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郭公待ち更かしつるうたた寝の夢かあらぬか夜半の一声
3
短歌詠み啖呵を切って喧嘩して負けて担架で運ばれたんか?
12
赤の他人。 添いとげることの 難かしさ わかり合いたい 心ねぎらう
16
山をこそ思ひかけしか谷水の深き緑も夏の色なり
5
良い妻で良い母であろう台所
(
だいどこ
)
で拭きつつうつるはめ殺し窓
19
カッコウが やたら鳴くから しぶしぶと いんげん豆の
櫓
(
やぐら
)
を組んだ
19
校庭に 明るいきみどり色の筆 樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
17
主婦というルールはシビアまず家族 猫は自由に爪研ぎをする
10
亜麻ちゃんは サファイアのいろ あさにみち 夕にはひいて またあさにみち
10
草刈りて 葉緑素が いっぱいの 風ふきわたる あけはなつ窓
24
宝くじ当たったらすぐ来たんだよ遠戚名のる知らない男
7
かがり火は
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
の 花の色 石段のぼる 覚悟をきめる
28
メールでは 大好きハート あまりまえ チャンスを得たら 顔も見れない
6
いつもなら残業優先業務過多今日はダッシュで孫の待つ家
13
夏しぐれ。野に咲くユリの 孤独など だれが知ろうか
虎杖
(
イタドリ
)
ゆれる
19
明け方に相談しあうアサガオは誰から咲くか決めたようです
38
アマビエの姿見えなくなったわね我風呂上がり夏の夕暮れ
15
生命
(
せいめい
)
の 重さをかたる 一方で どこかこの世に 見切りをつけて
28
にぎやかな運河の街に雨が降る私も流れ海になれたら
16
影踏みを夏の遊びと過ごしたが日傘さす今影持ち歩く
16
鍵盤を ひとつ弾けば ポンと鳴る 閉じた窓から 流れるゴスペル
/
鍵
14
階下降り 籐ラグ涼しや 虫のこえ 音痴が
一匹
(
いちひき
)
耳も
耄碌
(
もうろく
)
9
言えぬこと言い足りないこと胃に収め大和撫子のふりをしてみる
15
予後不良心膜炎経過観察このよのほかにいくるすべなく
6
生きてれば ほめてもらえたあの頃を 夢見て眠り 目覚めて泣いた
27
利き腕にかたぶく重心コロナゆゑ千鳥足にて揺るる視界は
5
虫の音に目覚め薄闇ひんやりと朝か夕かとしばし哀しき
16
あのオバチャン只者じゃないレジ打ちがメチャクチャ速いスーパーウーマン
9
菅原や伏見の里に月冴えて
生駒
(
いこま
)
の
岳
(
たけ
)
を渡る
雁
(
かりがね
)
7
山の巣に帰る鴉の声絶えて野寺の松に月出でにけり
6
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