Utakata
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りんりん
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いろいろ凹む……
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霜月に夢か
現
(
うつつ
)
か
丑三つ時
(
うしみつ
)
に蚊の羽音にて起こさるるとは
21
しめやかな雨が窓辺を濡らす朝に 妃の逝去と
昭和
(
時代
)
の終幕
17
落葉に紛れた蝉の抜け殻は夏の思い出と共に砕けて
16
納豆が糸引き合って寄り添って 私もこの地でそうして生きてく
21
蜘蛛の巣に朝露光る立冬は いいことありそな 雲無き快晴☀
21
この空き家の栄枯盛衰示すよに庭にセイタカアワダチ群れて
16
電線の隙間に掛かってしまいそな 低空に出ず細き三日月
18
霜月の胃痛を感じる早朝に 暖かき白湯が身体を巡りて
24
クッキーを焼いた匂いを嗅ぐような幸せに落つ夢のほとりで
21
刈り終えの 色無き田んぼの畦道を 赤き郵便色添え走る
25
黄昏の川面を撫ぜる秋風が染みるか 鷺は首をすくめて
23
久方の短歌に触るるこの頭 熱さを帯びてフル回転して
15
「幸」せも一字取ったら「辛」くなる 貴方が抜けると辛くなるんよ /そはの様の歌に感化されて 〜或る仲間へ〜
15
トレンディドラマのような歌読みて 憧れしかない田舎の主婦は
18
正面に半月の見ゆ登り坂 アクセル踏めば
宇宙
(
そら
)
へ飛べそう
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スーパーの閉店時間より早く 主婦の家出はフィナーレ迎えて
17
「まだ居ろよ…」甘い誘惑 布団から囁かれている 肌寒き朝 /なかなか起きれない
19
「ツイてない。どうせ神など居るものか!」「そうさ居ないよ、神無月だもの」
15
落葉
(
らくよう
)
にイガ栗の罠仕組まれて 触れる指先 赤き血の球
17
あんなにも消費していた麦茶パック 厨の隅に追いやられ、秋。
17
皇后と同病持つ吾子 ご公務のお姿何より良薬となる
15
葉も持たず 真っ直ぐな茎で凛と立つ 彼岸花たちに自律を学び
18
鼻は父 目は母に似た我の顔 在りし日の記憶 鏡みるたび
18
はみ出さず平々凡々生きてきた 字余り気にする短歌のように
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食堂の 器の窯元 見る癖は 陶器の街で 育った証ね
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「うちの嫁」「奥さん」「妻」と 使い分け
夫
(
きみ
)
はそんなに器用だったか
27
飽き性の 我が続けて早一年 三百の歌は日記の代わりに
21
曼珠沙華 稲穂の波間に 赤あかと 灯台の如 目立ち咲きをり
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叶うなら かもめに伝言 託したし 私は元気と ただ一言を
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幼き日母がちふれの化粧水はたく横顔憧れていた
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