りんりん
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あまり上手く詠めませんが、いいね♥️が励みになります。ありがとう

自慢屋の彼女の会話は退屈で「ハ行」で相槌外は快晴
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「なぞなぞを出してよ」吾子よ なぜ君は 登校せぬのか? それが謎謎
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わざと「ん」で終わらすしりとりのように勝手に恋を終わらせた人
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「とりあえずビール頂戴」穴埋めに呼ばれた我も“とりあえず”居る
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居場所無く 無力で惨めな 中学校はこの中 よく頑張ったよね 十五の私
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脱ぎ捨てた靴下拾う等という名もなき家事に感謝の意も無し
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難病は自由に動くコト奪い血液盗む蚊さえ払えぬ
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酸欠の金魚の如き父の口にそっと当てがう“楽飲み”の先
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憂鬱と黄砂に霞んだこの街を清めるが如雨は降りたり
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死に触れて帰り道には腹が鳴る生きるというは腹が減ること
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レンジをピッ卵を焼いて子を起こし 手を貸し給え千手観音
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新しいネモフィラブルーのハンカチをポッケに突っ込む新学期の朝
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花言葉「あなたに全てささげます」ロマンチストねペンペン草は
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呉須色の海に沈んだ青春が現在いまへと繋ぐ夕凪の世界
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歩道脇車停らぬ渡られぬ「うちらに魅力ないから?」と友
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人生も方向音痴な我の為ナビが理想へ案内あないせぬものか
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標識の父子おやこのように手を繋ぎ夕焼けゆやけにあなたと歩きたかった
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黒踏めば良い知らせ来ない気がして大股歩きの横断歩道
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笑点のメンバーカラーのビオラ咲きダジャレをひとつ独りで失笑
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不器用な君が病の我に出す精一杯の“ちょっとぞうすい”
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忙殺の朝に靴下片方を 失くししばしの シンデレラとなる
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秒針よ君だけそんなに働いて電池給料は同じそれでいいのか?
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障子から差し込む朝日は優しくて「あと五分だけ…」と甘えてしまう
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人として 熟したサインか顔のシミ バナナのシミが そうであるよに
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われの機嫌 ペットボトルを 潰すに 反映すると 君は占う
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羽毛布団 Cの字の我を 包み込み 胎児に戻らせ 夢へ誘ういざなう
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ため息と 共に浸かりし 湯船では タイル目地なぞり 阿弥陀くじあみだしてみる
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様々に形を変える水流は世渡り上手の術を語る
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饒舌に【むすめ】を語るあの人は 知ったかぶりの 母ロボだった
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上弦はDで下弦はCのかた 背負われ 覚えた 幼少の月
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