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安心は見慣れた景色感動は見知らぬ景色 靴ひも結ぼう
42
人の世の 如何なる言葉 より君の たつた二文字ぞ いかに嬉しき
29
居るだけで役に立ってる植物にあこがれを抱く今日はそんな日
33
この道を選ばなければ…なんてまだ言ってる私しっかりしろよ
21
ヒイッヒイッと名残りの柿にひよどりが飛んで帰ってまた大騒ぎ
17
初雪が名残りの柿を白く染めめぐりそこねた季節を隠す
22
選択し洗濯してのくりかえし心のシミは落ちにくいから
18
カ―テンを開けても外はまだ暗く月と星との時間の
最中
(
さなか
)
20
そういえば授乳の頃も思ってた せめて一晩ぐっすり寝させて
19
父母
(
ちちはは
)
と弟たちと住んだ家ドアを開ければみんないるよで…
25
すれちがう受験の子らにガンバレと心の中でエールを送る
23
越前と近江を越えて雷鳥は 摂津の国にちゃんと着いたり
21
頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
28
お金では私の傷は治らないこのトラウマも脳障害も
29
やっと来た群れ作らずも良き時代 至福となりや一人の時間
42
その努力復興なんて言葉ではあらわせるまい三十余年
23
千切れゆく毛糸の端のそれぞれを私みたいな夫婦と思う
29
ヤンキーの定義がどうもちゃんみなのような気がする母の中では
27
習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ
心痛
(
しんつう
)
きわむ
17
前世の 記憶を
垣間
(
かいま
)
見たような 霧と光を
絡
(
から
)
めたる風
25
これからが これまで決める 苦しみを 御恩に変えて 滅度に至る
16
新雪をキシキシと踏みバスを待つ零下の町に北風小僧
32
「働いて…働く」女史は働かず解散告げて寒中
禊
(
みそぎ
)
28
容赦なくうなじに息を吹きかける 雪女のごと北風の吹く
31
小さくて取るに足りない幸せを寄せ集めては満ち足りる
時
(
いま
)
43
音楽を 聴きつつ思い出す恋は へんに美化され 苦しくなるの
29
真冬日の道の駅には人けなく我ら二人のコーヒーも冷め
37
日暮後に
微笑
(
ほほえ
)
む月は 足早で 冬の星座に 席を譲りて
39
嵩高に積まれる雪を眺めては大きイチゴをひと口に食む
34
エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
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