さき手に希望いっぱい握りしめ父にいだかれ眠る赤子よ
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ねぇ、コーンポタージュだね、木のスプーンだね、幸せだね
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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否定せず 自分を選び 感じ取る 「肩書き、空気」 それより呼吸
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車内には 優しきハンドクリームの香り漂ふ 冬の通勤
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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寝起きの二十七時 最悪の夕を思い出すための最悪のレモンティー
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パクパクと いつも私はエラ呼吸 自分一人の部屋が水槽
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月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはのゆき うつせみのはて
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朝焼けの雲が輝く大空にひとり散歩で背筋を伸ばす
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叱られてばかりだけれどプレゼントちゃんとくれたよやさしいサンタ
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揺れていい 立ち止まっても いいじゃない 好きな歩幅で 続け暮らせば
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眠気のままに目を閉じる 世界から静かにゆっくりと消えていく
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他人を知らない人間は「さみしい」って感情すら知らないのだろうか
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母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ星 野原ほしのはら
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最近の家電はシュっとし過ぎてて電源入れる術が分からず
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愛ってすばらしい だけどわたし以外に注がれる愛はすばらしくない
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いつだってわたしの隣は誰もいない だれかをずっと待っているのに
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寝たきりで稼げる訳を読み取れば金と頭脳に恵まれていた
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あなたの目の前で死んでやる あなたの記憶にいつまでも残りたいから
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「天国に忘れ物して取りに帰る」窓から消えたサッカーの子
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商店街を抜ける間 僕たちが見れなかったクラッカーのような初雪 
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期待値が上り過ぎたかプロ仕様 我が家の汚れプロ負かしたり
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お利口に早く寝ていた ナマハゲはどこでも来ると信じ込んでて
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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苦にいたみ 嘆きの雨はやまずとも ただきみの背に は傘を
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初だとか 早々だとか 考えず この毎日を 変わらずおくる
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このところ 学生時代の 友らとの  距離の取り方 わからずにいる
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新年は迎えねば来ない さながら2025第二シーズン
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独り身の寂しさ煮詰めたかのようなレトルトカレー食む寝正月
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