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ホラー映画見て寝られなくなっている自分 なんだか愛おしいよな
11
人生を達観したかのそんな
風
(
ふう
)
まるであなたはみつをのようだ
20
舟を漕ぐ母が歌いし子守唄 眠れぬ夜は胸に起こして
16
過ぎてゆく時の速さに溺れぬようきみを楔と定めていたい
13
鮮やかな靴下を履く うつむいてしまった時の励ましとして
30
錆びついた故郷の外を知ってなお時折よぎる寂しさがある
12
布団剥ぎカーテン開けて皆起こす 朝から全開 もうすぐ二歳
27
歳ひとつ脱ぎさるごとに柔くなる 幼さゆえのこわばりを解き
16
年を経し杉の根元は影差して朝日に映える梢の緑
19
創作の泉じゃないのよ傷口は カサブタ剝がすのたのしいけどさ
10
いつからか背に寄り添った諦念の顔をまだ見ぬふりをしている
16
伊達眼鏡 さりげなくUVカット 気持ちだけでも お洒落してみる
11
赤き実の豊かなる枝に
鵯
(
ひよどり
)
ら集いて遊ぶ
朝
(
あした
)
楽しも
21
ご一家は路頭にぽいっと落とされてにっちもさっちも
尖沙咀
(
チムサーチョイ
)
9
何着よう何話そうどう座る? どころじゃない勉強デート
8
目的は勉強だけのはずだよね 妄想止まらずパックで冷やす
8
相手より余計に好きになったほう 負けみたいだよずっと負けじゃん
16
まっすぐに縫えていないと後戻り なかなか進まぬ刺し子の歩み
22
脈を打つ音と雨音相まって 眠りに落ちるひとりリビング
26
浅はかについ羨んでは撤回すどの世代にも苦労それぞれ
21
雪による倒壊破損が露わなる近所の空き家全貌凄まじ
24
今君の 声が聞こえたと 思ったら あの頃に似た 春風でした
9
いつまでも群れに入れぬままでいる せめて背筋を伸ばすことしか
18
離れても桜見る心は穏やかで 終わりじゃないとわかっているから
7
辛いなら私があなたを抱きしめたい ご要望あればいつだって
9
短歌詠む趣味まだ誰にも言ったことないけど君になら言いたいな
14
喘息は例年通り三月の四週目ごろ和らぐでしょう
13
桜夜風に揺れながら聞く君が知ったばかりの神の数式
14
合鍵を百本作り鳩百羽と飛ばすね どこ行ったのあなた
14
病床の 父の手握る
母 涙
(
はは なみだ
)
伴侶の慈愛 初めて見せり
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