チャリ通で見過ごす鳥居と石仏は誰も知らない由縁ゆえんを残し
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塩づけの葉桜つつむ知恵人の想い香も馳せ道明寺食む
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冬用の羽毛夏日の陽へ干せば夜に溜め込んだ夢が膨らみ
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卯月とて夏日に嘆く心辺も夕へ突く音の寺鐘に消ゆ
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眠る間に 散り尽くしたる 花びらを 萼のそばに ひとつ拾へり
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泥付きの 荷台に寝転ぶタケノコを 「持ってけ」と笑む里山の春 
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わたしからあなたの全てよ出てゆけと角質を落とすぽろぽろぽろと
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久々に つくったリース もろそうな ドライフラワーに 小技仕掛けた 
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愛想ないきみが笑顔を向けている奴を地獄に突き落としたい
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夜勤明け ビールに焼きそば 食べちゃうぞ 一人暮らしの自由満喫
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あと10年 この勢いでいけるのか 気持ちあっても 先行き不安
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桜散る影 葉桜映える 新緑に 風吹き抜けて 麦茶冷ゆ
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などてかは春の夜風にふりにふる花と過ぎにし月日追ふわれ
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シリンジに吸われる血の茶色のように 甘くしょっぱい暮らしがしたい
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名を知れば近しくなった気になって 風とざわめくコナラの葉っぱ
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映画では 主人公より 生き延びた アグラオネマが 三日で枯れた
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ヒーローの バッドエンドを 変えたくて いくら叫べど なぜそこで撃つ?
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菜の花に ひらりひらりと 戯れる モンシロチョウの 美しいこと
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飾りギター君がせがんだイエスタデイ Fに痺れたLoveの想い出
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重装備 なんと重いか ランドセル ブザーGPS  令和の一年
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春盛り 日差し浴びて まどろむうちに  桜舞い散り 葉桜映える 夏来たる
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遠き日に 思い馳せる 夕暮れは 秋風立ち 葦の葉戦ぎ 山の端陰り 茜色
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ほんのりと春にきえゆく雲色は舞うひとひらの花びらのよう
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ほの暗い体育館に残る音 セロハン越しに光る粒たち
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遠き日に 思いを馳せる 夏の日の  秋風立ちて 葦の葉戦ぎ 川の音ね遠く  忍ぶその影 歌を詠む 
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目も耳も 体中が 衰えて 悲しい気持ち これが人生
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子供らが 恐怖と怒号 抑圧に 耐えてる姿 戦前ですか
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貴方の遺影が撮りたいので結婚してください
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薄墨流し 山の端おぼろ 桜散る 春を惜しみて 泣きしたたり  雁落ちる
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左手薬指 光るそれは恒星
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