霊峰を目指す峰道 叫ぶ風 眺めて死すな登って死ねと
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変わる世も変わらぬ我もいずれ散る 霜柱張る地面に溶けて
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Wifiの 調子が悪い 身に染みる AIなしの 我の無力さ
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どこまでも追いかける覚悟 きみを見て一喜一憂しているうちは
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雪下ろし 腰伸ばす間もなく 降り積もる 非情な雪よ 止む気配無し
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筋トレや ウォーキングを した日には ついつい食べる オールドファッション
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晦日の夜 踵の減った父の靴 磨きあげたし 除夜の鐘聞く
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ドーナツと 牛乳のペア 強くても 君と僕なら 勝つかも知れない
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己の感情すら上手に言えなくて 不器用な口 よその子みたいね
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暖のなきミシュランマンは夢のあと 部屋の陽だまりタイヤ温め
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しなやかで 寝相の悪い 君の足 歩数アプリも 十歩カウント
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夏ならば二日で漬かるぬか漬けも 寒中ならば四日を要す
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冬の味覚 甘きおみかん 頬張りて 睦月もすゑかと 感慨深い
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彼の前で肩先震はす君からの  「二月の義理」の黒より苦し
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指先の冬季乾燥 儘ならぬスマホ操作に 梃子摺てこずりぬかな
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かたつむり飼いたいけれどわたくしに飼われたかたつむりは幸福か
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歳ばれて 寒い風吹く サークルで 若ぶっていた 自分がわるい
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八十やそ過ぎて飲めなくなった昔ほどされど楽しみ日々の晩酌
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運命を感じ言わずとも心呼応す人と会い高揚する日来たれと願う
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噛み合わぬ 心と台詞を つぶて礫にし 己で己を 殴り倒さん
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玄関で「ちょっと待って」と言う君が花に水やる五分の永遠
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本日の 心予報は 曇り模様 念には念を 心の傘を
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初対面 話していると 知るご縁 つながるつながる これぞ縁か
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草臥れたシューズを労る頑張れなかった駄目な私の代わりに
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皿洗う私の対面(といめん) ねえやめて? ゾンビ映画を今つけないで?
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アマプラで 休日とんで 後悔も 来週ネトフリ その後ヨウツベ
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外に出て 攻める気持ちも つかの間の 上着なしの 自分を責める
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幽霊達との舞踏会に日が入る 季節の変わり目は寂しくても温かく
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便りなし 元気な証拠 だったけど 最近親と 増えた連絡
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ガニ股が染みついてる君の上目遣い
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