Utakata
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この電車動くと君は過去になる雪がやむころ想い出となり
31
君がまだいる頃に買った洗剤を使い切れずに歳を重ねる
17
何にしよ? やっぱりカレーね 好物の 夫退院「うまい!」と
頬張
(
ほおば
)
る
35
我を越え三児の母となった
娘
(
こ
)
よ 出産終えて
貴女
(
あなた
)
はまぶしい
35
「チャッチャッチャッ」もう聞かれない足の音 歳老いて
犬
(
キミ
)
はひたすら眠る /ののの様へ
27
切れぎれの雲の向こうに有明の月が隠れる冬の明け方
22
食卓に朝を届けてくれるからクロワッサンはさん付けされる
20
どす黒くざらりと粗い喉越しの憎しみに似た何かをごくり
10
朝靄の中に光の染み入りて白木蓮の蕾ふくらむ
24
開花予想23日と言うけれど
蕾
(
つぼみ
)
はそれを知ってか知らずか
18
きっかけは「
舞い上がれ
(
朝ドラ
)
」の貴志くん 彼の短歌に憧れ、始めた/明日で投稿丸2年
24
きっかけは色んなところ
潜
(
ひそ
)
んでる 糸を引き寄せ出逢ったUtakata
28
絵が好きなあなたなら絵を乗り越えることのできない壁にも飾る
13
幸せはスプーン1杯くらいでいい 紅茶に入れるとほんのり甘くて
24
頬を刺す日差しはすでに春日和 無事に彼岸参りを終える
22
息子
(
きみ
)
作る オニオンリング ハフハフと 揚げたて隣で 立ち食いをする
20
残月の光冷たき広場からほぼ貸し切りの路線バスに乗る
16
春が来た おニュートップス・ボトムスに 袖を通して行ってまいります!
22
てっぺんを今日も迎えて終わらせる 刺し子の魔法が解けないでいる
25
空見上げ あの日のことを 思い出す 祖父が残した 夢の続きを
15
病人の肩をさするその温さ気の毒なのに羨ましいのだ
10
昴の空 飛行機一機飛び立った 思い出すのは神格化した君
10
君のこと特別な人と勘違い 結局周りとおんなじ他人
A
7
文字なぞり普通の世界に喰らいつく 私はいつまでも利口になれない
7
山を行けば幹に苔生す桜ありて少し咲く花に風は冷たし
23
人生は重き荷を負う旅と言う人にはキャリーバッグを勧める
12
振り向いた名前で呼んで餌をやる昨日はヒロシだった野良猫
19
出会いはきっと偶然 別れさえ必然だった、そう願いたい
10
彩りも鮮やかな嘘も隠したいドレッシングの底に沈めよ
15
大丈夫 もう大丈夫 と繰り返す 魔法が呪いに変わらぬように
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