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「つかれたね」濡れたシーツに寝転がり君は全裸でフライドポテト
5
満開の桜が告げる新年度 気分一新それぞれの春
20
目薬を差したら何か変わるかな 何度でも巡って来る春愁
12
群青のスーツに笑みを貼り付けた青年がゆく四月一日
16
唯
(
ただ
)
ひとり抱き締めたくて君のこと たぶん恋ってこんな感じだ
22
西行の歌を
諳
(
そら
)
んじ老夫婦 桜尚舞う羨む我に
18
連れ出して欲しいとおもうハルウララ サクラはいまだに咲かないままで
10
聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
28
雨の中 カアカアカアと 鳴くカラス その鋭き目 力みなぎる
30
逢えぬ日に抱く微熱の囁きを星ひとつ詠む夜の短さや
23
廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
23
道端に打ち捨てられた私さえ 煌めく君が巻き込んでいる
10
いつの日か通り抜けたし 日本一長い商店街の端にて
29
死ぬ事に不服は無しと豪語せし 我の服薬手のひら一杯
17
身一つで 武器も持たずに 生きている
愛猫
(
きみ
)
は強いね そして優しい
38
幼気な春の魔女たちたんぽぽの杖を回して笑顔振りまく
13
いつだって手を伸ばしたら触れられる 夢の中でも温かい君
36
出来上がり二、三日後が美味くなるきな粉ねじりは待てば歯ごたえ
32
春だから訪問看護師入れ替わり前任者の今ずっと気になる
33
術もなくニュース見つめる白鳩の口に咥へし反戦ポスター
42
冬枯れの いばらも蒼く芽を吹きて 待ちにし
季節
(
とき
)
よ桜咲くなり
27
宵闇の月下の花は色褪せぬ 影も見ぬままただ散るを待つ
28
桜花なり 僅か十七逝きし友
存え
(
ながら
)
し身は恥の多くて
15
ワクワクを強要される四月かな ヴァニラのアイスが早く溶けでて
33
早緑の山椒の若葉艶やかに葉陰にひそと
小
(
ち
)
さき花咲く
46
外来の「ブログはじめました」の張り紙のQRコードにスマホの音なし
11
ひい孫が零れ桜の通学路嬉々として行くのどかなる朝
48
ひさかたの光散らしむ 忘れないよりも忘れるほうが優しく
11
人の世の 常とはいへど無情なり 親しき友の鬼籍の報せ
25
ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
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