お野菜は三食取りなと言った日から 確かに歳を取った気がする
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もふもふの愛犬いぬの形の空洞を抱えて生きる ささ身を供える
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今日が来た生きろ生きろよ明日までも日めくり日めくら日めくり日めくら
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決まってる人生何周回っても いつも貴方は私のヒーロー
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煌めいた湖面眺める昼どきの席電源オフの石油ストーブ
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春風に乗って漂う風船よどこへ行くのかどこまでも行け
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ドーナツよ淋しくないかポッカリと まあるい穴があいているのに
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前線が迫る桜も他人ごと寒い朝夕白鳥の声
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GPS付く標識鳥は我が町を発ち八時間休まず飛べり
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標識の鳥はカメラを付けられて渡る空から我が町写す
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近隣の町続々と開花して我が町はまだマイペースかな眠れる桜
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美しい夕暮れの空グラデーション青と紫しばし見惚れる
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色のない景色の向こうに繰り出せば花々の色やたら眩しく
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空遥か 予想どおりのしらせきく 春の賑わい 胸ぞ潰るる
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咲きかけの桜も二度寝する春の吹雪冷たく車を叩く/今朝の気温零度
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雨に濡れ一つ二つと落ちる花 庭はもうすぐピンクの絨毯じゅうたん
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合鍵を百本作り鳩百羽と飛ばすね どこ行ったのあなた
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埋まらない孤独の穴さえ愛おしい今のわたしは一人で二つ
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あの人の事掘り起こす考古学鞄の底に眠るクッキー
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切り取り線あなたを安心させるため語尾の「?」を鋏で落とす
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草むしる手を止め見上ぐ空高く飛行機雲が西へと向かう
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何光年どれだけ遠く離れても足首掴む生まれの引力
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植物がこときれるその瞬間に 気付く誰かは いるのだろうか
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オレンジのバックライトに照らされた独自フォントの「8」つるつるの
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生活に流され枯れた一輪を集めて作った罪の花束
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あの人が密かに植えたチューリップ寄り添う様に赤、黄色
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おひとりのフードコートで食べ終えたスプーン見つめ時間を止める
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うらやまし 空舞う鳥を 見上げるは きじつがいか? 仲良き姿
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「あと千歩」まだ歩こうとする父の残りの数を僕も数える
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辛い時 涙を誘う 歌を聴く 心の重荷 流す笹舟
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