低気圧来ても去ってもやって来るもう何十年の頭痛歴かな
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吹き上がり飛び散りあふ泥汚水どろおすい 蛇口壊れて止めるすべなし
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行く風は 月夜も届かぬ道の先 夢もうつつもそこを目指さん。
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サブスクの解約ボタンを押した夜 棚へと詰める詩集が一つ
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言うべきか言わざるべきか迷ううち言葉にならず出るはため息
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朝8時すれ違いざま目が合って 貴方からは夏の匂いがして
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一日の疲れごと 悩みも全て 洗髪せんぱつ一回で流せるなら
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手をつなぎ 貴女と 散策冬の午後 四間道に二人 時間よ止まれ
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大スター、長嶋が逝く、野球ファン、みんな悲しむ、おやすみなさい。
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向日葵と貴方を見つめてけれど 双葉恋心は育ちそうですか?
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目を見つめくしゃっと笑う君の顔 寝ても覚めても振り回される
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「こっち来て」 呼べばよいしょと 駆けつける どちらが親か ねぇ、猫娘
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多忙な日 貴女の笑顔を 想い出し せめて今夜は 夢で逢えたら
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元部下に 想いを寄せて 10数年 特別な人 なれる日来るか❓
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自分より寿命の長い生き物をペットにしない 人類の知恵
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少しでも遠い貴方に近づきたくて 方程式と戦っているの
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青空にたなびく雲が知らぬ間に僕ら二人を追い抜いていく
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かっこいいの真面目な君が 可愛いのふざけた顔が そこがずるいの
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夕焼けの 空の赤さに いろどられ 積乱雲は 空を貫く
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君とでも、楽しめぬものあるならば それを知るのは楽しいでしょう
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この胸の小さなトゲがひとつ取れ ほんのひと時気が楽になり
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突然に 腹が鳴るなり スイッチは どこにあるやら 呼び戻される
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雨上がり電車に揺られ外を見る きらめく家とやさしい朝と
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風切って漕ぎ出すペダル青々と 広がる空に生きる幸せ
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泡沫に溺れた夢を聞き終えて ゆっくりきみはまばたきをする
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雑草をなぎ倒しながら吹き荒れるビル風使って飛んで行けそう
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主人あるじなき 無言の鳥居 神さびて 社の秘跡 今も示さん
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剃刀で泡と髭とを剃り落とすあの快感を妻は知らない
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見事なり! すっぽり実だけを食べてった 庭は一面ビワの皮、皮
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二週間ペンと一緒に戦って 今の私は空も飛べちゃう
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