バッグ抱えデイの窓辺貼り付く義母に くるり背を向け気づかぬ振りを
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怒り棄て 人になろうと抗うも 夢出て煽る 君へのさつい
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左右からライトの当たるキッチンに晒す吾の抱く影のさまざま
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明日来たる兄の寝床へ花冷えの深き夜しのぐ羽毛広げる
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待ち侘びし 桃の枝先ほころびて 桃源郷にいざなわれゆく 
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二人してベランダで見る赤い星東の空はもうすぐ夜明け
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うそつきと四年に一度の約束を果たしたらまた四年眠ろう
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薄冷えの夜半よわ ベランダにで 空を仰げば 北斗七星高し
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爆笑で沸き出す脳の幸の波「は」が満ちて虚脱の吐息の僕ら
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「だめ」という言葉の数だけ撫でるから僕は夜色のただの猫だよ
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だめだめに飽きたらおいで僕の店黒猫がいる照明店だよ
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凛として  寒さ忍びて  花咲かせ  春の日告ぐる  深紅ふかくれないの花
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見栄はってコートを着ずに出歩いて 取り憑かれたかよこしまな風
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のど痛しこれから始まる展開に 暗澹とする来週多忙
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蒲公英たんぽぽの群れの目線で桜見て何とか撮りたいこのツーショット
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君まさば 妙なる和歌を 詠みなむを なくて淋しき 佐保川の花
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稲妻の 如き君らか 葦牙(あしかび)の 萌えいでし日の 過ぎて遥けし
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春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
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雨に濡れ 桜色増す 老木を スマホに写す 笑顔の夫婦
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週末に 雨に打たれし 祭り場は 静寂の時 耐える店員
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自宅にて 花見弁当 広げれば 雨には勝てず されどつまの笑み
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春まつり終えれば街も工場も戻る寒さにふるえるもよし
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枝垂しだれては心静かに咲く花の行く末思ふ性分しょうぶん苦し
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五目豆炊く出汁の香に癒されつ過ごす休日やすみのまろき静けさ
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膝抱え床の中にて胎児の形 ゆるり流れる刻を食みつつ
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山の端にゆるゆるのぼる月ありて花明かりもさす私の住む町
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「花びらがここまで来たよ!」子の髪を春一番がなでる夕暮れ
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古都の夜の宿の池辺に鹿ぞ鳴く春の嵐を愁うがごとし
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久々にサイト開けた喜びは短歌うたへの思いかみなさまへの思慕か
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うたかたの皆さまの短歌愛しくていいね押すのに忙しい夜
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