眠剤みんざい安定剤あんていざいを 少しだけ おおんだら 何が起こるかな
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ママチャリは「ぶたこまにひゃく」連呼する子を積みながら環七下る
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消えろよと 脳の奥から 響くこゑ 消えろよ消えろ 消えろ消えろと
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稲穂を 刈ったあとに また伸びる 稲の芽燃やし 息吹きを殺す
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幾千の瞳が微笑みあっている今宵は一緒に光の中へ
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天気予報 外れて今朝の空は焼け 寝ぼけ眼のシャッターをきる
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「愛してる」言わなくなっていい仲にあと50年古希の初恋
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泣きそうな 親子に逢ったら 今度こそ 声をかけたい アメと折り紙
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天邪鬼あまのじゃくぶっきらぼうな優しさとすみれを添えて、なんてかわいい!
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一日の限定冬眠食べたきを食べひたすらに眠るひと時
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親という 一番近い歴史見て 繰り返さぬと誓ったんだが
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なすすべも ないと思える夜にこそ ハチドリ習い 一滴の歌
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すり林檎母の差しだす匙舐めた回数分だけ大人になって
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実家から見上げた空が天国に一番近いと知った夕暮れ
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公開は積極的にされてない逃げているのか嘘つきなのか
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お野菜は三食取りなと言った日から 確かに歳を取った気がする
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もふもふの愛犬いぬの形の空洞を抱えて生きる ささ身を供える
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今日が来た生きろ生きろよ明日までも日めくり日めくら日めくり日めくら
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決まってる人生何周回っても いつも貴方は私のヒーロー
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空裂けて 藍の滲むる 帰り道 独り残りて 愛も軋めり
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朧月 桜咲けども ちりぬるを 貴方と共に 久遠のままで
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過ぎた日々 幾度も散った 白い片 君が去りても 花は残りて
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煌めいた湖面眺める昼どきの席電源オフの石油ストーブ
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春風に乗って漂う風船よどこへ行くのかどこまでも行け
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ドーナツよ淋しくないかポッカリと まあるい穴があいているのに
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前線が迫る桜も他人ごと寒い朝夕白鳥の声
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GPS付く標識鳥は我が町を発ち八時間休まず飛べり
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標識の鳥はカメラを付けられて渡る空から我が町写す
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近隣の町続々と開花して我が町はまだマイペースかな眠れる桜
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美しい夕暮れの空グラデーション青と紫しばし見惚れる
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