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「重たいか」心配そうに母の声 荷を持つための我が手なりしも
20
鳥の歌いつしかやみて花寒に空の涙の音のみぞする
17
山椒の新芽の相違 尋ぬれば
犬山椒
(
いぬざんしょう
)
なる憎めぬ騙し
8
雨の中 挨拶回り 君が来る 再会喜び 話止まらず
27
企画書で 熱く商談 若手社員 今月退職 素振りも見せず
30
微睡
(
まどろ
)
みて
隣席
(
りんせき
)
の人に 触れぬやう 眠気覚ましに 歌を
推敲
(
すいこう
)
33
人間の 春を見続け 人間の 醜さなんか 知りたくなかった
9
我が部屋に干したシーツの洗剤の香りの満ちて雨の音優し
25
パソコンはグーグル先生付き添いで牛歩の学び焦ること無く
33
痩せないといけないのかな?寝る前にとりあえずやるストレッチだけ
28
残雪に うさぎの姿浮かび出で 雪解け水が田に満ち光る
25
雨の日に雨を歌ひし曲聞かば ひととき昭和がワープし戻り来
39
入学を祝う鶯うららかに 揃いし蕾ら春風纏ひ/蕾のような新入生を祝って
25
汝が心鈍き我さへ絆しけり満てぬ思ひを独り見つめぬ
14
夫婦喧嘩 激しさ増して 炬燵猫 瓶飛ぶ前に 縁側へ去る
21
毛布
出
(
い
)
で 吾の枕に長々と 寝そべり
毛繕
(
けづくろ
)
い 初夏と紛う朝
20
書くことも 読むことすらも 遠ざかり 私の文字は 未だ汚い
21
昼休み ウキウキ見るも今は無き 猫の鳴き声 響く新宿
9
今も今 桜前線 北上中 例年よりも 気が早いらし
14
「若さ」といふ通知はこなくて気づいたら「老い」のフォルダに分類されて
24
クワガタを 捕獲にいって 穴見つけ 指で手繰れば ゴキブリだった
14
クワガタの 幼虫いるか 木の穴に 取り出したるは 芋虫だった
18
パンツルック
流行
(
はや
)
りて 街に結果あり 背きて揺らげ スカートの花
24
あしひきの山切れるところ古屋連なり 日入る海に雪崩れん如し
12
君歌う二つの花の寄り添いを続けるために送るそよ風
15
葉野菜の二色の森と糸人参 苺も添えてコロッケどうぞ
24
葡萄酒と青いベリーを煮て光るソースでどうぞフィレのステーキ
31
音楽が道標とは名ばかりで映画のような詩を作る日々/折句・おみなえし
15
春がきて ハートも芽吹き おしゃべりに 文字は口ほどに ものをいうもの
16
朝食のテーブルには「これ観てよ」と言わんばかりのリモコンがおり
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