天上から 汽笛の音が なり響き ガタンゴトンと 動きだす春 / カムイ号
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天気図をよく見て開けな恐ろしい嵐を呼ぶぞどこでもドアは
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そこにある 風じゃない声 耳澄ます 人差し指で評する前に
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アルバムがいっぱいうちの財産だフィルムカメラを好きで良かった
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ラインより手紙がいいと書きまくり返事を待てど来なくて短歌
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臆測の結果10円足りなくてわたしに還る重いラブレター
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亡くなりし犬のにほひの残る家 庭の白梅シラウメ今年も咲いて
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何らかの麻痺毒として観てしまう海のむこうの選手の知らせ
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裏庭の 容積率が 満ぱいで 津波のようだ 押しよせる雪 / 早春
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胸を打つこの衝動に動かされ裾をまくった この板の上
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君のこと画面越ししか知らなくてでも愛しくてこの距離感
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失敗を恐れず真っ直ぐ努力する 君は本当にひかっているよ
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だって、あたし君の顔好きだし ちょっとのミスだって許せるし
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言の葉が 胸に詰まって ヒリヒリと 痛む夜には うたかたが効く
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病棟の 父への葉書に歌一首 余白で伝わるものの多かれ
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何のためでもない僕のちょっとの愛と勇気と少しの苦悩
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音もなく 去りゆく人の 面影を うつしもせずに 春の十六夜いざよい
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いつだって 桜が散りゆく速度すら すぐ追い越して 遠ざかってく
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三月が 三日くらいで 過ぎ去った ような気がする まだ雪が降る
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長旅をしてまで会いに向かいます 片道切符花束ひとつ
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春暁落雪図庇はばつらぬきとほるまで槍穂を著けと聖霊ふたつ 
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今生を辞してあちらの歌会に持ち込むための詠草を編む
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仕事辞め日向ぼっこで短歌詠む 理想は遠く現実はみじめ
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新刊の出ない隣のブースから伸びた行列ばかりが見える
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鉄骨のジャングルを縫い白黒の検非違使は追う咎人のかげ
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ゆめ知らず智慧の階段踏みしめて錬金化学に塩基無水・素
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そのせなにちいさな羽のあることを知らない君はあの町を出ない
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ビデオにも戦争がありいくつかの戦後をくぐるこの部屋がある
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百億の花粉を載せて春風は鼻腔の奥に受精を目指す
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口もとの ブルーラインが お気に入り 白いマグカップ 珈琲たっぷり
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