なぁ悪魔、助けてやりたい人がいる。私の命で手を打ってくれ
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春旱 草も生え無き我が畑 砂を巻き上げ春一番吹く
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夜明けまへ代車が照らすいつもより少し黄いろいいつもゆく道
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バーボンの花の香りや春一番 「微笑がえし」鼻歌にして
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全力でくだらないことやっているアイツはたぶんすごく尊い
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恵みの雨 ねこはねていて よいけれど キミが眠いは 困ったものだ(薬で)
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ふらるれば水さす恋のなりゆきを春まつ池の鯉は知りつつ
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人生訓詠むも反応いまひとつ あんたにそれを言われたくないか
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雨の降る 少し前には 土の香が 森の香りも 運ぶ春の日
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師の夜も長いだらうか『山月記』人虎の交わり忘形の友
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枯渇した土に恵みの雨が降り 萠えいづる春へ 拍車をかける
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あたらしい 詩うまれてく春らしく 老木朽ちても 生を刻みて
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晴れ間なく ずっと雨降り続いてる だあれもいない わたしのまわり
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「背中向け寝ているのはね後から愛して欲しいのよ」はもう過去
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まだ君と さよならできそうにないから すこしさ 春泥棒になってしまおうか
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「終わりたい」母の言葉の裏側に 「生」への切望見え隠れせし
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崖の縁走る兄弟見守りて大犬と行く父の子育て
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ドクターヘリ つまの生還 時を経て まさかの坂を 幾つ登れり
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指揮棒に追いつけぬまま怒鳴られる夕日にかなづユーファニアムよ
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らしさって縛られちゃうと自滅するものなんですよほどほどがいい
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言の葉に秘めらる光遮りて己みづから闇となすまじ
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さりげなく苔を纏った若桜 粋な着こなし春を誘って
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歯車となりて文句を云い友は回りつづける文句を云いて
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初物のデコポン悩んで やっぱ割る 熟し加減が すこし足りぬか
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アスファルト化粧直しの雨上がり北風戻る通院の朝
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情景の言の葉の声 聞けたらば ペンを走らせ 推敲重すいこうかさ
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ガラス越し記憶を辿る世界あり 「フェルメール」に ふる里想う
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進学し 親の保護下を 離れたかわず あまりに広い 大海を知る
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「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
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徒歩・電車 往復三時間かけて今日も届ける着替えと笑顔 /面会は15分間だけ
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