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ガラス越し記憶を辿る世界あり 「フェルメール」に ふる里想う
17
進学し 親の保護下を 離れた
蛙
(
かわず
)
あまりに広い 大海を知る
17
「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
25
徒歩・電車 往復三時間かけて今日も届ける着替えと笑顔 /面会は
15
分間だけ
33
思ひ出と共に 今も手元に残る
主
(
あるじ
)
なき 祖父母の家の鍵
33
明け前の白き煙は立ち上り二本の煙突双子のごとき
17
いいことがあって夜明けのコーヒーを飲む暇ありも喧嘩し帰る
20
帰省した息子に好物あれこれと ペロリ平らげ しあわせ時間
21
雪洞
(
ぼんぼり
)
に
睦
(
むつ
)
みて座る 人形の 頬の白さの 妖しき花冷え
28
勤続し 十五年を 記念して 同期飲みする つまみは烏賊で
25
夫が去って8回目の春 今年もまた 「元気だからね」と笑顔で言える
22
私が研究を進める間ずっと窓にぶつかり続けていた蛾
11
公園の木に咲く花を撮らむにも曇天の下たゆたへる吾
9
届くか届かないかは関係ない手紙 宛先はあの子じゃない
8
夕支度 お味噌ひと匙 溶きながら 三十一文字が ぐるぐる巡る
15
「いつ帰ってもいいように」ドアのチェーンはいつも開いてる
4
「ダメな奴だ」と自分を呪う癖にようやく気付く夜/都々逸
5
滝つぼに 梅の花 散る 樹つららの 雫したたり 梅の残り香
8
春立ちて くれないもえる 枝垂れ梅 おぼろ月夜に夜の影朧 去ぬ後ろ影
4
春寒(はるさむ)に 悔いることなし おぼろ影 陽射し影朧 夢かうつつか
5
ベランダにそそぐ
春陽
(
はるひ
)
の強さ増し庭の雪塊もちりちり昇華す
10
降り積もる 雪に吸わるる 音もなし 霜柱踏みて待ち人来たる 灯り灯り 馬いななくや
4
眠い朝 目に鮮やかな みどり色 菜花の里に
春隣
(
はるとな
)
るなり
13
毎日が ただなんとなく 過ぎてゆく 苦がないだけ ありがたいかな
11
美しい一枚の絵のような
黒羊駝
(
きみ
)
の姿に一目惚れ
5
白雲に 匂い立つよな 桜花 遠くから見る 桃源郷
16
泥濁る溝に
小蝦
(
ざりがに
)
釣りし日は舗道となりて靴音の
下
(
もと
)
16
吾に近寄る
蒼瞳羊駝
(
きみ
)
の動きに笑えた日 だるまさんがころんだみたいで
6
総
(
す
)
ばるより瑞々しいね私たち ただ空見やる瑠璃のふたりよ
6
エーアイ
(
AI
)
の 珍回答に 困惑気味 ただただ普通の 答えがほしい
8
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