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暁の寝覚めに鐘の音冴えて露は霜にや置き替はるらむ
16
街
歩
(
ゆ
)
けば モミの木、イルミ、 ジングルベル… まだ霜月よ? 気が早いって
23
無条件に愛を与えられない人間に与える愛はない
8
間違いか正解かとかいうよりも別の答えが出てくる人生
18
気にかける親のもう居ぬ
故郷
(
ふるさと
)
の天気予報をついまた見てる
30
「本日中にお召し上がり下さい」仕方ないなあ寝る前のケーキ
22
反論を飲み込んだ日のスーパーで長ねぎグッと折り曲げている
30
祭
(
まつり
)
果てて人影絶えた広場から梯子でピエロ星へと帰る
18
訃報欄思い出深き人の名をしみじみ眺む秋深き日に
37
掃除ってしなきゃこんなに溜まるんだ風邪の間に丸まるホコリ
45
彼
(
か
)
の
岸
(
きし
)
のふたおやの声おもはする こはるひよりのやはらかな朝
25
叱られた遥かな記憶 耳掃除している祖父のそばで暴れて
24
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
24
休日の 灰色空と ため息に 生姜はちみつ あたたか琥珀
17
まどろみの夜ほころびゆく午前四時そっと犬と歩みゆくかな
38
明日の午後母の痴呆の結果聞くどんな結果も
母娘
(
ははこ
)
ですもの
29
まぁるくも 五角形にも 嵌まらない ゆがみもあいす そんな性格/
10
角ばって 丸くなれずに 季節過ぎ それでも誰かが 「いいね」をくれる/
15
目薬を よく使うように なってから 泣かなくなった 泣けなくなった
12
白菜の葉から葉へと紋白や ぬくき陽が差す午後の菜園
35
ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
26
ベランダに米粒置けば食べに来る雀のお宿はお寺の竹薮
18
観葉樹 渇いた土に 水をやり 根の先までも 届け冬の日
31
あんなふうにならないでねと親が子に伝えていそうな「夢」の筆跡
6
激動の日々はいつしか過ぎて行き光を纏い冬の日優し
20
見上げれば朝の光は柔らかに飛ぶ鳥の羽黄色の落ち葉
21
雪原のような白鍵さまよひて悲しき調べ一人辿りぬ
20
夜想曲弾かんとしてもその中に密かに宿る夜は逃げ出す
21
北の国 貰いし土産 食べ頃に インカのめざめ 調理に迷う
27
中一の英語で知ったクリスマス。ケーキ作りにひと月かける
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