頼まれてさらりと上げるブラインド 香炉峰の雪はないけど
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知的障害息子はいつもいい子です目がきれいだし嘘をつかない
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街路樹の なんじゃもんじゃの白し花 雪の様に落ち 早苗月来る
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ピーラーで薄く皮剥くアスパラの 緑と白と 春は此処にも
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薄暗い 部屋の片隅で うずくまる 無常という名の ひざを抱えて
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名峰を仰ぐと春の上高地フィルムカメラは花が好きだな
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煩わし日々のあれこれ蹴散らして 癒しのボサノバ聞いて眠ろう
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猫に鈴みたいに妻はつけたがる一度不倫をしただけなのに
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花水木 主役の下で エビネ蘭 鯛つり草が 静かにゆらぐ
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ぼくはただ HNはんどるねーむを さけぶだけ ホントの名前を 知らないからね
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生きるという この悪夢から 逃れたい この現実が 嘘であるなら
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気おくれて 咲いた桜に 心臓を つかまれている もう春ではない / やっと開花
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ばれている必死になって隠しても妻のメガネが「スマホ見せて」と
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初恋を昭和レトロな喫茶にて今も待ってる古希はしつこく
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特売日珈琲チケット二冊買ふ 知る人来ない安らぎの場所
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ツツジ咲く 幼きわれが通り過ぐ 花をくわえて通学路往く
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いよいよに古希となりたる今朝もまたヨガでスタートいつもと同じに
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仲良しの兄弟は風邪のキャッチボール 全てキャンセル今年の連休
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デゴイチは黒煙を上げ二年ぶり待ちわびた春歓声が湧く
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渓谷を白波立てて船の往く 谷は知るまい空の広さを
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君が言う 聞き取れなかった… 「今なんて?」 目と目で語らひ 解ったふりをする
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雨にぬれ 陽に透かされて ピカピカの 若葉をゆらす 風になりたい
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真夜中に乳液のフタ閉めながら思い浮かべる君の指先
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UNIQLOの鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
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シンプルな言葉で組んだ万華鏡 歌の理想を心に留め
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君が不意に 思い出し笑いを した時の 察した理由は 正解なのか?
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剥がれない クスむベタつく 新品の 計量カップの 説明シール
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山駅舎 待ち合い隅の招き猫 左手上げて人来るを待つ
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若冲じゃくちゅうにわとりは夜ぬけ出してとなりのちょうついばんでいる
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誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
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