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古めいた茶店も手伝う少年も 時代を紡げ 紅葉ひとひら
16
無人駅 氷雨で濡れる単語帳 私は私を好きになれない
17
山芋も皮を
剥
(
む
)
かなくなりました 手抜き料理は
破竹
(
はちく
)
の勢い
37
柿の葉をかき集めては思い出すみなで集いて落ち葉焚きし日
21
そこでまず相手の登記を確認し まだこの話サウナでします?
10
寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
21
神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
30
万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
54
冷たいな 冷たくしたのは僕だった 優しくないと優しくされない
14
雪が降る むかし絵本で見た姫がガラスの靴を履く静かさで
19
甥からのフランス土産チョコレイト絵柄エッフェル包みし甘さ
16
北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉を
解
(
ほど
)
いてくれる
46
夢を見た 笑い合ってたわたしたち なんにもなかったみたいな顔で
12
強い
女
(
ひと
)
嫌うあなたが好いていた わたしの弱さ 早く捨てたい
11
アマリリスと見紛うほど大輪に咲きし花瓶の百合は微笑む
23
頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
19
暁の空に下弦の細い月 雲にのまれて隠れて消えた
24
無音なりあったかまぶた南向きたった独りのこれがいいのよ
14
安売りの値段につられ毛糸買うも 編み辛過ぎてはかがいかない
17
どうしてか 今日が冬至と思い込み 南瓜を煮たり柚子を買ったり
21
焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
46
黄昏
(
たそがれ
)
に一番星もまだ見えず 三日月
縋
(
すが
)
る爪痕のやう
22
日々つづく グレートーンに 鐘鳴らす ポインセチアと
夫
(
つま
)
の蕁麻疹
/
🙄メリークリスマス🎄
25
父さんの
お母さん
(
おばあちゃん
)
から僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
47
待ちわびた 本が届きてうきうきと 開いてみれば「前、買ったヤツ」
16
聖夜明け、そ知らぬ顔の街角に 吹く
乾風
(
からかぜ
)
が私を嗤う
18
プレゼント、大きなケーキ、クラッカー 子供の頃は喜べたのに
20
うすよごれ てちてちホームをゆくきみよ何を見るよ地に近い世界に
19
床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
44
手の内を見せず鮮やか初勝利さすがベテラン引退間近
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