく午前四時そっと犬と歩みゆくかな
38
冬の日の景色と思い重なりてあと幾度かの紅葉散りゆく
18
明日の午後母の痴呆の結果聞くどんな結果も
母娘
(
ははこ
)
ですもの
29
はつらつと若きスタッフ心地良く週一なれど心が弾む
33
白菜の葉から葉へと紋白や ぬくき陽が差す午後の菜園
35
半分の 月が私に お似合いと 満月ほどに 完璧でなく
35
山茶花の花びら降るる日溜まりの僕に秋の日静かに降るる
51
健康になるべく治療を開始してトレードオフの痛みに戸惑う/健康とは?
27
名も知らぬ木に艶々と赤き実や 名も知らぬ鳥梢渡りぬ
34
雪原のような白鍵さまよひて悲しき調べ一人辿りぬ
21
哀しみに刹那打たれて落丁の次第に増えし人生を生く
47
夜想曲弾かんとしてもその中に密かに宿る夜は逃げ出す
22
東窓開けて見る月煌々と 恩ある人の訃報が届く
37
中一の英語で知ったクリスマス。ケーキ作りにひと月かける
28
寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
22
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