フレッシュさの欠片もないって顔をして乗り込む電車四月一日
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エイプリルの小さな嘘がだんだんと炎上間近どうしようかな
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どうしてかどうしてでしょう王子様(芙) / 花の宴(えん)にもお姿のなく(虎杖麿付句)
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人生を舐めてる五十路の先輩が、渡してきた使いかけのホッカイロ。
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不足なり 過剰なれど エンドルフィンのうないぶっしつ 精神を病み 国をついばむ ※「エンドルフィン」=「脳内麻薬」
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眠りたる社会科準備室の窓際に色褪せた地球儀と午後
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経済が 能力有無を 決める今 追いやりましょう 貴方は貴方
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散り散りに緑の光消え失せて望み通りに摘まれた蕾
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未来から招待とどくキャンパスに返信切手の花びらを貼る(春)
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深煎りの豆を貰えば粗く挽く僅かな手間で吾の好みに
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鉛筆を折って布団を切り刻み水飲み干して自分を守る
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本当に あなたがわたしに くれたのは すべてが嘘で あったということ
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届きたる 道着に袖を 通す君 かったい生地にも 気合いを入れて
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最後まで 残しておいた チョコレート 息子に食われ キミに報告
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一分で 六・七回 人により 四・五回が 癒しに到る 側頭按摩 あんま ※ ゆっくりゆったり按摩≒「ほぐし」や「マッサージ」
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在宅の独り仕事は区切りなく新年度でも暦めくらず
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なににでも成れるのだと教えてくれたまんまるピンク冒険の旅
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主軸たる 者が操る 刺さらない 言葉の本意を 知る由もなく
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短歌って単価ゼロ円でも何故か啖呵切れない31文字
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今日もまた ウージンエイのドラマ見て 考察などをAIに聞く
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遺骸数多納められてある地下納骨堂に続く青年の奥処を燈れる錫の世紀は
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木葉屑草壁若葉花いきれ 牛迷宮に学生帽は燃えつきにけり
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眩しさで見逃していた目の前の開かれた扉を影で知る
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健やかな重みありてかひしひしと空にひつぱられて梅咲けり
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春雨に負ける桜は見たくない試合は始まったばかりだろ
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憂鬱を飛ばしたい風強く吹く忘れたい忘れたいと叫ぶ
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気がかりが耐え難くあるこの世でも光は不足なく流れ込む
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贅沢な時間を過ごし来たものだ2020を超えての我等
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厚切りの休日加減よく焦がし少し溶かした甘えを乗せる
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「いい加減」季節のお湯をゆっくりと身体慣らしに背中に流す
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