Utakata
登録
Login
サイトのご案内
新しい歌
人気の歌
« 最初
‹ 前
…
50
51
52
53
54
55
56
57
次 ›
最後 »
ジリジリと 時は過ぎゆき 煙草減る 浮かび出でしは いつも下の句
17
丁寧に 頂き物の 渋柿を 初めて吊るす 吐息躍らせ
17
幸せな夢から醒めた午前二時 草木を寝かしつける木枯し
18
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
20
末娘の病の告白に泣く妻と動転かくすわれ医師なれば
12
母の背をとっくに越した小六がぎこちなく袖通す制服
24
わかりますお願いメールに対応の読売歌壇にペンネーム欄/とてんからさんへ
16
まどろみの夜ほころびゆく午前四時そっと犬と歩みゆくかな
30
母のもつ手提げ手に取り歩みゆく 振り返り見ゆ ちひさきたましひ
20
雨あがり 朱の混ざる灰 雲の端は 淡い緋走り 風はかがやき
18
脚くづし 裾の崩れに 匂ひ立ち 座るくびれが 我が目試さん
10
雪見酒 兄の羽織と 酌み交し 赤穂の塩の 涙酒かな
20
雪舞いし 夜半の名残りを 仕舞わしめ 春に華持て 君とまみえむ
15
時雨去り一気に注ぐ陽の光 青き椿の葉を艶めかせ
29
ショーケースの中の白き熊の
瞳
(
め
)
と、
瞳
(
め
)
が合う刹那黒熊偲ぶ。
11
入口の 小さな白い 喫茶店 バナナジュースは 初恋の味
22
波多き 人生なれど 刻まれし 愛と記憶は
彩
(
いろどり
)
となる
15
仰向けでいびきかいてるミャースケにもはや野生のかけらすらなく
14
雨後の駅 見ゆ細き月 改札へ向かふ人らの背を 見守りて
27
曇天のたまに雨舞う一日は
唯々
(
ただただ
)
明日の晴れを待ちおり
28
くちもとに かかる火の粉を はらわいで 熱さのあじと 匂い眺めん
15
あのひとの 子を可愛がり 恨めしく 思うわが身の はしたなきかな
17
くるくると回る落葉で気付くんだ風ってこんな姿なんだね
26
同僚
(
とも
)
からの 旅の土産に 温もりぬ 忙しくとも 足痛くとも
24
かぶとむしゼリーの澄んだ赤色に光を透かせば夏が聞こえる
16
一日の歩数目標少し上げ 落ち葉散り敷く道 揚々と
29
朝四時に使命を背負ってひた走り僕を追い越すはたらくくるま
14
富士山を習ひて高き山型に ざる菊昇る秋の蒼空
33
タクシーが角まがるまで両手ふる妻と吾なり
娘
(
こ
)
の無事ねがひ
18
部屋の戸を今朝も眺めてはや二時間 地獄への道ひらきたくない
8
新しい歌
人気の歌
« 最初
‹ 前
…
50
51
52
53
54
55
56
57
次 ›
最後 »