りんりん
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あまり上手く詠めませんが、いいね♥️が励みになります。ありがとう

ひと切れのシャケの切り身を分け合った家族になれた日曜日の昼
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母が逝き その三週後に君が生まれ来て 輪廻転生 その意味を知る
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顔のキズさえも生きた証なり化粧施しおくりびとは言う
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語彙力なきわれが使う言の葉は着回し飽きたTシャツのよう
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肩こりや頭痛はやまいの内になく鎮痛剤くすりを飲みて笑顔をツクル
3
承認のニードは短歌の“いいね”にて満潮の如満たされていく
2
モールスのリズムの如き不器用な並縫いさえも吾子の愛嬌
3
絶え間なく吸啜をする未熟児の眼に「生きる!」の輝きを見る
5
フォークからポロンと逃げたミニトマト「刺されてなるか!」と意志あるようで
7
叱られてごめんなさいが言えなくて下向き渡すパピコ半分
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口癖は「いつお迎えが 来てもいい」九十二歳は 十の薬服用とおのつぶ 飲む
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えびせんの中毒性に似た君の笑顔を今日も探してしまう
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淡々と値上げ予告をするアナウンサーアナよ私しゃもう音を上げたいのだよ
4
早朝の仕事が憂鬱アラームは5時55分GO!GO!GO!を指す 励まされている
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嗅覚は 憶えていたのね ふと香る 香水が施錠してた 記憶引き出す
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帰り際「なんもなかけど…」仏壇の蜜柑をくれる人の温かさ
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訪問看護師ほうかんは手折りし桜と共に来る最期の春を共に愛でたり
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自販機の“つめたい”のの一文字に誘われ購入夏日の午後2時
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外来で隣の婦人の指先は短歌のリズム刻むなりけり
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ストレスに満ちた社用車窓際に呑気にてんとう虫が遊び
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三年間我にウイルス寄せ付けぬ真白きマスクかべを今日も着けゆく
4
夕飯を「うまい!うまい!」と食む君を「煉獄さんだ!」子が笑う小さな幸さち
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公休は雨、雨 布団の干せぬ日々 筋金入りの は雨女
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片付けぬつまを尻目に片付けるSMAP「セロリ」脳内再生
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「割れもせにゃ器屋うつわやさんが儲からん」責める事なく 片す祖母の背
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不登校吾子の未来が見えぬ今「信じて待てよ」と亡き母は告ぐ
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一つでも母の身になれ介護食小さな匙に託した願い
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拭い去れ過去の境遇保護犬は尾をワイパーの如く振り来る
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