春日和 冬しか知らぬ 君の姿 半袖着てる もうそんな時期
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dポイントつかなくなったマクドには あんまり寄らなくなっちゃったよね( 病院帰り)
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君の背に 触れぬままでも 冷やさずに いたいと願う 恋はひとりで
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おそらくは金沢だけの弁当チェーン 「すし弁」で買うカツ丼弁当
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健啖家?いいえ単なる暴食家 カツ丼アテに四合の酒呑む
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ねこ母のお昼は「菜摘なつみ」ロースカツ オールフリーは買いそびれたり
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愛用の朱塗りの椀(もちろん酒用)を包むのは わたくし唯一の三毛柄きんちゃく(耳付き)
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湧き出ずる泉のごとき熱情の尽きたる跡の貴き平穏
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銀座線ビューティ娘が日本橋 なんだ乗換え東西線か
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飯食った それはいいけど おやつどこ? 俺の気持ちはみんなに謎だ
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「バス来たよ、気を付けてね」を疑いも確かめもせず 雨の日だから
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躑躅の花弁溶け落ちて アスファルト靴底を彩り消えていく
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持て囃されるのはひとときね、桜さん あたしはずっと見ているわ
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休日は深夜ラジオを聴きながらジントニックを呑んで始まる
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古典語の活用裏に書き留めた 私の名刺息吹き返す
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二年前きみがこぼした墨汁は未完成のまま また夏がくる
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六月のポップコーンだ フォーカスの狂った視界 そのまま走る
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掴もうとすればするほどに実態が無くなる。 私の中で、そう、カタチが変わってしまう。
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真夜中に窓の輝きゆらめいてトントントンだツーツーツーだ
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古傷の痛む深夜がまぶしくてぼくは知らない車をぶった
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グーグルに負けたくないと両親はヤフーを使う けれど、グーグル
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名を呼ぶも返事せず薄笑ひする患者ゐて理由わけ量りかね気味悪くさへ
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数多あまたある旨きものの誘惑に太鼓の腹が天下にとどろく
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