「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
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また不意に 寄せて返すこの悲しみは われら家族を しばらく去らぬ
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長い冬 耐えて開きし野辺の花 なんと可憐で愛しき生命いのち
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初嵐 威勢良き名は 見目無垢の椿と知りぬ 詠う人いて
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
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嬉しきは鳥の囀ずり聞く朝と狭庭に開く花を見し午後
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一人背負しょい二人はバギーで「こんにちわ!」細い身体でたくまし 母は / 娘
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猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
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花や木々 空の蒼さや風さえも 短歌うた詠みめし日々変わりゆき
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インフルBという春休み 五日間家族の声で満たす喜び
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月夜野つきよのは今はなき町 ただ歌を詠むためにあれ文字も響きも
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心臓よ、 高鳴らないで 今だけは 鼓動が彼に 聞こえちゃうでしょ
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ピュッと風くるの知っててまばたきを我慢するなどできるわけない
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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桜桜さくらさくら 花をいだきて 舞う月夜 永遠とわに散るなと 願いでつつ
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晴天がを誘いて雪を割るこの辺りには春の花々
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天仰ぎ咲く木蓮の清しきや木立の奥にうぐいすの声
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暮れなずむ町はいつしか遠くなり贈った言葉は湿度を無くす
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名前より長いあだ名をつけられて馴染めないまま忘れさられた
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「ママはどこ?ねえパパ!」「百合が綺麗だろ今年は肥料が良かったんだよ」
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温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
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のどかなる 春の空にも 鋭角が ポラリスを射て 白鳥の矢よ
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一時いっときの気の迷いでもいいじゃないおかげでわたしここで生きてる
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涙から笑顔に優美満開は2位発進の春色の自己
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林檎の真ん中射抜くごと詰られて わかってる恥じているよと胸の内で/其の二     
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音曲おんきょくに 詩歌に絵にと うたわれし 桜は生きむ 時代を超えて
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「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
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蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
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「今ここ」の 感覚がなく なりそうな 優しく白む ワシントンの桜
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やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
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