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ねえ、留守を守ってくれてありがとね おかげで
ここ
(
・・
)
に帰ってこれた
14
朝靄の中に光の染み入りて白木蓮の蕾ふくらむ
24
相手より余計に好きになったほう 負けみたいだよずっと負けじゃん
16
まっすぐに縫えていないと後戻り なかなか進まぬ刺し子の歩み
22
脈を打つ音と雨音相まって 眠りに落ちるひとりリビング
26
開花予想23日と言うけれど
蕾
(
つぼみ
)
はそれを知ってか知らずか
18
きっかけは「
舞い上がれ
(
朝ドラ
)
」の貴志くん 彼の短歌に憧れ、始めた/明日で投稿丸2年
24
残月の光冷たき広場からほぼ貸し切りの路線バスに乗る
16
浅はかについ羨んでは撤回すどの世代にも苦労それぞれ
21
雪による倒壊破損が露わなる近所の空き家全貌凄まじ
24
今君の 声が聞こえたと 思ったら あの頃に似た 春風でした
9
いつまでも群れに入れぬままでいる せめて背筋を伸ばすことしか
18
離れても桜見る心は穏やかで 終わりじゃないとわかっているから
7
辛いなら私があなたを抱きしめたい ご要望あればいつだって
9
喘息は例年通り三月の四週目ごろ和らぐでしょう
13
桜夜風に揺れながら聞く君が知ったばかりの神の数式
14
合鍵を百本作り鳩百羽と飛ばすね どこ行ったのあなた
14
病床の 父の手握る
母 涙
(
はは なみだ
)
伴侶の慈愛 初めて見せり
26
彩りが 日に日に増える 卯月末 足りなくなった 春色絵の具
27
はじまりの熱が恋しい 色あせた本の頁を片手間に繰る
15
帰っても入れてはくれぬドアノブがガン、と伝える鍵の頑強
10
ページ繰る音を葉擦れの音として聴いてる初夏の図書館は森
19
消えそうな
灯火
(
ともしび
)
囲み 手を握る「爺ちゃん頑張れ!」寄り添う
孫 等
(
まごら
)
28
5時ちょうど 音の鳴らない秒針に合わせて閉めた家出するドア
11
藤房が 涙に濡れる 皐月の日 孫に送られ 父は永遠へと…
26
今日からは営業マンです今吐いたため息さえも売っていきます
16
芋虫の頃かけられた呪い(まじない)を蝶になっても忘れずにいる
10
妻の星 探す間もなく 父も散り 映る新緑 モノクロとなり
28
月隠す 真綿の様な 白き雲 漏るる光は 清き羽衣
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それだけで判断してくるバカがいて容姿で負けない生存戦略
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