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必要とされない話すことできず 要らぬ存在 それでも生きる
16
父逝きて吾子寄り添いし傾聴これが俺からのオヤジ孝行
15
暇人が 正論ぶって抗議する ムダな業務を増やすなカスが!
14
懐かない猫のあくびに報われたような気がした夏の終わりに
14
しろは白くろは黒だと言えぬから 見るものすべて灰色になる。
21
夢だからダメージないし大丈夫ゾンビと俺が服被っても
9
生田の地 試験行なう 丘の上 初秋の風は 我を
援
(
たす
)
くか
10
天下楼ひとり立ちたる太閤に大地ひらける空のはてまで
18
白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
58
急流のようスーパーの人混みをすり抜け走り去る子供たち
10
殺生は好まないだが本日がこのゴキブリの命日となる
20
ぬるい湯に全身ほどけて溶け出しぬ今日一日の心の痛みも
25
突然に赤と白とが並び咲く彼岸の時をしばし遅れて
32
釣ってから放置するとか酷くない?私の惹きかた心得すぎです
7
無精卵涙流して産んでいるうちのカメってメスだったんだ
18
曇天の上は いつも満天の星空なのよと 微笑む君は
16
テーブルの下に射し込む朝の陽が 炬燵の様に足元温
(
ぬく
)
めて
24
同窓会散り際またねと手を振ればふと吹き抜ける放課後の風
24
今日もまた豆をコリコリミルを挽く芳醇な香り朝の始まり
21
今我の手に触れた風は止まらずにどこの誰かの頬を撫でる
11
画達
(
えかき
)
らの筆の捌きの さありたし
細
(
こま
)
やも
豪
(
えら
)
く惑うなき線
15
現実はフィクションよりも世知辛いピンポンパール誘拐事件
11
言はば彼女薄荷煙草の香まとひ清涼漂いて鎮静を誘ふ
12
秋雨で 進む季節は 冬支度 着るもの悩み 途方に暮れる
14
逝きし友
息子
(
こ
)
の家の居間に収まりて遺影の笑顔は何を語らん
29
「秋」なんて本当に来るの?「暑い」「寒い」極端な2択しか無いと言うのに
10
見つめ合う君と私の行間を
・・・
(
てんてんてん
)
点は繋いで道を作るよ
15
積まれてく本のため息きこゆるは私も彼の
頁
(
ページ
)
の外へ
34
受験とは 模試に追われる シャトルラン 疲れて休む ことなど出来ぬ
32
ギリギリで のぞみで向かいし アポ先へ 資料作りは アイディア勝負
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