さぁ行こう 心を紡ぐ 物語 みんなと進む この物語
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泥の中 見事に咲くは 蓮の花 ままならぬ世に 光差す日も
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あの日さえ離れてくれぬこの思い抱えて歩く枯野の草を
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心配のしすぎと友に言われても手の鳴る方へあなたはだあれ?
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三度目の 金木犀が 香っても 下書きのまま フォルダの中
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嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
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歌の宿命とはおもふ有明の月蝕旅館から仇敵の余名出づ
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ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
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今朝はまた妻が特別ご機嫌で 良い一日が待っているかな
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ありがちの言葉机に残されてあなたの居場所は遠い日の午後
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晴れ渡る 寒空に見る 星月夜 ゴッホも同じ 空を見たのか
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たまにはと メガネをとって ぼやけてる 街の灯りに ニコリと微笑む
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長押しで電源を切る親指がたしかに息の根を止めていた
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入り浸る飲み屋の影にいる子猫そっと抱き上げ毛づくろいする
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北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉をほどいてくれる
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六十路なる吾の通信簿 理音四 国美社が三 数体下がり二
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歩いてく 夜中の帰路を 隣り合い 父と話せば アイスが溶ける
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集まり後いまだ一人の反省会 損だと思ふこんな性格
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目薬をささんと上をみれば空、カラスよこぎる いっぱいに空
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一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと 見紛みまごうほどの
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蕎麦買いに 蕎麦だけ買うの 忘れきて おおむね詰めの 甘い一年 / 反省
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納豆にねぎを刻んでかき混ぜてご飯にのせる朝八時半
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健やかに新年迎う四世代広き窓辺に初日差しくる
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年越しの天ぷらそばを食べ終わり除夜の鐘の音かすかに響く
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そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
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ただ焦がれ貴方に会えたそれなのに 遠く掴めぬきみの手のひら
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君のこと触れた瞬間破裂する悲しい言葉「当たらす触らず」
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「わたしのお母さんはおばあちゃんです」ちょっと恥ずかし次女の作文
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噴水が落ちる間際に映し出す街は眩しく崩れていたり
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バブルだった。 氷河期がきて ミレニアム、 Zときたか 雪の日の晴れ着 / 成人の日
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