アジサイが 創る水玉 光り帯び 今日も活きよ 清く生きよと
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なんでこうケンカするんだ姉ちゃんと おやすみなさいのその前に/反省
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八十路なり亡姑はは 患いし認知症 脳トレに我短歌うた楽しみて
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穏やかに92歳くじゅうにで逝く姑の通夜遠く花火の音を聞きつつ/十年前花火大会の夜
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太極の 老師は九十四歳で 癌でも元気 運転して来る / えぇっ?🤯
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とびきりの笑顔が届く夏の朝離れ住む曽孫ひこスマホの中に
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ちぎれ雲 つぎはぎのまま 浮かんでて それでも風に まかせて流れる
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かすむ都会 機体迎える ビル群は 足もと失くし 夏の亡霊
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独りでも生きて行かねばならぬゆえ あちらこちらに折り合いをつけ
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が呉れし夏色の青 真新しスニーカー履くデイケア初日
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うすあさぎ澄みたる囀り飛び立たせ 青き空へとゆづり去りぬ
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ベンチャーズ追いかけエレキ楽しんだビデオに残る君がサウンド
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早朝に散歩に出ればキジバトの声聞こえくる葉ずれの中に
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熱情は 北の星にふれ 涼やかに スカイツリーも シュッと澄まして
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電波塔 各国言の葉 匂いの坩堝るつぼ 昼にうっかり インドカレー屋
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夏陽射す草むらの中昼顔の淡紅優し風にゆれつつ
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スベリヒユ スーパーフードの記載あり 庭から摘んで食んでみるなり
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「介護する人はいつでも優しいね」チクッと針がハートを刺した
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木々揺らす風吹く午後に聞こえ来るか細き蝉の声漸くに
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ゲーセンで仲良くなった小学生 彼の指南でクレーン動かす/思い出
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ささやかな ミニの願いも 立ち枯れて トマト引きぬく 般若波羅蜜多
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腐ってはダメだと君の歌声に心が少し軽くなったよ
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明日あすという言葉はきっと訳すると「明らかにいいこと起こる日」と
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台風が 乗っかっている 吾子の町 山のこちらは むし暑いだけで
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雨後の宵窓辺に立ちて見おろせば遠くの街の灯りさざめく
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おとうさんきをつけてねと初耳の言葉染み入る文月の朝
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梅雨の間に 夕映えの空 茜色 昔も今も 変わらぬ空に
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コンクリの割れ目に根付く百日紅刈らずにおけば赤き花咲く
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友達に短歌やってること言えば ちょっと奥さん、乙女ですってよ
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われはわれ愛せるものを撃つわが名とは國體、國家なり
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