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ぼた雪の 椿枝垂れる 春の朝 雪の間に落つ くれない滲む
15
遠き日の家族染み入る大鍋の埃り拭えぬ一人暮らしに
22
ひさびさに ちま猫ちゃんの「おきてニャーン」 起きるよ食べるよ チーズ蒸しケーキ/アップルパイ売り切れ
23
一年
(
ひととせ
)
に一度の福運なる日には列をなしたり来ぬ
生
(
よ
)
を求め
9
亡父
(
ちち
)
遺す『原野』に春は訪れて山桜咲く 些末を知らず
17
モクレン 白さ映えるや 春の碧 白陽浴び 花咲き満ちて 心うららなり
7
変はりゆく 街並みの中 桜咲く 古戦場のみ 置き去りにして
33
仕事での 桜の名所 視察には 誘惑多く 空腹続く
31
友とランチ 応援めしと 決めて行く 聴くだけでよし 頷くだけでも
16
真ん中を射てしまうのは怖くて 少しズレてる自分を装う/其の一
16
林檎の真ん中射抜くごと詰られて わかってる恥じているよと胸の内で/其の二
9
出会わなければ 良かったなんて 思わない そんな別れが また一つ
14
「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
34
蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
15
死の直前考える事は死ぬ事だ正義なんかで助けちゃいけない
27
足跡を波に消されて抱き寄せた君は海より深くはかなき
27
雪解けの 春の鼓動を風に聴く 桜舞い散るせせらぎの路
28
やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
22
青バナナ吊るし置くうち黄に熟し やがてあばたの天人五衰
23
今週の五枚のシャツに火熨斗かけ いろいろなこと平らに均す
24
青い首輪
セーフティロック
(
安全装置
)
で 行方不明 キジシロちゃんには 青も似合うよ
21
「この春にNHKラジオ変わります」 他は静かな早二日前/3局から2局へ
17
がんばって大きくおなり 甥っ子よ ひなどりのようについばむおくち
11
土に舞ふ花弁さへも溝口の定まるところを知るがごとくに
12
炎症が どこか臓器に あるような けだるさ続く 花の咲く頃
22
「おばさん」と いう語が物議 かもすなる 語彙の痩せたる 貧相な国
18
下の句の 係り結びの 間違いも 敢えて言うまい 歌がよければ
15
突然に春の季節の底が抜け咲くや咲くやの祭りとなった
27
イスラエル
「Air raid」
(
空襲警報
)
鳴り響き
裸の王の
(
トランプさんの
)
撤退迫る
15
雪折れせし桜の小枝に八重三輪。すでに花瓶は春盛りなり
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