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30
年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
25
苛立ちを隠しもせずにふて寝する。朝陽が射して消えますように。
13
パリの夜 歯車合わず無念でも 静かな焔 泪で揺らし
11
逃げ水が ゆれる歩道に 一人立つ 麦わら帽子の 丸い濃い影
31
親と子が 孫とひ孫の顔になり ひいじいちゃんの思い出話
34
「正しい教育と歴史認識のもとにわれわれパリ市民は生まれた」
7
父殴てる馴犬哀し。頸枷に「愛われを創れり」彫られて
6
歴史喪失そののち四月朔へと雪 長靴の裡入るけがれ
6
八月は虫の音色がかわりだす幾万年の星の夜の下
19
素人の文字の看板海の家斜めに落ちて夏も終わりつ
27
箸袋たたむ指先夏惜しむ冷たい蕎麦の美味かったこと
22
寝ることが仕事の老犬昼時は しっかり目覚めてオヤツをねだる\体内時計?
24
悩みごと悲しいこともないはずが秋めく景色胸が切なく
23
一歳が初めて言った
「パッパッパー」
(
アンパンマン
)
お熱の今日もしゃべり続ける
26
早々
(
はやばや
)
と鳥は見つけた秋の味 庭に散らばる柿の食べかす
26
サルビアはまた恋をして散ったとて風に舞っても紅を忘れず
32
雲を見て 浮かぶ面影 時とまる 溜息一つ… 地下足袋を履く
18
秋風がかさりと揺らす
蟷螂
(
とうろう
)
の光なき目に映る青空
18
外国語 学び初めて知る 母語の 身近にあふれる月とお日さま
29
眠れない夜ひとり作るオムライス 丁寧に丁寧に慰める
11
庭を跳ね 時に寄り添い 見つめ合う
仲睦
(
なかむつ
)
まじい セキレイが二羽
23
ここで皆きらりきらりと歌を詠みそれぞれの人それぞれのうた
36
来年のカレンダー買い怖くなる一年後僕はこれを見てるか
20
朝起きて弁当作ってまた眠る。夢のつづき、
君
(
黄身
)
を頬張り
10
しょっぱいのーその目玉焼き、君の
性
(
さが
)
。いっぺんここらで心に
愛
(
あまみ
)
を。
12
ことばにも硬度はあって軟水のようなきみの短歌が好きだよ
12
涼風が 雲を流して 月
映
(
は
)
える 少し
肥
(
こ
)
えたる 十三夜の月
27
走馬灯 八万年に一度だけ降る星を見るあなたのまつ毛/アトラス彗星
9
いつだって希望は俺の手の中に。あるよに見える友がまぶしい
24
夏冬の衣類入れ替えし始めてやる事の無い断捨離のあと
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