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哀しみを赦せる日々がやってきた 水を湛えたスポンジを押す
10
大陸の 友と語りて笑いあう 小さき外交 祈りかさねて
49
霜月の夜空 冴へをる 一等星 南に土星 フォーマルハウト/魚座の一等星(フォーマルハウト)
23
イカロスの蝋とわかりし子育ても 低く自由に羽ばたけ空に
11
熱帯に育ったバナナ冷やすなと異動の君が
呷
(
あお
)
るバーボン
18
「幸せになるため人は生まれる」と 電車の遅延が誤魔化した
6
かじかんだ
淡桃色
(
うすももいろ
)
の 吾子の手を 包むこの手で きみ守りたし
28
山茶花の花びら降るる日溜まりの僕に秋の日静かに降るる
47
この顔にピンと来なかったとしても君はそのまま幸せであれ
8
肩触れる 微かな熱に 重ねきし
季
(
とき
)
の記憶 静かに沁むる
14
令和でも
霜月師走
(
しもつきしわす
)
へ 変わりけり 雪でも舞えば
猶
(
なお
)
ぞ嬉しき
12
太陽になれない我は月になり 静かに君を照らし続ける
48
山芋も皮を
剥
(
む
)
かなくなりました 手抜き料理は
破竹
(
はちく
)
の勢い
36
納豆に日頃の苛々ぶつけても健気に美味い ごめんね。納豆。
27
焼酎のソーダー割に柚子ザクザク「酔いどれ天国」一人気ままに
27
柿の葉をかき集めては思い出すみなで集いて落ち葉焚きし日
18
降車せしホームにて腑と見返りぬ
東
(
ひむがし
)
の十三夜の視線
23
風邪ひかないようにね、と 膝小僧気遣われ ちょっと面映し 49歳>八百屋にて
19
夜ふかしがこんなに楽しいことなんて もう死語となる「花金」
愉
(
たの
)
しむ
41
モーレツを装うスーツ纏っても毛玉だらけのパジャマがイチバン
16
つり革に 初めて届き 喜びて 記念日だねと 言ふ吾子愛し
27
寒風
(
かんぷう
)
に 耐え抜く蜘蛛へ
落葉
(
らくよう
)
は お先に逝くねと その生を終え
27
爪切りに小さな教会描かれて師走なればとしばし眺むる
45
体温と 同じ温度の 鼻水が 気づかぬ間に 人中濡らす
23
三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
42
君が2個歳上なのは分かるけど苗字にちゃん付けで呼ばないで
6
雀との距離が縮まった気がして逃げる彼らの鳴きまねをする
14
三十年ここで寝たんだ このベッド
主
(
あるじ
)
無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
41
八本の腕に見惚れるくすの木に「エイタム」などと名付けてみたり (ヘブライ語で「隠れ家」)
19
遺書にするつもりだったが内容がボカロ曲の歌詞みたいで萎えた
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