聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
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春の陽に浮かれし僕を恥ぢにけり遠き戦火の子らへ何せむ
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窓開けてけぶる空見る 霧雨の木々の狭間の声は雀か
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古都の夜の宿の池辺に鹿ぞ鳴く春の嵐を愁うがごとし
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久々にサイト開けた喜びは短歌うたへの思いかみなさまへの思慕か
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うたかたの皆さまの短歌愛しくていいね押すのに忙しい夜
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くうと云う変化の法則ありがたし時は過ぎ行く固まること無く
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寛解の揺れる想いは溶けぬまま医師は忙しく二分にふんの診察
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「天才」と気軽に言ってくれるなよ努力してるし見せないだけで
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過信せず 予断許さず 生きるすべ 守り破りて いとし人間
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無人にて 朝採れ野菜に 手を伸ばす 本日きょうの健康 手に入れたり
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葉桜に 新たな明日へ 導かれ 風にさらわれ 君にさよなら
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兄弟がたくさんおって幸せと話す義姉の記憶は幻
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逢えぬ日に抱く微熱の囁きを星ひとつ詠む夜の短さや
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春雨を吸ひて つぼみの膨らみぬ隣家の藤は 初夏への準備
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ストーブを点けて観ている Tシャツの誰かの春と同じ国とは
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白鳥に地図などなくて 僕にある真っ白すぎる進路希望書
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卒業という出口へと続く坂 最後の春を履き潰しゆく/明日から四年生
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歩道橋から見渡せるパノラマの街に桜の敷き詰められたり
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道端に打ち捨てられた私さえ 煌めく君が巻き込んでいる
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「逢いたい」と書けば光るね嘘という 名前をつけた僕の優しさ
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病院の玄関までの上り坂 花吹雪舞い温い風吹く
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身一つで 武器も持たずに 生きている 愛猫きみは強いね そして優しい
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誰よりも 優しききみの 未来には わたしと違う 姿ありけり
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さよならと 世界に別れを 告げしとき またどこかで 世界始まる
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ブレザーの凛とした背を見送ってどうかあなたはあなたのままで
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雨が降り風も吹いての半月も入学式まで桜持ったな
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トーストは人の生き方ふわふわでもちもちだけがいいわけじゃない
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春雨と共に舞ひ散る花弁はなびらは 新緑のはじまりを告げたし
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降り止まぬ雨を味方にデイ拒む 義母を抱える私の胸にも雨
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