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壁に揺れる光の網を綾取りで取って取られて朝のうたかた
23
真っ白なまが玉のような形して茶の花咲けり初霜の朝
31
まだ暗き公園の中見渡せば枯れた木々には鳥たちの群れ
25
寒空の
下
(
もと
)
ひっそりと葉の裏に 剪定逃れ 残る
空蝉
(
うつぜみ
)
38
やすらかに息づかいさえ聞こゆればそばにゐるだけそれで足りたり
34
吐く息の
凍
(
し
)
むほど 夏が 恋しくて 雪より白い
彼夏
(
かなつ
)
の雲が
9
今日どれを聴こうか漁るアルバム殆ど全部スピッツだけど
28
やっぱり麦茶はこの味が安心するなぁって、
彼女の家で
7
わたしから 産まれるものは醜くて 生まれぬ君を愛しくおもう
11
小
(
ち
)
さき手に希望いっぱい握りしめ父に
抱
(
いだ
)
かれ
眠る赤子よ
37
ねぇ、コーンポタージュだね、木のスプーンだね、幸せだね
9
目覚めたら どんな時間も スマホ
チェック
(
みる
)
君の気持ちが 届いてないか
15
願うのは 当直の君 起こされることなく 眠れてる ぐっすり休んで
13
焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
47
否定せず 自分を選び 感じ取る 「肩書き、空気」 それより呼吸
12
車内には 優しきハンドクリームの香り漂ふ 冬の通勤
39
君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
30
寝起きの二十七時 最悪の夕を思い出すための最悪のレモンティー
7
まず五文字 次に七文字 また五文字 ここで七文字 締めに七文字
9
父さんの
お母さん
(
おばあちゃん
)
から僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
48
月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはの
靱
(
ゆき
)
うつせみのはて
25
朝焼けの雲が輝く大空にひとり散歩で背筋を伸ばす
23
揺れていい 立ち止まっても いいじゃない 好きな歩幅で 続け暮らせば
12
眠気のままに目を閉じる 世界から静かにゆっくりと消えていく
10
他人を知らない人間は「さみしい」って感情すら知らないのだろうか
10
母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ
星 野原
(
ほしのはら
)
30
愛ってすばらしい だけどわたし以外に注がれる愛はすばらしくない
4
いつだってわたしの隣は誰もいない だれかをずっと待っているのに
12
寝たきりで稼げる訳を読み取れば金と頭脳に恵まれていた
25
あなたの目の前で死んでやる あなたの記憶にいつまでも残りたいから
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