紺碧の海に注ぐは透明な君の涙に似てる霧雨
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ひざ痛がうれしい変化激痛がまだましクラス暑いからかな
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カートから 桃をもどして キウイにし 豆大福は 空気となった
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ソファーにてプーマのロゴのように寝る猫のとなりにまるくなるわれ
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人間は 暑い暑いと じっとする  猫たちは 今日も変わらず 家パトロール
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芥子粒の 大きさなれど 存在感 はんぱではない 靴中小石くつなかこいし
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暑くても働き者のありたちよ、私の代わりに働いてきて
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君のため興味ないもの好いてみて あとに残るは、私とグッズ
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無駄をして生きていこうねこれからもえび天とかのしっぽも食べて
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ここに居ぬ君の熱さのひどいこと 冷房をつけっぱなしで寝る
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再エネか原子力エネか悩める日激しく進む気候温暖
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もう戻ることはできぬと知っているカナカナカナとひぐらしが鳴く
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後回し しても良いこと あまりなく どれも早めに こしたことない
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自分だけ逃げて楽して生きてきて同じ話がしたいは重罪
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朝電車 汗の匂いで 思い出す 去年の夏を 毎年更新
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しょんぼりと 階段のぼる 踊り場の ぼやけた空に 輝く金星venus
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ネタバレなし 国宝感想言いたくて 「あのね、とにかく、糖尿病、怖い。」
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ハイテンション 切れて気がつくへとへとの 自分の身体 如何に運ぶか
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蒸し暑さ 浴衣姿に 笑い声 花火お祭り 変わらず仕事
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降りてくる 浴衣姿に 目を伏せて ズボンで登る 駅の階段
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ゴロゴロと 猫がすりすり のどならし 暑い日だけど そばでゴロゴロ
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ふりはらう 女の髪の 仰ぐ香に 吹かれて私 脇役と知る
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君が居ぬ 夏祭りなど 意味もなく 花火の音が 心底を突く
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青春や JKなどは 名ばかりで 相応しくない このニキビ面
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生きるたびに季節が嫌いになっていく 風鈴の音が消えた街角
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一枚の水彩画なり濃淡の緑のにじむ曇りガラスは
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もう少し 寝かせてほしい あとでねと 言っても猫は わかりゃしません
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ピーマンに 群がるカメムシ発見し 朝の畑で 大量虐殺
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木陰にて 思い出したる 風のおと  ただひたすらに 楽しき日
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美しい 語彙の源泉 かき混ぜて 生まれ流るる 無数の泡沫うたかた
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