朝ぼらけ人もまばらの墓掃除 秋はさえずる雨と風とに
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電話越し、君のギターを聴きながら組み立てているプラネタリウム
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移りゆく 季節に君を 忘れても 夏は切ない ままなんだろう 
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三階のボロアパートから見る月は道行く人よりわたしに近い
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よく冷えた麦茶を口に運んだら飲んだ先から夏が熟れゆく
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穏やかに 笑い合える日 君もまた 忘れぬ記憶 口に出さねど
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喪失の 胸の痛みは 消えねども 想いの深さ 吾に教える
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月面を駆け抜ける雲を惑星が成長痛に光浴びせる
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そびえ立つ山の向こうで暮らしてる君も見ている落ちそうな雲
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軍国に生きたかつての青年は 「優しく在れ」と我が祖父となり
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悩みなど特に無いままのほほんと呑気に吾は生きてるんだなぁ
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奮発し夏用ファンデ買ったけどめんどくさくて結局すっぴん
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残暑だというのにまだ灼熱が棲む わたしの未練はこの国の夏
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夏休み 家族みんなで バーベキュー 外で火を焚く 気力が出ない
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課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机がひやくて 気持ち良いのだ
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ラジオからひかるいのちの甲子園 澄みてはるけきそらにひぐらし
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くまぜみにすだく小蟻のなりわいを 黙し みまもり向日葵は立つ
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蝉時雨少し弱りて甲子園次々決まるベスト八校
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滅びゆくその日はきっと猛暑日で 冷凍庫に置く大事な想い
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僕のこと見飽きた晩夏の金魚いて餌持たぬ限り近寄ってこず
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片恋は 真白に燃える あの夏に 見上げた雲に 重なるように/r
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カップルが 2人並んで 歩く間を 突っ切るあたし ハハハ…虚しい
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風呂上がり 外で自転車 漕ぐだけで 髪が乾いた ドライヤーかな
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それぞれに宇宙があって 君の見る星が綺麗というのは分かる
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夏の空 眺め意識は いつの間に あの日の君の 横にいたのか/r 
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自転車を 漕ぎつつひっそり 息を止む 右前方に ごみ収集車
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夕の風 昼の暑さを詫びるよに しなびし五感に秋ふわり来る
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新前橋、終点前橋、きみはうまく無理できてるのかなって気にした
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涼風よ 夏の終りを 幾度も 重ねて君を 忘れていった 
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真夜中に舐められるためのドロドロだったの苺ジャムの正体
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