穴なんて そこいら中にあるだろう おまえの笑顔かおが 忘れられない
11
孕まされ 羽蟲育てて膿み堕とす シアワセだろう 潰してやろか?
8
押しちゃ駄目なボタンを君と全部押す どうせ世界も終わることだし
5
この國は どうでもいいことだけ煽り 悪い奴らは野放しの糞
9
アニヲタが 世を還るならテロリスト 喪うものない 死すれば2次元
10
必要とされない話すことできず 要らぬ存在 それでも生きる
16
父逝きて吾子寄り添いし傾聴これが俺からのオヤジ孝行
15
暇人が 正論ぶって抗議する ムダな業務を増やすなカスが!
14
懐かない猫のあくびに報われたような気がした夏の終わりに
14
しろは白くろは黒だと言えぬから 見るものすべて灰色になる。
21
夢だからダメージないし大丈夫ゾンビと俺が服被っても
9
生田の地 試験行なう 丘の上 初秋の風は 我をたすくか
10
天下楼ひとり立ちたる太閤に大地ひらける空のはてまで
18
白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
58
急流のようスーパーの人混みをすり抜け走り去る子供たち
10
殺生は好まないだが本日がこのゴキブリの命日となる
20
ぬるい湯に全身ほどけて溶け出しぬ今日一日の心の痛みも
25
突然に赤と白とが並び咲く彼岸の時をしばし遅れて
32
釣ってから放置するとか酷くない?私の惹きかた心得すぎです
7
無精卵涙流して産んでいるうちのカメってメスだったんだ
18
曇天の上は いつも満天の星空なのよと 微笑む君は
16
テーブルの下に射し込む朝の陽が 炬燵の様に足元温ぬくめて
24
同窓会散り際またねと手を振ればふと吹き抜ける放課後の風
24
今日もまた豆をコリコリミルを挽く芳醇な香り朝の始まり
21
今我の手に触れた風は止まらずにどこの誰かの頬を撫でる
11
画達えかきらの筆の捌きの さありたし こまやもえらく惑うなき線
15
現実はフィクションよりも世知辛いピンポンパール誘拐事件
11
言はば彼女薄荷煙草の香まとひ清涼漂いて鎮静を誘ふ
12
秋雨で 進む季節は 冬支度 着るもの悩み 途方に暮れる 
14
逝きし友息子の家の居間に収まりて遺影の笑顔は何を語らん
29