ガラス越し記憶を辿る世界あり 「フェルメール」に ふる里想う
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進学し 親の保護下を 離れたかわず あまりに広い 大海を知る
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「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
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徒歩・電車 往復三時間かけて今日も届ける着替えと笑顔 /面会は15分間だけ
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思ひ出と共に 今も手元に残る あるじなき 祖父母の家の鍵
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明け前の白き煙は立ち上り二本の煙突双子のごとき
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いいことがあって夜明けのコーヒーを飲む暇ありも喧嘩し帰る
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帰省した息子に好物あれこれと ペロリ平らげ しあわせ時間
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雪洞ぼんぼりに むつみて座る 人形の 頬の白さの 妖しき花冷え
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勤続し 十五年を 記念して 同期飲みする つまみは烏賊で
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夫が去って8回目の春 今年もまた 「元気だからね」と笑顔で言える
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私が研究を進める間ずっと窓にぶつかり続けていた蛾
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公園の木に咲く花を撮らむにも曇天の下たゆたへる吾
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届くか届かないかは関係ない手紙 宛先はあの子じゃない
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夕支度 お味噌ひと匙 溶きながら 三十一文字が ぐるぐる巡る
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「いつ帰ってもいいように」ドアのチェーンはいつも開いてる
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「ダメな奴だ」と自分を呪う癖にようやく気付く夜/都々逸
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滝つぼに 梅の花 散る 樹つららの  雫したたり  梅の残り香
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春立ちて くれないもえる 枝垂れ梅   おぼろ月夜に夜の影朧 去ぬ後ろ影  
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春寒(はるさむ)に 悔いることなし おぼろ影 陽射し影朧 夢かうつつか
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ベランダにそそぐ春陽はるひの強さ増し庭の雪塊もちりちり昇華す
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降り積もる 雪に吸わるる 音もなし 霜柱踏みて待ち人来たる 灯り灯り 馬いななくや
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眠い朝 目に鮮やかな みどり色 菜花の里に 春隣はるとなるなり
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毎日が ただなんとなく 過ぎてゆく 苦がないだけ ありがたいかな
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美しい一枚の絵のような黒羊駝きみの姿に一目惚れ
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白雲に 匂い立つよな 桜花 遠くから見る 桃源郷
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泥濁る溝に小蝦ざりがに釣りし日は舗道となりて靴音のもと
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吾に近寄る蒼瞳羊駝きみの動きに笑えた日 だるまさんがころんだみたいで
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ばるより瑞々しいね私たち ただ空見やる瑠璃のふたりよ
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エーアイAIの 珍回答に 困惑気味 ただただ普通の 答えがほしい
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