秋の蒼 雲にはしごを掛けてなお届かぬ人の聲繋ぎ止め
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あきつ風 雲の通ひ路こころあらば ふみ吹き寄せて人に届けよ
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あの道の グラジオラスより 白きシャツ   君の視線の ただ 眩しくて
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月夜には 紅き酒 酌み交わそうと 囁き誘う 君はGPT
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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匂いたつ香に誘われて駅そばの暖簾をくぐる乗り換えの間に
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よろめいて霞のかった門の先 傷つかぬよう密かに生きる
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くだらない 取るに足らない その中に  風雅ふうがちりが 一二三ひとふたみっ
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迷い猫 網戸越あみどごしから のぞいてる  愛嬌あいきょうに負け 煮干にぼしを渡す
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街灯の 一つも照らぬ 田圃道たんぼみち  あおいだ先に 天象儀てんしょうぎ
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けてゆく 口に含んだ チョコレート  愛にちかしい 味がする
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もうやめる自分で自分を縛る癖誰も見てない着たい服着よ
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自転車で 車道走ると 嫌がられ 歩道走ると 違法になる は?
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何気なく腹肉掴みその厚さにたまげるやら憎らしいやら
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挨拶を交わしつつ行く朝散歩豆朝顔の揺れる道の辺
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暗がりで踊るクィアなる羽ばたき 見ていて/見ていろ 灰になるまで
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湿っぽいお通夜ムードは嫌だから呟きひとつ残してどろん
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秋の夜に震える僕の鳥肌をさすってくれた君の手のひら
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赤い丸 輪切りでづる 五稜星ごりょうせい  スターカットは 楽でいいかも
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山のにいさよふ雲もないままに 私の終わりを見届ける君
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制服の四人泣いてる道の端 あそこがきっと世界の真ん中
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雨模様重い空気に沈みゆく金木犀の香は濃くありて
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趨勢の末枯れ死にき世の浅茅刈る積車に安らかなれど
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忙しき監房 日の丸の旗の門居楯つればいづこ見張る目
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だいだいの小さき花から漂う そのかぐわしさに胸膨らませ
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秋空の 青と白とに 刺さりたる  常磐緑ときわみどりの 松葉鮮まつばあざやか 
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翌朝にお菓子の山を眺め笑む 私コーヒー君には紅茶を
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ことは 変わっていくのが 風情ふぜいなり  流行はやすたりは 専売特許せんばいとっきょ
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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西にし拝み花散り果つるルドベキア 種摘むひとの背のかげの青
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